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h.shibataのブログ一覧

2009年09月30日 イイね!

日産車の不思議

日産車の不思議日産というメーカーの作る車たちが大好きな一定数以上のファン層が存在するということはもちろん知っていますし、ウチのオヤジは代々日産車を買い続けてきました。また私自身、日産車にも何台か好きな車はあるのですが、それでも、日産というメーカーを信用しきるということが出来ません。最後の最後に何故か心許せない、裏切られるんじゃないかという疑念の一線があのメーカーにはあるのです。

もちろん、言うことの威勢だけはいい(本当に実績回復させたかが、本来の意味では疑わしく思える)ゴーンさんが大嫌いとか、中村史郎フォルムのデザインがあまりにも続きすぎて気味が悪い(たまにああいうラインならまだいいかもしれない)だとかはありますが、じつの所、日産のファン層って我慢強いなあ、とあきれている所もあります。

そういえば不思議なんですが、日産車のイメージリーダーって実はプリンス自動車の系譜を引く車が目に付くじゃあないですか?スカイライン然り、グロリア然り。で、なんでプリンス自動車の名前が消えて日産の名前が残った(残した)のでしょう?どなたか御存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。


さて、何で心許せない存在なのか。それは出すクルマ出すクルマへの世間やファンの期待値に反して、仕上りが一定レベル以下であることが少なからず存在する、というか事。
あくまでも個人的な感想でしかありませんが、たしかに初代S30のZなどはよく出来た車であったような気はします。しかし、それ以降は「本当によかったクルマなの?」という感じです。
また、スカイラインなども然りで、初期の頃は分かりませんがR32シリーズ以降に限ってみても、よく出来た、と感じるモデルは皆無です。まるで、R32だけが突然変異のように出来がよかった、と感じます。でも不思議と買い続ける人は後を絶たないんですよねえ。
S14シルビアというクルマはなかなか素直なクルマでしたし、ドアのシルエットなんかも非常にプレーンできれいなものでした。ただ、FRスポーティなんて変なレッテルが付きだすと、何故かそれだけが一人歩きしてしまってるんですよね。妙に外野の声に惑わされている、といってもいいかもしれません。
そうそう、初代プリメーラもいい車でしたよね。ただ、何故か2代目は自身の過去のイメージに囚われすぎてしまったようで旧型を超えられた感じがせず、3台目は何を勘違いしたか狂い咲きをしたかのような変化を遂げ、そこでブランドとしては絶命してしまいました。なんだかなー。


日産というメーカーには、たしかにいい技術者がいる(いた?)のかもしれません。ただ惜しむらくは、いいリーダーが居ないか、少なくとも極少人数しか居ないのでしょう。残念ながら有能な職能者が、必ずしもそこの部門のよい統率者になり得る訳ではないですから。
フェルディナンド・ピエヒさんはいい技術者だったかもしれませんが、果たしてよい統率者であったか、という感じでしょうかね。


色々思うところはあるのですが、日産には期待しているんです。ただ、あなた方と心中するつもりは毛頭ございません。最高速度や最高出力に心酔できた時代はとうに過ぎたように思います。
時速300キロなどというばかげた世界に心酔するのではなく、肌で感じられる(オープンカーを作れということではなく)時速60キロ、80キロで充分です。そういう世界を作っていただけたらな、と思います。
Posted at 2009/09/30 22:05:33 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2009年09月30日 イイね!

