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2019年07月13日 イイね!

ガンダムの世界

これ基本ガンダムのプラモデルの話なので、クルマには全く関係ない話です。言うだけヤボな話という事は百も承知の上での話なので、興味のない方はこれ以上読まない方が良いでしょう程度の内容です。ごめんなさい。

ガンダムやジムなどのプラモデルで繊細にパネルラインやスリットが随所に施された完成品を見かけます。キレイに施されたディティールや塗装を見れば、あれだけ加工をするのはさぞかし大変だったろうなあと思います。でも個人的にはものすごく違和感があります。結論から書けば、ああいう繊細なパネルラインってのは多分入れ墨みたいなものなんだろうな、と感じています。表面的な飾り。絵柄がきれいな事は重要でしょうけど、そこに意味を見いだそうとしてはいけません。でも何で受け付けないのか?というお話。私はこう感じてる、というだけです。

映画「逆襲のシャア」に登場するネオジオン側ベテランパイロット、レズン・シュナイダーは劇中で、こう言ってます。

「モビルスーツは白兵戦がメインだってのに」

そう。ガンダム世界では長距離での打ち合いや誘導兵器はアテにならない事になっています。ミノフスキー粒子によって電波攪乱・通信障害が引き起こされる為レーダーや無線通信が使えない世界だからです。だから富野監督の小説でもレーザー通信や「お肌の触れあい会話」と呼ばれる直接の接触通信が多用されています。
この約束事はちゃんと逆襲のシャアの劇中でも描写されていて、月にニューガンダムを受け取りに出向いているアムロに帰投命令出すのにレーザー通信を使っているシーンや、アクシズ爆破の為にプチモビルで内部に潜入したブライトが外で待機しているラー・カイラムと連絡を取り合うのに有線通信を示唆するシーンが出てきます。4番艦の爆発(アムロが破壊した)でアクシズ内部の岩盤が崩落してしまい、そのせいで「(通信)ワイヤーが切れちまった」という台詞ですね。

ミサイル攻撃や長距離砲が当たらないなら目視や光学識別に頼るしかありません。また、宇宙空間では空気遠近法が働きませんから遠くのモノでもディティールがはっきり見えます。レーダーによる距離の判別がミノフスキー粒子のせいで出来ない世界では宇宙服に身を包んで装した武装した宇宙歩兵もモビルスーツと同じ大きさに見えてしまう事も起こり得ます。これが巨大ロボットが存在していてもおかしくないガンダム世界のお約束事で、モビルスーツによる白兵戦や近距離での打ち合いがメインになる前提条件にもなっています。

ザクにとっても遠近感が掴めないのは同じです。だからザクの主武装はマシンガンです。但し120mmあるそうですから現在の戦車砲並み。何口径あるんだろう?ちなみに陸上自衛隊10式戦車の主砲は44口径120mmだそうです。
最初からモビルスーツ同士の戦闘を想定して開発されていた筈のガンダムは当然、近距離からの120mm砲の連射に耐える装甲を備えていて、「ライフルを全く受け付けません」という台詞も出てきます(ファーストガンダムTV版第1話)。後のギラ・ドーガは連邦のジェガンの装甲にも通用するビームマシンガンを標準装備しています。
TV版第1話でサイドセブンに潜入したジーン伍長はガンダムよりも先にガンキャノンやガンタンクを砲撃していますが、照準シーンにはロックオンしている様な描写はなく照準シンボルがモニターに出てくるだけです。また砲撃されて壊れているのはトレーラーだけでモビルスーツが壊れているような描かれ方はしていません。モビルスーツ本体はガンダムと同等の装甲なのでしょう。富野監督の手になる小説版ファースト・ガンダムには、アムロが装甲の厚いガンキャノンをガンダムより好ましく思っている描写があります。
そういえば連邦のモビルスーツにはザクマシンガンでは効果がないことを知ってから以降のジオン側新型モビルスーツにはマシンガン以上の効果を持つ武装が標準装備になっている様です。シャア自身も初戦でザク・マシンガンの効果に期待しなくなったのか主にヒートホークを使った近接戦闘か、バズーカに戦闘方法を切り換えています。ザク以降のモビルスーツではズゴックがメガ粒子砲、ドムはジャイアントバズ、ゲルググもビームライフルが主武装です。

