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h.shibataのブログ一覧

2010年02月19日 イイね!

ポーターのダレスバック

ポーターのダレスバックトヨペットの新人研修中にとある購買の御案内がありました。

鞄です。

それまでの私には全く興味も何も無いものでした。
でも無い頭を絞って、当時数十種類もあったかばんの中から選び出したのは「パイロットケース」と呼ばれる、飛行士の方々が好んで持つらしい、上開きのアタッシュケース状の鞄でした。

どうせカタログをいっぱい入れる。
すぐに出そうと思えば、上から開いた方が取出しが楽。
アタッシュケースだとガバッと開くので、どの書類が何処にあるのか分かり難い。
アタッシュケースの場合、口が開いちゃうと中味が全部出ちゃってみっともない。
等など。

でも当時、ほかの新人セールスたちが選んだのはアタッシュケースがほとんどでした。1人我が道を往くのは今に始まったことではない訳です。

先輩セールスたちのほとんどもアタッシュケースでしたねえ。中には2つも3つも抱え込んで持ち歩いている人も居ました。そんなくらいなら一つ大きめのものを持っていれば事足りると思うのですが。結局皆さん、こう思い込んじゃうと、それ以外の選択肢を再考する、という考えには行かないもののようです。

そうこうして10年足らずの期間、このパイロットケースを使い続けました。底付きには金具があり、全面の構成材の芯には合板を使っていたこともあり、非常に丈夫だった為です。
今にして思えば、この「トランクの構造材には木を使う」というところがヴィトンのスーツケースに通じる所もあるわけで、結構いいお買い物だったのかもしれません。今気付きましたが。

パイロットケースを使わなくなったのは、そろそろ痛みも出始めたので買い換えようか?と思ったことと、ちょうどその頃「営業用のコンピューター」が支給された事に併せて、そのコンピューターを持ち歩く為の鞄も同時に支給されたからです。
カタログや書類は車に積み込んでおけば事足りるし、普段持ち歩くのはコンピューターだけでいいし。
ただ、支給品の鞄はかっこわるかったですけどね。

で、トヨペットを辞めたときに仕方ないので今も使っている鞄を買ったわけです。
ごくごく普通の、いわば学生鞄のようなもの。
間仕切りがあって、A4のファイルが何冊か入るようになっていて。

ところが、生命保険の営業職という仕事は結構持ち歩く書類があるので、新たに買った鞄では容量が足りないことに気が付きました。
でも、アリコでもコンピューターを持ち歩く為の鞄を支給してくれたので、結局はそれで事足りることに。

で、しばらくして損保の代理店研修生になったのですが、ここでは営業用のコンピューターの支給などはありませんでした。「将来代理店になろうとする人が、営業用のコンピューターくらい自前で持っていなくてどうする」ということで、ここで初めてコンピューターを買ったわけです。
で、そこに営業用のソフトを入れて使うという訳です。もちろん営業用鞄の支給などもありません。そこで以前買った鞄にパソコンを詰め込んでみましたが、これでは他の荷物があまり入りません。もう少し大きいのでないと。

ということで物色したかばん屋さんで目をつけたのが通称「お医者さん鞄」こと「ダレスバック」です。アリコ時代に御一緒させていただいた方が「23万円した」といって見せてくださったのがダレスバックでした。
その当時は(今も)「23万円もする鞄があるのか」という事にしか関心が向きませんでしたが、その形だけは覚えていたので、ソコだけちょっと真似してみたのです。ちなみに私の買った鞄の金額は23万円の消費税分で買える程度のものでした。まあ、値段なりのもの、という事も出来ますが。

で、当初はダレスバックで私も営業をしていたのですが、1人でやり始めると、個人情報のこともありパソコンを持ち出して営業することなどほとんどなくなり、そうなるとデカイ鞄を持ち歩く必要性もなくなり、持ち歩く書類もそれほどでもない、という事になりました。
また最初に買った鞄に逆戻りです。