ベンツC200 W202 というクルマの雑感 2

ベンツC200 W202 というクルマの雑感 2昨日は稲刈り要員として一日中狩り出されてクタクタで更新できませんでした。ごめんなさい。


さて、実は「フライトジャケット」を書いた日に途中まで書きかけてあった「ベンツ 雑感」シリーズです。間違って消してしまったので、気を取り直して書き直しです。

ベンツC200 W202は私にとって初めての外車です。それ以前はトヨタの営業マンでしたから「トヨタの手法」というか「お作法」というのか、そういうものに慣れ親しんできていましたので、そういう立場からすると「目の色が違うと、こうも車というものが違って見えているのか」と、ちょっと感動したものです。

誤解を避けるためにあらかじめ書いておきますが、どちらがイイとか好きとかいうレベルの話ではなく製品の仕立て方やその着地点の設定がすいぶん違うものだ、というね。


「いいもの」の基準として、絶対的に「製品の仕立てや素材そのものが良いモノ」というものが一つ。もう一つに「求められる性能を高水準で満たす為に製法や材質を吟味されたもの」というものがあるように思います。後者の製品はメンテナンスを施すことにより、寿命を伸ばすことも可能な造りであることが多いようです。

ただ、両者の難点は非常に高価な物になりがちだ、という事です。もしそれらを安価に提供しようとすれば、なるべく大量に(品質は落とさずに)同じものを作り、一つ一つの単価を下げるしかありません。でも、どうしてもそんな造りじゃダメ、となればそれはそれなりに製品単価は高止まりせざるを得ないでしょう。製造できる生産数も限りが出るでしょう。



全体的には、トヨタ車は「先ず、製品単価ありき」なんだろうな、と思います。安価で、高品質な製品を創りあげ、世界中に供給する。ここまでするかと思えるほどに、こと細かな部分の品質を均一に揃え、製品単価を上げずに詰めていく訳です。別にこれは悪い話ではありません。そうでもなければここまで車は普及できなかったでしょうから。それもまた一つの、他社には及びも付かなかった立派な技術であり、コンセプトです。
その気になれば、学校出たばかりのお兄ちゃん・お姉ちゃんが普通に若葉マークつけて新車に乗れる御時勢なのです。また、次々と世に送り出される新車があれば中古車も氾濫していきますから、新車として世にでて数年だとしてもびっくりするような金額で入手できたりもします。ありがたいことです。

ではベンツはどうか。近頃のやり方はともかく以前は「先ず理想の製品を作る。しかるべき後にかかったコストを計算し、製品単価を設定する。」なんだそうです。あら、そう。なかなか危険なやり方です。製品が理解され、受け入れられる土壌がなければ、投資分の回収もままなりません。

それぞれ双方のやり方で、製品を信頼される内容で提供する・できるメーカーと、それを信頼し、購入し続けるお客さんたち、という幸せな関係がそこにはあったのだろうと思います。
ところが何を血迷ったか、両者とも相手の庭が青く見えたようで、双方の得意分野にお互いに乗り出そうとしました。結果は御存知のとおりです。




では、そのベンツが「イイもの」とした基準とその実際は?というお話。

ベンツに乗って感じるのは、先ず人ありき、という設計姿勢といったらいいでしょうか。人が乗って操作をする機械、ということをいつも感じます。教官が後ろに乗っている感じというか。悪く言うと親切じゃあない。
その点日本車はむちゃくちゃ親切。わがままいい放題って感じです。

例えばA/Tでリバースギアに入れたとするでしょう?日本車は形から入るのが好きですから、今時の車ならば軽自動車でもゲートシフトになっています。
で、先ずそのレバーの操作感がとてもスムーズで軽いんですよね。で、今どこにギアが入っているかがまずメーターの中のどこかしらには表示してあります。そして、リバースの時にはメーターの表示も赤くしてあったり、ピーピー警告音がしたり。こと細かに親切です。じゃあベンツは?

