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2019年09月07日 イイね!

中古車販売は結局、車輌整備にお金を掛けたら負けの世界

マガジンXでガリバーの事が採り上げられています。

たしかに購入者にとっては災難だったでしょうから、少しでも中古車販売会社としてのガリバーがいわゆる「購入者にとっての良いお店」になってくれればいう事はありません。その理屈は理解出来ます。ただし。

じゃあ、経営する側からしたらどういう視点になるか。

ぶっちゃけ数字だけの話を考えれば経費に占める大きなものは人件費と施設維持費用、あとは商品の利益率。人件費は安く上げられれば言う事はありませんから、有能な管理者以外は頭数さえ確保できれば定着率が低い方が安上がりです。
施設維持費も居抜き物件が使い回せれば言う事は無いでしょう。新規出店するにしても後で使い回しの効きそうなテナント料の高く設定できる場所の確保に走っている雰囲気を強く感じます。既存の不採算店舗はサッサと売却している様であり、浜松だとガリバーからカーセブンに看板が変わっているところが多数見受けられます。


さて、ここからが本題。商品単体の利益率です。

儲かる商品とは、商品力が強い商品という事です。近頃の話で行けばセダンおおむね落ち目、ステーションワゴンも同様、コンパクトカーも落ち目かな。ミニバンは上がり目、軽も上がり目、ドイツ系外車も高値安定、一部のスポーツカー、特にスバルのWRX系とかも同様の傾向という感じでしょうか。

中古車という商品は、新車の時からそもそもが壊れない丈夫なクルマを商品として仕入れるという事が非常に大事なポイントです。何故か?
それはつまり致命的な故障箇所も発生しにくい、という事でもありますから販売業者にとっても納車前整備に大してお金が掛からない事に繋がります。それでもタイヤがそのままであることも多いですが。
当然そういう車は販売後の故障も少なく、それは店舗の信用度にも繋がる話となります。それは当然次の整備入庫にも影響します。だからこそ日本車、特にトヨタ車は安全パイで中古車オークションでも高値安定の定番な訳です。売れているのには理由が伴っています。その意味でも国産車を中心に販売している中古車業界は非常に助けられていると言っても良いと思います。

じゃあ外車はどうか。正直、日本車ほどの信頼性は感じません。まあ、よう壊れるというイメージです。ただ、日本車でいえば大古車の黒いクラウンやセルシオと同様、呆れるほど高額と感じる値付けの車もたくさん存在します。要は、そういうイメージに寄り添いたい層が一定数居るという事です。

でも、よう壊れる事を反映して外車の中古は取引金額がサッサと降下していきます。そういう車に「安くなった」といって飛びつくのは危険です。利益率を考えたら販売者側としても完全整備は得策ではありません。いくら掛かるか分からないシロモノとなれば手を出す方がバカです。商品化にお金が掛かりそうな時に業者がとる手が中古車オークションでの現金化という手法です。もしくは「補償無し」とか、「中古車補償の保険付」での販売か。

という事で日本車買うんならともかく、外車の中古を買うんならお店の看板見て安心するんではなく新車保証の残り期間や中古車保証期間・内容・補償引受先をじっと検証した上で安心しましょう。どの程度整備してるのかなんて分かったものではありません。また整備していたとしても将来故障する箇所がその整備で修理される保証もありません。
保証が無ければ、痛恨の一撃を食らっても痛手のない金額の範囲内に候補車を絞りましょう。営業担当は売るためにお店にいます。契約取るためなら印象は良いのが当たり前です。そんな事は判断材料にはなりません。

諸経費の高いところも要注意です。車の表示価格を下げる手段でしかありません。

それで希望する内容にそぐわなかったら潔く諦めた方が良いです。よほどの希少車でもなければ、縁があればいつか出会えますよ、多分。まあ保証は出来ませんけど。
Posted at 2019/09/07 13:29:43 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2019年09月07日 イイね!

踏切事故の続き

追記です。

保険会社に確認を取りました。
昨日の本文の通り、やはり物損の損害が発生している場合は運転者に運行管理責任が問われ、保険の対象になるとの事です。
ただし今回の様に車の運転手が死亡してしまった場合の、個人車の場合。この場合は賠償責任を果たすべき人が亡くなってしまっているため、賠償責任を代行する事をそもそもの目的とする保険契約が、保護すべき対象の契約者が存在しない形になってしまっています。という事で遺族が相続放棄すれば鉄道会社も損害賠償を持っていく先が無く、泣き寝入りになってしまうようです。
会社所有車の場合は経営陣に最終的な運行管理責任が問われます。おそらくは保険契約者も会社でしょうから、そこで保険会社が動く事になります。

ただし、よく言う対物保険の上限金額「無制限」ですが、事実上の支払上限金額は存在します。これはもう一度確認が必要ですが、たしか2億とか3億までが支払上限金額です。

それと物損が発生していない、前が詰まっていて逃げる事が出来ずに電車を止めてしまった様な場合。これは原状復帰すべき対象が存在しないため保険が利きません。この様な場合は通せんぼした個人に営業損害が請求されます。

過失割合に関しては、踏切内はそもそも勝手に自動車が入ってはいけない場所で、遮断機の故障でもなければ鉄道会社側に過失が問われる事はない様です。
今回の京急の事故報道では「非常停止ブレーキをどの時点で作動させた」云々の報道も散見され、止まれなかった電車が悪い的な報道姿勢も透けますが、そもそもが、そういう問題ではないんじゃないの?と思います。

ただ、判例タイムズ(交通事故の過失割合判例もひとまとめにした「過失相殺率の認定基準」と題された本)も見ましたけど「踏切内の事故」という項目が存在しないみたいです。という事は、そもそもが悩む様な問題じゃない、という事なんだろうなと思います。





Posted at 2019/09/07 08:14:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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