2010年02月27日
エルグランドの3.5リットルハイオク仕様
御無沙汰をしておりました。ちょっとせわしなくて。
ここ数日は帳簿をチョコチョコとやってみては午後に出かけるということを繰り返しています。白色申告の確定申告書ならばとうの昔に出来ていたのですが、最後の記帳指導のときに一言「これなら青(青色申告)にされてはいかがですか?」と言われました。は?青ですと?
ということで、見ないようにしていたし忙しくもあったのでホッタラカシニしていたのですが、いよいよ仕方が無い。無料の弥生会計をダウンロードして、一生懸命複式簿記を作成しようともがいています。ハイ。
でも、帳簿の流れがいまいち頭の中で理解できていないのでちょっと苦しい。複式簿記とは原因と結果が把握できる帳簿だということなんですが、果たして本当にそうなのかがよく分かっておりません。判り始めると楽しくなってくるのかもしれませんが。
さて、ようやく本題です。エルグランドの中古のお話です。
取り合えず今候補車を絞っている所なのですが、御要望としては「エルグランド ライダーの黒内装」、というお話です。
私の頭の中では、今こういう車は「値段が暴落中」という感覚です。つまりリーマンショック以前まではなんとなく大排気量車や大型車が結構な人気を博していた訳ですが、以降になると「燃費の悪い車」「維持費のかかる車」として白眼視されるようになり、実際、以前と以後ではかなり値段に開きが出ていました。
逆にいうなら「買うなら今」とも言えるわけです。まあ、いうなれば相場ですから、天邪鬼でいたほうがいわけです、こういう場合。
ただ、どうしても燃費を気にする方が多いらしく、新車価格では20万ほど違う2.5ℓエンジン車と3.5ℓエンジン車なんですが、中古になると立場が逆転してしまい、かえって2.5の方が高くつく、という現象が起きているような。
今回の方も、そこを気にして「(出来れば3.5ℓ車がいいけど)2.5リットルで....」というお話しがありました。
初めはそれでソートをしていたんですが、たまたま排気量選択をせずにソートをかけてみたところ、今まで見ていた2.5の金額よりも更に低価格で3.5ℓ車が出てくるじゃあありませんか。ああやっぱり、という具合に。
ただ少々距離数の多めな車が目立つような気はしますけど。
では、実際にこれを買うことを脳内シュミレーションしてみると。
まず維持費。自動車税は2.5が45000円/年に対して3.5は58000円/円。年間13,000円の差です。
では車検のときの重量税は?とくると、両者2.0t以上なのでこれは変わらず。じゃあ燃費は?と見るとカタログでは8.2キロ/ℓとか8.6キロ/ℓとなっているので、まあこれは五十歩百歩かな、と。
ただ、重さが重さなのでどっちかというと排気量の大きい方がアクセルコントロールしやすいでしょうからかえって実燃費は3.5の方が良くなるかもしれません。
ということで、結局エルグランドを中古で乗るなら3.5も2.5も大した維持費の違いは無いなあ、と。後は何年乗るかを考えて、それ×13,000円(仮に5年乗るなら65,000円)以上安く買えるんなら、トータルでは安く済むだろうなあ、と。そういう結論に至りました。
で、そういうことをお客さんに言うと「えー?そうなの?」と奥さん。まあ、数字から来るイメージはそうなるでしょうねえ。でもまあ、こんな所でケンカしても仕方が無いので、ここはやんわりと「あくまでもカタログ数値から計算するとそういうことになりますよ、というだけなんですけどね」とあっさり引いておきました。
別に2.5のエルグランドを在庫で持っているわけでは無いですから、ここで踏ん張る理由も義理もありません。あくまでも選択権はお客さんにあるわけですし。
ただ、一つ聞かれたこと。「3.5はハイオク仕様でしょう?大丈夫なんですか?」
うーん、そう来たか。実は私、ベンツにもほとんどハイオクを入れたことが無い人なんで、ハイオク仕様車にはハイオクを、なんていう固定概念が出て来ませんでした。そういえば昔新車を売っている時にはよく聞かれたっけ。そこですかさずこうお答えしておきました。、
「え?そんなの大丈夫ですよ。確かにピークパワーは多少落ちますけど、全く問題ありません。」
でもお客さんはなんだか不安そうな顔つきです。「えー?ほんとうですか?」
うーん。現実問題、それでエンジン壊したなんて話は聞いたことなんだけどねえ。
で、ちょっと考えてみました。何でハイオク仕様車はハイオクガソリンでなければならないか。
基本、ハイオクとは「オクタン価の高いガソリン」という事なんですが、言うなればノッキングが起こりにくい数値が高いガソリンの事です。
では何で、そういうガソリンを使用するのかといえば、高圧縮比とすることで出力や効率を上げたい、というところに理由があるんですが、普通のガソリン車は空気とガソリンの混合気をシリンダー内に吸入するので、あんまり高圧縮比のエンジンとすると、「こういうタイミングで着火したい」という設計者の意図に反して、その前で自然着火しちゃったり、プラグの所でない、違う所から燃焼が始まっちゃったりする訳です。いわゆるノッキングですね。
ですからターボとも本来ガソリンエンジンというのは相性がよろしくない訳です。わざわざターボエンジンとするために圧縮比を下げたり、ガソリン冷却といって、必要以上にガソリンを濃く吹いて、その気化潜熱でシリンダー内を冷やしたりとか。そんなことをしたりする訳です。
後は直噴エンジンも良くないでしょうねえ、本来は。あれは圧縮比が比較的高めですから。
という事なので、ハイオクでなくてはいけない車の一つの指標として圧縮比が高いエンジンなのかどうか、というところが判断基準かな、と。ちなみにエルグランド3.5の圧縮比は10.0。この数値だけで見れば、微妙ではありますがレギュラーで十分な圧縮比のような気がします。
ただ、当然ハイオク仕様車として設計されたエンジンは「ハイオクを入れることを前提」にして着火タイミング等を設計されているはずですから、当然ハイオクの方が本来技術者が意図した回り方をするでしょう、というのは間違いの無いところです。
ただ、そこまで許容範囲の狭いエンジンなのか?というと、そうばかりではないでしょう。高負荷領域ならばともかく、一般道で3.5ℓエンジンをぶん回すチャンスがそうそうあるとは思えませんしね。
但し、絶対安全と言うつもりはないですけど。私の所為にされますからね。ただ私なら「普段レギュラー、たまにハイオク」。せいぜいこの程度でしょう。よっぽどのカリカリエンジンでなければ。
それ以前にそういうことが気になるような(気にするような)車ではない様な気もしますけど、それを言ったらおしまいですから、しばらくは黙っていることにしましょう。
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Posted at
2010/02/27 00:41:21
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