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いよいよ大詰めとなりました、ＧＴ－Ｒリフレッシュ。

今日は外装の磨きがメインです。出来れば今日中に納めたいなあ、という大目標もあります。

まずは手始めに先日の事故跡の抹殺から始めます。写真のように生々しく傷跡がボディに残っています。これを磨き落とすのです。

手で触ると判るのですが、凹みはそれほどひどくはありません。後は線傷の具合によってどの程度の仕上がりとなるかが明暗の別れどころです。

まずはコンパウンドで荒磨きをしてみました。汚れは落ちるのですが、ソコソコ深い傷が残っています。ではどうするか。

意を決してペーパーがけをします。ガンプラではおなじみの水研ぎって奴ですね。念のため一番細かいペーパーとして今回は＃２０００を使います。
こいつでゆっくり焦らずにコシコシと磨いていきます。私の場合はあて木としてちょっと固めのウレタンスポンジを使っていますが、最後は指で直接ペーパーを患部に当てて慎重に研いでいきます。

その後、一度拭き上げて磨き具合を確認し、患部が均一な梨地になっているかを確認します。
で、その後メインイベントであるコンパウンド磨きに入ります。前回の内装磨きではティッシュにコンパウンドを少量取りシコシコ磨きましたが、今回は流石に面積が大きいので電動ポリッシャーを使います。ホントはエアーツールの方が軽くて良いのですがコンプレッサーを持っていないので仕方ありません。

さて仕上がりは？

以前、免許なし、車検なし、もしろん任意保険なし、という三拍子揃った事故の相談を受けたことがあります。
正直、私などに相談を持ちかけてどうするつもりなのか？と思いましたが、まあ、持ちかけられた以上は出来る範囲のことはイヤイヤながらもやってしまう性質なので、仕方ありません。

事故状況としては、スーパーの駐車場で、上記の「無免許、車検切れ、無保険車」が、子供を撥ねたというか、弾いたというのか。とにかく車の列をすり抜けて通路に飛び出てきた子供と車の事故、という形態です。

聞いてみたところ、なかなか免許の交付が受けられない（筆記試験が通らない）ブラジル人が業を煮やして「貰ってきた車を運転して運転しちゃってる」という最中の事故でした。

こういった場合「保険」という観点からしたら何が出来るのか？


まず怪我について。
車検切れという事は自賠責も切れている可能性が大です。なかには+１ヶ月の余裕を見て自賠責に加入している例も無くは無いですが、今回のパターンでは完全に自賠責は切れている状態でした。

こうした場合、政府補償事業として、自賠責保険の救済制度を使うことをまず考えます。自賠責に入っていない車との接触事故や相手のわからない事故（ひき逃げなど）の場合にこれを適用するのです。

その他に考えられる使える保険としては健康保険。子供の親が加入している自動車保険の中の人身傷害保険で、一般補償タイプとなっている内容のもの。又は入院をしているのなら生命保険の医療保険も適用対象となります。その他には傷害保険くらいでしょうか。

よほどの怪我で無い限り自賠責と健康保険の範囲で何とかなるでしょう。「任意保険の人身傷害」ですが、この手の保険は「被保険自動車搭乗中のみ」というタイプと「一般補償」タイプの２つがあります。

この「一般補償タイプ」は家族中で１台加入しておれば家族全員が補償対象となり、交通事故関連のケガは全て保険給付の対象となります。

よく自転車通学をする学生さんは「自転車総合保険に入れ」と言われるようですが、わざわざ別にそういった保険に入らずとも自動車に乗っている最中のケガもこの保険でカバーできます。また、自転車に乗っている最中にお年寄りをひっかけてしまったといった賠償責任は「日常賠責」という範疇になりますが、これも自動車保険の特約にある「日常賠責特約（年間２～３，０００円程度。保険会社にも拠るでしょうけど）」に入っておけば、限度額無制限なんてところもあります。子供のためだけに自転車保険などに入らずとも、これだけで家族全員が補償の対象になります。



このときの事故では子供の怪我だけで物損はありませんでしたが、では物損があった場合はどうなるか？

ちょっと長くなりそうなので「無保険者との事故　　物損編」としてまた回を分けようかと思います。それではまた。

ちなみに携帯電話内の画像を繰ってみたら磨く前の画像を発見いたしました。ビフォーアフターでお楽しみいただけたら幸いです。

シフトレバーブーツとサイドブレーキブーツは上面や折れ目の合成皮革が破れて飛んでしまい、白濁もしくは下地の繊維が見えてしまっている状態です。

３連メーターの針も白濁してしまい、いかにも古びた雰囲気を増大させています。

ステアリングホイールは革のハガレがあり、ツヤも乏しくなっています。

全体的な雰囲気がつや消しもしくは半ツヤ程度に統一されてしまっており、ツヤの有る所・無い所のコントラストが低く、やれた感じが増長されています。２０年経った車なんですね、と言われればなるほどとは思いますが、それだけの状態でした。

やっと、シートの取付まで済ませました。運転席のアンダーカバーが付けてありませんし、ハンドルも本取付ではありませんが、とりあえず仕上がった形を見てみたかったので、仮付けをしてみた状態が今回掲載した写真です。

サイドブレーキレバーの仕上りがいまいちですが、まあそれはそれはそれとして。

短期集中仕上げとしては、元の状態が状態だっただけに上出来としておきましょうか。まだ実は助手席のシートが乾ききっていませんが、そのうち乾くでしょう。

ハンドルは傷だらけでしたが、革靴の補修材を使うことで何とか傷を埋め、色を合わせて仕上げました。革の接着部分のめくれ等がなければここまできれいになります。後は十分に乾かして、もう一仕上げ。

メーター周りが艶やかになったのがお分かりいただけるかと思います。ここまでなるとダッシュボードのツヤ引けが気にならないこともありませんが、気にしないことにします。後はドアの内張りにも手を入れたいところですが、まあ、本当に終わらなくなりますので、もう少し拭き掃除をしますが、基本的にはこのまんまとします。



で、明日は内装作業の残りと、フロントスポイラーのタッピングビスが外れているところを入れなおす作業と各部のタッチアップと外装の荒磨きまで、というところでしょうかね。
外装磨きとはいえ、事故の擦傷部分近辺ととフロント周りだけにする予定ですので、あともう一息で終わりに出来るかと思います。

タイトルどおり、結局磨いちゃいましたよ。ただ、、磨くと判る平面の平滑度の低さにあきれ果ててしまいました。あとエッジの処理の甘さと。でもそこは我慢。

うーん、ペーパーで処理したい。でもそこまでやるとやりすぎなのと、納車日がどこまで遠のくのか（その他のこと←外装磨き　もあるので）判らなくなるので、ここまでとしました。

ただ思うのは、「これ商売落として成り立つんだろうか？」という事。まあ、お店を構えて人を雇って、なんてやってたら絶対に採算ラインに乗らないことは確実ですね。


あと一度は諦めた、シフトノブとサイドブレーキですねえ。やっぱり表面処理をやり直すことにしました。

あ、再発注したハンドルも来たようです。もう一頑張りしなくては。