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イイね!
2010年06月10日

久しぶりに新車の話をしている

たまたまご紹介があって、久々に新車の話をしています。

以前にも書いたかもしれませんが、少なくとも私がディーラーに居た頃、上司との値引交渉の上で必ず念頭に置いていた「残益計算」の上で欠かせない要素がメーカーからの仕入れ(予想)価格です。

もちろん車種毎に差はあるのですが、基本的には車輌本体価格ベースで残益2割弱、というのがおおよその数字でした。当時は。高額車の場合は残益2割というと金額も大きいので、どっちかというと1台売って100万前後、という感じのようで、「率」で言えば少々低めの数字となります。
ただ、その残益率の数字上で「儲からないクルマ」という表現をするのも如何なものかとは思います。だって、そういうクルマほど「何も言わずに買われて行く」クルマでもあるので、商売上の「滑った転んだ」という起承転結は殆どなしで決まってしまいますので。結局「欲しい」という結論が先にある、という事なんですが。

それはともかく、残益計算。そこまで計算しているということは、ディーラーでの直販段階で、実際の所かなりの値引が行われていた、というのは、少なくとも私の関わっていたレベルでは事実です。今、目の前の1台が欲しいので、結局やっちゃう。
でも、そういうことをしてしまうとトバッチリを受けるのは業者なんですね。ディーラーの直販がソコソコの値引をしてしまっているがために、既に業者への仕切り幅が残っていない。つまり新車を業者が売っても旨みはほとんど残っていない、というのが現実です。
そんなこともあり、新車販売出身のセールスでありながら、暫く中古車ばかり売っておりました。


さてさて。
ご紹介いただいた話は軽の箱バンです。以前私が持っていたような(アクティトラックの7年落ち中古、7500キロ)極上中古の箱バンがないか?という話。
まあ、そんな事言ったって笛や太鼓で探せばなくもないでしょうけど、そうそう都合よく、極低走行で、年式だけ5~6年経ってしまったなどという都合のいいクルマがヒョコヒョコ出て来るはずもありません。

しかも御希望はマニュアル車です。

うん、ないね。まず出て来ない。」と即答しました。

まず、軽貨物車はファッションカーではないので、10年とか、10万キロ乗ったとか、調子が悪いとか、リースアップになった、とかでもない限り車を買い替える理由がありません。
つまり、買う側にとって都合のいい「5~7年落ちで走行距離2~3万キロ。売り出し価格25万円」などというクルマは、それこそ引く手数多です。結果経済原則によって価格は一気に50万円前後にまでなっているのが現状です。しかも店頭表示価格ですから、そこから更に諸経費が乗っかります。

そんなクルマ誰が買うんだろう?でもモノが無いんだから仕方がないんですよね。


じゃあ、新車は?となると、軽ハコって意外というかなんというか高いんですよね。割と。しかもお目当てはホンダの軽ハコですから更に。
ちなみに本体価格は109万2千円(消費税込)です。
そこから諸経費が乗っかりますので、ディーラーからきた見積によると値引ナシの総額で123万2550円也。いい金額だあ。

本人がそれで良いとなればそれでもいいのですが、でも新車売っても儲からないんですよね。私的には実際。

そんな訳で、浮上するのが「新古車」です。
まあ、今時で言えば「未使用中古車」と言え、との事らしいですが、そんなお高く留まった、いかにも清潔そうな言葉は実態に沿わないので、ここではいかがわしい語感とニッチな実態を非常に上手く表現した単語として「新古車」で押し通します。

ただその新古車。オートマチックならともかく、マニュアル車を新古車で探すとなると、本当に無いんですねえ。
売れ残り車。でも、そのうち売れるだろうという希望を籠めた車。そうなると、普通のクルマ業者ならば迷わずオートマチック車を新古車として卸すでしょう。私のようなちっぽけな業者でも代車は基本オートマチック車としている位です。個人の趣味は別として。
そういう見込みをダイレクトに反映してか、私の住む浜松を中心に西は関西圏まで、東は首都高速を通りたくない一心で神奈川までのいつものエリアで検索すると、見事に引っ掛かったマニュアルのアクティバンは3台のみでした。やっぱりそうか。


ただね。高いんですわ、値付けが。100万弱と90万弱が2台。陸送費や経費、当方の利潤を考えると高くつくなあ、と。

色々調べていくうちに気がついたのが、そういえばこれ、エコカー代替の補助金が使えるじゃん、という点。こうなると一気に差が縮まります。下取が平成2年式なんで。



ということで急転直下、軽の新車で決まるのかなあ?という雰囲気です。まあ、今日の夜に行ってみて、結論はそこで出るでしょう。



ただ、新古車を探している課程で思ったのが、なぜか昨年11月登録の新古車が多いなあ、と。
2~3月のテコ入れ時期と、上半期仮決算時期の9月ごろの新古車投入なら話は分かるのですが、なぜに11月?

