2011年10月12日
あなた方はどっちを見てるんだい?
先ほど、ネッツのとある営業所の所長から電話がありました。交わした会話は以下のとおりです。
所「おーい柴ちゃんひさしぶり。今いい?前に紹介してもらったヴィッツのSさんだけどさあ。1ヶ月無点どうするぅ?」
私「は?それならもう終わってるぜ?何で今頃?」
所「え?どこで?なんで?」
私「だって、お客さんから電話があったときにそっちの成績付けた奴(所長には販売成績が付かないため便宜上、名目だけは現役セールスの誰かしらの成績となる)、もう名前忘れちまったけど、そいつんとこに直接電話したら随分待たされた挙句に『出来ません』って断ってきやがってさ。『じゃあ、もういいわ』って言って電話切って。で、頭に来てそのままトヨペットに電話したら二つ返事で『ありがとうございます』って返事だったんでそっちで済ませたよ。」
所「ダメだよそんな、ウチで売った車なんだからウチに入れてくれなきゃ。本当ソレ?困るなあ。」
私「あのさあ。悪ぃけど、はっきりいってお客さんからしたら何処で点検済まそうがどうでもいいわけよ、真面目な話。明日できる?って聞かれればコッチからしたら明日出来るとこなら何処でも良いわけ。でも一応義理立ててそっちに電話したら断られたんで出来る所でやっただけの話。
だってさあ。たかが無1(無料一ヶ月点検の意)だよ。実質作業時間10分以下じゃん。洗車の時間の方が長いくらいな内容な事を俺が知らないとでも思ってんの?『予定がいっぱいで...』って言い訳は聞いたけど、その程度の作業すら押し込めんほど忙しいとも思えんし、仮にそうだとしても洗車ぐらい成績付けたセールスがやりゃあいいだけの話じゃんか、あいつ何にもしてねえんだし。
そういうところでもってトヨペットじゃあ『え?柴田さんが持ってきてくれるんですか?ありがとうございます。やらせて頂きます。』って二つ返事で言われりゃあ、そりゃあ持ってくさ、普通。俺なんか、間違った事言ってる?」
所「えー?トヨペットさんそんなに暇なのかい?そんなにすぐに受けてくれたの?ウチは予約予約で2週間分は埋めちゃってるってのに......。」
私「あのさあ。予約予約って言ってるけど、ソレって誰のための予約だよ?2週間先まで仕事が埋まっていてうれしいなあっ、て言うあんた方の仕事上の都合の話であって、お客さんにとってのソレじゃあないだろ?お客さんにとってのソレってのはあくまでも急に起こった出来事に対するこちらの対処のレスポンスに対するものであって、あらかじめ数日先に設定された空き時間に作業予定を入れてくれて『まあ、ありがとう』ってお客さんが思ってくれる筈だなんて思ってるわけじゃあないよな?悪いけど、コッチからしたって選択肢がネッツにしかない、なんて思ってるようじゃ甘すぎるぜ?」
所「.......」
以下略ですがこんな調子の会話でした。何か私、間違った事言ってますかねえ?
かっこいい事言うようですが、私がトヨペットを辞めた理由の一つは「お客さんの方を向いてさえいれば良い」仕事が出来る環境を求めた為でした。アリコを選んだのは純粋に「お客さんの方を向いたプランニングさえしていれば良い」と思えたからですし、アリコ在職中には基本ロハでクルマ関係の相談や仕事を請けていたのも、お客さんが望むのならば、と思えばこそでした。
だからこそ今でも「自分の事しか考えていない」としか思えない仕事ぶりには腹が立ちますし、そうと思えた業者は関係を切ってきました。まあ、お客さんのわがままは今に始まったことではないですからねえ。ある程度は仕方が無い。
もっとも、あまりにも理不尽だと思えたり身勝手な言動が目立つ場合には上司に対する気兼ねは既に関係ありません。「もう結構です」と、これ以上のお付き合いをお断りした方々も指折り数えれば......、という感じです。幾らなんでも度を越えない範囲というものはあるはずだと思っていますので。
とまあ、以上のような事を書いていたら夕飯の時に嫁さんからこんな話を聞きました。
嫁さんの実家はペットショップを経営しています。現在のクルマは初代フィット。それを、犬を買ってくれた事もあるらしい近所の業者から新車で買っています。付き合いそのものは近所であることもあり、それ以前からのようですが。
