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イイね!
2011年06月16日

こんなもんだったのか、2代目ヴィッツ

横に乗せて貰ったことはあっても、自分で運転するのは初めてだった2代目ヴィッツ。初代の出来の良さは、その初代モデルの現役時代に既に体験済みです。私自身、トヨペットに在籍していながらも随分ヴィッツの新車を売りましたし、未だにヴィッツの中古車は大好きです。出来ればCVTは避けたいですけど。


当時危惧していたのは、「このモデルが果たしてきちんとモデルチェンジできるのだろうか?」という事。


出て来たクルマは予想通りで、「ビッツという名前で売り出された、ヴィッツの意匠を何となく纏っていなくもない、とりあえずトヨタレーベルの中で一番安い車」という以上でも以下でもないクルマでした。あーあ。もったいない。

この時点で既に私的には、「ヴィッツはあえて求めて買う程の車ではなくなった」という評価の車になりました。言い方を変えると「初代ヴィッツなら敢えて指名するだけの価値はあった」ともいえます。

でも、世間様的には「トヨタの最廉価車」というだけの御指向で指名をされる層もあります。クルマそのものにはそれほど興味のない、所謂一般的な普通の方々。





まあ、前置きはこの辺でいいとして。

そうした普通に一般的な方と思われるお客さんのヴィッツを鈑金修理の為にお預かりしたわけです。

ちょっと乗って思いました。
ヒデーな、コレ。欧州じゃあ、これをルポやポロの対抗馬として売ったんか?こりゃあ、勝負にならんわあ。売らされるほうもたまったモンじゃあないだろうなあ、こんな出来のクルマを持ってこられても。

まあ、外装は好き嫌いもあるでしょうから措くとして。内装は、あれほど初代でインパクトのあったデザインモチーフがここまで劣化させるのか?という、現代的ではあっても貧相さがそこはかとなく感じられる物となってしまっていました。シンプルに潔くまとめるのではなく、貧相なものを見栄えだけ何とか背伸びさせてみました、みたいなね。


しかし、走りが.....。




酷いなあ、これ。






これでなんとも思わんのか?というかこの仕上げでよくOKが出たもんだ。


ガサツな回り方をするエンジンに、反応の悪いCVT。いつもの感覚でアクセルコントロールをしようとしても、なんだか妙にぴょこぴょこ変速するというか、速度が安定しないので、常にアクセルコントロールを強いられる。しかも力感は薄い。


私なら「こんなの要らん」って突き返してるレベルです。少なくともセールスとして売りたくない。中古車で2代目のヴィッツを売ることはないだろうなあ。止めといた方が良いですって言っちゃう。

ただ普段、一般道を走っていると思うのが、よくこんなクルマで、こんなスピードを出そうと思える、というか度胸あるなあコイツ、というか。まあ、若葉マークをつけた軽やミニバンあたりがそうなんですけど。

ああいうのを見るに付け思うのが、おそらくアクセルは既にスイッチなんだろうなあ、と。青になったらフルスロットル。黄色になってもフルスロットルで駆け抜けろ。矢印信号になったくらいなら、まだしばらくは大丈夫みたいなね。私が車線の先頭車両であった場合は思い切りクラクション鳴らされますけど。
まあソレはいいとして、おそらく彼らにとってクルマはアクセルを踏むだけの道具であり、踏めば進むだけのモンで。風や雨等の天候、ハンドルから伝わってくる振動から判断できる路面状況などを総合判断してスピードコントロールするなどという世界は、端から無いんだろうなあ、と。



以前遭遇した先代アルトの若葉マーク。見ると狭い室内にぎっちりアンチャンが4人乗っていました。その雰囲気を見るに、せいぜいがまだ20前後だろうな、と。

で、こいつら。

雨の降る、浜松環状線。まあ路面状況はそれなりというか大したことないんですが。まあ、踏めばスピードは出るのでしょうけど、状況を考えるととても出したくない環境下で出す出す。100km/h超えてましたからね。オイオイと思いつつ着いて行ったらそこまで踏み込んでいたので、流石に呆れてスピード計測をやめました。あんなのに巻き込まれても面白くもなんともないし。


まあ、こういう層が増殖していることを思うと、あれ(2代目ヴィッツ)でも特になんとも思わんのかもしれないなあ、とは寂しいながら思います。評価されん部分を作りこんでも、無駄な投資でしょうし。


昨日も「若者のクルマ離れ」という事に触れましたが、機械との付き合い方が、こんなレベルっちゃあ、こんなレベルに退化(進化)してしまった連中に「クルマが好きになれる要素があるのか?」という事から考え直した方がいいのかもしれんなあ、と思ってしまいます。
そういう意味での全方位汎用商品が2代目ヴィッツと、その商品内容だと思うとなんだか悲しくもあり、寂しくもあり。

