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イイね!
2011年08月23日

看板を背負う事の気楽さと重大さ

フジテレビの社員の(恐らく)何の気も無いひょんな発言の顛末についての感想です。


順当なレールを歩んできて。大企業さんに就職できてしまった方々にとっては企業名の看板とは空気のようなものとしか意識しないことでしょう。十分以上に恩恵を被っているはずなのに、でも、それをありがたいとも思えず、思わず。もちろん、そうした環境や循環の中に入れることを期待して、そうした企業に就職したのでしょうけども。



仮にそういう人が何かを発言したとして。



もちろん、発言者は企業の看板などは気にもしないで発言をするのでしょう。当然本人にとっては空気ですから意識する筈もありません。その人の個人的な見解として、それこそ何の気遣いも無くポロッと本音で言ってしまう。

まあ、所詮サラリーマンなら致し方の無いところか?とも思ってしまうのですが。

もし私のような自営業の、自前の看板しか持たない立場の人間が何かを言うとするならば、それはすべて自己責任です。もっともこんなちっぽけな看板では誰も見向きもしないでしょうけど。

ただクルマのことはともかく、保険のことに関して言う時には非常に慎重です。

保険のことに関しての発言は、私の取り扱い保険会社の発言と取られかねませんし、「あそこの代理店はこんなことを言っている」と言われかねません。結局「あの保険会社の.......」という枕詞が、好むと好まざるとに関わらずついてまわる問題となります。
この為、誤解をあらかじめ回避するために、慎重に保険会社の名前を出した上での募集行為ととられかねない発言にならぬように注意はしているつもりです。

あくまでもこの場の発言は私の個人的見解だなんて言った所で、無意識にでも保険会社の威を嵩に着ての発言と取られかねなくも無く、保険業法的に「不適切な募集行為」ととられても厄介なこともあります。



やはり会社勤めを辞めてから気になるのは、こうしたことに関する中の人間の無防備さですね。
例えば電話応対ひとつにしても受話器を手にした人間は、いつもの何気ない無意識な動作や発言であったにしても、それを受けた側の人間からすれば「トヨペットの電話対応は......」とか「アリコから、こんな受け答えをされた」となってしまう。悪気は無いにしても受話器をガシャンと放り投げるようにして電話機に置いて電話を切る癖の人とかね。
で、またそういうことに目が向きすぎると逆に行き過ぎた丁寧さとなってしまい、それが「慇懃無礼」になってしまっていることも少なからずあるような気もします。

顔見知りの人にでもなれば「あの人」という個人の顔も見えてきますが、普段それほど接触の無い人や会社への電話ともなればいっそう「あの会社の対応」という、対「看板」に対しての評価に直結してしまいがちです。



でもこれらは看板を背負うことの、普段目に入らない「重大さ」の面です。

でも、もちろん看板をバックにすることのメリットもあるわけです。例えばそれが名の通っている企業名の下の接触だったりすれば、人は仮に初対面であったにしても一先ずは「ああ、何か?」くらいの胸襟の開き方はしてくれるでしょう。

これはあるお客さんからはっきりと「柴田さん。この会社の名前の前に「㈱」とか「(有)」とか付けないの?」言われた事があります。やはり内実がどうであれ、「㈱」と付けばそれなりに見えてしまうように思い込むものだ、というご指摘でした。それだけでも違うわけです。
今時ならば1円起業政策の時代です。昔のように最低1000万円の資本金が用意できたことが株式会社の最低ラインだった筈が、いまや何でもかんでも株式登記が可能な時代です。最も未だに株式会社としての登記はしてませんけど。


これは余計なことではありますが、いつか書こうと思っているネタの「危ない・怪しい業者の見分け方」で書こうかと思っていたネタです。
法務局なんてところは一般人の滅多に近寄るような用事の無いところではありますが、意外に結構な情報源でもあります。その利用方法のひとつに会社の登記状況を見る、というのがあるのですが、中には上記の「信用面でのバックアップ」の為に、実際には法人登記もしていないのにもかかわらず、書類その他の宣伝文句には堂々と「株式会社○○」と謳っているところがあります(実話)。
実在しない法人であるのならば、何かあったとしても訴えるべき相手も実在しないということになるんですね。よく考えているというのか、単にずぼらなだけなのか。ちょっと前に「息をするように嘘をつく」という台詞がありましたが、まあ此処まで堂々とやられると「悪びれる」などという次元の話ではありません。

トヨペットの時にも経験がありますが、とかく㈱とか、代表取締役なんて名刺に書いてあったりすると、それだけで魔法にかかってしまうものです。でも、その後によくよく付き合ってみると何処にでもいる、ごくごくフツーのオヤジだったり、以外に可愛い面もあったり、なんて事は珍しいことではないのですが。



