2019年04月14日
昭和44年末生まれの私は世代的にはオタク第2世代くらいに該当する世代なのでしょう。ゴジラにはまだ馴染みが薄く、ウルトラQや初代ウルトラマンのTV放映を見た記憶もなく、仮面ライダーシリーズ4号のライダーマンや5号のXライダー、ゴレンジャーあたりから記憶が鮮明になりだすお年頃です。アニメも宇宙戦艦ヤマトだと少々時期が早く、ピンとくるのは銀河鉄道999から。機動戦士ガンダムも初回TV放映は見ている筈なんですが、あの内容と話を小学4年生あたりの子供が見て理解できたのか?と聞かれると、まあ理解は出来ていなかったですね、正直。だから当時のガンプラブームも当然知ってはいるのですが、当時の商品群で私の手に届く範囲の商品は近所の薬局の一角で売られていた1つ300円の1/144シリーズが精一杯でした。ただ、もちろん地方都市の狭い地域の中にもごく少数ながらブルジョワ層はいたので、そういう連中は1/100や1/60シリーズとかも買えるわけですよ。悔しいことに。まあ良いけど。
ま、そんな年代ではありましたが当時はマンガやアニメの情報が身近に溢れている良い意味で緩い、のどかな時代ではありました。多感な世代にそうしたモノが身近あれば当然その結果として、そうしたモノに強い影響を受けて育った人も、これまた非常に多い、と言うことに必然的になります。そうして世代は巡りめぐって子供時代は一消費者の立場だった人達も年を重ねれば生産者の側というかクリエイターの立場になる方々が出てくるのもこれまた必然で、これまた新たな作品を作り供給する側になる事だってあったりするわけです。もちろん純粋培養されすぎるのもどうかと思わなくもありませんが、クールジャパンの側面で言えば、まあ正しい循環じゃないかと。そうしてまた新しい生産財の糧が作られ、次の作品の糧となっていく循環を考えると、必要充分な量の生産財の供給ってのは消費者にとってばかりでなくクリエイターの側にとっても次世代への循環・育成に欠くべからざるモノなんだろうと思います。
ここまでの事を前提として、暫く前の「ダウンロードに関する規制」が審議入りしたというニュースには注目していました。おそらくは、その審議入りする発端となったであろうマンガ村等の無料読み放題サービスに関しては「いくら無料解放がバラマキ方として効果的であったとしても、いくら何でもやり過ぎだろう」とは思っていました。当然クリエイター・情報発信者への還元手法を今一度考え直す必要はあるとしても、一足飛びに供給・拡散をがんじがらめに規制する事は果たして誰の為になるのか?と聞かれれば、結局それは生産者本人ではなく、商品供給のサポーター役でしかないメディア関連や管理団体にしか利益はないんじゃないの?と思えます。主客転倒というかさ。実際、漫画家本人で規制に反対していた人も少なくなかったんだし。
とまあ、この話はここまで。ここはみんカラですから話は強引にクルマの話に切り換えます。クルマという商材、生産物を考えると当然生産者はメーカーです。消費者はユーザー。メーカーは新車の販売利益を以て自身の食い扶持を稼ぎ出し、次の魅力ある新車開発に猪突猛進するわけです。新車が売れていれば研究開発や宣伝広告の一環としてのレース出場もするでしょうし、次の施策として色んな種類の車を開発する余裕もできるでしょうから発売されるクルマのバリエーションだって増えると良いことづくめです。ところがひとたび新車が売れなくなる循環に陥るとどうなるか。まあ、何処かの国みたいに妙に縮小傾向のクルマ選びになり、省燃費大好き、経済負担の少ない(税負担が少ないことも含む)クルマ大好き、コレが売れているとなればその車種にばかり受注が集中する、なんて事になるかもしれません。好きなクルマが結果的に軽だったのなら話は分かるのですが、クルマの選択基準そのものが「軽自動車というカテゴリー内のクルマであること」って言うのは如何なものか?って思うのは普通の感覚だと思うんだけどなあ。