何だかんだ言われながらもクルマは、ちょっと前までは時代の流れと共に進化していく様が実感できたと思うのですが、これじゃあ、面白くないなあ。3代目は更に劣化しているという話だし、なんだかそんな雰囲気はアリアリだし。

真面目に車を作って売る気あるのかなあ?ということすら疑わしくなってもきます。ま、そんなことを感じさせられた2代目ヴィッツの中古車試乗感想文でした。
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Posted at 2011/06/16 07:01:46

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この記事へのコメント

2011年6月16日 11:07
初代ビッツは当時のコンパクトカーの安っぽい感じを払拭して、周りを遠い後方へ追いやった感がありましたね。

しかし2台目、3台目はある車を追い掛けるようになり間延びしたビッツになった気がします。

コンパクトカーでありながら、小さいながらよく考えられたパッケージから、大は小を兼ねるパッケージに変わったビッツ。

ほしいという気持ちにはなれないですね。
コメントへの返答
2011年6月16日 18:33
コメントありがとうございます。

下請けメーカーへのコスト要求は相当に厳しいらしいトヨタですが、その一方で駄作の創作に余念がなく、そういう部分での赤字経費の垂れ流しを野放しにしているのっていうのはどうなんでしょうかねえ?

以前そんなことも書きましたが、トヨタにはアレだけ緻密なラインアップがあるんですから、ヴィッツでランクス・アレックスのポジションを狙う必要は全くないはずです。せっかくあそこまで作りこんだプロダクトだったんですから「10年生産します」でも十分通用したと思うんですよね。プロボックス・サクシードが10年生産なら、ヴィッツだってそれでいいじゃん。
2011年6月16日 19:23
2代目から3代目にさらに乗ってみると驚きます。

ブログのネタには使わないでおこうって思ったくらいですから、、、、、
見た目のデザインを変えるのはいいと思うけど中身をローコスト化したらこうなるであろうと判った結果なのになんでやっちゃったんでしょう。
コメントへの返答
2011年6月18日 22:09
コメントありがとうございます。

実は新車のヴィッツの話があるのですが、少々悩んでします。こんなもんだったか、と思われるのが怖くって。

一応、新車で、と思っていらっしゃる方なんですが、やはり少々無理をしてでも程度のいい初代最終型をお勧めしておこうかと思っているところです。
2011年6月16日 19:52
ヴィッツのRSは一回乗ってみたいとは思いましたけどね~
この前東名高速にこの様な輩がいましたよ、ダイハツの軽でしたが、追い越し車線を飛ばして、前のフィットを煽ってましたよ。私も馬鹿らしいので、走行車線で静観してました。
コメントへの返答
2011年6月18日 22:15
コメントありがとうございます。

TRDターボ仕様(モデリスタモデル)ならばそれなりなのかな?とも思わなくもありませんが、でも初代のあのフロアの弱さはいただけません。どの程度補強してあるんですかね?

私的にはノーマルのRSは基本イストのヴィッツ顔仕様という認識です。ナビなどの電装品のことを考えると、ヴィッツの出始めの頃というのはちょうど端境期だったんですよね。微妙に。
そういうことを思うと、RS買うんならヴィッツじゃあなくともイストでいいかな?という気はしてます。あの優しげな顔は好きなんですけどね。
2011年6月16日 20:08
おばんです。

どのメーカーでもそうですが、二代目や三代目って志が薄くなりますよねぇ・・・。

初代モデルを10年生産していた方がまだマシだったとは思いますね。
コメントへの返答
2011年6月18日 22:40
コメントありがとうございます。

以前にもそんなことを書きましたが、毎回毎回セールス用の資料にある商品企画のページをみると書いてある「想定顧客層」なんですが。
やっぱり先代モデル保有者を主な代替母体として想定している所からして間違っていると思っています。
売れた、という事はやはり「それだけ多くの新規顧客を取りこめた」という事以外の何者でもありません。もちろん、当時のターセル・コルサ・カローラⅡ・スターレットあたりからの代替需要も当然あったでしょうけど、やはり主力は他メーカーを使っていらした新規のお客さん達だったわけです。

ヴィッツならば、やはりヴィッツはトヨタの入門編であって、新規運転者や他社エントリー車保有者や軽自動車保有者、高齢化による大型車から小型車への転換候補車という、「ヴィッツというポジション」が大事なクルマであった筈です。そこを、「ヴィッツを味わった人が次に欲しがるヴィッツ」を安易に想定してしまう所がいかにも安手のプランナーが考えそうな安易な逃げ道といったらいいのか。

