2021年03月27日
バブル入社組の何がダメなのか?
企業業績が思わしくなくなって来ると槍玉に挙がるのが人件費と設備費です。
そりゃ一番大きな固定費ですからヤバイとなれば真っ先に槍玉に挙がるのもワカラン話でも無い。そうして先ず切り詰められそうな所を切り詰めて、その先は?と聞かれると、どんな策が出てくるのかなあ、と期待してしまうんですがソコントコどうなんでしょうかね?
例えばV字回復を成し遂げたらしいゴーン襲来時の日産は工場閉鎖と共に大規模人員削減をしました。
その後は「変わったんだ」という事が分かり易い形で伝わるようデザイナー部門のトップにいすゞでビークロスとかデザインしてた中村史郎を据えてトップダウンの組織とし、従来のデザインから明らかにフォルムの違う車を続々と出してきました。それと並行して注目度の高い、日産を象徴出来る車種を復活させました。GT-RとZですね。
まあ、後はそうした精力的な車種投入を続けていけば良かったんだろうとメルヘン畑の住人たる日本人としては思うのですが、ソコは、まあソレ、アッチは狩猟民族の性という事か、植民地支配というものはそういうモノと言ったら良いか、そもそも誠実な企業経営を期待しすぎる方が悪いという気がしないでもない、というより悪いですが、肥えた羊をどうしようが肥育者の勝手っちゃあ勝手で、美味しく頂かれてしまってまんまと国外逃亡、と。もうその事自体が忘れられてる気がしますが、いい加減、学習しろよ日本人って感じです。
さて今回のマスコミ関連のリストラには策があるんでしょうか?先ず切ったは良いとして問題はその先。新たな収益源の創造に関して、ですね。
ぶっちゃけ新聞とは言いつつ旧聞でしかない2次3次情報を手間暇掛けて大量印刷・大量輸送・個別配達というコストを掛けて今現在、朝夕刊セットで月額購読料4,037円なんだそうです。高っか。
今改めて書き上げてみると印刷は外注、配達停止、購読は通信料込みでタブレット(それこそKindleのペーパーホワイトで充分)貸し出しによる記事の随時配信で充分なんじゃないの?って思う。別メニューでタブレットがカラーになったり大型モニター化したり、朝日で出してる雑誌も過去分含めて読み放題プランにするとか?テレ朝系の番組も別メニューでアーカイブス含めて見放題にするとかさ。
地方支局もテナント料高そうな所に入居する金があったら田舎の借家に入っても良いだろうし、それこそ地方版の記事なんて大した内容でもないからテレワークで充分じゃね?って思う。
まあ、あくまで情報配信を本業としてやっていくつもりがあればの話ですが。ね?朝日不動産さん、さん。
さて話を戻してリストラされる代表格のバブル世代・バブル入社組ですが、果たしてコレはバブルという世相の中で育った彼ら・彼女らが悪いのか?という話。
先に思う所を書いてしまうと、これって年金や健康保険と共通する
年功序列・終身雇用(加入)の制度破綻
が目に見える形でやって来てるんじゃないの?って気がしてます。
その破綻時期に直面してるのがバブル入社時期の人達っていうこと。もちろんバブル入社組以前の時代も含めた「浮かれた空気のまま会社員時代を過ごして来れちゃった方々」と言い換えても良いと思います。結局、前年同条件で今が良けりゃあ、それで良くって前例踏襲・問題先送り。それは上は社長から、下は新入社員というより内定目指して就職試験に群がる学生も含めた話なんだから処置の仕様が無いのかもしれない。
自分のサラリーマン時代の出来事で象徴的に思えるのは「全く教えられない先輩社員」ばかりだったことですね。「手順は教えられても、考えることは教えてくれない」ってどっかの本にあった言葉のような気がするけどホントその通り。クルマを売る為のハードってのは一切教えてくれなかった。見て覚えろっていうだけ。
訪問の仕方とかはビデオを見たけど礼儀作法に終始して、そこで何をやるのかは一切無し。初回訪問は良いんですよ。別に顔出すだけだし、せいぜい「この地区の担当になりました」っていう程度だから。でも、その先は野放し。査定をしてみませんか?と言ってまわる位の事は言われた気がしましたが、やっとの思いで査定をした車も散々な査定金額だったことは以前お話しした通りです。
例えば順風満帆な営業さんからは「今までどういう風に売りました」という体験談も無かった。それこそ訪問先はどうやって選んだのか?とか、聞きたかったのはそういう事なのに、どういう風に・どういう切り口で訪問していき次に繋げていったら良いのか知りたかったのに、そういうのは一切無し。先輩社員との同行訪問も何度となくお願いしてみたけど馴染みの既納客に行くだけだった。
またまた話を戻して、何が言いたいかというと「これから先もっと良くする為にはどうしたら良いのか?」という、次を考えることを教えてこられなかった先人たちの後にバブル入社組だって続いてんだから、いきなり考えろって言ったって無理に決まってんだろ、と。
随分前に読んだ外資系金融機関の上席者が「私の仕事は後継者を育てること」って言ってたけど、今さらのようにコレを思い出します。「日本型の家族経営」って言うなら次の日本人を育ててよ、って思う。
技術・情報独占で目で見て盗めの徒弟型でなくって、次世代の子弟の育成。それを一子相伝ではなく、何人にも伝える。情報は伝えるだけでなく、得た情報を他の人に伝える技術も伝える。次はお前が伝える番なんだ、というね。
これまた余計な話だけど、叱るのはダメで「褒めて延ばす・育てる」という謎の勢力。コレもどうよ?って思う。みんなが誰しも、そんな達人技を駆使できるなら苦労はしません。
1stガンダムでアムロ君が「親父にも殴られたことないのに」ってブライトに言い返すシーンがありましたが、まあ殴ることを肯定する気もないけど、個人的には殴らないことを全否定するつもりはありません。必要最低限の矯正はあって然るべき。誰もが皆ニュータイプじゃねーし、そんなよい子ばかりなら凶悪未成年犯罪なんか起きる訳ねーだろ、とか。
ただまあ、残念ながら人間4~50代になって今から自身を矯正しようと思っても中々上手くいかないでしょうから、先ずはそうした年代の人には己の給料に見合う仕事の質と量とは?という観点を持って貰うことから始めるしかないのかなあ?
まあゴーン襲来と一緒で、本来リストラするなら真っ先に幹部連中をクビにした後で社内体制を組み替え、下っ端に手を付けるならその次というのが順番だったとは思うんですが、まあソレはしないだろうなあ。かつての課長・島耕作もさっさと市井の人にならず今だに会社にしがみついてるみたいだし。
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Posted at
2021/03/27 12:29:30
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