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2013年07月10日 イイね!

やっぱりあれは贅沢な時代だった、という事だよなあ

やっぱりあれは贅沢な時代だった、という事だよなあここの所数件、立て続けに「車を処分したい」という御依頼が持ち込まれます。

で、今回ドナドナされてしまう事になったのがこのクルマ。
当時を知る新車セールス自身として当時の思い出を振り返っても、3リッターモデルのグランデGともなると納めた事がある人間はほぼ皆無に近いかと。だって3リッターモデルが欲しければ当然、普通思い浮かべる車はクラウンですからねえ。

となると、よほどトヨペットに縁のある方々でなければ「3リッターのグランデG」は選択肢に入る車ではありませんでした。当然市場に出回った台数もごく少数に留まっていた筈です。何だかんだ言っても2.5リッターのグランデGですら滅多に売れるグレードではありませんでしたから、それが3リッターエンジンともなれば言うまでもありません。
流石に最後のマークⅡである110系ではGーtb(2500ccターボエンジンのラグジュアリー仕様グレード)にその座を譲ってしまいましたが、それでもその前モデルである100系(平成16年11月まで生産)では、マークⅡのラインナップの中でも最上位に位置付けられていたモデルでした。


さてさて。

ただ、残念ながら今現在。マークⅡというクルマに市場価値は殆どありません。
せいぜいが引っぱれる要素をかろうじて持っているっぽいターボエンジン搭載型(ツアラーV、iR-V)辺りだけが、ここ数日の気温・天気にやられてしまったかのような金額を掲げている程度です。もっともそんな熱気が何処まで通用するのかにすら興味もありませんが。
それよりも日本国内の世の中の風潮というかメダカ根性というかセセコマシイ神経というべきなのか、基本的な世の耳目はコンパクトカー・軽自動車・ハイブリッドにミニバン系統あたりがくっついてきている、という雰囲気なんでしょうね。
プラス、それに素直に迎合したくない、もしくは金銭的な余裕のある方々は外車系統(ドイツ系中心)に行ってみたり、はたまたクルマそのものに興味をなくしてしまっていたりしている方も少なからず、という感じでしょうか。



さて話を戻してマークⅡ3.0グランデG。
新車で納めた当時(この車は当時私が新車で納めました)、既にお客さん自身は定年退職を目の前にされていた方であった為、それ以降通勤があるわけでもなく、殆ど距離を延ばす機会がないまま今に至っており、初度登録平成11年、現在14歳という車齢にもかかわらず今の走行距離は32000km程度に留まっています。また、内外装の傷は少々といえる程度の完全車庫保管車でした。こういうクルマを処分したい、というお話であった訳です。



もったねー





でも市場価値というか再販価値は正直ゼロ。


でも、これを素直に言われた通りに廃車してしまう勇気は私にはありませんでした。



という事で、私が当分お預かりすることに。
早い話が私が貰い受けた、という事です。一応心ばかりではありましたがお礼もお渡ししました。現在既に私の名前に名義変更済みです。




車そのものの評価という事になると、正直出来は110系の方が上だったと思います。でもまあ、それはそれ。良いじゃあないですか、まあ、そういうことは。昨日は終日アチコチに出かける予定があった為、せっかくという事も含めて1日乗り回してみました。

良い点。
エアコンが超ー良く効きます。近ごろでは珍しいハードトップのセダンですからトランクルームは別腹で、その分室内容積が狭くなっているのも理由の一つかもしれません。プラス分厚い内装であることに加え天井にもしっかり充填物が入っている感じです。そのためか音質も、オーディオ機器が年代物であることを考えてもボチボチの部類かと。ドアもしっかりと厚く重い。

走りに関しては往年のフワフワとした乗り心地なため最初は少々戸惑いましたが、それでもそういう雰囲気も楽しめると思えばまあ良いか、と。2年ほど前に換えられていたタイヤがミシュランでなかったのが残念といえば残念ですが、タイヤの空気圧調整をしようと指定空気圧を確認したら2.0kgどころか1.9kgでした。軽ですら妙な高圧指定が珍しくないこの御時勢にこの数値は時代を感じました。

シートの形はイマイチですが生地は良く、ダッシュボードの成型も上面はパウダースラッシュ成型の高級品です。ちなみにメーターパネルは昔なつかしのデジタルメーター。これは当時グランデGのみの特別装備でした。