で、多種多様なクルマに触れる機会が少なくなった、クルマがバラまかれない、景気や雰囲気も宜しくない所謂「冬の時代」に多感な時代を過ごした人達はどんなクルマを選択するか?と聞かれれば、そりゃあ買わなくなるよね。そうした年代がおそらくバブル以降に就職時期を迎えた20代後半から~40歳代相当の失われた20年と呼ばれる時代に遭遇してしまった世代じゃなかろうか、と。クルマという商品は非常に分かり安い価格帯に抑えられた値札の付いた高額商品ですから無難に金銭負担の少ないと思える軽自動車に新車需要が集中したり、残価設定ローンでとりあえずの支払金額を抑える支払い方に誘導してみたり、カーリースやカーシェアリングといった、とりあえず負担額の少ないという宣伝文句の聞き慣れない販売方法に目を向けたくなる気持ちは理解できない話じゃあない。で、多少は上向きになりかけた景気状況を迎えているのに、また消費増税で人心と財布のヒモを縮小させようとするのが今の状況でしょう?正気の沙汰とは思えない。
と、ここで前置きの話にあるサポ―ターというかディストリピューターの役目たる中間者の話。クルマにおける中間者、クルマの供給量をを結果的に絞ってしまう役目を果たしている人は誰?何?という話になるわけです。
本当はここからが本題の筈なんですが、長くなってきたので次の話はまた今度。
Posted at 2019/04/14 16:45:49 | |
トラックバック(0) | 日記
2019年03月15日
盗む奴が居るからカギも必要になり、解錠しやすいカギだと開けられてしまうから解錠されにくい様にカギの構造も複雑になってきました。例えばキーブレードの形やキーカットの数、溝そのものを掘る位置を変えてきたりとか。クルマだと見た記憶がありませんが家庭用だと防犯性の高いキーとしてディンプルキーとかね。配置や深さ・広さなど以前の製品レベルと比べると、こうしたキーは作成するのに非常に高い加工精度を要求される製品となっているそうです。
盗ろうとする奴が居るから守る為の対抗策が考案される。その結果、新たなカギが次々と開発されていきます。その一方でそんなカギが開発されれば盗もうとする奴は更なる対抗策を考えだすのが現実世界での出来事で、結局盗難被害はいつまでも続くイタチごっこ、というのが実情です。
さてさて、クルマ世界でのカギは常に上記のようなイタチごっこが繰り返されています。私の知る限りでは、先ずカギの機械的精度を確保する為に材質が改良されました。昔はキーブレードを長年使っているウチに鍵山や先端部が摩耗して材質の真鍮色が剥き出しになってくるのが常でしたが、いつの間にやらカギの色がややくすんでくる事はあっても以前のように明らかに摩耗部の色が変わっているカギを見なくなりました。
また、おそらくは材質変更と同時期の変更だったと思いますが、昔はディーラーの整備工場に鍵山をカットする為のキーカッターが常備されていたものでしたが、ある時からキーカッターとキー番号で鍵山の位置と高さ設定を割り出す為の組合せ表が工場から一斉回収されました。更に同じ頃に新車の鍵山の数を増やすという事も行われています。
イモビライザーが新車のカギに組み込まれるようになったのは、それからまもなくの事だったと思います。
イモビライザーって何?と聞かれれば、キーグリップの中に個別の固有信号が入ったICチップが埋め込まれていて、カギを差し込んで回す際に車載コンピューターとキーのICチップとで登録されている信号を照合するシステムの事です。で、信号が合致すればセルモーターが周り点火プラグで火が付けられ、めでたくエンジン始動と相成る訳です。信号が合致しない時は、セルモーターは回りますが点火プラグに電気が行かない仕組みになっていて、何度セルモーターが回ってもエンジンに火が入りません。
仮にカギを無くしたとかで新調した場合は、カギ固有の信号をクルマに登録しないとエンジンが掛かりません。
初期のイモビライザーシステムはバッテリー交換の際にバックアップ電源を繋いでおかないとイモビライザー情報もリセットされてしまったため、イモビライザーが入っている事を知らないメカニックがバックアップをしないままバッテリー交換をして「エンジンが掛からなくなった」と言って大騒ぎした挙げ句、新調したバッテリーまでダメにしてしまった、なんてお笑い話みたいな事がディーラーの工場の中で起こっていました。実際その現場を見てますしね。
たまたま通りかかった私が事情を聞いてイモビライザーの再設定の話をしたらキョトンとされました。で、めでたくエンジンが掛かる様になったセルシオでしたが、あれバッテリー容量の再チェックってやってから納めたのかなあ?
