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2009年10月12日 イイね!

スポーツカーの採算をちょっと考えてみた。

スポーツカーの採算をちょっと考えてみた。考えてみるとスポーツカーって話題性はあるんですが、そのパイと言うか、はっきり言ってどのくらい売れるか?となれば言うほど売れないんですよね。実際。

その中でも突出して売れた存在と言えば初代ロードスターにR32 GT-Rでしょうか。


手元にあるだけの資料でみると、初代ロードスターの総生産台数が20万8194台となっています。平均売上が200万円だとすると総トータル4164億円弱となります。

トヨタ時代に聞いた話では、1車種の開発に1000億から2000億円かかると耳にしています。ロードスターの場合は完全新規のボディだったはずですから、安く上げたとは言っても、それでも1000億近くかかったのかなあ、と思えば、商売としては大成功だったでしょう。これなら2代目もあるだろうなあ、という感じです。
また、全世界でこれだけ売れたのであれば、メーカーのイメージアップも含めて「じゃあ俺の所も作っておこうか」というメーカーが現れても不思議ではありません。ただ、残念なことに後に続いたモデルがあったか?と聞かれれば、残念ながら、というのが正直な所でしょう。その後継者たる2代目ロードスターも含めての話で。

もうひとつ。R32GT-Rですが、これも手元の資料によると総トータル4万1692台のクルマが新規登録されたそうです。生産台数はもう少しあるのですが、勿論レース用にも供給されていましたから、そういうところで若干の差があるのだと思います。
ロードスターと同じように新車価格450万円とすると1876億円強の総売り上げになります。
ただ、この辺になると、とくにGT-Rの場合は新規設計部品が多かったことや生産部品点数も4万台分でしかないことを考えると、それでもトントンぐらいだったのかなあ、と思わなくもありません。ただ、メーカーの宣伝には大きく寄与したでしょうから、元は取れた部類ではあるでしょう。



ちょっと目先を変えて。売れた部類のスポーツカーである初代ロードスターが月産平均何台か?と計算してみると生産期間が8年ソコソコであることを考えると
208194÷8÷12=約2168台
となります。工場の平均稼働日数を23日程度とすれば1日平均100台くらい作っていたのかな、という感じですかね。
今時のラインナップで言うとどの程度の生産台数なのか?というと。これも自販連のホームページで見て見ましたよ。すると。


トヨタのポルテとか三菱コルトとか。日産ティーダ、エクストレイル他にはスバルのインプレッサ。この程度ですね。やっぱこんなもんか。でもスポーツカーという部類で考えれば大健闘なんだろうなあ。
しかも初期受注だけではなく、それが継続しなければメーカーとしては大誤算になるんですから。




何でこんなことを考えたかと言うと、例の「86コンセプト」です。

冷静に考えてそんなに売れるわけが無いんですよね。クルマの出来はともかくとして元からして。
だからこそ、歴代のスポーツカーと目されるクルマ達は「一般車のドーピンググレードとしてのスポーツバージョン」とか「まるで別人のフリをした赤の他人なんだけど車名と生産ラインは同じ」クルマとしてひっそりその存在を許されていた訳です。もとの86からしてひっそり残っていたグレードなんですから。

最初から赤字覚悟で作っていた2000GTとかね。マクラーレンF1なんて車輌本体は1億したかもしれないけど、生産台数は100台足らずなんですから。それで新しく会社を設立して、なおかつ新工場まで作っちゃって。偉いなあと思いますよ。ほんとに。まさにメーカーの男気のクルマです。

そんなことに思い至って、もう少し温かい目で見守ることにしました、86コンセプト。今の時代に出してくれるだけでもありがたい。こんな気分で。
できればF1止めてもいいので、その予算を回してあげて欲しいくらいです。


でも出来ればもう少しカッコよくして欲しいなあ、とオジサンは思っています。アルテッツァとか初代インプレッサの顔のままでも充分なんですけどね。実は。
Posted at 2009/10/12 21:15:31 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2009年10月12日 イイね!

あの特約はよかった。 クルマ屋からみた良い保険特約。

あの特約はよかった。 クルマ屋からみた良い保険特約。クルマを売り、そのクルマ生活をフォローしていた側の人間が保険屋になりました。そういう立場から見ると、なかなか使いでのある保険であったり、何だコリャ?という保険であったりと色々あります。そんなお話を少々。


まず大前提として。
損害率という言葉があります。保険会社(もしくは個別の代理店でもそうですが)が預かる総保険料のうち、実際に保険金として保険会社が支払った金額が占めた割合のことをさす言葉です。
勿論個別の契約者別にそんな統計を取っているわけではありません。

ただ、個々の代理店別にはそういう数字を常に出しています。また、1人もしくは1事業所単位で10台以上のクルマの保険を契約(フリート契約という言い方をします)している方は、その保有車両全体の保険料に対して、いくら保険金を支払ったかという、先の損害率という数字を元に翌年の保険料の割引率を算出します。
つまり事故の少ない、という意味での優良事業所であれば保険料は安くなっていくわけです。

