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2009年09月27日 イイね!

ベンツC200 W202 というクルマ雑感

ベンツC200 W202 というクルマ雑感リンク先の「しばた新聞」のプロフィール欄や投稿をご覧になった方があれば御存知でしょうけど、私は以前、静岡県のトヨペット店に入社時から一貫して新車セールスとして12年弱勤めてきました。退職したのは平成15年の6月末の事です。今までの投稿の中で「平成15年当時までは....」と断わっているのはそのためです。

欲しくても買えなかった、一度は所有して乗ってみたかった車、というのはまさにその通りで、ロードスター然り、ベンツ然り、ヴィッツも販売系列が違いますから(兄弟車としては現ベルタ、旧プラッツがありましたが、個人的にはやはりヴィッツの方が完成度は高いと思っていました)買うことは出来ても乗っていくことは出来ません。複数所有に関しては特に既定はありませんでしたが、当時は思いつきもしませんでした。お財布が火の車だったので。
何故か営業職だけは自社扱いの車しか通勤車(兼営業車)として認められない反面、メカニックや事務職は普通車ならばトヨタ車、もしくは軽自動車の場合はメーカー問わずで通勤可、という摩訶不思議な制度が当時は存在していたのです。試乗車なら腐るほどあるっていうのにね。


今は所有車の中の1台となっていますが、元々ベンツという車は大嫌いでした。その理由は単純です。「なんて偉そうな顔つきなんだろう。もう少し柔らかい顔つきでもいいじゃないか。」という事ですね。
ベンツが方向転換をして大量生産・大量販売をもくろんだ時、真っ先に手を加えたのは顔つきでした。という事は当の本人にもそういう自覚はあったのでしょう。
「最善か無か」を地でいこうとすれば、以前の唯我独尊的な「ヘッドライトとグリルの配置はこれでいいのだ」的な「別に周りを気にすることはない」顔つきでいいのでしょうけどね。

もう一つ嫌いだった理由は「乗っている人の代表的なイメージが『や』の付く自由業の方々をはじめとする強面の人たち」だからですね。顔つきや全体的なイメージがそっち系統の人たちに好かれた理由のひとつなんでしょうけど、メルセデス自身にとっては痛し痒しだったのかもしれません。
逆に世間一般からすると「迂闊に近寄らない方がいい車」の代名詞的な存在となり、現に今でもそういう感覚は抜け切っていないようです。「ベンツ」=「すごい車・高い車・怖そうな人たちが乗っているクルマ」であり、その寸法やスペック等で他の車と単純比較をしてはいけない、という感覚があるような気がします。同じ目線で見られない、というか。

自分のお仕事のこともあり、代車としてお客さんに出す都合上、車の複数所有をしている(逆にそれを理由にして好きな車を買っている)ので、ヴィッツはもちろん、ベンツも代車に出します。手のかけ方は代車のそれではありませんが。
流石にロードスターは今まで出したことはありませんけど、それでも以前所有していたR32GT-Rは代車にも使っていました(あくまでもそういう要望があれば、の話ですが)。
こちらとしては良かれと思い、時にはベンツを代車に出すのですが、やはりお客さんにとっては心理的な負担を感じられる方も多く、「怖い」とか「できればヴィッツか軽を」と仰る方も少なくありません。そんなに図体の大きいクルマでもないのですが。


個人的なそういう偏見が氷解し始めたのは「初代Cクラス W202」の登場時でした。「最善か無か」という言葉は耳にしてはいましたが、その意味するところは理解していませんでした。当時のCへの論評を目にして、はじめてメルセデスがやろうとしていたことの意味がおぼろげながら分かり、ほほう、と思ったのです。
顔つきに関してはやはり全肯定というわけにはいきませんでしたが、それはシド・ミードデザインのターンエーガンダムみたいなもんです。気持ちや志は判るが気持ちが納得していない、という感じですね。

「『いい車』というものは全体の骨格から細部に亘って綿密に考えられ検討され、車として良かれとされるべき点を出来うる限り煮詰める、という作業の末に作られる。その結果が『最良の実用車』となる」というところなのでしょう。

ここでミソなのは「高級車」という言い方はしていない所でしょう。事実、自分がCを買った時の第一印象は「随分シンプルなクルマだな」というものでした。新車価格400万。諸経費込で450万円はいくであろうクルマがこれでいいのか?ってな物です。よくこれでお客から文句が来ないなあ、と。セールスだった者の立場からすれば逆にそういうところが流石はベンツだなあ、と感心したものです。流石にセンターコンソールからシフトレバーにかけての木目パネルは本木目のようですが、それ以外がシンプルすぎます。
これがトヨタ車ならばクレームの嵐でしょう。
普通のセダンで400万円の本体価格ともなればクラウンの最上級クラス。「何にも付いてないじゃないか」と言われる事、間違いありません。よく見れば基本的に大体のものは付いているのですが、なんにせよ飾り気がなさ過ぎで。この金額でハンドルすら皮巻きじゃないですから。本当はウレタンのままの方が握った感じはいいんですがね。

だからこそ「普通」を目指したW203は一般受けを考慮して丸目にもしたし高級感溢れる、というか値段相応に豪華に見える内外装としてきたのでしょう。

おそらくCを目指したというか、少なくとも頭の片隅にはあったであろうトヨタの「プログレ」は、だからこそ6気筒モデルのみとしてきたし、「小さな高級車」と言ってきたし、随分飾り立てられていました。3.0リットルモデルが350万円スタートだと思いましたから、大特価(ベンツと比べれば)といってもいいかと思います。
トヨタ的には、というかトヨタのお客さん層に向けてでは、こういう作りをしないと理解されないと判断されたのでしょう。FR車としての基本設計は後々まで継承されましたが、単一モデルとしては結果的にはあんまり売れず、消滅してしまいました。

出来ればこれをベースとしたコロナを出してくれんかなあ、という期待はあったんですが。シンプルプログレとしてはアルテッツァがありましたが、なまじ「AE86の再来」とか「FRスポーツ」としての売り出され方をしてしまっただけに変な誤解が混じってしまったようです。以前はコロナGT-Rなんてグレードもあったのですから、そういうやり方でよかったのでは?という気はします。
Posted at 2009/09/27 14:18:07 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記

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