で、たまに買ってくれた犬の餌も買いに来る、という理由もあって車検や点検もその業者に依頼しています。クルマ関係の事業そのものは2~3年ほど前に公式的には「止めた」らしいのですが、小遣い稼ぎも含めてか否かはともかくも、なぜか今でも車検などは受け付けているようです。私から言わせれば「そんな中途半端な姿勢でやるくらいなら同業者として迷惑なだけ」なんですが。
で、今日聞いた話はそのフィットのリコール話です。
作業内容は聞いていないのですが、今度の休日にホンダディーラーにサービスキャンペーンなんだかリコールなんだか、ともかくもフィットを持ち込むんだ、という事を嫁さんは言ってきました。
その話を聴いた瞬間、私は不思議でなりませんでした。だって、その業者が私だったとしたならば、ホンダディーラーにフィットを持ち込むのは当然私である筈だからです。
今回に限らず新車を買ってもらい。
以降の車検を漏らさず入庫している(おそらく1年点検なども)。
犬を買って貰い、たまに餌も買ってもらっている?私からすれば、たかがその程度の取引など額面を考えても物の数に入りません。もちろん主観の相違だと言われればそれ以上に反論する気はありませんが。
ですが今まで聞くところによれば、少なからず不具合を抱え込んだ初代フィット。そのことごとくが「こんなもの」という言葉で済まされているようです。その割にはタイヤ交換などは「ウチでやらせてもらわないと困る」とか何とか言って、きちんとそこで作業はしているようです。
フィットによく見られる症状の一つがドアミラー付け根の塗装の劣化です。割合早い時期から塗装が剥がれはじめる個体が少なくないようです。
おそらく下地処理の手抜きなのでしょうけど件の業者、この件に関して「こんなもの、こうしておけばいい」くらいの口調で塗装の剥がれた箇所にタッチペンを無造作に塗りたくってそれで良しとしてきたのだとか。
ソレを何度目かに私に向かって嫁さんが口にしたのが2回目の車検をその業者で済ませた直後、初度登録日を5年経過する直前の日の事でした。
私の感覚からすればそんなもの、新車クレームでディーラーに言って対応させれば良いだけだと思うのですが、どうもその業者にとってはそんなことは夢にも思い浮かんだ形跡はありません。
仕方ないので何故か私が知り合いのホンダセールスに電話をして、この件に関してホンダがどういう対応をしているか問い合わせてみました。
すると「5年以内ならメーカー保証で新品部品への交換対応をした事例もある」という確認が出来ました。ただ、そのホンダディーラーと件の業者との取引は無い、との事でしたので、出来ればその業者に業販をしたお店に直接問い合わせをして欲しい、との事。おそらくあの地域ならば、あの店ではないか、という示唆を頂きそこに電話をしてみるとビンゴ。
結果、販売データの照合をして記録を確かめ、塗装の剥がれた部品は部品代・作業工賃ともにメーカー保証の範囲内でこちらの負担無しで無償交換をしてくれることになりました。
でもまあ、何で俺がこんな事までせにゃあならんのだ?
新車を買うなら、別にホンダで直接買える物を、わざわざ業者経由で、そこに寺銭払って買ってるわけです。
もちろん販売手数料と言われれば間違いではありませんが、お客さんからしたら「何かあったら頼むぜ」という先払いの手数料と言うか袖の下といったら良いでしょうか、何にしてもそういう種類のお金のはずでしょう?
それを、金の取れる所は「俺の縄張り」。めんどくせえフォローは知らん顔。たまにメーカーから何か言ってきたら「あ、直接ホンダに行ってきてくれ」で知らん顔。「馬鹿かお前は」と面罵したくもなるってもんです。世間ではそう言う業者の事を
「やらずぼったくり」
と呼ぶのです。
「お人好し」とは褒め言葉の意味も含まれていますが、反面「人が良すぎるのも大概にしといたほうが良いよ」という、云わば「アンタって馬鹿?」という意味合いも多分に含まれている言葉です。
立場としてお客さんの側に立った場合は、言っちゃえば「カモ」ですよね、立派な。
今回はたまたま目に付いた2件の業者を話題の中心としましたが、くれぐれもこうした勘違いな言動を日頃する事の無いよう、自らに戒めたいものです。
しかしこういう業者。心の底から本当に早く消滅してくれと願って止みません。っても結構な数の消息が確認されていますのでうんざりするんですが。
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2011/10/12 20:02:24
今、あなたにおすすめ