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イイね!
2011年02月01日

新型ヴィッツ雑感。

新型ヴィッツ雑感。 私は初代ヴィッツが大好きです。車としての出来もさることながら、未来を見切った上で、ああしたプロダクツをトヨタという企業が大英断の元に仕立て上げたという所に感心します。

で、ああいう車をトヨタが率先して出してきたというところにも感心します。
当時のマーチは言うに及ばず、新型ですら「これでいいのか?」と思ったものです。もちろんシビックでは勝負にならず、ホンダとしてもフィットの完成までは指を咥えて見ている他無かったワケですし、他メーカーも同様。僅かに初代デミオが先行したかな?という印象があるくらいです。

失敗を恐れるならば、よくあるパターンとして他メーカーの出すライバル車をしらみつぶしに潰してくるという、いつものやり方でもよかったわけです。大メーカーとしてデンと構え、人気がそこにあると見るや即座に対抗商品を仕立て上げてその市場を我が物としてしまう。

もちろん商品としてみた場合、脇の甘いところはありました。
最大のウイークポイントはやはり足回りというか、フロアの弱さといったらいいのか、その走った時の感触がヤワヤワヤワな事です。とにかく甘い。原チャリのチョイノリ並と言ったら失礼ですが、そんな感じでした。
流石にミシュランを履かせた時のフロアのわななきと言ったらいいのかビビリというか、そのマッチングの悪さには閉口しました。

でもいいのです。

その脇の甘さに目を瞑って余りある先見性が「あばたもエクボ」に見せてしまっていましたから。


今から思えば大成功作であった初代ヴィッツですが、それでも当時トヨタの採った作戦は慎重でした。
普通に考えればヴィッツは当時あったスターレットやターセル・コルサ・カローラⅡの純然たる後継車です。となれば先代モデルたちはあらかじめ生産調整をしつつ、キレイにフェードアウトしてもらって新型にバトンタッチするのがいつもの流れなんですが、当時、スターレットもタコⅡも並行販売をしていました。

つまり、売れ行きを見てモデル継続・廃止の判断をする、というわけです。

それだけ市場に受け入れられるのかの判断が付きかねたので、怖かったんでしょう。



さて、初代の登場から5年が過ぎ、何時の間にやらマイナーチェンジもとうに済ませ「そろそろ新型か?」という声もチラホラ耳にしはじめた時期の事です。でも、個人的にはものすごく心配していました。

一体どうやってあれを超えるだけのものを作り出せるのか?という心配です。

もちろんトヨタとしては、5年でモデルチェンジというのは既定路線でしょうから当然次期型の開発は進めているのでしょう。ただ、新型でなければならないだけの理由が果たして次世代ヴィッツに盛りこめられるのか?というか、それだけの材料(アイデアや情熱)があるのか?という疑問はありました。
つまりは、そうまでして変える必要はないだろう、という感じです。せっかくあれだけの成功作をモノにできたのですから、つまらない新型を出してまで先代の名前に泥を塗る行為をしなくてもいいだろうという思いです。
もっとも私が幾らそう思ったところで、そんな気持ちがトヨタを動かす筈もありませんが。


で、新型が。え?これ?という感じ。

たしかに変わったのでしょう。多分。でもこれ、敢えて新車を買うまでのものではない、という感じでした。

でまた何時の間にやら5年が過ぎたようです。また新型が。


もうこれ、タコⅡと変わらないよなあ。何となく透かして見るに、旧型(2代目)ヴィッツの顔だけモデルチェンジというか、これぞコンパクトハッチというプロポーションすら感じません。ただ、先代比+何mm広くなっただの何だのという宣伝文句だけは整えた「対策済み」仕様という感じ。
インパネにしたって、お客様の御要望が「やはりセンターメーターでは....」と言われるので、という感じです。これなら買って下さいますか?という下心がミエミエと言ったら言い過ぎでしょうか。




もうヴィッツの栄光時代は遠い過去のモノのようです。
もし乗ってみる機会ができて「あらビックリ」という可能性も無くは無いですけど、期待薄だろうなあ。



果たして「これでメシを喰っていくんだ」って真剣に思っていたんだろうか?こっそり真顔で聴いてみたい気もしますが、もちろん私にそんな機会があろう筈も無く。今回も遠吠えをする他ないようです。
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Posted at 2011/02/01 14:43:30

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この記事へのコメント

2011年2月1日 20:08
おばんです。

この三代目・ヴィッツは「あれ?」となりますねぇ。
初代のインパクトは本当にすごかったですから。

それにしても「センターメーター云々」ですが、
別に慣れれば「どうってことがない」とは思いますが・・・。
コメントへの返答
2011年2月2日 10:34
コメントありがとうございます。