トラックの代替じゃあないんですから、「現保有層のヴィッツが何年サイクルで買い替え需要が発生するので、そこを主な代替母体として。他には他車種からは何%の代替を見込んで合計何台の生産計画.......」とかやってるんだろうなあ。
まあ、売れた車の次を考えればそれが一番楽なんだろうけど、ヴィッツが売れたのは「他を圧倒する、積極的な選択対象とされうる先進的コンパクトカー」だったからあれだけ受け入れられたんですよね。だから実質的にはフィットやイストが出て来るまではライバル車は存在しなかった。イストは実質的に「もう少しお金をかけた、色気を出したヴィッツ」だったわけだし。

正直、売っていた人間からするとマーチは全く商売敵になり得なかったし、比較対象にされても「そちらがよろしいようでしたら、どうぞ」くらいに強気でいられましたしね。

もったいないなあ。ついでにディーゼル仕様のヴィッツも出しておいて欲しかったなあ。
2011年6月16日 21:33
アクセルとブレーキをスイッチと勘違いして自動車を運転してる人間は増えましたね。
私の周りでもそうです。
社内でもいくら注意しても事故が多くで…
もう注意してませんがハイエースで馬鹿みたいに飛ばしてます、ほぼ他人を巻き込む可能性がある自殺行為です。

ですが、免許取り立ての仲の良い友達にはクルマの楽しさや怖さを伝えてるつもりです。

自分が大学の自動車部の頃は、自動車と機械語(ちょっとした例えです)で対話しようとみんな頑張ってました失敗も色々しましたが…。ボクもまだまだ上手く対話出来ないです、課題が沢山ですよ(笑)。逆に上手く対話出来た時は気持ちいですよね。最近は車が過保護でお節介過ぎてその楽しさを奪ってしまったように思えます。運転していて上手くなるんじゃなくて、運転が上手くなったように感じさせちゃう車が多くなったのでしょう。
運転してて車と対話出来ないから経験が浅く、予知能力が向上しないから運転が下手でも怖くならないのかと個人的に思ってます。

ちょうど先日、2代目赤色ヴィッツに乗ってる知人が乗り変えようかと新型に試乗したら乗り換えを辞めたと言ってました。そんなものなんですかね?初代ヴィッツの志の高さはどこへ…
コメントへの返答
2011年6月19日 0:28
コメントありがとうございます。

コンピューターの飛躍的進歩もあって、今は「制御万能」とでも言って良い時代になってきたようです。確かホンダF1に長らく携わってこられた田口さんでしたか、の手記を読みましたが、文中「電気屋さんはすげえ」という表現もあったかと思います。

ただ、いくら制御万能になってきたからといっても最後の最後は機械の基本特性というモンは出てくるはずだ、と思っています。いくら超複雑なプロセスを経ているとはいえ、基本的には複数の物理現象の最終的な結果が現在表れている車の挙動であり振動であり、な筈なんですから。
でも、それを読み取ろうとする努力を怠る人、もしくは全く耳を傾けようともしない人、はたまた心電図だけで判断しようとする人とかね。

まあ、私の場合は聖徳太子ではないので、特にハイスピード領域における車から発せられた挙動を判断して操作するという複雑怪奇な高速演算処理は出来ません。どっかの回線がフリーズしてしまうことが分かりきっていますので、やはり「君子危うきに近寄らず」にしときます。


話は変わって、日本の交通行政上では、若葉マークや落ち葉マークを付けた車に対して不用意にクラクションを鳴らしたり、幅寄せや、無理な追い越しなりと、まあそうした所謂「ヘタクソをいじめる」行為を禁じています。下手すると減点されちゃったりもするようですし、交通事故においては交通弱者として保護されるべきとかなんとか。
まあ、たしかに優しいといえばやさしいんですが、でもこれって本当にいいの?とは思うんですよね。結局全体でそのヘタさ加減を背負い込むということですから。それよりも、ヘタには下手とはっきりと言ってやり、その悔しさをバネに昇って来いみたいな。その方が良いと思ったり思わなかったり。

多分「自分は下手だ」と自覚している人って意外と少ないんじゃあないかな?という気はするんです。普通なら「へた=謙虚さ」になる筈ですから。
「下手なんだから庇護されるべき」と居直るようじゃあ逆に公道に出てくるべきではないように思うんですけどねえ。
で、それを助長するような社会制度は、その精神としてはともかく、やはり制度化してしまうってのは如何なものか?と思ってしまいます。
そうしたことが一面として「傲慢な運転・身勝手な運転」ということにもなっているんじゃあないのかなあ?とか。

ま、あくまで私見ですけど。

プロフィール

「[整備] #タフト ダイハツ・タフト オーディオレス車への純正ナビ取付 https://minkara.carview.co.jp/userid/603944/car/3542135/7641092/note.aspx
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