ちなみに個人のお客さんの場合、保険会社として想定している事故遭遇率はおおよそ10年に1回程度と考えているようです。老いも若きも男も女も一緒くた、というあくまでも目安では、という事ですが。

さて、この損害率という視点からすると、損害率の悪い(保険金支払いが頻繁にある)保険は、一般的に契約者視点からすれば良い保険であると言えると思います。それだけ危険が伴う部分をカバーするという意味では、という事です。

逆に言えば損害率の低い、支払い機会が少ない保険が悪いのか、となってしまいますが、そこまで言うつもりはありません。請求頻度と請求金額の大きさという部分もありますのでね。
それはそれで、滅多に出動機会がないからといって、保険の意味がないわけではなく、例えば対人保険なども、機会は少ないにしても、大きい時は億単位の支払い例もあるわけですから、充分個人の生活を護る、という意義はあると思います。


さて堅苦しい話はここまでにして。

いい特約、悪い特約、です。

傾向と対策、という観点でまず傾向から。
契約者にとってのいい特約とは、保険会社的には「採算の悪い契約条件(損害率が高い)」であることが多いです。ぶっちゃけた話。
でも、どちらかというと現場の声を拾い上げた「こうなればいいのに」的な契約条件であることも多いものです。また、営業施策として「ウチは、ここまでやります」的な、アドバルーン的なものもあります。

「レッカー車を出します」なんてのは、いい例です。
以前ならば被害者だったら、とか車両保険が付いていれば、という場合に修理費の一部という解釈で出していただけでした。これを、「(一方的な)加害者側であっても」とか「車両保険が付いていなくても」としたのは「こうなればいいのに」的な部分ですよね。
で、そこから推し進めて「故障のときでも参上します」とか、「帰りの交通費まで」、というところまでくると営業施策かな、と。ディーラーや修理業者とかならともかく、保険専門の代理店の場合は、車のトラブルに関してそこまで面倒見きれませんから、お客さんの囲い込みの為、という色彩が強いですよね、やはり。

では、対策について。
あまりにも契約者にとっていい契約であると、お預かりする保険料に対する採算が悪化します。一応各種特約についても1つ1つに特約保険料が設定されているのです。
で、あまりにも採算が悪いと早い段階でベンチウォーマーであることを強要されたり(社員照会案件。つまり勝手に売ってはいけない商品となり、事前に保険会社の了承が欲しくなる)、2軍に落とされたり(継続は出来るけど、新規募集禁止)とか、戦力外通知を受ける(販売停止措置)こともあります。
このため、「これはいい特約だ」と思ったら、さっさと付帯するようにして、その後二度と外さないことです。姑息にも保険会社もそれには抵抗をします。
翌年になって保険会社が作ってきた更改案内の前年同条件欄の金額には、その特約分の保険料が含まれていない、何てこともあります。うっかりそれでやってしまうと、いつの間にやら付けていた筈の特約が無いなんて事もありました、実際。

色々あるんですよ、保険にも。



前置きが長くなってしまったので、今日ご紹介する「私が良いと思った特約」その1として、昨日VIPER ZEROさんから戴いたコメントの中にありました「等級プロテクト特約」について。

この特約が登場したのは、保険料自由化となって間もなくの頃だったかと思います。当時この特約を見たときには「なんていい特約なんだ」と思い、当時預かっていたすべての契約に「等級プロテクト特約」をつけて回ったものです。

でも、結論を先に書いてしまうと、今現在、この「等級プロテクト特約」は原則新規付帯は禁止。内容変更のない継続契約のみ現状維持、保険料は大幅アップ、という状態です。
もしやと思って手書きの申込用紙を久しぶり(大概パソコンで申込用紙は作っちゃうので)に見て見ると、表面の特約欄からは姿を消していました。以前は丸印を付けるだけで申込が出来たのに。
じゃあ、どうやって等級プロテクト特約の事を記入するの?というと、裏面に書いてある「その他特約一覧」にある特約コードをわざわざ入れて、手書きで「等級プロテクト特約」と書き入れるわけです。冒頭の写真はその裏面の「特約一覧」を記した部分を撮影したものです。


これは想像でしかありませんが、やはり事故請求件数が飛躍的に増えたんでしょう。それも割引等級の高い方にお勧めするよりも、売る側としては割引等級の低い方に積極的に勧めていたのが現状でしたから、翌年大幅に保険料の上がるはずの方が保険料は上がらず現状維持をしたわけです。また、おそらく毎年1回は事故をして、でも等級は足踏みをしたまま、という方も少なくなかったと思われます。

基本的には保険で儲かる(払ってきた保険料と貰った保険料を比較すると、まず大概は払った金額のほうが多い方が大半という意味)という事態はあんまり考えられないのですが、この「等級プロテクト特約」が付帯されていれば儲かってしまう状態も少なからず発生するでしょう。


そんなこんなで、等級プロテクト特約は現状、闇に葬られようとしている特約です。特約保険料自体も結構な割増率だったかと思いますので、事実上、付帯する意味も薄れてきてしまっている感じですね。

うーん。初めの頃の保険料程度でそのまま推移してくれれば、いい特約だったんだけどねえ。
Posted at 2009/10/12 13:32:19 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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