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2009年10月19日 イイね!

オイルの粘度

オイルの粘度昨日はヴィッツ、今日はイストと、オイル交換をしたしました。多分明日はやっている暇がないので明後日くらいにベンツのオイル交換をすることになるのかな、という感じです。

今まではほとんど外注先に出していたので、これだけでも手をかけてあげると、なんだか今までよりもクルマが身近に感じられるようになります。もちろん自身でケアをするということは、その分自分の行為に対しても責任を持たなくてはいけません。
ということで、今までほとんど気にもしていなかったオイルの種類というものに目が向くようになりました。

基本的に使うオイルはトヨタの純正オイルです。ところがペール缶(20リットル缶)で仕入れるにあたって気がついたのは「省燃費エンジン専用オイル」と謳われたオイルが出ていたことです。

これは以前目にした話です。
「以前はオイルというものは、エンジンが出来上がってから最後に入れておくものだった。ただ、今は違う。今のオイルは、設計段階の最初から入っているものとして設計される。つまりはオイルの、その粘度なり、潤滑性能なり、といった様々な特性が最初からエンジン設計の前提条件として組み込まれていて、全体として所期の性能が発揮されるべく作られている。」
と、まあこんな内容の記事であったと思います。

今になって思い返せば、以前こういう話を耳にしました。
「今のマーチは、純正のオイルを入れてやらないと変な音が出ることがある。それで以前慌ててオイルを入れ替えたことがある。あのクルマは気をつけた方がいい。多分燃費を気にして、サラサラのオイルを入れることを前提にしている。」
おそらくこの話も、「最初からこのオイルが入っていることを前提としている」という類いの事なのでしょう。

ただ、このことを言っていた整備屋さんや、他の整備屋さん、例えばディーラーのメカニックもそうなんですが、意外というかなんというか、結構「取扱説明書」を読んでいません。だって、取説開いてるの見たことないもの。

結構きちんと取説を読むと、いろいろなことが書いてあって、例えばオイルのことに関しても、「この粘度ものを使ってくれ」とか、「ジャッキアップポイントはここです」みたいなこともきちんと書いてあるものです。
ところが。読んでるの見た事ないんですよね。何にも見ずにガラガラとフロアージャッキを引っ張ってきて「よいしょ」ってクルマの下に突っ込んで、キコキコ上げてる。
自分なら、変な所に当てちゃったりすると却ってメンバー歪めたりしちゃいますから、やってからでは遅いので必ずあらかじめネットで調べておくなり、クルマの中に入っている取扱説明書を開いてからジャッキ当てるんですけどね。分かっててやってるのか、慣れてるから、まあこの辺と思ってやってるのかは知りませんが、勇気あるなあと思いますよ。ホントに。



さて、話を元に戻します。

ではメーカーは、どんな性状のオイルを基準値として設定しているかって言えば当然、純正オイルですよ。自社銘柄のオイルを設計基準値として採用し、それを工場でも入れています。R35のGT-R1車種だけはブランドを指定したオイルを使っていますが、基本的には純正ブランド物を使っている。
特に今時のエコカー減税の対象車になっている様なクルマは「0W-20」とか「5W-20」とかいった、こんなサラサラでいいのか?と思うくらいの粘度のオイルを使っています。トヨタ純正では特に省燃費エンジン用として「有機モリブデン配合」と記されたものを指定しています。
それだけエンジン内部のクリアランスもきっちり見てあって、そういう潤滑の下で回すように設計してるんでしょうねえ。ただ、なんだかそこまで手を付けていいのかな?という気もするんですが。

トヨタのホームページを見ると平成13年式以降の新型車に関しては、こういったオイルを推奨します、とはっきり記されていましたね。
日産のサイトでは逆にそこまでは書いていませんでしたが、ただし、「0W-20」粘度のオイルは、取扱説明書の中で指定されていないクルマには入れないでくれ、という注意書きはされていました。逆に危ないんでしょうね。


一つ疑問なんですが、オイルの種類として鉱物油と部分合成油、完全合成油とあります。で、メーカーの純正オイルって、まず、鉱物油なんですよね。見たところ。メルセデスのマークが入った純正オイルは部分合成油みたいでしたけど、まあ、あそこっちは取巻きの連中がどうもイマイチ信用ならないんで、本当に本国でそこまでのオイルを指定しているのかは疑問なんですけどね。

それはいいとして、コストもあるでしょうけど、メーカーは鉱物油を純正指定の物として使い続けているわけです。
整備屋さんの中には「そんな、鉱物油みたいな安い油なんか使っちゃいられない」、くらいのことを言って「うちは最低限、部分合成油を使う」というところもありますが、果たしてどこまでそれが必要なのかな?という気はしています。
某○AKO’Sの人と会ったときに聞いてみたのですが、今時の鉱物油のレベルはほとんど部分合成油並みになってきている、と仰っていました。
それこそ、私が就職をした頃のオイルの最新グレードはSFからSGに変わった頃で、その次のSHとかSJまでレベルが上がった時には「ここまで必要なの?」と言っていたくらいです。
それが今ではSMまで来ているわけですしね。まあ、SLとかSMは環境対策にあわせてきたグレートらしいですけど。


トヨタ純正オイルの「省燃費車用」には「有機モリブデン配合」と書かれています。
今時のエンジンのピストンには「低μ加工」が施されているのですが、これ、ピストンスカートに二硫化モリブデンが配合されたものを印刷加工して塗布してあり、これによって摩擦係数を下げているんですよね。おそらく、それが、摩滅しないための物なんじゃないかと思ってます。
ちなみに冒頭の画像は「アート金属」さんのサイトから拝借いたしました。この写真に写っている横の黒い所がその「低μ加工」されたところです。


ただ困ったことに、こういうことを調べていると、あれこれと気を揉むことが多くなってしまいます。仕入れておくオイルの種類にしても、アレとコレも仕入れといたほうがいいのか、とかね。
おそらくサラサラ過ぎの物を入れることが無ければ、逆にサラサラ指定の物に粘度の高過ぎるオイルを入れなければいい、という事なんでしょうけどね。
だって、オイルの粘度指定を取扱説明書で確認してから入れてるなんてメカニックは見たことがありません。大概は「うーん、この車は少し固めのオイルのほうがいいだろう」と、入れる前にちょっと悩んでいるくらいの物で、別段市中を走っているクルマ達は表面上は何ともなく走っているクルマが大半なんですから。

ま、それくらい丈夫だってこともあるんでしょうけどねえ。
Posted at 2009/10/20 01:19:27 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記

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