イモビライザーが全車展開される前から快適装備として採用されるようになっていたのがワイヤレスドアロックキーです。キーに付いているボタンを押せばカシャンとドアの施錠・解錠が出来る奴。アレも当初は結構長距離でも作動する設定になっていましたが防犯上の理由で作動距離が徐々に縮んでいき結局5~10m位で落ち着いたのかな、多分。たしかメーカーの説明だと2千台くらいの駐車場だと適合する車が他にも出てくる可能性があるとかいってたし。
その一方で今も昔も同じ車種・同じボディーカラーを選ぶ無個性なクルマ選びをされる傾向が皆さん相変わらずですから、大規模駐車場ではどのクルマが自分のクルマだったのか分からなくなってしまう事が往々にしてあります。こうした状況を受けて施錠・解錠時のアンサーバック機能も登場しました。今ではウインカーランプの点滅だけじゃなくてドアミラーが連動するものもあります。
そういえばワイヤレスドアロックが普及した後、ドアの鍵穴にカギを差し込むという行為が絶滅危惧行為になった為、廉価車だと助手席側のドアノブから鍵穴が消滅する事態が静かに進行していきましたねえ。
それでもしばらくはワイヤレスドアロックとカギ穴にカギを差し込んでセルモーターを回しエンジンを掛けるという行為はクルマに乗ってから行われる普通の儀式でした。この儀式を現在消滅「させた&させつつある」のがスマートキーの存在です。
カギをポケットから出す必要がないというのは、たしかに便利なシステムです。またポケットに入れたままクルマと信号をやり取りするので、イモビライザーで行っていたマスターキーかどうかの照合もカギ要らず。鞄の中やポケットの中にカギを入れたままで出す必要がありません。運転席に座ってやる事と言えば、ブレーキペダルを踏んでエンジンスタートのキーを押すだけになってしまったのが今時のクルマであり、スマートキーの存在する世界です。
ただ、便利な半面扱いに困る部分もあります。それはキーを無くしてしまった時。スペアが家にあるなら未だ良い方で、マスターキーしかない場合はどうするの?って事になります。みなさん気をつけましょう。特に中古車の場合はスマートキーの予備が無いことも多々あります。
もちろん複製は出来るのですがスマートキー本体は高価です。販売価格を抑えたい業者はわざわざスペアを作るなどという手間と予算を確実に惜しみます。新車ディーラー併設の中古車店だと必ず2つ揃えて販売する事をルール付けしている所もありますが、そうでない所も当然ながら存在します。ちなみに某首都圏ディーラーで「マスターキーしか無いのでスペアを作っておきます」と言われ、てっきりスマートキー本体をもう一つ作ってくれるものと思っていたら、引き取ってきたクルマに付いていたスペアはスマートキー本体のスペアでは無く、キーブレードのみのスペアキーでした。実例です。ちゃんと説明しろよって思いました。
で、そのスマートキーのある世界。
守る世界があれば、盗ろうとする世界もある。いくらクルマのキーがスマートキーに変わっても人の生活常識というか行動パターンまでは変わらないのが普通です。ぶっちゃけ、玄関にクルマのカギを置きっ放しにされている方が意外に多いのが実情です。
スマートキーは常に電波を出し続け、自分のクルマを探し続けています。という事は、スマートキーの電波を拾ってクルマに届ける事が出来る道具が揃えばスマートキーがなくともドアは開き、エンジンは掛けられるという事でもあります。盗もうとする側からすればガラスを割ったり鍵穴をこわしたりしてクルマの商品価値を減ずる事無く、周囲に不審がられる程に時間も掛からず音も出さずにクルマが盗めるのですから言う事はありません。リレーアタックという盗難手法がおそらくは盗難業界でもてはやされているであろう理由はそれでしょう。困ったものです。そもそも私の手元には盗られるようなクルマなど無いんですがね。
はてさてスマートキー。
スマートキーを空き缶の中にカギいれて密閉とか、電波を遮断するキーケースなどの対抗策もあるにはあります。でもそれは今までと比べると不便きわまりないと感じる方もあるんじゃなかろうか?とも思います。メーカーがどういう対抗策をとってくるのかに今は興味があります。どうするんですかね?