まず、気がつくのはメーターの中にシフトポジションを示す箇所がありません。リバースに入っていても音もしません。実に素っ気無い。その代わりといってはなんですが、シフトレバーの操作感が「いかにも操作しました」といわんばかりに「ゴク、ガク」と無骨に動きます。
手の構造にあわせて気を付けるべき操作は適度に操作がしにくく、頻繁に動かす可能性のある動きは操作がしやすく。ある程度は操作に注意が必要な造りなんだけど、慣れれば視線を移さなくても確実に操作が出来る。
慣れれば手元を見なくても今どこにギアが入っているか分かるし、慣れていないのならきちんと見てから操作すればいいだけのこと。
このため警告音もなどは必要ないし、シフトレバーを直接見ればいいだけなのでメーター内のポジション表示も必要ない、とバッサリです。反論する気も起きません。一事が万事こんな調子です。


日本車のシートは大概、リクライニング操作はレバー一本でクイッとやるだけです。車の中で寝る人もいるでしょうし(ディーラー時代の私など)、伸びをしたい人もいるでしょう。1Boxのワゴン車などはフルフラット(全てのシートを平らに出来ること)に出来るか否かが選択基準の一つでもありましたので、もちろんレバー一発操作が当たり前でした。
他の車はよく知らないのですが、私のベンツはそれほど甘くありません。クルマは寝る場所じゃあないんだ、とばかりにシートのリクライニングはダイヤル式です。微調整は楽なんですが、背もたれを寝かして伸びをしようと思うと、クリクリと丹念にシート横についているダイヤルを何回転も回さねば至福のときは訪れません。
でも、また元に戻さなければいけないわけです。それ以外の着座位置の調整はこと細かにできるようになっているのですが(日本車でこの車両価格なら、ここに電動モーターを入れて「電動調整式」としてあってもおかしくはありません)。

またそのせいか、日本車では一般的なチルトステアリングという、ハンドルの上下の調整機構がベンツにはありません。
おそらく「座った姿勢が崩れないように、シートの着座位置調整の上下幅を広くとってあるので、ハンドルの上下位置はそちらで調整してくれ。ハンドルを上下させるとメーター情報が読み取りづらくなる。その代わり補助の調整装置としてテレスコピックハンドル(ハンドルの前後位置が調整できる)にしてあるので、そっちを併用してくれ。」というところなのでしょう。
痒い所に手が届く、というわけじゃあないけど、回りくどい親切さという感じですかね。


もう一ついきましょうか。
初代セルシオの頃から日本車にも外気温表示が出てくるようになりました。取扱説明書を読む限りでは「外気温が表示されます」と書かれているだけで、まあそれだけのものだと思っていました。「今日は暑いなあ。外は○○度だ。」とか、「今日は冷えるなあ。氷点下じゃないか。」とかね。

私の「C」にも外気温表示が付いています。乗り始めの頃、取扱説明書を読みふけったのですが、外気温表示のページを読んで笑いました(けっこう取扱説明書自体が面白いので一読をお勧めします)。そこにある説明は?
「外気温表示があることで路面温度が推測できる。温度センサーはフロントバンパー内に設置されているが、路面を向いているので輻射熱を拾う。このため、実際の路面温度よりも数度高い温度を示すことが多いので注意が必要である。これによって路面の凍結具合が判別できるので、タイヤチェーン装着などの判断基準とすることができる。」
あ、そう、ふーん。そういう理由で付いてたのね、って思いました。「そうか、お前は北国の生まれなんだなあ。」って感じです。


さてさて。続きはまた後日。
Posted at 2009/09/30 13:32:41 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2009年09月28日 イイね!

フライトジャケット

フライトジャケット今日は、昨日の夜いきなり親父に言い渡された田んぼの稲刈りに動員されてしまい、くたくたです。やはり慣れないことはするもんじゃあありません。でも来年の収穫期までの米のことを考えるとやらざるを得ないこともあり、先ほどまで行って来ました。田んぼは2枚あるんですが今日は1枚目の稲刈りまで。
ウチは天日干し一本やりでコンバインなんぞは使わないので、ハザと呼ばれる稲を干す物干し台を組み上げてそこに干していきます。流石に稲刈り自体はバインダーと呼ばれる稲刈り機を使いますが、その後の工程は全て人力。
けっこう見た目はのんびりしているのですが、わりあい作業自体は過酷です。まだ刈り込んだばかりの稲はソコソコ水分を含んでいるので重く、また田んぼ自体がソコソコ乾いていればまだしも、少しでもぬかるみが残っていたりすれば、いちいち一歩一歩で足をとられるので、刈り取った稲を田んぼの四隅に組み上げたハザまで運ぶだけでもけっこうな労働となります。のんびりと、しかもやりきるまで終わらない作業ですのでけっこうきつい。
この労働は明日まで続くので、その後の体にたまった疲労が心配です。


