2009年10月22日
ティアナの仕上げをしている最中に1本。ティアナを納車している行きの道中にもう1本、「ガラスが落ちた」or「ガラスが上がらない」コールを受けました。
今日はなんだかガラスがよく落ちる日だ。
たまたま気がついたんですが、ウチのヴィッツ君のドアミラーが閉じるのは閉じるんですが、助手席側が開かなくなっていました。なぜ?
分解してみようかなー、と思ってもいますが、状況を良く見ると、閉じるときはきちんとモーターの作動音がするのですが、開く時にはうんともすんとも聞こえません。機械系統じゃあなくて、信号が行っていないのか、反転時の電気が来ていないのか、いずれにしても電気系統だな、という判断はしています。果てさて。
とりあえず、1台の方は「落ちた」と言っているのでウインドウレギュレーターがダメなんでしょう。もう一台の方は閉じ込み防止センサーでも働いているのかな?先ずは駆動部とガラスの接触部をクリスアップしてみて、どうなるかですね。
それでダメならこちらもレギュレーターassy交換となるでしょうねえ。
一台の方は車庫に入っているので緊急ではないのですが、もう一台は野ざらしなので、とりあえずビニールシートとガムテープを用意して蓋だけ閉めてこなくちゃあなあ。
Posted at 2009/10/22 17:30:19 | |
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2009年10月22日
昨日1日と今日の午前中かかって磨き上げたティアナですが、何とか仕上げきって、納めて来ました。
個人的には請求書を作るときも神経を張り詰めますが、一番緊張する時は納車をするときです。なぜって、お客さんの目が一番厳しい瞬間だからです。このひと時の為に全神経を集中して事前作業をするのです。このときの第一印象で次の仕事に繋がるか否かが分かれますから。
今回の依頼内容は「窓下部分の磨き上げ」です。わざわざ窓下と断わってあるのは作業がやりづらい、そのくせ効果が実感しづらい、という事もあって屋根の磨き上げはやらないことにしているからです。
今回のクランケであるティアナは新車登録後3年半・距離35000キロ程度・保管場所は鉄筋コンキュリート造の住居1Fの駐車場内、という状態ですので、基本的には綺麗な状態でした。
このため、当初は全面磨き上げという予定でしたが、実車を仔細に観察した結果、恐らく頑張って磨き上げをしたとしても、その効果は薄いだろうと判断しました。実はボンネットだけは磨き上げを施したのですが、あんまりやった甲斐がないなあ、と思ったのです。
じゃあ、何をやるか?何をもってしてお金を払う価値を見出してもらうか?
しばらく悩んだ後に出した結論は「些か薄汚れかけた時期のティアナに、入念な納車準備とも言うべき細かな、しかも目に付く箇所を中心にした入念な清掃をする」です。
新車には歴然とした新車感というべきモノがあり、中古車にはそれがなくなるものです。その差は何?と聞かれれば「普段手を出さない、隅っこまでキレイ」とでもいえば良いでしょうか。
例えば今回一番気をつけたのは各部のドア開口部近辺です。
ウエザーストリップと呼ばれるボディとドアの間を埋めるゴムの接触する所は、ゴムが付着し黒くなっていきます。そのゴムも劣化すれば表面が白濁してきます。ドアのヒンジ付近にも埃が堆積し、艶やかな塗装面を覆っていくことで古びた感じが増してきます。
足元に目を移せば、ドアのステップ部分を覆うプラスチックのカバーが黒ずんできます。どうしても靴を当ててしまう為です。また、同様にドアの内装材の下側も靴が当たり傷や汚れが付いているものです。最近は内装をツートンカラーにしていることが多く、その場合、下半分は明るい系統の色を多用しますから、なおさらに汚れが目立つものです。
それからシート。皮シートなのは良いのですが、明るいベージュ系統の色をしていますので、運転席だけは何か黒ずんだ色になって来ています。これは何とかしたい所です。
ドアミラーも何かと目に付くものです。ツヤツヤのテッカテカが目標です。
サイドシルに取り付けられたサイドマッドガード。こういうところは、洗ってね、と言われない限り手が付いてくることはまずありません。ドロハネその他が付着してなかなかキレイなっていることはありませんが、ここがきっちり白いと何気にきれいに見えるものです。
先ずはネンドクリーナーを温水の中で良く練りこんで、きちんと柔らかくしてあげた後で、そーっとシャワーをかけつつ表面を滑らせます。温水の中で練り込むのは、そうしてあげるとネンドクリーナーのボディへの攻撃性が弱まるからです。その後にコンパウンドをかけて細かな汚れや傷をとり除いていきます。
ティアナには社外品のアルミがはめられていました。ギラギラにメッキがかけられているタイプです。
良くある話ではありますが、表面はきれいに拭いてあったとしても、そのスポークとスポークとの間に手が入っていることはあまりありません。ここはキレイにしてバッチリと光らせたい所です。
ここにもネンドクリーナー使います。面倒ではありますが、1本1本のスポークを水をかけながらこするのです。そのままではやりづらい奥まった所も粘土を押し込み汚れを落とします。
ボディは軽く水洗いをした後、簡単にコーティング材を塗布して磨き上げながら各部の傷や汚れを入念に見ていくだけとしました。
一晩乾かした後に、ボディ各部に装着されたメッキモールをマイクロファイバークロスで磨き上げます。こういうところに水滴跡や曇りがあると余計に目立ちます。光るべきところは光らせるのです。
そうしてイマイチ仕上りが悪い所に入念な再仕上げを施します。
最後の仕上げはワイパー付近です。大概の車はあの辺に素地のままのプラ部品をはめ込んであります。ワイパー本体も、何層も塗装を重ねたらしき仕上げではなく、年数を重ねると艶をなくしている個体が多いものです。
ここを攻めます。オートグリムのバンパーケアを擦り込んでやる事によりツヤツヤの黒光りを取り戻します。ワイパーアームにもそうします。ただ気を付けなければいけないのはブレードには手を触れないことです。ここに油をつけてはせっかくの苦労も水の泡です。
私の場合、あんまり年数が経って古びたワイパーは、ブレードはゴムつきのブレードにして交換してしまいますが、アーム本体は取り外して塗ってしまいます。
納車前の最後に窓ガラスの内側をもう一度拭き上げると視界がスッキリします。タバコを吸わない方の車でも、ガラスの内側は結構汚れているものです。
ここまでやって、何とか納車にこぎつけました。
お客さんの反応は..........?
ものすごく喜んでくれました。ほっと一息です。
昨年末にガソリンスタンドで「イオンコート洗車と車内クリーニングとのセットで25,000円也」とかいうコースをどうやら受けたらしいのですが、「高い割にここまでキレイにしてくれなかった」そうで。
そんなのに25,000円も払うくらいなら私にください、と真面目に思います。遥かにきれいにしてあげます。
これはセールスだった当時、真剣に思ったことですが、いくら新車とはいえ、営業所に回送されてくる「新車らしきクルマ」は結構薄汚いものです。で、それを一生懸命新車らしくして納めるのは営業の役目なんですね。このため個人的には「俺達が新車にしている」という意識は強烈にありました。
もっとも、そういうことをきっちりと新人に叩き込もうとすると「そんなに厳しくするな」と妙に庇う上司が蔓延っていたので、近頃の新車はどうなんですかね?私が新入社員のころは、言われなければ気がつかないことを随分叩き込まれましたものだったんですが。
まあいいけど。
これで何とか肩の荷が下りたのです。
Posted at 2009/10/22 17:10:30 | |
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