お手軽な対処法として思いつくのはスマートキーに電源オフのキルスイッチを付けるとか?そうなればスマートキーの電池の減りも抑えられるでしょう。あとは、お客さんにその改定が受け入れられるかどうか。ワリと個人的には注目している点です。
Posted at 2019/03/15 13:38:05 | |
トラックバック(0) | 日記
2019年03月08日
重厚な作りと圧倒的な質感の良さに感動した東洋エンタープライズ謹製バズリクソンズブランドのMA-1を初めて買ったのが多分平成17年末から18年頭頃の事だと思います。初めて手にしたバズのMA-1はウイリアムギブソンシリーズの第一弾でもあった「黒いMA-1」でした。
湾岸ミッドナイト外伝C1ランナーの中で「服は着てみなきゃ判らない」という台詞がありましたが、バズのMA-1はまさにその通りの逸品でした。
黒いMA-1といえばバブルの頃に大流行した、本物のMA-1には存在しないオリジナルの「なんちゃってMA-1」が分かりやすい所ですが、それらパチもののMA-1とは一線を画した非常に質感の高い光沢と厚みと、そしてずっしりとした重さがバズのMA-1には備わっていました。
なんたって貴重という文字は「重く・貴い」と書くくらいですから、やはりずっしり重いその衣料は持主にとって大枚はたいた金額分を補って余りある暖かさをもたらしてくれる衣料であったことは言うまでもありません。
その満足感の高さはそのこと以来、私にバズのフライトジャケットシリーズを買い漁らせる行動に出させたくらい強いものでした。ちなみに買ったのは基本新品か、新品同様の試着歴数回ありという程度のモノばかりです。
しかしいざ買おうと思っても残念ながら、私のようなデカい体格(190cm、78kg)だと上限サイズの44インチとかXXL位しか着られるモノが無いんですね。でも浜松のような地方都市だと比較的捌きやすそうな40インチやS,M,L位迄のサイズしか置いていない。という事で、主に首都圏のアチコチのお店から通販で買うスタイルに落ち着いたのですが、これが後に悲劇を招くことになろうとは神ならざる当時の私が知るはずもありません。
まさかと思っていた事が起こるのでした。舶来モノはこんな所まで壊れるのか。
オリジナルの衣料を忠実に再現しているらしいバズリクソンズのフライトジャケットにはクラウンジッパーと呼ばれる、当時使われていた仕様を忠実に再現したアルミ製のファスナーが使用されています。初期のMA-1シリーズなんかはそうですね。B-15CやL-2Aなどにはちっちゃなバネが仕込まれたスライダーを使っているアルミ製のファスナーがあります。
しかし。
コレが壊れるのです。
というか壊れました。
スライダーの引き手の部分が丸ごとゴソッともげてしまいました。最初に壊れたのが一番最初に買ったウイリアムギブソンシリーズ黒いMA-1のフロントジッパーのスライダーでした。次にB-15Cのフロントジッパーのスライダーに仕込まれていたバネが折れました。一昨日壊れたのがL-2Bの、やはりフロントジッパーのスライダー。もう勘弁してくれ。壊れないと書いているブログも今になって見ましたが嘘つけ。壊れてるよ、実際。
これどうしようかな。
バズリクソンズのカタログには「ウチは製造卸専門のため修理受付窓口が無いので購入店を通してください」という制約付きの持込ルートによるリペアサービスを行っている旨が書かれていますが、これが今になって仇になっています。今さらになって当時何処で買ったか覚えていないんですね。当然買う時は壊れるなんて思ってないし。
何店舗か購入歴のある店舗に問合せをかけていますが、ヒノヤには断られました。もう、あそこでは買いません。未だ返事待ちの店舗もありますが、仕方なければ浜松にもありがたいことにフライトジャケットの修理専門店があるので、クラウンジッパーにこだわらず修理して貰おうかと今は考えています。
Posted at 2019/03/08 19:47:45 | |
トラックバック(0) | 日記
2019年02月28日
今まで色々なドラレコを試しても来ましたし、販売・取付もしてきました。そうした自身の経験値で言えるのは、あまりにも安いドラレコは使用に耐えない、という事実でした。
