
いかにもポンコツ然とした我がロードスターを前にして考えること数日。
「外装は後で磨いていくにしても、とりあえず室内を一度洗いたい。助手席は措くとしても運転席だけはレカロ(体格のこともあるし)にしておきたいし、喫煙車だったっぽいから一度室内のカーペットは丸洗いをしておきたい。ゆくゆくはフルノーマルに戻したい。」
とまあ、こんな感じでした。作業方針が決まれば、まずは室内清掃からです。シートを外し、センターコンソールは先のオーディオのことで外したまま。メーターの電球も暗いのでいっそのことと思いメーターフードも外しました。
意外な伏兵というのはいるもので、プラ製のメーターフードの爪は見事に折れました。仕方ないので歯科用レジンを買ってきて修復です。ここではプラリペアを使いました。何とか元に(?)もどって一安心です。
メーターフードを外し、メーターを止めていたネジを外し(4箇所だったかな)メーターユニットが外れると慎重にハーネス類を外します。この辺は何せ15年以上触った形跡がありませんからコード類も何気に硬くなっています。
寝ていたおじーちゃんをいきなり起こして、いきなりポッキリ折れて入院されてはたまりません。そーっと配線を伸ばし配線をレトラクリーンを吹きつけたウエスで吹き上げます。後はコネクターの接点に接点クリーナーを吹き付けておきました。もちろん組み付け前にも噴くのですけど。
あ、そうそう。ネジは外した場所ごとにひとまとめにして口にチャックの付いたポリ袋に区分けしておきます。ポリ袋にはどこのネジかをきちんと書いて。後で考えればポリ袋も再使用できるようにマスキングテープに外した場所を書いてポリ袋に貼ればよかったと思いました。直接書くと再使用時に迷うので。
こうしておくと組み付け時に大助かりになります。鈑金屋さんの作業は商売柄よく見てますが、あの人たちはそういう手間をかけません。この辺のネジやクリップはここにひとまとめ、といった程度です。よく分かるなあとも思いますが、こっそり聞いてみると「ヤマ勘」だそうです。後で足りなかったり余ったりは.........、言うだけ野暮ですね。
ちなみに以前「リアコンビネーションランプのブレーキランプが幾つか点かない」と言われたことがあります。電球のメンテパネルを開けてみたら、片方のレンズは、電球がはまるべきソケットごと付いていませんでした。もぬけのカラって奴です。よくよく観察してみると、どうもこの周辺を鈑金したクサいので、オーナーに確認した所、当りでした。おそらく鈑金をした際に以前のここのレンズは交換されたのでしょう。そこで電球の付いたソケットを外しておいて、そのまま新品のレンズに移し替えておけばいいものを、それをせずにそのまま捨てたんでしょう。無事鈑金が終わってレンズを組み付けた後も点灯試験すらしなかったんでしょうねえ。ちなみにディーラー仕事でした。何処とは言いませんが。
念のためメーターパネルにあった照明用のムギ球は全て新品に交換しておきました。めったに外す所じゃあないし、お年であることも事実ですから、組み付けたとたんに切れました、じゃあ気力が萎えること間違いありません。
でも今、当時のことを思うとムギ球じゃあなくてLEDでもよかったかなと、ちょっとだけ思います。
外したメーターには一つだけ不満がありました。私も元喫煙者ですので、すぐにそれと気が付いたのですが、どうも旧オーナー時代にタバコの火種を風で飛ばしたことがあるようです。カーペットに一箇所、メーターユニットの下端に一箇所、それらしき熱変形の跡があります。
さっさと他のものに換えてもいいのですが、途切れ途切れの記録簿から察するに、これがオリジナルのメーターであるようです。熱で変形しているので磨き落とせるものとも思えません。メーターユニットのカバーだけでも何れは交換したいな、と思っています。
ここまで来てやっとフロアカーペットを取り外す作業にかかりました。まずはシート背面の所から。ここはクリップで留まっているだけでしたが、ボディパネルに一部接着してある吸音材がべたついて嫌でした。あれって延びるんですよね。ビニョーッと。
そのままリアトレイ部分も剥がしにかかります。あまり無造作に触ると後がおっかないレインレールは、そのままそっとしていてもらいます。今回見た限りでは水漏れなどは無いようです。