さて、そんなわけで、今日の更新はちょっと息抜き。フライトジャケットについて。ちなみにフライトジャケットとは名前の通り、本来は航空機(戦闘機・爆撃機など)への乗組員用に支給された防寒着の通称です。その機能性やファッション性を買われて衣類の1ジャンルとして定着しているようです。

私のフライトジャケットのファーストインプレッションは、バブル前夜に突如巻き起こった「黒いMA-1」事件にまで遡ります。実はお恥ずかしながら当時黒いMA-1を着ていた一群の中の一人でした。
たまたまその時は大学受験の時期に当たっており(共通一次を受けた最後の世代)、受験旅行で東京・横浜方面に出かけると何故かみんな同じようなジャンバーを羽織っており、何でみんな同じ格好をしているんだろうと不思議に思ったものです。当時はフライトジャケットという言葉すら知らなかったんですが。

時は流れ流れて、20年ほど経ったころ。物持ちのいい私の衣装棚のハンガーにはまだ当時のMA-1がかけられておりました。物持ちのいい奴もあったものです。

ただ、或る時このMA-1には不幸な出来事が出来しました。それは柴犬の「ぺろ」の出現です。子犬の時はそういうものなのでしょうけど、とにかく噛み付くものを求めます。歯が痒いと言われてみたり、そういう習性なんだと言われたり、理由は様々なのでしょうけど、とにかく咬むのです。MA-1はその餌食になりました。おかげで編み上げてある袖のニットはズタボロにされ、見るも無残というか貧相な代物になってしまったのです。
殊こうまでになってしまった以上、嫁さんに「どうする?」と聞いてみたら、あっさりと「新しいの買えばいいじゃん」と言われました。

さて、私としてはMA-1が大好きというほどではないにせよ、それはそれで機能的な代物であり、気に入ってはいました。買い換える必要がなければそのまま着ていたでしょう。という事は次の候補もMA-1でいいじゃん、という事になります。
ただ、どうしても避けたいことはありました。MA-1はその機能的な面や、そのデザインの普遍的なシンプルさなどから、はっきり言ってホームセンターなどの安物衣料売り場の定番として2,000円とかいう値札でレプリカモデルが氾濫していたのです。これに埋没することだけは何が何でも避けなければなりません。これだけは絶対条件でした。

さっそく資料集めに邁進し、本物以上と謳われたレプリカモデルが存在することを突き止めました。リアルマッコイズとバズリクソンズです。双方ともにフライトジャケットのレプリカと言われれば必ず名前が上がるほどその道では有名なメーカーです。

ただ、リアルマッコイズは高いのです。ナイロンジャケットならバズリクソンズという呼び声もあり、素直に次のフライトジャケットはバズリクソンズのものにしました。ここに落とし穴があったとは神ならぬ私には気が付く筈もありません。

結局はバズリクソンズの黒いMA-1にしました。たしか一着4万円近くしたはずです。20年前のMA-1は15000円ほどだったはずですから随分高い買いものになってしまいました。
ところが、届いた品物はこちらの想像をはるかに超えた質感をたたえており、思わず「おおっ?!」と唸ってしまいました。これが同じナイロン生地のジャンバーか?ってな感じです。羽織ってみると肉厚な中綿が充填されており、なんか布団を身に纏っているような感じです。「へヴィーゾーン用(-10℃~10℃)」という事を無言の内に納得させられてしまったほどです。