例えば中華メーカー製のものも幾つか使いましたが、仮に1万円近い製品であってもおもちゃグレードの製品内容でした。
何処がと聞かれれば、先ずノイズが酷い(らしい)事です。「らしい」と書くのはそのノイズを計測する機械を持っていないから。だから正確に中華製ドラレコから電子ノイズが出ているとは断言できないのですが、でもその中華製ドラレコを付けた後からラジオやナビのテレビ、果てはETCすら通信不良など不調が生じ、外せば調子も戻るとなれば犯人は言わずもがなです。ノイズが出ているらしい、という表現しか適当な言い方が思いつきません。
日本メーカー製ではドラレコの固定に両面テープが使われる事が多いのですが、今の中華製は知りませんが、当時の安物は吸盤でガラスにくっつけるタイプが多く見られました。本体が重かったのが採用理由かもしれませんが、あれって経年劣化の進み方がワリと早い為、暫くするとドラレコが落下する事例が数多く見られました。
また固定具自体の素材があまり質の良くなさそうなプラ製でしたので角度調整のヒンジもゴツく、吸盤の固定具は脆く、経年劣化のべたつきもよく見られました。
その他にも日本メーカー製のドラレコだとあまり見られないSDカードの記録不良や寿命に関して、当時試した中華製ドラレコだと1~2年程度で「SDカードが不良です」とかのエラーが良く出ていました。今にして思えばSDカードの寿命だったのではなく、ドラレコ本体のデータ書き込み部分の部品精度や設計が荒かったのではと疑っています。
そんな経緯で私自身は中華製ドラレコの使用を諦めました。お客さんに聞かれても中華製と思しき低価格モノはキッパリ否定してます。それでも付けたいと言われれば、売ってるお店でどうぞ、とお答えしています。
それはそれとして次の採用候補に挙がったのがコムテック社のドラレコです。
先ずは商品パッケージにデカデカと「ノイズ対策済」と書かれていたのが採用理由の一つでした。もう一つの採用理由が東京トヨペットの一押し商品として採用されていた事です。あんな大規模ディーラーで採用する商品ならクレームも無い(or少ない)のだろうと。当初はHDR-101(現在は廃盤)という機種をもっぱら販売、取付をしていました。当時は1万円くらい(最後に買ったのが2016年5月でした。今でも密林で新品があるようですが14,800円プラス配送料だそうです)の販売価格だったし。ちなみに今でもお客さんの車でちゃんと現役で動いています。
それからしばらくはコムテックの101ばかり販売していたのですが、1~2年前からコムテックの上位機種を自分のクルマには付けるようになりました。お客さんの採用例としては価格面の問題で採用された例は少ないですが。
私が上位機種も勧めるようになった理由は
事故鑑定人のブログ@鑑定人イシバシ https://ameblo.jp/ishibashi-kantei/
という記事を見つけたからです。この中に事故鑑定人が考えるドラレコお勧めの機種なる項目があり、そこで推奨されているのがコムテック社の商品でした。
ぶっちゃけ私のような立ち位置でもドラレコの事故映像を見る事はそれほど多くはありません。おそらく自動後退や黄帽子なんかの量販店店員レベルだと各社の商品ラインナップの知識はあるでしょうけど販売後・事故後のドラレコを触った事など皆無でしょう。これはディーラーを含めた新・中古車の自動車販売店でも同様でしょう。となれば、やはり信用すべきは戦場を経てきたドラレコを実際に数多く見ている人の意見じゃあないかな、と。
近頃は保険会社の用意したドラレコを付ける特約もあります。サービスセンターの人間は確実に解決までの時間短縮が出来ているでしょうから喜んでいるとは思いますが、結構良い金額するんですよねえ、あれ。個人的にはちょっと微妙な価格設定です。
あと思うのがSDカードの定期フォーマット。まあ自分も含めてですが、SDカードをフォーマットしている人などほぼ居ません。それ以前に、そもそもドラレコ本体を触った事が無い人が殆どで、大体の人は付けた後はそのまんまです。クルマを買ってからボンネットを自分で開けた事が無い人と全く同じ事に今更気が付きました。反省しなくては。
