
先日の事故の続報です。
事故の状況を言うと、T字路の交差点で、右折レーンを含めて3車線ある、その右折レーンで信号待ちをしていた車列の2台目が当方のGT-Rです。今回の冒頭写真のクルマが事故相手のクルマの損傷箇所。このクルマが同じく右折レーンの先頭、GT-Rの前で信号が変わるのを待っていたと思ってください。
信号が赤から青に変わりました。わりあい広い交差点なので変わった直後なら2台くらいは右折車も行けてしまう間隔があります。このため前に居たワゴンRは「ツツッ」と前に出て行ったため、当方のGT-Rもそれに倣い、交差点中央に向けて追走しました。前方をいくワゴンRは、特に変な素振りもなく、そのまま右方向に曲がっていくのだと思わせられるのに充分なほど緩やかな曲がり方の交差点進入だったようです。
と、ここで事態は急展開します。いきなり(少なくともGT-Rの運転手からはそう見えたようで)ワゴンRはググッと速度が遅くなり同時に急速にその鼻先を右にねじり、Uターンをし始めたのだそうです。
右折しようとした方向の道路も片側分で2車線+かなり広めの歩道があります。このため停止線から、この交差点の中央までは15メートル近くあろうかという間隔で、信号機の代わり端に曲がってしまおうと2台が進入した訳です。このため時速で言えば15キロから20キロくらいは出ていただろうと思います。
ただ、一緒の方向に曲がるだろうと疑うだけの素振りを見せなかった先方の車両が転回を始めれば、既に追走して一緒に進入してしまっているこちらとしては、回避の手段として
1.急ブレーキで止まるか、
2.左側に避けるか
3.右側に避けるか の3つの方法しかありません。
とっさにGT-Rは3を選んだようです。
つまり、そこから再加速してワゴンRの鼻先をすり抜けようとした訳です。まあ、とりようによっては無謀とも思えるのですが、後から言っても仕方ありません。
このまま行っても相手は追走してきているとは気が付いていないようですから、当たるとすればフロント部だろうと。出来ればそれは避けたい。2は既に対向車が向ってきているのですから選択肢としてはない。ということで咄嗟に3を選んだのだとか。
まあどの程度加速が鋭かったのかは知りませんが、結果として、相手からしたらイン側にに強引に突っ込まれた、と思ったのでしょう。こちらからすれば次善の策として積極回避を試みた、というところなんでしょうね。
結果は、回避しきれずに向こうのフロントとこちらの左側リアフェンダー後部が接触した、という事です。
ただねえ。
すっきり当てはまるパターンがないんですよ、これ。転回中の事故ということなら、転回車がより注意を払うべき、ということで8:2スタートの裁定となるようなのですが。
もちろん転回しようとするならば、もちろん後続車や対向車に充分注意を払いつつ、もっと周囲から見てわかりやすい事前の行動パターンを取れよ、とも思うし、でも、追走するにしても交差点なんだから、安全に右折しきれる状況になってからでなければ迂闊に進入するな、ともなるし。
うーん。5:5くらい?
保険会社には「どう?」と言ってありますが、「うーん」とはっきりしないお答え。
とりあえず保険会社同士で現場検証に行って、先ず転回禁止の箇所かどうか?という確認から入るとのことでした。
接触場所は交差点のほぼ真ん中付近、とのことですから、転回するつもりだったのなら、そんな所まで出て行かなくてもいいじゃないか、とか。
それ以前に交通量はソコソコある箇所で、信号機の代わり端、対向車の来る前に転回しきろうという行動をとるくらいなら、一度右折してしまい、そっちの道路ならそれほどの交通量はないので、途中の中央分離帯の切れ目から曲がってくるなり、何なりと安全な方向転換の方法は取れるだろうとか。
こっちの問題行動としては「突っ込むなよ」とは言っておきました。安全回避の行動の末ということは分かるけどさ。だからこれだけで済んだとも言えなくもないんですがね。
裁定はこれからです。
さて、もう一つの問題点。修理せずに予算を他に回す、という事について。
これについては、もう解決させてしまいました。
事故当日にヤマ勘見積りとして15万くらいじゃないの?とあらかじめ言ってあったので、お客さん本人としても、それくらいまでの金額で色んな夢を見ているはずですから、それくらいになれば納得の金額になるはずです。
先ずは今日、鈑金屋さんにGT-Rを持ち込み見積り作成を依頼しました。最初から「直さないかもしれない」と含みは持たせてあります。
出来上がってきた見積りは11万4千円ほど。そこに、後輪をヒットしているということで修理行程としては最終的にアライメントチェックは当然入ってしかるべき内容です。これをプラスしなくてはいけません。
どうせ見積もるのならば、ディーラーで。特にエキスパートショップならR35用に大掛かりなアライメントテスターを導入しているはずですから、当然テスター料も高額なはずです。
意外に思われるかもしれませんが、アライメントテスターは結構ディーラーでも持っていないところが多いものです。しかも、設備が仮に有っても、使い方を知らないメカが多いので、この手の作業は外注に出すことが多いです。これホント。
余談はともかく、電話で問い合わせた所1万8千円の+消費税ということでなかなかいい金額を言います。これで見積もり合計金額は13万3千円まで来ました。なかなか良い線です。
保険会社としては、基本的には全ての事故車両を実際に見て金額査定をしたいところでしょうけど、全てが全て見に行く、という訳にも行きません。
このためおおよその感覚で言うと「15万円くらいの修理見積」までは「写真見積り」と言って、被害車両の修理予定個所の写真と車検証、修理見積りのみで、着工OKとしたり、決済をしてしまうやり方をとります。このためにもなかなか今回の見積り数字は良い塩梅の金額となりました。目論見どおりといえば目論見どおりです。
見積りができた時点で、あらかじめお客さんにも「このくらいの金額まで行けば納得の範囲」と思うか否かという事前連絡を入れて「OK」の返事は貰っています。あとは保険会社の返事待ちです。はじめに事故担当者に連絡。このくらいの見積りになったけどどうか?と断りを入れた後に見積りと車検証をFAXしました。修理箇所の写真も月曜日の時点でメールに添付して向こうには送ってあります。
30分後くらいに電話が来ました。いつもの如く値引きをしてくれという話です。
どこでどういう算定をするのか塗装代で3,000円引いてくれとのこと。それと、アライメントチェックに関して、ちゃんと載せたという証明がほしい、なんてことを言ってきました。修理をしないでの協定ならば支払えん位のことを言ってきます。でも、修理するとなれば当然、そこまでは言いますよね、ともこちらとしては念を押します。でもテスターに載っけたという証拠が欲しい、と。まあ、こちら側の受け取り様としては値段を落としたいという口実にしか聞こえませんが。
「じゃあ」と話を一転させて、「見積りの中にホイールの修理金額をワザと載せていないけど、それで相殺ということならどうだ」と言ってみました。これは鈑金屋さんからの見積りにホイールの修理金額が入っていなかったので、そのままにしておいたのです。「.................。わかりました。じゃあそれで協定します。」ということでGT-Rの損傷箇所は13万円の現金に化けることになりました。
既に内定している13万円の内訳。
1.オリジナルのシートがボロボロなのでレカロに入れ替える
2.そのシートレール
3.ボロボロのハンドルを中古のオリジナルにする
4.死んでいる時計を入れ替える
5.それらに伴う内装の補修と外装の磨き
これくらいかな?
とりあえず土曜日にお客さんと一緒にレカロを見に行ってきます。
Posted at 2009/10/21 00:57:06 | |
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