ここまで書いてきて、どうまとめようかと悩んでしまいます。うーん。

一つ言うならば、何かを言う毎に「これは個人としての意見と取ってもらえるのか、それとも匿名性が故に、とある会社全体のイメージの投影としてとられかねない発言になる可能性は無いか」ということは言っちゃう前に考えておいたほうがいいような気はします。という位かなあ。

ものを言い易い時代と道具が完備されているだけに、ですね。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2011/08/23 16:47:30

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この記事へのコメント

2011年8月23日 20:09
おばんです。

まぁ、フジテレビ社員の殆どが「例のデモを舐めていた」としか思えませんわ。
客のニーズを無視して「嫌なら見るな」なんて言う感覚がおかしいですよ。

他の業種の人が言ったなら、暴言としてマスコミが叩くような羽目になるのに。

今度の総選挙で、民主党の敗北と同時にマスコミの敗北も待っていますけどね。
コメントへの返答
2011年8月24日 10:58
おはようございます。コメントありがとうございます。

うーん、どうなんですかね。
舐めていた、というよりも「何で俺らのところに?」位の、それこそ意識にも上っていない位の感覚だったんじゃあないんでしょうか。

これもいつか書こうか、と思っていたネタの一つですけど、どうもここの所よく思わされるのが「商売人としての意識の劣化」といったらいいのか単なる「幼児化」と言ったら良いのでしょうか。そんな行動パターンが目に付くようになりました。
とにかく何か一つ物事を相手にしてもらいたい時に、まず自分ありきで物事を言ってしまう傾向が特に目立ってきたように思うのです。

例えば、何かを一ついうと「此処の部署ではなく、あちらの部署の担当になっておりますので、あちらの窓口にお回りください」みたいなことを言われる感じ、と言えば判って頂けるでしょうか。

こちらにとっては何処が担当であろうが知ったことではないわけですよ。用事が済ませられればいいだけの話なんですから。担当窓口の振り分けはあくまで相手の事情であって、それ以上のことは、まあ、知ったことではない。

こうした対応がお役所ならばまだしも(まだしも何て言ってるようではいけないのですが)、仮にお客さんがクレームか何かでこうしたことを言ってきた場合にまで似たような対応が目に付くわけです。
私からすれば「ねえ、それって火に油を注ぐ行為だって事判った上で言ってんの?」とね。相手も含めた周囲の人が居てこそ自分の居場所もある、という順番のはずなんですがね。


学業優秀な方々ほど、こうした人間関係の角との接触に晒される機会が少ないような気がします。スムーズに階段を上ってきてしまいますからね。
つまり、こうした人間風景の把握を不得手とする、という事になるのかなあ、と。一言「鈍感」と言ってもいいんですけど。

2011年8月24日 19:10
こんばんは。
私はまだ今年入ったばかりの新入社員ですが、会社からはそれこそ口うるさいほどh.shibataさんと同じことを何度も言われました。もっとも、同期と接していると未だに分かってない人もいるみたいですが。
私の発言、行動一挙手一投足がともすれば「会社としてのオフィシャルな発言、行動」になりかねませんので(特に自動車関係)、いつも何かするときはちょっと怖いです。
もっと言えば、最近は年齢問わず昔なら黙っていてもあった「気遣い」というものが薄れているような気もします。黙っていたから廃れてしまったのかもしれませんが、言ったら恩着せがましいですし…。
コメントへの返答
2011年8月24日 19:57
こんばんは。コメントありがとうございます。

まあ仰るとおりで、私の場合何か粗相があっては大変と、営業所を移ったばかりの時とか、新しい会社に行ったばかりの時とか。今でも保険の事務所に行った時などでは電話には出ません。「君子危うきに近寄らずです」ので。
それでも、あまりにコールが長いと出ざるを得ないのですが、そういうときの電話に限って、相手としても何回もコール待ちをしているものですから既に少々機嫌を損ねている時もありがちなので余計に慎重にならなくてはいけません。


気遣いはねえ......。

私の場合は「付いて来る気があるなら徹底的に教えてやるけど、その気が無い奴・見えない奴には口も聞いてあげない」という、新人君にとってはおよそ優しくない奴でした。そんな具合であんまり人に教えた記憶は無いなあ。
ただ、言ってどうなるもんでもない、という類の事でもあるのであんまり「教えてもらえるもの」だとは思わないほうが良いのでは?という気はします。

もっとも私などがそんなことを言っても結局は組織に居続けられなかったハグレ者であることも事実ですから説得力はありませんが。

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