ただ。バズリクソンズのMA-1は良すぎました。私にとって、普段着ていくには勿体無くて着て行く気になれないほどのものだったのです。

このため、普段着用ということで、もう一着買うハメになりました。ヒューストンという自衛隊の制式採用着なんかを納めているらしいところが作ったものです。
そこの作ったMA-1は暖かいことは暖かいのですが、値段も安いんだけど、あまりの質感や作りもそれなりというか、その値段相応の違いに唸ってしまいました。いや、ヒューストンのものもいいんですけどね。
でも、バズの黒のMA-1を見てしまった後では落胆といかないまでも、それなりか、と変に納得してしまう部分が強かったのです。

うーん。圧倒的な質感をたたえたウエアっていいものです。一着あれば事足ります。既に何着か買ってしまった自分にそれをいう資格は既にありませんが。


ここから先は泥沼です。



そんなこんなで、あれは?これは?と試し試し買っていくうちに写真のような有様になってしまいました。
後日買ってみたノーマルの(オリーブドラブの)MA-1は黒のMA-1(ウイリアム・ギブソン コレクションシリーズ)に比べ重厚な質感に乏しく、なんかペラペラな感じでした(失礼)。全てを比べた訳ではありませんが、どうもこの黒シリーズのみ、少々質感が上がった仕上がりになっているのではないか?という疑いを持っています。ここが罠だったとは。



ちなみにこの写真の後「L-2A」(エアフォースブルーのもの)も買ってしまいました。今は黒のL-2Bとパラシュートジャンバーが気になって仕方がありません(馬鹿)。
でも冷静に考えると、最初のMA-1(エドウィン製のレプリカ)ですら20年持たしてしまっている私です。既に手持ちのバズリクソンズ物だけで一生分のストックを集めきってしまっている気もしないでもありません。
Posted at 2009/09/28 20:05:57 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2009年09月27日 イイね!

ベンツC200 W202 というクルマ雑感

ベンツC200 W202 というクルマ雑感リンク先の「しばた新聞」のプロフィール欄や投稿をご覧になった方があれば御存知でしょうけど、私は以前、静岡県のトヨペット店に入社時から一貫して新車セールスとして12年弱勤めてきました。退職したのは平成15年の6月末の事です。今までの投稿の中で「平成15年当時までは....」と断わっているのはそのためです。

欲しくても買えなかった、一度は所有して乗ってみたかった車、というのはまさにその通りで、ロードスター然り、ベンツ然り、ヴィッツも販売系列が違いますから(兄弟車としては現ベルタ、旧プラッツがありましたが、個人的にはやはりヴィッツの方が完成度は高いと思っていました)買うことは出来ても乗っていくことは出来ません。複数所有に関しては特に既定はありませんでしたが、当時は思いつきもしませんでした。お財布が火の車だったので。
何故か営業職だけは自社扱いの車しか通勤車(兼営業車)として認められない反面、メカニックや事務職は普通車ならばトヨタ車、もしくは軽自動車の場合はメーカー問わずで通勤可、という摩訶不思議な制度が当時は存在していたのです。試乗車なら腐るほどあるっていうのにね。


今は所有車の中の1台となっていますが、元々ベンツという車は大嫌いでした。その理由は単純です。「なんて偉そうな顔つきなんだろう。もう少し柔らかい顔つきでもいいじゃないか。」という事ですね。
ベンツが方向転換をして大量生産・大量販売をもくろんだ時、真っ先に手を加えたのは顔つきでした。という事は当の本人にもそういう自覚はあったのでしょう。
「最善か無か」を地でいこうとすれば、以前の唯我独尊的な「ヘッドライトとグリルの配置はこれでいいのだ」的な「別に周りを気にすることはない」顔つきでいいのでしょうけどね。

もう一つ嫌いだった理由は「乗っている人の代表的なイメージが『や』の付く自由業の方々をはじめとする強面の人たち」だからですね。顔つきや全体的なイメージがそっち系統の人たちに好かれた理由のひとつなんでしょうけど、メルセデス自身にとっては痛し痒しだったのかもしれません。
逆に世間一般からすると「迂闊に近寄らない方がいい車」の代名詞的な存在となり、現に今でもそういう感覚は抜け切っていないようです。「ベンツ」=「すごい車・高い車・怖そうな人たちが乗っているクルマ」であり、その寸法やスペック等で他の車と単純比較をしてはいけない、という感覚があるような気がします。同じ目線で見られない、というか。