TV版第1話にあるようにザクは通常3機で1チームの作戦行動を基本とし、戦艦用の武装として、そのうちの何機かがバズーカを携行していた様です。おそらく各機の役割分担は決めてあるのでしょう。先ず戦艦の銃座をマシンガンで潰して弾幕の薄い所を確保してから侵入。十分以上に近づいてから急所にバズーカを撃ち込む。黒い三連星MS-06Rのボックスアートは全てルウム戦役のシーンですが、3機中必ず1機はバズーガを携行しています。1/60・06Rボックスアートには背景に黒い3連星とは別の小隊が、やはり3機1チームで他の戦艦を攻撃している様子が描かれていますが、その中の1機はやはりバズーガを構えています。


話が戻ります。特にV作戦で開発された機体は対モビルスーツ戦を想定した装甲の筈ですから、強度を落としかねない装甲の継ぎ目は極力表面に出ないように作りますよね?多分。
メンテナンスハッチやら装甲の継ぎ目、放熱口風のディティールが表面を埋め尽くしている模型はたしかにカッコいいのですが、それはそれ。そのために装甲強度を落としてしまうのは自殺行為じゃなかろうか?と思うのです。点検口をそこかしこに設置するくらいなら、そもそも装甲ブロックを丸ごと外し易く作る事を優先する気がします。
もちろん生産性の都合もあるでしょうから、どこもかしこも丸ごとの装甲というわけではなく被弾性能を重視しつつ大きく2分割3分割に割って作ってある箇所くらいはあるとは思いますが。

という屁理屈で、装甲表面を埋め尽くすディティールは入れ墨なんだろうな、というお話でした。

ただ、これは連邦側のモビルスーツの話です。ジオン側、特にザクに関してはモビルスーツ同士の戦いをどこまで想定していたか?以下も妄想です。
ジオンとしては最初のブリテッシュ作戦によるコロニー落とし、それに続くルウム戦役でザクによる対艦戦で戦争終結に持ち込む事を目論んでいたでしょうから、ザクと同程度かそれ以上の兵器による攻撃は、特に戦争の初期段階では想定していなかったんじゃないかと思えます。となると表面ディティールに関しては、ザクならパネルラインが出るような設計でもおかしくないかもしれません。
その程度のザクが主戦力だったから、国力で劣るジオンがもっとも警戒したのが連邦の新型モビルスーツ開発だったのでしょう。だから一番臭い所(サイド7)の偵察にエースの赤い彗星を振り向けたし、エースであるシャアの成功を疑わなかったドズル中将は祝賀パーティーの準備すらしていた。もしかしたら今までも何度か新型モビルスーツの開発を事前に潰してきた前歴があったのかもしれません。

ところでGMはガンダムの量産型です。ガンダムの部品で使い回せる所は極力使い回した筈です。素材そのものや加工方法が高価になる部品は別として、単品なら高価でも量産品となると話は別です。GMが量産ラインに乗った事でガンダム自身の補給部品にも余程、余裕が出来た事でしょう。ただ、いくらコストを抑えたからといって、ああもバカスカ撃墜されるものなのかな?もちろんジムに限らずですが。

もちろんガンダムはアニメの世界の話ですからモビルスーツを損傷した時の損失など計算のしようもありませんが、参考までに『しんぶ〇赤旗』によるとステルス戦闘機F35は1機116億円、イージス艦こんごう1隻になるとwikiには1,223億円とあります。いいお値段しますなあ。安いとはとても思えない機体を、そう易々と損傷させるわけにはいかないのは当然です。シャアだってTV版第2話でザクを3機も失ったことをドズル中将に詫びています。ここでザクを失った事を言う前に先ず自分の手柄を先に報告している所がシャアの計算高い所です。
映画『トップガン』の冒頭でも機体を失いかねない飛行をした主人公マーベリックが艦長から「君は血税で作られた飛行機を失いかけた」(Amazon prime video『TOP GUN』14:00くらいの所の字幕より)と、こっぴどく怒鳴られていますがwikiによるとF14は一機3,800万ドル(1ドル110円として41.8億円)と書かれているくらいですから個人の勝手な判断で失う金額としては大きすぎる話です。結果はともかくとして。

安彦良和氏原作のアニメ版オリジンでは単機で戦艦を撃沈しまくるシャアが描かれています。アニメ版に限らずですが、オリジンはどこがオリジンじゃと思うくらいのヒドい改変が多く、独自設定満載過ぎて読むに耐えません。富野監督が構築したガンダム世界とは相容れない、なんちゃってガンダム過ぎる所が嫌いです。
Posted at 2019/07/14 17:56:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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