もちろん視認性云々を言い出してセンターメーターを採用した訳ですが、あれは先進性というか「他とは違う」という事のアピールというか。
それに加えて、私は裏側までは見ていませんが、インパネの上半分の表面の共用は無理(助手席エアバックもあるので)でしょうけど裏側は1つの金型で済むように設計してあっただろうなあ、と思います。
それらを敢えて左右非対称に戻した(表面的には)のは、そうまでして「顧客満足度対策」の修正パッチだけは当ててきた、と言うことなのでしょう。

もちろん慣れれば別にどうってことはないのですが、1つだけ困るのはナビゲーション対応ですね。ナビのモニターの置き場所に苦慮するんですよ、あれ。視認性や操作性を考えると非常に地価が高い一等地なので。
2011年2月1日 21:03
んー
マーチの時は百万の車で精一杯頑張りましたって訳ではなく、百万の車でタイ生産だからこれでいいやーってミエミエの部分があって車体は悪くないのに、、、

世間ではマーチショックと言われて、

さらにヴィッツが想像通りと言うか時代の日本メーカー独自性の時代のトレンド?と言えば聞こえるが良いけど

ぶっちゃけ側を変えただけならともかく目に見えるほどの急激なコストダウン化、、、

大丈夫かいな?このメーカー?って思っています。
コレをつけたぶんは車両本体をコストダウン出来るって雰囲気が、旧型のほうが新しく見えるのは気のせいでしょうか?
コメントへの返答
2011年2月2日 10:42
コメントありがとうございます。


マー何にせよ、プロダクトに対する熱量の低さがここまで丸判りなのは非常にまずいんじゃあないかと。
いかにも「新型を作れって言われたので、仕方無しにお仕事として作りました」ってのはねえ。

恐らく部品メーカーさんは指定の納入価格に収める為に「必死こいて」頑張ったのだろうとは思いますが、まとめ方がこれでは。トヨタに入れば将来安泰などと勘違いしている連中が多すぎるんでしょうねえ。
どこかの政党がしでかしたことを見ればわかるように、積み上げるのは大変でも崩壊はものの一瞬ですから。
2011年2月1日 21:50
ボクが乗っているエスティマでもそうですが、
初代は革新的でも、代を重ねる事に
普通でありふれたクルマになってしまいますね・・・

何処かの?会社みたいですよね?(笑
4代目は無いなぁ・・・なんて思います・・・
コメントへの返答
2011年2月2日 10:50
コメントありがとうございます。

以前そんなことも書きましたが、本当トヨタという会社の製品の出来は初代が旬であったものが多いんですよね。仰るとおりセルシオ・エスティマ・MR2・ヴィッツ・プリウス・プログレなどなど。

恐らく初代モデルは「かくあるべし」という目標に対して「ここまでは到達できた」という事なんでしょうけど、2代目になるといきなり「対先代モデル比で云々」になり、その先の「かくあるべし」がキレイさっぱり消えているのでしょうねえ。平たい言葉にすれば「志が低い」という事でしょうか。
2011年2月1日 23:30
こんばんは。

最近の日本車のコンパクトは、魅力が薄いですね。
存在感が無いです。
マーチもヴィッツも。
言い方が汚いかもしれませんが、
新しさを感じませんね。

エスティマ、ヴィッツ、プログレ、
初代は存在感がありましたね。
プログレは、後続モデルがありませんでしたが…

コメントへの返答
2011年2月2日 11:09
コメントありがとうございます。

現行ロードスターの開発時には「人馬一体とは?」というスタッフ間の意思統一に随分気を使った、というエピソードは目にしました。
ただ惜しむらくは「ロードスターを作る」という大命題は外せませんから、「人馬一体の為に、俺はこういう車が欲しい」という模索の上であそこに行き着いたというよりは最終的には「ロードスターの記号性に当て嵌めなければならない」という終着点ありきです。そこが足枷となったところはあるでしょう。
マツダとしても下せない看板でもありますし。


まあ、それはともかく。


恐らくヴィッツの開発に関して、「時代に求められる3台目ヴィッツとは?」なんてプレゼンは散々繰り返されたことでしょう。
でも、ヴィッツというのは単に車名ではなくって、トヨタが世界に打って出る為の最量販戦略車であり、トヨタ製品の入門編であり、最良のコンパクトカーとはかくあるべし、という主張の塊という「ポジション」でしょう?少なくとも初代の目指すところはそういう製品であったはずです。

