2013年10月24日
昨日の移動中、キャリアカーに載せられたC240あたりのAMGエンブレムが付いた黒いベンツを見かけました。スポーツパッケージAMG仕様とかいう奴だと思われます。昨年私が納めた個体にそっくりのやつでした。
ちなみにその当時の車はお客さんからの「個体指定」で買ってきたクルマでしたので、私自身は現車確認(事故と修復歴のチェック)と車両の搬送・名義変更・車検整備まではしたものの車両の選定そのものには全くタッチしていません。
車検切れ車でしたからもちろん車検に通る程度の整備まではしたものの、それ以外はあくまで現状販売ですし、こういう車両販売の場合は基本、仕入れにかかった実費・税金にプラス車両手配手数料として10万円(名義変更や車両搬送等の諸手数料の総合計、加修費用は別途プラス)でお渡ししているだけなので保証修理の見込み分などこちらにプールしておく余裕資金等が有るわけがありません。
もちろんそれを承知のうえで納めさせてもらってもいますから、この個体がその後どうなっていようが私の責任範疇ではないのですが、どうも納車後半年少々を過ぎたあたりでエンジン不動となったようです。
「なったようです」というのは、その時点で私への車両代のその他の支払いの半分も完済していない状態だったので、私への直接のレスキューコールが無かったから。もっとも仮に依頼があったとしても支払いの滞りを理由に、修理に着手する前に「まず車両代を完済してください」位の事は言ったでしょうし、それより何より修理依頼そのものを断っていたかもしれません。
まあそれはともかく何故その後の次第を知っているのかと聞かれれば理由は簡単。何故か母親経由で任意保険によるレッカーサービスの依頼方法の問い合わせが入ったからです。
その後の経緯は今度は父親経由で伺っていますが結局「ヤナセに持ち込まれ、エンジン関連の整備と部品交換で10数万円の請求が来た」ということだったようです。ただ、と言うかやっぱりと言うか、それだけでは事は済まず、その2~3ヶ月後だったかにも今度はミッションが云々、ということですったもんだがあったそうで、結局そのクルマはドナドナされたとか何とか。
もっとも父親からは「クルマを手放した」というところまでしか話を聞いていません(その辺りの依頼もなかった)から、今でもそのクルマが生きている可能性は否定しきれません。
ただ「100万円そこそこで買える黒ベンツ」であることに加え「革・サン・マルチ(革シート、サンルーフ、マルチビジョン、もといナビゲーションの事)」の三拍子が揃ったクルマでしたから、分かり易いウリ文句には事欠かない車ではありました。それが好きか嫌いかは別として、ですがね。商売のしやすい、目を引きやすい商材だったことは間違いのないところです。
逆に買う側への教訓としては、そういうクルマは「君子危うきに何とやら」というありがたい教えかもよ?って事は言っておいてもいいかな、と。
ついでに、こういうところからまた1つ「ベンツは壊れる」とか「金食い虫だ」なんていう話が出てくるのでしょうけど、そもそもの話、「買える金額で並んでいる」からと言って「維持できる」こととは根本的に無関係な話な訳ですから、そもそもの「何かあったら維持できそうにもない車に手を出した」事自体無謀でしょう?って思ってます。
で、そうした前置きは全然どうでもいいのですが、私が納めた当時のベンツ君。さすがにタイヤが「え?」というレベルで「つるぺったん」でした。もちろんそれは当時もお客さんにはお伝え済みでした。
ただ、さすがの整備屋さんも車検整備でコレはどう?と聞いたところ「さすがにコレは・・・」と顔を曇らせるレベルだったため止む無く交換。ですが、なんちゃってAMGのくせにわざわざ前後異径タイヤなんぞを指定されており、しかもそのサイズがコレまたへんぴなサイズで。
私のクルマだったなら外周寸法さえ適合範囲内であれば、さっさとそうしたフツーのサイズに前後統一してしまう(黄色BMWなんかはそうしました)ところなんですが、お客さんに確認をしたところ敢えなく却下。そこで「指定サイズそのままだとタイヤの着待ちになりますので納車が遅くなりますけど、どうしましょう」と食い下がると「それは嫌だ。一日でも早く欲しい。」との事でした。
結局両者の妥協案で「前輪のタイヤサイズに前後統一してタイヤを今日中に間に合わせ、明日陸運局に持ち込み、登録完了後そのまま納車する」という話に落ち着きました。タイヤも今日間に合うものを、ということでダンロップ製で調達。「合計金額を安く抑えて欲しい」という要望は当初からありましたが、私的にアジアンタイヤだけは付けたくなかったのでそこは譲りませんでした。
ちなみにそのベンツ、私の見た当時で走行距離が60000km弱でした。初度登録平成15年、2003年式で、です。それが実走行距離か?という問題はあるにしても流石に10年前のタイヤを履き続けていた事は無いでしょう。でも距離的には1回履き替えたかどうか?というくらいかな、と。
ただそんなことはともかく、売るには売りやすい走行距離だったな、とは改めて思います。商売として考えるのならば、そういうクルマばかりを扱うのも一つなんでしょうけど、個人的にはプライドが許さないんだよねえ困ったことに。
まあ、そんなことなどを思い出したキャリアカー上のベンツ君。なにげにタイヤに注目してみたら思った通り「ナンカン」でした。
タイヤ絡みでもう一つ昨日あったのがサクシードの空気圧調整です。ここのところ朝晩の気温が落ちてきていますから今の気温にあわせた再調整をしておきました。前回調整から1ヶ月半ほど経過もしていますので。
ちなみに指定空気圧は220kPaだったんですが4輪とも200kPaに落ち込んでいました。ついでにちょうど交換時期になったオイル交換作業も同時に終えたのですが、調整後の移動で感じたタイヤの挙動は実にスムーズに様変わりしていました。昨日まではあんなにドタッとしたギャップ超えの後の接地感だったのに。
既に私のサクシードは14万km弱を走破しているため、いい加減ショックアブソーバーを入れ替えようか位の事も考えてはいたのですが、実は空気圧が落ちていただけだったんですね。もちろんサス自体は、それはそれとして劣化はしているのでしょうけど。
それ以外の近頃のサクシードの整備項目は、ヘッドライトのコーティングくらいかな。元々あまり曇ってはいなかったんですが、劣化が始まる前に前もってやっておきました。同時期にマークⅡと青ヴィッツ・緑ヴィッツのヘッドライトも再コーティング作業をしているのですが、逆にうちの近所でヘッドライトの劣化している姿を無残にも晒しているクルマが気になって仕方がありません。
もちろん依頼されない限りは手を付けるつもりもないのですが、あれが気にならない人の方の神経が逆に気になって仕方がない今日このごろです。
気になるところというとファンベルトの鳴きもそうですね。何であれが気にならないのか、逆にそれが気になって仕方がありません。自分の車なんだから、もう少しクルマからの声に耳を傾けたっていいんじゃあないの?と思います。他人事ながら。
Posted at 2013/10/24 13:12:40 | |
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