いつものように穿った見方をすると、昨年11月と言えば、更に1年遡ってのリーマンショックの影響をモロに受けた時期から丸1年という時期に当たります。という事は。
一方、自動車業界というのは何故か「前年同月比」という数字に固執する傾向があります。つまり「昨年の今はと比べると今年はこうだ」という数字。冷静に考えると、あまりにも短期的・短絡的な物の見方でしかないのですが、まあこれは習性なんでしょうねえ。

こういうことを念頭に置くと、「ガタ落ちに落ちた1昨年の数字ですが、景気回復の証拠として、今年はこんなに台数が伸びていますよ」、と殊更に言う為に、「なんとしてでも大幅にこの11月だけは台数を伸ばしたかった」という裏事情でもあるのかなあ?と勘繰ってしまいます。
その痕跡が昨年11月届出の新古車たちなのかなあ?と。


まあ、どうでもいいことなんですけどね。

ただ、エコカー減税・補助金のアオリで新古車が捌けなくなってきている、というのは今回の件で実感できましたねえ。
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Posted at 2010/06/10 12:08:32

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この記事へのコメント

2010年6月10日 18:45

こんばんは♪
お疲れさまです!!

やっぱりMT車は少ないんですね(^_^;)
今は商用車でさえオートマチックですからねぇ‥
コメントへの返答
2010年6月12日 11:08
コメントありがとうございます。

はい。これぞ絶滅危惧種です。少なくとも日本においては。

商用車のオートマチックに関しては、個人事業主ならともかく完全に法人用で、誰が乗るか分からない、誰が乗ってもいいように、という使用状態を想定すると、かえってオートマチックの方が機械にとって負担が少ない、とも言えます。
ミッション車は、良くも悪くもバカな運転をそのまま機械に伝えてしまうので、その辺のレベルが揃わないならば、機械のほうにバッファを作っておいた方がいい、という考え方ですね。

特に大型トラックは大排気量エンジンをフル回転させるでしょうから、機械にとっても運転手にとってもオートマチックの方が却って安心とも言えます。運転手にとっては変速ショックで腰を痛めることもないでしょうし、機械からしたら下手なクラッチ操作や・変速選択ミスでミッションを痛めることもないでしょう。

ちなみに自衛隊の90式戦車(21.5リットル、2ストロークディーゼルターボ)はオートマチックです。
2010年6月10日 23:39
今や、フツーの3ペダルマニュアルは化石みたいなもんですからね~。
確かフィットなんかはマニュアル車の方がAT車両から+20万位の車両価格設定になっていたような気が..
マニュアル車を選ぶ時点で世間から外れた存在ですし。

今時アクセルもワイヤーでは繋げてないし、車社会の行き着く先は全自動化ですかな?
そうすれば交通事故も減るはずですが......個人的には人間の能力がドンドン低下していく気がします...........

ギターを弾く子は不良だ~と昔は呼ばれた時代があったそうですが、そのうち
ガソリン焚く子は不良だ~の時代が来るんですかね?(笑)
コメントへの返答
2010年6月12日 11:40
コメントありがとうございます。

適材適所という言葉がありますが、Mitsu,さんへのコメントとも被りますけどオートマチックにはオートマチックの生きる道というものがあります。自動制御のほうが良い、というパターンですね。
ただ、機械を機械として「操作」する。ガソリンエンジンという内燃機関を、よりきちんと出力特性を鑑みた上で生かす。伝達効率至上主義で行く。という事ならばマニュアル(クラッチ伝達という事でいえばDSGも含む)に対抗し得る伝達機構はまだ存在しません。一時脚光を浴びた(のか?)CVTもありますが、あれこそ机上の論理の産物です。
やはり、マニュアル車は(個人の趣味も含めて)マニュアル車の生きる道はあると思っています。個人的にはオートマチック一辺倒の日本の状況の方が気持ち悪い。

ドライブバイワイヤーは、理論上では良い事づくめのようですけど、あれはあくまで「完全整備、理論上・想定内状況」の中での話であり、悪く取れば「排気ガス試験特化仕様」でしかない側面もあります。あくまでも「理論どうりに行けばいいんですけどね」という世界。
「戦闘機や飛行機では.....」という方もいるのでしょうけど、あれほど完全整備を目指し、日常メンテナンスを徹底されている機械もまた珍しいわけで。しかも常にソフトのバージョンアップもなされている。
翻って乗用車がどんな状況下といえば、それこそ機械音痴にいたぶられ、配線はいじり放題、野放し状態。毒電波は日常茶飯事で、いついかなる時に、どんな衝撃を加えられるかも分からない、と来ているし、常にコスト計算の俎上に載り放題で、二重三重の安全対策など望むべくもない状態な訳です。
完全自動化を言うならば、やはり1/1スロットレーシングにするしかないでしょう?とマジで思っています。
ただ、本来ならば、自分で「運転・操作する」醍醐味が自動車の自由の本質であるはずで、それでもって「完全自動化」を目指すなどという馬鹿げた考えをするのならば、生きる場所を完全に分けるしかないんだろうなあ、という諦めも考えたり。

ガソリン車という理想的なエネルギーユニットが廃れることは暫くはこないでしょう。維持費の高騰はあるにしても。
怖いのは、分かった顔して(自分では乗らないくせに)「電気自動車があるべき姿」と言ってのける「おりこうさんん」がのさばる事でしょうねえ。

プロフィール

「[整備] #タフト ダイハツ・タフト オーディオレス車への純正ナビ取付 https://minkara.carview.co.jp/userid/603944/car/3542135/7641092/note.aspx
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