自分のお仕事のこともあり、代車としてお客さんに出す都合上、車の複数所有をしている(逆にそれを理由にして好きな車を買っている)ので、ヴィッツはもちろん、ベンツも代車に出します。手のかけ方は代車のそれではありませんが。
流石にロードスターは今まで出したことはありませんけど、それでも以前所有していたR32GT-Rは代車にも使っていました(あくまでもそういう要望があれば、の話ですが)。
こちらとしては良かれと思い、時にはベンツを代車に出すのですが、やはりお客さんにとっては心理的な負担を感じられる方も多く、「怖い」とか「できればヴィッツか軽を」と仰る方も少なくありません。そんなに図体の大きいクルマでもないのですが。


個人的なそういう偏見が氷解し始めたのは「初代Cクラス W202」の登場時でした。「最善か無か」という言葉は耳にしてはいましたが、その意味するところは理解していませんでした。当時のCへの論評を目にして、はじめてメルセデスがやろうとしていたことの意味がおぼろげながら分かり、ほほう、と思ったのです。
顔つきに関してはやはり全肯定というわけにはいきませんでしたが、それはシド・ミードデザインのターンエーガンダムみたいなもんです。気持ちや志は判るが気持ちが納得していない、という感じですね。

「『いい車』というものは全体の骨格から細部に亘って綿密に考えられ検討され、車として良かれとされるべき点を出来うる限り煮詰める、という作業の末に作られる。その結果が『最良の実用車』となる」というところなのでしょう。

ここでミソなのは「高級車」という言い方はしていない所でしょう。事実、自分がCを買った時の第一印象は「随分シンプルなクルマだな」というものでした。新車価格400万。諸経費込で450万円はいくであろうクルマがこれでいいのか?ってな物です。よくこれでお客から文句が来ないなあ、と。セールスだった者の立場からすれば逆にそういうところが流石はベンツだなあ、と感心したものです。流石にセンターコンソールからシフトレバーにかけての木目パネルは本木目のようですが、それ以外がシンプルすぎます。
これがトヨタ車ならばクレームの嵐でしょう。
普通のセダンで400万円の本体価格ともなればクラウンの最上級クラス。「何にも付いてないじゃないか」と言われる事、間違いありません。よく見れば基本的に大体のものは付いているのですが、なんにせよ飾り気がなさ過ぎで。この金額でハンドルすら皮巻きじゃないですから。本当はウレタンのままの方が握った感じはいいんですがね。

だからこそ「普通」を目指したW203は一般受けを考慮して丸目にもしたし高級感溢れる、というか値段相応に豪華に見える内外装としてきたのでしょう。

おそらくCを目指したというか、少なくとも頭の片隅にはあったであろうトヨタの「プログレ」は、だからこそ6気筒モデルのみとしてきたし、「小さな高級車」と言ってきたし、随分飾り立てられていました。3.0リットルモデルが350万円スタートだと思いましたから、大特価(ベンツと比べれば)といってもいいかと思います。
トヨタ的には、というかトヨタのお客さん層に向けてでは、こういう作りをしないと理解されないと判断されたのでしょう。FR車としての基本設計は後々まで継承されましたが、単一モデルとしては結果的にはあんまり売れず、消滅してしまいました。

出来ればこれをベースとしたコロナを出してくれんかなあ、という期待はあったんですが。シンプルプログレとしてはアルテッツァがありましたが、なまじ「AE86の再来」とか「FRスポーツ」としての売り出され方をしてしまっただけに変な誤解が混じってしまったようです。以前はコロナGT-Rなんてグレードもあったのですから、そういうやり方でよかったのでは?という気はします。
Posted at 2009/09/27 14:18:07 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2009年09月26日 イイね!

