2014年06月18日
ちょっと前に韓国籍の生活保護受給者が、交通事故による保険金でポルシェを乗り回していた云々、という報道がありました。
これだけの文章でも色々と突っ込みどころはあるのですが、それはさておき今まで私自身の取り扱いの中で生活保護受給者の交通事故事例は無かったため、実際のところの流れを体験したことはありません。
わざわざ今になってこういうことを書いているという事は、今回はじめてこういうケース(今回の場合はブラジル人)に出くわしました、ということです。
ただ、それはそれとして一代理店の感覚として、自分の知り合いやご契約者が今現在生活保護を受けているか否かという情報を予め知っているケースは殆ど無いだろうな、と。言われなきゃ、コッチだって気が付くわけがありません。おそらく殆どの代理店にとって、その時になって初めて「ああ、そうだったのか」となるだろうな、と。
もちろん、日本人か否かくらいは知っていたにしてもですね。
で、基本的に交通事故の損害賠償の保険金は非課税です。但し書きはあるにしても、コレは国税庁のHPにもはっきりと書かれていることです。でも生活保護受給者が賠償金を受け取った場合にはどうか?
基本的には役所からの返還請求が出る(必ずしも全額、という訳でもないようですが)というのが通常の流れになるようです。
そもそもの話、お役所から生活に関わるモロモロの面倒を見てもらっているわけですから、いくら事故で痛い思いをさせられて受け取った金額だからとはいえ不労所得と言われれば反論の仕様もないわけで。賠償金をそのまま受け取りたかったら、そもそもの話「普通に働いて税金納めろ」ということですね。まあ当たり前っちゃあ当たり前の話なんですが。
で、今回持ち込まれた相談事は
どうせ浜松市に持っていかれる金額なんだから、貰わないでそのままにすることは可能か?
という質問と
自分名義の口座ではなく、娘名義の口座(高校は卒業してる筈)に振り込んで貰って、そのまま貰っちゃう事は可能か?
という質問の2つでした。
ブラジル人曰く「どうせ自分の物にならないのなら呉れなくとも良い」というのは、まあ理解できない話でもないのですが、それはそれ、私個人としては決して少なくない金額を税金として浜松市に納めている(納めさせられている)者の一人である以上、回収できる時はきっちり回収してもらいたい、という感情も無きにしもあらずな訳で。
まずは私がメインで取り扱っている保険会社である日本興亜のサービスセンターに確認した所、担当者も初めてのケースで対応したことがないパターンだ、との事でした。
で、確認後に教えてくれた内容では、
基本的に「請求取りやめということは出来ない」とのことでした。
もちろん今までの治療費の支払いや一時金の支払もなされている以上「賠償金だけは要りません」という対応は出来ないそうです。保険会社にとっても、金融庁に不払いを疑われかねないケースになってしまいますし。
また「別名義の口座に入金してもらうことは可能か?」ということについては、日本興亜損保としては別名義の口座でも送金は可能なようです。他の保険会社で同じ対応をするかはともかくとして。
では、と言う事で今回の相手保険会社である東京海上にも事情を話して聞いてみました。答えは「請求取り下げは出来ません」。
それより何より「早く書類に判子押してもらって保険金請求書を返送して欲しい」とまで言われました。担当者的には相手側の事情はともかくとして、早く終わりにしたい案件、という事なのでしょう。
どうせならということで、ついでに浜松市の生活保護担当者にも電話で聞いてみましたら、今回の件では既にケガの一時金を回収している事もあってか、担当者曰く「示談が済んだのなら、早く賠償金を受け取って下さい、と本人に言ってくれ」とまで言われました。取り返す気満々、というところなのでしょう。
そんな訳で答えが出揃った今日、件のブラジル人には経緯を話し「先ずは保険金を受け取るて続きをし、その後は市役所の人間に然るべき対応をしてもらって下さい」という話をしました。いくら本人にとって美味しそうなニンジンが目の前にぶら下がっていたにしても、そもそもの話、という話です。
本人さんとしては「決して少なくない金額なので、何とかして貰える様に出来ないか」とは言われはしましたが、コレばっかりはしょうがないわなあ。冷たい事言うようだけど下手げに関わる事自体、危なっかしい話だし。
とまあ、色んな意味で微妙にスッキリしない話だったなあ、今回の件は。
Posted at 2014/06/18 15:40:41 | |
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2014年06月18日
実際に車の部品を作っている方々と色々なお話が聞けるものです。例えばよく知られた浜松の大企業としてヤマハがありますが、私のお客さんには当時ヤマハの天竜工場に勤めていらした方がありました。よく定期点検のため、工場までお車を引き取りに行ったものです。
ヤマハの天竜工場といえば言わずと知れた本杢目のウッドパネルですね。
聞いたところでは、本杢目のウッドパネル以外にも100系マーク2シリーズに採用されていたツアラー専用のカーボンパネルもヤマハ製だったとか。
ただ、言うのは簡単でも作るのは大変だったそうでカーボンの織目を綺麗に揃えるのに随分難儀したそうです。ちなみに製造拠点としてはカワイピアノ製のカーボンパネルもあったそうです。カワイピアノにお勤めの方からも「アレは大変だった」とボヤかれました。そのせいか、カーボンパネルの採用例は100系マーク2だけに終わりました。
意外だったのがプログレのウォールナットパッケージで、アレに関しては寝耳に水な話でヤマハは無関係だったそうです。そのせいか、プログレのハンドルのウッド部分ってクリアー塗装が割れている個体があります。
レクサスのウッドパネルもヤマハが手掛けていたようで、初代ハリアーのインパネの木目部分をレクサス仕様のウッドパネルに交換するんだと言っていた人がありました。
ただ、一見同じパーツに見えても残念ながら日本仕様のインパネとレクサス仕様のインパネは別設計だったようで、野望は達成されなかったようです。
木目パネル絡みの話で力説された事があったのはセルシオの初代と2代目の比較でしたね。
初代セルシオの木目パネルはベース部分まで木製だったためパーツの角の丸みの部分まで木目が出ているのだそうです。比べて2代目はベース部分がプラ製に変わったので縁の部分にはベースのプラスチックの黒い色が見えてしまっているのだそうで、「アレが安物の証拠だ」とずいぶん怒ってたなあ。
セルシオを触っていると「ああコレは鉄腕アトムのような車だな」と思ってしまうほどにあらゆる所にモーターが埋め込まれているものですが、そうした車用のモーターを作っている会社が湖西市にあります。アスモですね。
で、そこに勤めている同級生がいるのですが、彼に言われて初めてクルマってモーターだらけなんだな、と改めて認識させられました。少ない車でも20個以上、セルシオクラスで70個ぐらい。いったい今どきのレクサスだったらどれくらい使われているものなんでしょうね?
浜松近辺では他にも豊田合成とかソミック石川、共和レザーなど車部品の協力企業がいくつもあるわけですが、残念ながらお付き合いの持てなかった所も少なからずでしたから、もっと色んな会社の人からお話が伺えたら、もっと面白かったのかもしれませんねえ。
Posted at 2014/06/18 12:53:09 | |
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