やっぱり3ボックススタイルは端正な形で大好きです。倉庫のような1Box形態のクルマを好む人も少なくない御時勢ですが、やはり個人的にはトランクルームが独立しているクルマがお好みです。クルマのスタイルはこうあるべきだよなあ、と。

悪い点。
黄色のBMWと似たか寄ったかではありますが、今現在の燃費は10km/ℓ前後です。ウチに居る他の車たちが軒並み15km/ℓ以上をマークしていますから突出して悪いといえば悪いですが、まあしょうがないかと。

クルマのサイズがでかいなあ。
もちろん今時のマークXほど大きなサイズではありませんからウチの狭い道に入る分には苦労はしませんが、それでもやはり大きいなあ、と感じます。もっとも普通に考えればEクラスとほぼ同じ大きさですからしょうがないといえばしょうがない。

電子機器に時代を感じる。
当時3.0グランデGにはナビゲーションが標準装備されていたのですが、今になって気がついてみれば、それは昔なつかしCDロムタイプでした。ナビ本体が別体式でトランクルームに鎮座しているタイプです。もちろん今もキチンと作動はしてはいるのですが、これはどうしたもんなんでしょうかね?
このままの雰囲気を大事にしたいという事ならばそのままにしておいても良いのですが、ここまでトランクルーム後端までの距離が長いと出来る事ならバックモニターの一つも欲しくなるのが人情です。
ちなみに当時はまだトヨタ独自のワイド規格DIN(幅広規格のオーディオスペース)が登場する直前だったため通常のDINサイズのナビとなっています。このため、現行他社製品のナビに入れ換える事自体は容易です。でも逆にトヨタ純正のナビのラインナップには通常のDINサイズナビが現在は消滅しているために、純正品がサイズ違いのために付けられないという逆転現象が生じています。ここはETCだけ付けて良しとしようかなあ?と悩むところです。
ヘッドライトもハロゲンなんですよねえ。まああんまり夜は走らないからそのままでも良いっちゃあ良いんですが。


という事で、すぐに思いつく良い点・悪い点を列挙して思うのですが、結局は「お金が掛かるデカイ車」という点に批判が集中しているだけで、時代を感じる所は各所にあるにしても製造コスト・調達コストが掛けられた車だけあって、それはいい印象に繋がっているのだなという印象です。なんせ当時の新車販売価格が400万円位になってしまうクルマですしね。
さらに当時の事を思えば凋落の一途であった販売台数を何とかこのあたりで防衛せねば、と随分プレッシャーもメーカー側にとってはあった時期のようですから、それが良い方向に転んだ車であったように思います。

考えてみたら400万近い新車価格だったってことは昔私が乗っていたW202の角目のCクラスが十分買える金額だったんですね。もっともあっちは足やボディは良かった半面、内装は逆にしょぼかったですが。



しかし道路を見回わせば軽を含めたコンパクトカーにミニバンがチラホラという1Boxか2Boxばかりの景色です。本当にマークⅡのような3ボックススタイルの車が減ったなあと思います。
しかも今までは別に気にもしていなかったサクシードのプラスチック製ダッシュボードと似たか寄ったかの今時の「シンプル&低コストな内装+高い座席位置」という世界の車がここまで幅を利かせる時代だと、それしか知らない人も少なくないんだよなあ、と。そう思うと、それはそれで寂しいよねえ。

基本的に着座位置の高いクルマは、よほど横幅のあるクルマでない限り横揺れが大きくなるものです。しかも1or2Boxではボディ剛性はセダンに敵いません。そういう事を考えながらマーク2に乗っていると、やっぱりこういう形の車は生まれながらにして良い空間を持ち合わせていることになりますから、やはり乗っていて良いなあ、と感じます。
そういう事を思うと、マークⅡの様なクルマが普通に売れた時代というのは贅沢な時代だったんだなあ、と。

もちろんこの個体に関しては3リッターの直列6気筒エンジンのフィールが更にそれに輪をかけている訳ですが。流石に2000ccの6発だと少々きついんですよねえ。車体重量からしてもトルクが無さ過ぎる。




チョイノリで小さな車を乗り回すのも良いですけど、たまには天邪鬼でこういう車を選んでみて、いつもと違う世界を味わってみるのもいいもんだと思いますよ。
どうせ販売価格は安いんですから高い金出して軽を買うくらいなら、トータルは安く上げられるんじゃあないかと。



PS

7/11になって読み返し、舌足らずだった点が気になった為、少々加筆訂正をいたしました。
Posted at 2013/07/10 15:09:44 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記

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