オイル交換 その後

オイル交換 その後今日は、これがひと段落したら久しぶりにヴィッツ君を洗ってあげようかな、と思っています。

とりあえず先日書いたオイルの件ですが、既に一缶発注しました。20リットル入りのペール缶で、です。こちらはSMグレード。もう一缶SLグレードのものを発注する予定です。
オイルを注入する際に使うジョッキ(5リットルのもの)は既に買ってきてあるので、後は廃油を受ける受け皿(発注済)と作業中にフロント部をリフトアップするための道板を買おうかな、と考えている所です。
ガレージジャッキも欲しいのですが、どうせ買うなら安心できるものを、と選び出すとキリがない。しかもソコソコします。ウマだけは買ってあるんですが。ゆくゆくはコンプレッサーも、とは思ってはいるのですが、そこまで先を見た上でエアー式のジャッキをと考えると7万くらいはします。うーん。
先日気にしていた廃油の件ですが、当地浜松に、廃油の処理業者があります。そこのホームページを見ていたら廃油槽を無償で貸し出しています、とあるじゃあありませんか。さっそく問い合わせをしようと、問い合わせのフォームにしたがい必要事項を入力して送信したのですが、どうもページがうまく働いていない様です。仕方ないので週明けに電話してみることにします。処理料とかも気になる所ですしね。



オイルについては特にこだわってはいません。知っている人で、昔ジムカーナをやっていた人がいるのですが、その人の言っていた事が頭の中に残っているからです。
その人の言うには
「オレは散々クルマで遊んできたけど、その経験の中で身に染みて思ったのは『水だけはきちんと替えておけ』ということだ。きちんとLLCを適量入れて、きちんと定期的に交換する。別にオイルなんかグレードがどうこう言う奴もいたけど、最悪入っていれば焼きつくことはなかった。だけど水だけはダメだ。噴いたらどうにもならん。対策はただ一つ。水をきちんと交換すること。本当だぞ、これ。」という事なんだそうです。

業者の人に言わせれば「鉱物油なんか当てにならない。最低半合成油。欲を言えば合成油にすべきだ。」なんて言葉も耳にはしています。
バイク屋さんに行って「オイル交換してちょうだい」と迂闊にも言おうものならまず化学合成オイルを入れられるでしょう。
以前、ジレラのオイル交換を頼んだら1.5リットルとか、その位しか入らないはずなのに5,000円ほど請求されました。クルマに対して使用条件が厳しいから、いいオイルじゃないとダメ、という事らしいんですが。え?そんなにする(高価な)オイルを使ったの?って思っちゃいました。



さて。前置きはともかく、今回発注したオイルは鉱物油です。しかもカストロールとか、モービル1とかじゃあなくてトヨタ純正オイル「キャッスル」の「SM 10W-30」です。最近流行の省燃費タイプとかではない方に敢えてしました。少々硬い数値にしたのは自分車に使うにはあんまり乗らない車もあるからです。もう一つも同様にトヨタ純正オイルを発注予定です。そちらは省燃費エンジン用オイルの「SL 5W-20」にする予定です。
何でこれにしたかというと、メーカーでエンジンの開発をする際には純正のオイルを基準に設計されているからです。で、もちろんディーラーの整備工場で使用されるオイルは純正オイルです。今はどうだか知りませんが知っている範囲では平成15年までは、当時のトヨタ純正キャッスルオイルの(まだ)SJの5W-20あたりを使っていました。
お客さんの中にはオイルを持ち込む人もいないわけではありませんでしたし、あらかじめ指定されたオイルを発注してから、その入荷を待って整備に出す人もいないこともありませんでしたが、基本的にはそれ一本で全ての入庫車両のオイル交換に使用していました。もちろんディーゼル用は別にありましたけど。