実際、自分のクルマの記録映像を見てみたら衝撃録画ファイルに常時録画の領域が圧迫されていて殆ど常時録画出来る領域が残っていませんでした。しかも本体のファームウエアがバージョンアップされていて、そもそも映像が見られない状態となっていました。これではいくら上位機種を買った所で本末転倒です。
さっそくバージョンアップをし、SDカードもフォーマットしましたが、これじゃあお客さんのものも順次やらなくちゃ、と少々焦っているのが正直な所です。やることが増えてばっかりで困ったことです。
Posted at 2019/02/28 10:00:59 | |
トラックバック(0) | 日記
2019年02月07日
中古車の話を頂く際に一番困るリクエストが「クルマの総額予算」のしか希望が場合です。しかも大概、こういう話の場合は軽自動車を指定してくることが大半です。正直手に負えないというか関わりたくない話に該当するので、余程親しい方でなければ「おことわり 」もしくは話を切る方向に持って行く事が少なくありません。
理由は簡単です。
利幅云々ではなく売った以上、販売者としての責任があります。その一方で購入希望者の希望は贅沢です。「5~7年落ちくらいの距離も5~7万キロくらい」。そんなクルマが40万の予算では笛を吹いて探しても出てくる筈がありません。しかもそんな苦労して金額を合わせて持って行ったクルマを「コレじゃない」と断る人が少なくありません。こういう時、最初に言うことは
50万以下の軽の物件を探そうとすると「基本10年10万キロ」のクルマになります、と。
タントやスペーシアなどの分かり易いクルマを望むなら到底予算が足りません、と。
加えて白や黒系のボディ色は諦めてね、と。
更に加えて「10年落ち10万キロ」という最低条件は、いくら優秀な日本製自動車を以てしてもそれなりのハードルになります。
結局人もクルマもそういうものなんでしょうけど、適度なメンテナンスはやはり必要という事で、乗りっぱなし、使いっぱなし、置きっ放し、整備のやり過ぎ、やらな過ぎでもダメよ、と。
で、それらのイベントをくぐり抜けてきた歴戦の勇士を更に選別するのが中古車選びになる訳ですが、やはり戦歴が長ければ長いほどガタが来ている事も少なくない訳で、それは弾数変動制ロシアンルーレットというか、ジョーカーの枚数変動制ババ抜きというか。
でまあ、そんな消耗戦に巻き込まれるくらいなら最初っから浜松近辺なら○ラウドとかに代表される「20万、30万、50万」とかの中古車専門店に行ってくれた方が余程マシ…に思えます。別に買って貰わなかったら廃業に追い込まれる様な状況でもないし、なんかあったら「買った所に言ってね☺」で済むし。お客さんにも依りますけど好んで他人の尻拭いもする気にはなりません。
話を戻すと、中古車市場は生産メーカーの意向などお構いなしの冷酷な市場原理に晒されていますから、ちょこっとでも販売価格に影響のある要素は仕入れ値変動に直結します。最終的には規模の大小に関わらず何処の業者さんも業者オークションでの現金化を落としどころにしますから当然の事ですが皆さんオークションの落札値変動には敏感です。
こんな前提では、分かり易い「年式・走行距離」がエンドユーザーにとって買い易い取引価格になるはずがありません。みんな狙うのはおんなじ所なのですから。で、結局それは底値の高止まり状況を生み出す事になっています。
こういう状況を見て思うのはやはり、混沌とした海を突き抜けて2~30万円予算を上積みした方が良いんじゃないですか、と。余程ジョーカーの数も減ります。ドングリの背比べの中で争うのではなく、黒だ白だに予算をつぎ込むのではなく、いっそ2~3年落ちくらいの程度に的を絞る方が余程マシです。買ってから2~3年後に売っても良いしね。
結局、クルマ屋さん的には良かれと思って値を切り詰めて商売しても報われる事は決して多くはないのです。ついでに暫くしてから納めたクルマに再会すると変わり果てた姿になっている事も少なくないのがコレまたキツいんですよねえ。
ま、それはそれとして目を引きやすい「分かり易い年式・走行距離の特定車種」ばかりを超高額諸経費&不要オプションてんこ盛りで売ろうとする某○クステージの様な商売をする気にもならないんですけどね。
Posted at 2019/02/07 12:10:03 | |
トラックバック(0) | 日記