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2009年10月09日 イイね!

電気に振り回されるクルマ達 センサー編

電気に振り回されるクルマ達 センサー編ここんとこのクルマ達は電気の城です。これは皆さんも御存知の事でしょう。

メルセデスベンツで定番のトラブル、エアマスセンサー不良なども、クルマの異常に振り回された人間にとっては「なんだったんだ」というくらい不安にさいなまれる症状が出ます。急に出力が落ち込む。アクセルをいくら踏んでもクルマが進んでいかない。さっきまでは快調だったのになぜ?目的地はあと少しなのに?とかね。

で、その下手人を捕まえてみると(外した部品を見てみると)「お前か?」と思うくらい貧弱なセンサーがそこにはあり(それでも3~5万位したような気がします)、なんだかそれに振り回された自分が情けなくもなります。しかもそれを交換した途端息を吹き返すのですから頭にもきます。やり場の無い怒りです。

メルセデスのエアマスに関しては思い当たることがあります。

今は浜松市になってしまった旧天竜市に「ROKI」という会社があります。漢字で書くと「濾器」。エアエレメントなどを製造している会社です。
そこの工場見学記に書いてあった(福野礼一郎著「クルマはかくして作られる3」)のですが、エアエレメントを作るにも製造要件というものがあり、そこで要求されている性能には、もちろん「フィルターによる流入抵抗値」なんてのもあったりします。
それ以外に要求される濾過すべきものとして主に「砂塵等の珪砂の濾過性能」と「空気中のカーボンの除去性能」の2つがあるそうです。
で、これらに関しては各メーカーによって重視する・しないがあるようなのですが、「ROKI」の人に言わせると「メルセデスベンツはカーボンを気にしない」そうなんですね。日産の人に言わせると「カーボンは各種センサーの作動に支障をもたらす」ので重要視する項目なんだそうなんですが。ということは。


あれって、もしかしたらエアエレメントに無頓着なメルセデスの設計基準のせいか?


もしかしたら、日本車用で大きさの合うエアエレメントがあったら、それとメルセデス純正エレメントと入れ替えておくと「ひょっとして」電装品のトラブルが減るかもしれません。

なんかちょっと許せない気分です。


自分のCではまだエアマスセンサーのトラブルは来ていない(もしくは既に交換済み)ので、自身が痛い思いをしたわけではありませんが、お客さんのクルマでそれに当たりましたので、あの時はあせりました。「え?なんで?どうしたの?」という感じだったからです。




個人の感覚では、燃料噴射装置のインジェクション化と排気ガスへの白金触媒の設置の時点で、通常走行時の排気ガス浄化に関してはソコソコのレベルまで行ったのでは?と思っています。

ところが、近年の排気ガス浄化要求は通常走行時の浄化だけでは基準達成は出来ないレベルです。

ではどうするか?

排気ガスの汚れている領域というか作動時期のガスをきれいにしていくわけです。

例えばエンジン始動直後。特に冷間作動時。もしくは巡航速度からの再加速時。
再加速に関しては試験の時のテストドライバーの技量による所も大きい(速度が乗るのをじっくりと待つアクセルの載せ方をする)でしょうから、気にすべきはエンジンの始動直後でしょう。こればっかりはどうしようもないですからね。
そんなわけで直噴ガソリンエンジンの普及時期と相前後して「エンジンの燃焼状態の完全把握・制御化」が加速しだし、このためにエンジンの各部に各種センサーが入り込みだしたわけです。で、それを統合制御する車載コンピューターも以前に比べれば制御系等や見るべき監視すべき情報なども複雑化しているのでしょう。

ちなみに、この頃を境にして外部業者による「チューニングが出来る・手が入れられるエンジン」と「手が出せないエンジン」とに完全に切り替わっていった感があります。
もう外部の人間に手の出せる制御レベルではなくなってきたのでしょう。このためチューニングベースにされるクルマたちが、せいぜい平成12~3年頃までのクルマ達に留まっているのも分らない話ではありません。

さて、エンジンで起こっていることを全て知りたいエンジニア達はこんな所にまで、というところにもセンサーを配置し始めました。
先ほどの「ROKI」の話で「カーボンはセンサーの作動に支障をもたらす」とありましたが、エキゾーストパイプの所にまでO2センサーを配置しています。つまりは吸入空気内に含まれていた酸素と、燃えた後に残った酸素の量の差を測り、燃焼具合を観測してガソリンの噴出量をフィードバック制御しているというわけです。

しかも、さきほどの冷間始動時制御があります。
センサーの最適作動温度というものがあるらしいのですが、エンジンに火が入った直後は、各部が温まりきっていません。このためにわざわざ先ほどのO2センサーにもヒーター回路なんてものが入っていて「早く暖めて」センサーを起こしたり、なんてこともしているわけです。


でね。

エンジンそのものは特段問題が無いにも関わらず「コンピューターが異常を感知しています」なんて事を言ってくる訳ですよ。
で、仕方なくチェックランプを消す為にコンピューター診断機を接続して車載コンピューターとお話をすると「センサーが悪いの」と言ってくる訳です。じゃあ、センサーのどこが悪いの?と聞くと「O2センサーのヒーター回路故障なの」。

エンジン本体問題なし。センサーそのものも問題なし。ただ、そのセンサーに取り付けられたヒーター回路が作動不良。................っておい。

たしかにエラー情報を消去すると、その時は消えるんです。ただ、ある時、ひょんな拍子にちょこっとエンジン警告灯が点く。で、そのたびにお伺いを立てるとやっぱり「ヒーター回路故障」。
いっその事警告灯のバルブを抜くか?とも思いましたが、さすがに「それは止めろ」、という良心回路(ジェミニイ←たまに作動不良を起こす)の警告もありますしね。

じゃあそれを交換するか、と仕方なく思うのですが、クルマはソアラ(SC)です。V8です。右バンクと左バンクがあり、しかも更にIN側とOUT側があるのです。しかも結構1つ1つが高価。3万弱したかな?1つで。

クルマの完全制御・電子化は、こういう笑うに笑えない整備を引き起こしてもいます。なんかやるせない気分になることもすくなくありません。




なんかねー。環境保護はもっともなことだと思うし、ないがしろには出来ないことなんですが、却って違うところで環境破壊が進んでいるような気がしてます。

まあ、プリウスもねー。それって本当にいいのか?って思ってますしね。
ちょっと進化の方向性がねえ。

電気電気といっても、迂回融資して石油を使っているだけにしか思えないんですよね。
とても、こんな方向性で25%削減に到達できるのか?と疑問です。



話がこれ以上脱線しないうちに、今日はここまで。
Posted at 2009/10/09 12:23:42 | コメント(7) | トラックバック(0) | 日記

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