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イイね!
2011年01月04日

ビスタ店というディーラー

先ほどアップしたブログの最後に出てきたビスタ店の話。これについてちょっと補足をしておこうかな、と。

現在は「ネッツ」に看板を変えてしまった旧ビスタ店ですが、トヨタのディーラー網としては最後発のディーラーとなります。
当初は「ビスタ」を売るためのお店として発足したのが始まりでした。トヨタとしても、それ専用のお店を構える位の気合の入れようだった当のビスタというクルマなんですが、結局は皆様御存知の通りの有様でした。特に営業実績においては。

ただ作っちゃった以上、そのお店を存続させ得るだけのタマをメーカーとしても送り込み続けなければなりません。

ただ、流石に5つの販売ルートを維持できるほどの新車開発はトヨタとしても手に余ったようです。まあ一番の問題はビスタというクルマがビスタ店を支えきるだけのブランドになれなかったということなんですけど。
トヨタ店にはクラウン、カリーナなどがあり、トヨペット店にはマークⅡ、コロナがありました。カローラ店にはもちろんカローラがあり、オート店にはスプリンターが、という具合でした。まあ、今にして思えば既にオート店で息切れをしている感じはするのですが、まあそれを今言っても始まりません。そこにビスタ店が加わってしまった訳です。

このためメーカーが取った手法が「併売制」です。つまり各ディーラーが全く同じ車種を売り争う。その他には「兄弟車」なるものもありました。顔とお尻のデザインをちょこっとづつ換えて、各お店の専売車とする手法です。

ほとんど専売車のないビスタ店にとって、もっとも得意としたのが併売制の車です。元々の自前のお客さんをほとんど持たないディーラーでしたから、やることはつまり「条件のたたき合い」です。相手が20万といえば21万円の値引を提示し、25万となれば27万円の条件を提示する。これですね。

一番嫌な思いをしたのは初代イプサムの時でした。

当時トヨペット店では全店舗で試乗車を用意して新車発表会を迎えました。あのクラスの、あの手のクルマの取り扱いはトヨペットでも初めてのことでしたので、もちろんメーカーの気持ちの入れ方もありましたけど、ディーラーとしてもかなり力を入れていたわけです。
ここでもビスタのやり方は変わりませんでした。「うちは試乗車を用意していない分値引をしますので、試乗はトヨペットでして来てくれ」、と。で、「そこでついでに査定と見積をしてもらってください。それをウチに持ってきてくれれば、それよりもいい条件を出しますよ」と。こう言って来たわけです。頭にきましたねえ。
ハイエースの時なんかもそうです。とにかく「トヨペットさんで見積もってきてもらってくれ。話はそれからです。」というね。


そんな光景を目の当たりにしてきていますから、私個人のビスタ店に対する目は冷ややかです。結局はそういうさもしい商売を常としていると、それが染み付いてしまうのでしょう。私の中だけのイメージかもしれませんが、ならず者ディーラーという意識が今でもありますねえ、あそこには。
今まで何台かビスタ店に新車を紹介をしたことがありますけど、いつも期待を裏切ってくれるので、あそこのセールスとだけは長い付き合いが続いたことがありません。

だから、ネッツ店に統合されると聞いた時にはオート店の連中が可哀想でしたねえ。



まあ、そんなイメージもあって、どうせなら他メーカーの看板を掲げるディーラーとして再生してくれた方が、他のトヨタディーラーの方々も枕を高くして眠れる日が来るだろうなあ、と。あんまり躾の悪いディーラーには、同じメーカーの看板を掲げて欲しくなかったなあ、という思い出があります、というだけの事なんですけどね。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2011/01/04 13:49:37

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この記事へのコメント

2011年1月4日 17:45
初代ビスタが最初のマイカーで(父のお下がりです)、従姉妹が旧ビスタ店に勤めている(静岡県じゃないですけど)私がコメントするのも何なんですが(汗)、後から参入してきたディーラーであればあるほど、ハンデはあるでしょうね。
ただ商売をする以上、最低限のマナーというのはありますから、その辺りでお客の信用を失ってしまっては、元も子もないと思います。

私の場合ですけど、前言のビスタから乗り換える時に、最初はビスタ店のターセル(懐)で見積もっていたんですが、結局は「下取り価格」の話を聞いてカローラIIにしてしまいました(苦笑)
コメントへの返答
2011年1月4日 18:28
コメントありがとうございます。

スタートしてしまった以上、今更後戻りできないのは道理なんですが、それはそれとして、悪貨は良貨を駆逐するでもないですが、それでも易きに流れるというのも人の世の常なのかなあ、という感じです。

例えば、ビスタ創業時の日曜営業であったり、小回りの利く営業形態というのは、ディーラーの看板を掲げつつ、痒い所に手を届けるという営業形態を実現するためには大きな武器だと思うのですが、なかなかそういう茨の道を行く、種の実るまで地道に畑を耕すという営業手法は理解されないもので、それよりは他店の商談を獲りに行く商売の方が数字を挙げ易く、しかも着実に直近の数字を上げていけるんですよねえ。それこそマツダの値引合戦ではないですけど。

ちなみに件のイプサムの商談時で私が言っていた常套句は「今、注文書の通る限界の値引ラインが15万です。これで御納得できないようでしたらビスタに行ってくださって結構です。嘘も隠しもありません。なんならお名前は伏せた状態で、今の私の手持ちの注文書をお見せしてもけっこうです。これで御納得いただけるようでしたら次の段階のお話をさせてください。」と切り出していました。嘘も隠しもないお話です。