そういうのはゴルフやポロに任せて、なるべく楽なお仕事として済ませてしまおうというのが透けている気がしています。
2011年2月2日 11:46
私も初代ヴィッツの登場にh.shibataさんと同様の思いを抱き、発売直後に新車で購入したものです。
ちなみに、1.0L、5DR、5MTにFOPの手動ムーンルーフを追加したものをチョイスしました。

ご指摘のとおり、脚の躾けは国内仕様の域を出るものではありませんでしたが、少し手を加える(ダンパー交換程度)だけで見違えるだろうなぁ、と思わせるものはありました。驚くほどにロールするのですが、ある程度ロールした段階でドライバーにアラートを発するも、限界はその随分と先にあり、大トヨタらしい懐の深い躾けと感心したことを思い出します。
当方は後にあまりに頼りないタイヤサイズを変更(155/80R13→165/70R14)するに留めましたが。

燃費を意識したのか、加速騒音対策なのか、或いは欧州仕様と共通のレシオなのかは定かではありませんが、高すぎるギアレシオが乗り辛かったことが不満といえば不満でした。

ヴィッツ(ヤリス)では新興国市場にコスト面で対応できないようで、今回のモデルからは欧州及び日本市場向けモデルとなり、世界戦略車の任を解かれたようですね。
それ故に日本市場を重視した仕立てとなったのでしょう、月に1万台以上を捌くネッツ店のメシのタネですからね。

センターメーターを廃したのも、国内で評判が芳しくないこととナビゲーションのフィッティングを重視したことが理由でしょうか?

私はデジタルメーターは好みではないのですが、ヴィッツのデジタル式センターメーターは焦点の変化が少ない出来た仕掛けと評価しています。
アナログ式センターメーターは、ご指摘のコスト以外には、ファッションとしての価値しかなかったとも思いますが。
コメントへの返答
2011年2月2日 12:39
どうも、各コメントへの御返答までお読みいただいた上でのご感想を頂きましてありがとうございます。

セールスとしては失格でしょうけど、正直トヨペット扱いのプラッツでは本流モデルたるヴィッツに敵わないと匙を投げておりましたので、一見さんでプラッツを、というお話はそのまま受けていましたが、今までの経緯のある方で「柴田さん、どうしよう?」というお話には全て私自身がヴィッツを納めました。多分10台位はあったはずです。あれこそ新車で納めさせてもらうことが誇らしい車でした。


私自身はサーキットや峠でがんばる走りなどしたこともない輩ですので、自分自身でセットアップする能力などありません。
ただ、それでも普通に走っただけでも「うーん、これはちょっと......」という動きの足回りでした。特にストロークの大きすぎるダンパー。カクンと膝が抜けるような、といったらいいでしょうか。腕がないので仰るような「その先」まで見る事はありませんでしたが。
でももう少ししっとりとした動きをするダンパーになってくれれば、と思うときはありました。もっとも、そうすると今度は各部の取り付け強度やらなにやら、という話になるでしょうから、まあこれでいいのか、と思い込むようにしてました。

ギアレシオはねえ。イストの1.5もそうでしたが、燃費対策のしすぎでしょうね。非力に感じるのは排気量のせいばかりではないと思います。
恐らくはそれを気にして2代目では3気筒の1000ccを設定したのでしょうけど、こういうところで自動車税のセンスのない排気量区分が足を引っ張ってるんですねえ。どうせなら「キュービックインチ」を採用して今までの区分を亡き者にしてくれるとおもしろいのですが。



街中を走っていて改めてサクシード・プロボックスはライトバンの定番商品に成った、と感じます。もっともこの手の商用車を思い描くと選択肢も少ないのですが、それでも「これがいい」と思える商品だなあ、と。
なかなか一般には理解されませんが、乗用車を敢えて選択する意義を感じません。

当時のヴィッツも「コレでいい」ではなく「コレがいい」車でした。積極的に選択する価値のある車。外野の言う「車格クラスが云々」などはどうでもいいと思える存在。例えば初代ロードスターも「万難を排してでも」あれがいいと思わせられる魔力があったからこその大ヒットだったのでしょう。
ただ悲しいかな、それがいつも評価されるとは限らないのが辛いところです。トヨタ的には初代エスティマがそれに該当するのでしょう。「早すぎた存在」というだけではなかったと思います。まあ、全く違った車になって名前だけは残っていますけど。

3代目ヴィッツはどうも「これがいい」とは素直に思えません。この辺のクラスの中で「この程度でいい」という程度の車に成り下がったようにしか思えないのは、初代の販売面で多少なりとも当時の熱気を感じていた一人としては残念なことです。

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「[整備] #タフト ダイハツ・タフト オーディオレス車への純正ナビ取付 https://minkara.carview.co.jp/userid/603944/car/3542135/7641092/note.aspx
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