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2011年12月23日 イイね!

「なぜ若者は車から離れていったのか」という記事。そりゃあ、車なんか持ってても楽しくないからだろ?

検索にヤフーは使いませんけど、それでもトップページにはヤフーのトップページを表示させています。どこぞで耳にした話ですけど、中央に表示されるトピックスに選ばれるニュースに関してはわざわざヤフーのスタッフが重要度を判断して選んでいる、という事を聞いたので。

で、今日も開いてみるとこんな記事が掲載されていました。
「なぜ若者は車から離れていったのか」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111223-00000002-zdn_mkt-soci


熟読するほどの文章とは思えなかったので斜め読みしかしていませんが、なにやら判ったような判らないような文章だなあ、という印象でした。小難しい理由をつけて幾ら言い訳をしたところで、人間誰しもそんな事をいくつも考えて購買行動なんか起こしません。大体がそんな理由をいくつも言い続けるから、かえって買う側も萎えてしまう訳で。
小難しい理由なんかどうでもよくって、ことは単純に「直感的に欲しいと思えないから買わない」というだけのことでしょう。


車の購入に関しては学校出て21の頃から散々、自分の車の購入も含めておそらく2~3000件以上のエトセトラに付き合ってきました。それが仕事でしたからね。

で、そうした話に関しての共通点はただ一つ。

もちろん途中で支払いに関する障害が越えられずに購入話が頓挫する事は珍しい事ではないですけど、それでも最初に「コレがなきゃあ始まらない」のが、そもそも

車が欲しいという原始の叫び」です。

古くなっただの、故障が多いだの、燃費が悪いだの、エコだの、電気が云々などとは実はどうでもいいことで、先ずは最初に「次の車が欲しい」という獣の衝動がなければ話は始まりません。


実はぶっちゃけ、この「欲しくてたまらない」疼きを、何かの折で良いので「ポロッ」っと吐露しちゃってもらえる関係になれば車の営業というのは実にスムーズにことが運びます。だって既に「買う」という結論がある訳なんですから。
だから後はそこからの逆算で「何時」「どういう車が欲しいのか」「予算は?」などという欠けているピースがどのように埋まっていくのか?という事だけなんですよね。


よく「お金が.....」とか「予算が....」という話が出ますけど、それは単に言い訳に過ぎません。万難を排してまで「車が欲しい」病に罹患されている方々は、結局何とかしちゃうもんです。
車が売れないという事は、要はそうまでしても「欲しいという気になる車が無い」とか、車をそもそも「欲しい、換えたい」という気にならないかのいずれか、という事です。




物を買うという事は。

そもそも物を買った後に起きるであろうと予想される「楽しい・うれしい」出来事を、あらん限りの想像力を総動員して脳内麻薬物質をピューピュー分泌させ


もう、どうにかしても「買わなきゃ、どうにもならない」という域にまで自分を追い詰め


それこそ清水の舞台から、必死こいて貯めた身銭を抱え込んで「とりゃっ」とポチってみたりハンコを押してみたりする事です。もちろん金額が大きかったり、物自体が大きかったりすれば清水の舞台どころかチョモランマからダイビングするくらいの気構えが必要になることだってあります。
そういえば最近はチョモランマって言わずにエベレストってそのまま言っているような気がするなあ?まあ、いいか。



そうした獣の衝動が、どうにも近頃の商品企画者たちは判っていないような気がします。
それこそエアコンがキンキンに365日24時間効いたグーグルのオフィスのような場所で、絵に描いたようなスマートさで各個の商品特性を比較し、データを抽出し、メリット・デメリットを天秤に掛けて「ウム、これなら買う価値がありそうだ」なんていって購入を決める、だなんて思っちゃいないだろうな?って疑いたくなるような感じ。





よく言われるエコだ、携帯電話にお金がかかるので、とかさ。

そんなの関係ねーよ。



車を買うという事について。車を所有する、という事について。
その次の「楽しさ」や「飛びぬけた満足感」が想像できないから買わないし、買えない。虎の子の預貯金を吐き出したくないし、ローンを組むだけの気力も浮かばない。


そりゃあそうさ。だって持ってたって楽しくないんだもん。何処行ったって混んでるし、土・日曜日は尚更、外に出る気にすらならない。
せっかくの高出力は持て余すだけで、アクセルを床まで踏み込むどころか3速にギアを入れる前に次の信号機に引っかかるし、せっかくの郊外に出たところで必ずといっていいほどペースメーカーが居るから結局フラストレーションが溜まるだけ。それじゃあ楽しい所を想像しろっていう方が無理ってもんでしょう?