ターセルとカローラⅡの件ですが、そこにコルサの話を含めてもいいですけど、多分どれを選んでも大差はなかったような気はしますねえ。当時を思い返すに。
雅子様ブーム(?)の時に下取に出されたのならば別ですけど。
ちなみにリトラのカローラⅡ(別にターセルでもコルサでもいいんですが)なら今でも欲しいです。
2011年1月4日 19:44
おばんです。

ビスタ店って同業者から嫌われていたから、消滅しちゃったのも
分かる気がします・・・。

そういえば親戚の日産のセールスマンもビスタ店については、
2001年の時点の話ですが「このラインアップを売れってかなり
きついわ・・・」とボソッと言っていたのが印象的でしたが・・・。

クレスタを乗り継いできた人がヴェロッサが後継ですと言われても
どん引きしちゃいますねぇ・・・。末期の頃なんて飛び道具ばっかり
な感じが・・・。
コメントへの返答
2011年1月4日 20:18
コメントありがとうございます。

何だかんだいって、口ではきれいなことを言っていても基本トヨタは台数主義なんです。極端な話、苦労してセルシオを1台売るよりもスターレットが10台売れた事と比べると、エライのは10台セールスなんです。取り合わせは何であれ。
で、その大元の理由はラインスピードの維持にあります。だからこそ先日のブログでもないですけど「まずは商用車を売れ」なんですよね。そして年初の「年契(ディーラーとメーカー間で取り交わされる年間の仕入台数契約)」と呼ばれる「年間契約台数」にそれが集約される訳です。

車の販売台数に関しては、基本的には車の出来・不出来に左右されるのは言うまでもありませんが、それでもやはり最終的な販売実績はセールスの地道な営業活動との二人三脚が欠かせません。「お人柄で売れていく」という要素も決して欠くべからざる要素なんです。普段あまりクルマ屋さんとのお付き合いがない人にとっては理解しにくいことかもしれませんが。
ビスタ店に関しては「急いては事を仕損じる」を地で行ってしまったということなんでしょうねえ。入社したばかりの頃には「クルマを買ってもらうのではなく、おまえ自身を買ってもらえ」とはよく言われたことです。

ところがある頃からトヨタは「商品の魅力そのものでクルマを買って貰おう」と色気を出したことがありました。セールスマンは要らない、という作戦です。まあ、これがヴェロッサあたりを出した頃にリンクするかな?
ただ、必要不可欠な存在であったはずの「傍にいる人間の人柄とフォロー体性」を蔑ろにしたといってもいい商品構成は、その後のリーマンショックの影響もあるにせよ、見るも無残な焼け野原を残すだけになった事をきちんと分析しなおす必要はあるかと思います。飛び道具は正攻法があってこそ生きる性格のもの、という感覚がなかったのでしょうねえ、当時は。
2011年1月10日 22:02
こんばんは。

う~ん、ボクは地元に2~3km範囲内に
トヨタの系列全て有る所に育ちましたけど、
トヨペットやトヨタ店は高飛車?でしたねぇ・・・(汗

初代エスティマに乗っていた時は、購入元の
カローラ店では無くて、ビスタに良く点検を出して
いました。
値段もリーズナブルで、サービスの方の対応も
良かったですから。

最後の方は、ラインナップが変で販売に苦労?
しただろうなぁ・・・とは思いますけど。

ボクは値段では無くて、人で買いたいと思いますけど、
そういった方が激減している様に思います。
コメントへの返答
2011年1月11日 15:52
コメントありがとうございます。

一言添えるべきだったかなあ、とは後から思ったことでしたが、あくまで私から(トヨペットの新車セールスとして)見えた角度での「ビスタ観」ですので、サービス窓口としてのビスタはよく知らないんですよねえ。実は。
ところ変わればそういう面も見えてくるというか、そういう風に見えることもある、というお話です。見方を変えればイプサムのことにしたって「お客様が納得しやすい金額を出すための方便」と言われれば言えなくもありません。逆に私がビスタのセールスだったらどうしたか?というのも考えてしまうんですが。


カローラ店までのディーラーに関しては、その多くがその地方の大手企業が経営に絡んでいる場合が多いようです。
ちなみにトヨタディーラーの殆どは地元資本による経営者の筈です。という事は最後発であるビスタの経営陣はトヨタ店・トヨペット店よりも小回りの効く経営陣が参画している可能性が高いと思うんですが、そういうこともお店の雰囲気に影響していることもあるだろうなあ、とは想像します。もちろん絶対とはいえませんが。
だから、ビスタだからこう、トヨペットだからこう、という杓子定規な枠に必ずしも収まるワケではありません。


ブルマウさんのご感想にあるようにトヨペットは高飛車、というご批判はよく言われました。お高い所で止まっている、みたいな言われ方ですね。
取扱車を好む層のクセという事もあるでしょうし、顧客の絶対数という事もあるでしょう。ただ、それはそれとして以前書いたような「いい人」に仕事が集中してしまって、そのうちスレた対応が日常と化してしまうアドバイザーが少なくなかった、という事もあったり。
これは1つには上司がきちんと仕事配分に目を配り、ケアをするということができていなかったということにもなるでしょうし、1つには周りの人間もそれを良しとして見て見ぬ振りをしてしまう、という事も原因なのでしょう。


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