メーカー(トヨタ)としては鉱物油で十分というか、その純正の鉱物油を基準にしてエンジンその他を設計している訳です。おそらく他のメーカーも似たようなものでしょう。
ただ、R35のGT-Rだけは交換オイルを銘柄指定していますし、あのエンジンだけは開発自体もそれ専用でやっているでしょうから、逆らわない方が無難でしょう。

ただ、最近のエンジンついては更に省燃費を求められているということもあり、省燃費車用専用オイルとしてのラインアップがされていました。粘度数値も「0W-20」となっています。ちょっとサラサラ過ぎやしないかと心配になるほどです。
トヨタのホームページ上で確認すると、適応車種は2000年(平成12年)以降の新型もしくはマイナーチェンジ以降のタイプとされており、ごく最近の車だとグレードがSM指定となっています。という事は、オイルとしては新しくなればなるほどより神経質になっているということかな?逆に言えば以前のタイプの方がより適応範囲が広いということも言えそうです。
そんなこんなで、省燃費タイプの「SL」グレードと特に指定のない「SM」グレードとした訳です。まあ、後の難しいことを考えるのはやめました。ちなみにベンツの純正オイルの缶には「シンセティックブレンド」と書かれていました。

あれこれ考えていても仕方ありませんが、少なくともとトヨタディーラーではトヨタ部品共販のタンクローリー車がオイルを供給して回っており、その中味はトヨタ純正オイルです。で、ディーラーに入庫された車は「オイル交換」と言われれば有無を言わさず、そのオイルを入れられるわけで。でも、少なくとも入れられたオイルの所為で何がしかのトラブルが発生した、という事を寡聞にも耳にした事はありません。
1回だけとあるガソリンスタンドでオイル交換を頼んだときに「それ何?SG?(当時はSGが最高ランクで、たしかSHの出る直前くらいの時期)」と聞いたらアッサリ「ん?SEだよ」と言われてびっくりしたものです。ちなみにSEは当時市販されていた最低ランクのオイルでした。早い話、一番安いオイルだから使っていた、ということなのでしょう。
それよりも怖いのは、当初想定していなかった配合で作られた添加剤の方ではないか?と思っています。

さっきの「最低、半合成油」と言っていた業者さんですが、その他の交換部品に関しては「やっぱり純正品が一番信用がおける」と言って、僕のベンツ君のプラグ交換の際にも「イリジウムにしようかな?」とこっちが言っていたにもかかわらず、どうも白金プラグですらないらしいボッシュの純正プラグで交換していました。だったら、オイルも純正仕様が基準でいいんじゃないか?と思いますが、突っ込んだことはありません。


オイルに引き続き、次はLLCを買っておこうかと思っています。最近の業者さんは「水を替えておいてね」と言うと添加剤の投入で誤魔化している所があります。「いい添加剤があるんですよ」とか言いながら。

先日わがヴィッツの水を交換しました。ディーラーのホームページを見ると冷却水の交換は5,000円程度の作業金額のようです。ただ、その作業を自分でやってみるとけっこう時間もかかるものです。ディーラーならばもちろん冷却水の交換機を持っているでしょうから、機械で全自動の交換をするでしょう。
でも、この機械自体が30万位するようで、流石に個人では買う気がおきません。1回の作業が5000円なら最低60人(LLCの金額は度外視)のお客さんをこなせば元が取れるのか?とは思いますが、それでも添加剤で済むものなら機械に投資するより、そうした方が確かに楽(フトコロも)ではあるでしょう。
ただ先ほどと同様、冷却水に入れるこの添加剤。果たしてどこまで信用できる代物なのかというと全く未知数なので、できれば使いたくないという気はします。

もう一つ言うと、ATF(オートマチックフルード)も半分抜いて半分交換、という事をやっていきたいと思っているんですけどねえ。
Posted at 2009/09/26 16:00:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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何シテル?   01/14 11:39
どノーマル車が好きなので、派手なカッコにしたりとか、ボディへのお絵かきはしません。中味もそのままです。仕事が暇な時はクルマを磨こうかなあと思ったりもしますが、大...
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