それでも我慢して道路を走ったところで。

高速道路を逆送する程度の方々との共存を強要され。

若葉マークの連中にも配慮をし。

車道にしゃしゃり出てきた自転車には冷や冷やさせられ。

その上、轟音を立てて駆け抜けるトラックやダンプには視界を遮られる。

しかも、なぜか異様に乗用車の税金だけが高く、でも何にも楽しめないわけです。事故をしたら真っ先に車が悪く言われるしさ。



じゃあ一体何処まで我慢すればいいのよ?って言いたくなる。



じゃあ、デザインを楽しむ?置物として。まあ、それなら出した所で20万円までだわなあ。走って何ぼの機械が中に入っている意味が無いもの。







一時各メーカーは安全性が商売になると勘違いし、一斉にそっち方面に開発の重点が向いた事がありましたが、販売の現場に居た人間からすると、こういうと語弊はあるでしょうけど「実はどうでもいい」ことだったりします。
だって今現在ですらまともな運転姿勢で座る人はごく少数で、シートベルトを緩めた状態にしておく器具が平気で売られ使われている始末なわけですし。ガキが車内でうろつく光景は日常の風景ですし。携帯電話関連で警察に切符切られるのは運の悪い人という雰囲気がアリアリです。先日のフェラーリの多重事故にしたって、下手なくせに馴れない事するからこうなるっていう典型事例じゃあないの?ってのは言い過ぎなんですかね?


まあ、何故か飲酒運転に関してだけは異様にうるさくなりましたけどね。もちろん、泥酔状態での加害者に言い訳の余地は無いと思っていますが、正直タバコに関する規制と同様、潔癖すぎるのは如何なものか?とは思っています。昔の状況も知っているだけに。まあ、それはともかくとして。





車が売れて欲しかったら。本当に売れて欲しいと心から願うのなら。

補助金などという撒き餌でお茶を濁す、その場限りのごまかしなんかに頼らず。車に乗るってのは本当に良いもんだと思える環境をまず用意し、整備するべきでしょう。

FT86が良い車か否かはともかくとして。良い車が幾らあったところで走る所がなきゃ、生かせる所が無きゃ、車自体が楽しいと思える環境がなきゃあ、場所をとるだけ、駐車場代が嵩むだけの粗大ゴミでしかありません。しかも新しく買うとなれば数百万もする粗大ゴミじゃあ買えません。




車を買うと実現できそうな楽しい妄想に浸ることが出来るか。あると便利とか、無いと不便という範囲でしか想像が広がらないから選択される車に夢がなくなるわけです。いったい何のために今まで重量税やガソリン税で散々道路整備事業費を確保し続け、高速道路のプール金制度で何をしてきたのか、不思議でなりません。



昔「亭主元気で留守がいい」というTVCMがありました。たしかにそういう一面はあるにしても、元気に稼いでくれる稼ぎ柱に「気持ちよく働いてもらう」為には?という部分が蔑ろにされすぎている気はします。
そんな状況を長く続けてきた挙句に今になって亭主が癌でやばそうだ、と。そんな時になって今更のように「抗がん剤で何とか」とか、「手術すれば何とか」とか。何言ってんだか。
早期発見も良いですけど、そうならないためにメタボを気にしてみたり生活習慣に気をつけてみたり、という事ではないの?と思います。もちろん、ここでいう「亭主」や「稼ぎ頭」は車産業の事です。







ちょっと話はズレていきますが、「若者の車離れ」ってのは何に於いても「選択したくない」という風潮というか、まあそれが草食系という事なのかもしれませんけど。一つには、そこはかとない、何とはなしに感じられる「冷遇感」があるのかなあ、という気がしています。
高齢者に関しては定年延長だのなんだのという話はあっても現に年金は支給され、医療費負担も少ないわけです。また「弱者である」という言い訳が何がしかでも立てば生活保護だの、税金免除だの。じゃあ、その原資は誰が払うの?と。


でも、普通の健常者たちである若者たちにとっては「就職氷河期」であり、本人たちに何の責があるわけでもないのに「ゆとり世代」などとレッテル付きで揶揄され、その上「年金は払え。でも元本割れは確実だからね。」などと言われる訳です。
毟られるだけ毟られる事を宿命付けられているような事を言われればそれこそ夢も希望もなくなるのは当然の成り行きですわなあ。ローンだって通らんし。車を買うどころじゃあない。


で、それが直接の原因か否かはともかくとして現に先進国中ダントツで若者自殺率トップの座を独走中、何て数字もあるわけです。大変不名誉な事に。そうでなくとも年間自殺者数3万人越えを10年連続キープ中です。
ちなみに先日終結宣言が出されたイラク戦争に於ける有志連合軍の死者総数が4805人なんだそうです。2003年~2011年の間の集計で。負傷者数合計ですら32226人なんだとか。


これを言うと怒られそうですが、出生率を上げるという方策で平均年齢を下げていく事ばかりを考えるのではなく、速やかにお亡くなりいただくと言うと悪く言われそうですけど、限度を超えた(これまたどこを限度とすべきかが意見の分かれるところでしょうけど)終末医療から、速やかに手を引く事で医療費の削減を図り、年金の総支給額を抑えるというか。まあ、お金のある人は幾らでも延命治療に自費を費やしていただければいいのですけどね。
そうして、生き物としての自然なバランスというか、健全な構成比を志向するという事も必要なんじゃあないのかな?と。

何だかんだ言っても若い時代の体力・気力無制限状態ってのは、他の年代では絶対に敵わないエネルギーの放出源です。彼らに良い環境と良い時代を迎えさせてあげる事こそが年配者の勤めであるような気がしてなりません。
「なぜ若者に車が売れないのか」と首をかしげるだけなのではなく、せめて若い奴らが「車ぐらい気軽に買って楽しめる」時代にしてやる、位の気概を持ちたいものだと思います。自分の事ばかりじゃあなくってね。
Posted at 2011/12/23 16:04:14 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記

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