ただ、バリバリに硬化変色変形(この部分を書いていてゲッターロボを思い出しました)を遂げたリアウインドウはどうしようもありません。いずれ幌はNBのガラス幌への換装を考えてはいますが、今、そこまで考えても焦るだけです。とりあえずはほっときます。今回は作業の邪魔になるだけのボロボロのリアウインドウの成れの果てを撤去するだけにしておきました。
ただ、それだけでは露天の作業ですし、季節も季節(8月)でしたから、いつ雨にやられるとも限りません。とりあえずの応急処置としてヤフオクで見つけた「ロードスター用のポリカーボネイト製リアウインドウ」を入れておきました。
今はどうだか知りませんが、当時は2人(千葉の出品者と九州の出品者)が同様のタイトルのものを出品していました。個人的な感想だと千葉モノは取り付けに非常に苦労しました。というより、あまりのメンドクサさに途中で投げ出しました。九州モノはまあ、はめ込むだけというか、屋根部分の幌とリアウインドウの幌部分の間にはさんでおくだけで十分(一応ビス2本で止めるようにはなっていますが)という代物です。とりあえずの代用にはなります。
これからそれを買おうとする人がいるかどうか知りませんが(これだけのセットでも8,000円程したように思います。)、一言忠告するなら、中にセットされていた100円ショップで売っている程度のベルクロテープは使わないほうが無難です。
この製品はポリカの特性を利用してリアウインドウを開けなくても、そのまま幌がたためる、というのが売りの一つなのですが、その後、幌をあげるとリアウインドウ下端の真ん中が妙にべロンと下唇が下がったようになってしまい、直後に雨が降ると室内に雨が進入してきそうで身の危険を感じます。幌を上げた後しばらく経てば元の張力を取り戻して大丈夫そうな雰囲気を取り戻します。
こんな具合なので「(下唇の垂れ下がり方が)心配な方はこれをどうぞ」という事でベルクロテープが付属品となっています。まあ、これが安物のサガか、3M製品ならよかったのかは今となっては不明ですが、糊がそれなりでしかない上に、いちばん日当たりのいい場所にくっつける為、糸を引いてはがれてきます、というか私の場合は剥がれました。しかも糊がまた取れないんだわ、これが。
結局千葉モノとあわせて3セットも投資してしまいました。あーあ。
さて、ここまで来て、一つ大きな障害が現れました。ロールバーです。メッキの鉄板を切り欠いてその下までパイプは延びています。うーん。どこで固定してるんだ?これ。
正直このロールバーは邪魔なのです。座高のこともあって、ちょうどルームミラーから後ろを見るとき、このバーが視界の上端に懸かって。しかもガラス幌に換えた時のことを考えても(NA幌とこのへんはちがうんですかね?知らないので。)、ロールバーが、リアウインドウを開ける時に手をかけるであろうジッパーのラインにちょうど重なっていてやりづらいことこの上なさそうです。やっぱり外したい。車体剛性が云々という人もいましたが、コの字型の4点ロールバーで斜めパイプもないので、純正のブレースバーのほうが効果はあるはず。ということでやはり撤去したい。
そんなわけで上から下から覗いてみると、これがまた随分と奥まったところで(ショックアブソーバーの取り付け箇所付近)、片側6角ナット4本(だったと思う)で止まっていました。上は何とか覗けましたが、その下の固定場所は結局その時は分からずじまい(後日確認済み)。
たまたま作業時期・時間がヤブ蚊の飛び交う時期だったこともあり、汗をかきつつヤブ蚊の襲来に身を任せつつ、集中力が途切れ途切れになりつつ。
という訳で諦めました、というかこの作業はまた後日にしました。だって、蚊が。
とまあ、こんな具合で今日のカーペット剥がし編はここまでです。リッチ編集のやり方がよく分からないので、またどこかで、この辺の画像はアップしておきましょう。
需要があるかどうかは分かりませんが、まだまだ格闘は続きます(した)。
Posted at 2009/10/01 13:27:32 | |
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