ところが最近、取っ手の部分の革がぼろぼろになってきてしまいました。流石にちょっとみっともない。一番目立つ所でもありますしね。

仕方ないので買い換えることに。


これはどうかと選び出したのは「ポーター」のダレスバックです。冒頭写真のものですね。
嫁さんに相談した所「吉田かばん」「ポーター」というキーワードで反応が来ました。「それなら名前を聞いたことがあるし、良さそうだからそれにしたら?」もちろんこういうものは営業経費からの支出ですから、家計に累が及ぶことがないのでなんとも気楽な御返事です。

まだ品物は来ていないのですが、到着を楽しみに待っているところです。ただ、かばんマニアでは無いし、ソコソコの金額でもありましたので10年以上は使わないと、と思ってます。でも10年という事は私も50かあ。

こういうものが似合うジジイになっているといいんですが。
ちなみに今まで使っていたかばんも、ポーターが来たら非常用に取っ手だけ直しておこうかと思っています。まだ使えないことは無いわけですからね。
Posted at 2010/02/19 12:39:45 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2010年02月19日 イイね!

近頃の保険会社の営業指針

先日、保険会社の課支社(保険会社では各地の営業所の事をこう呼ぶようです)の女性から私の携帯宛に電話がありました。
何だろうと思って聞いていると「保険料の引落しができなくて契約が失効(これを「不払解除」と言います。保険料が払われていないので、入金がない時期まで契約を遡って契約がなかったことにする、という意味です。)してしまう方があるのですが........」とか何とか。ずっと黙って聞いていました。どんなことを言うのかなあ、と思って。
その方については、既に先日お話をして来てあって。今週の金曜日の3時に集金及び入金をして。その際の領収書をその足で事務所に出して、そのままそこの課支社のあるビルの4階で4時半から始まる代理店会に出席する予定になっています、と。こう伝えました。

別に私は会社員でもないし、子供の使いでもないですから、その程度の事は承知しているし、いちいち指図されんでもやってるよ、と言いたいところはぐっと我慢して。
そのくせ、こちらを飛び越して直接課支社に入ったお客さんからの連絡は、来る時と来ない時があるんですね。
結局自分の知りたい所、やって欲しい所だけは直接連絡が来て確認を求めても、向こうの判断で「連絡しなくてもいいだろう」という所は知らん顔、というわけです。別に喧嘩腰で言う訳ではないですけど。


基本的には、損害保険各社の営業は代理店サイドへアウトソーシングされてきた、というのはこのブログでも何度か書かせていただきました。
ところが、わりあいそのことは世間的に認知されていう、ということでもない様です。保険代理店という存在は知っていても、保険会社と保険代理店との間柄には関心が無いと言ってもいいでしょうか。まあ、当たり前って言えば当たり前ですけど。
基本的に、代理店とはあくまでも保険を扱う個人の(法人の場合もありますが)営業会社というだけであって、取り扱い保険会社との資本関係云々や人的交流(営業の行き来はありますが)はありません。あくまで独立した存在です。

代理店には2種類あります。
それは、子飼いの特定の保険会社の商品のみを専門に扱う「専属代理店」と呼ばれる代理店。まあ、言ってみれば譜代ですね。それと「乗り合い」と呼ばれる、各社の保険を取り扱う「乗合代理店」と呼ばれる代理店です。それぞれにメリットデメリットはありますが、今回のブログではそれは本題では無いので、この話は今日はここまで。

専属か乗合かの違いはあるにせよ、今までは基本この2つのラインが大本になって営業をしてきたわけです。
で、大本という事はサブもあるわけで、保険契約の中には稀に「直扱い」と呼ばれる契約もあります。近年、成長が著しい通販型保険も代理店を介さない、という意味で「直扱い」契約といってもいいでしょう。

これらの背景もあって、また保険会社の破綻や不祥事なんていう不名誉というか馬鹿馬鹿しいこともあったりして、近頃では契約者からの苦情が、代理店を通してではなく、保険会社に直接届くようになってきてしまった、という流れがあります。で、またその苦情の中には代理店の不祥事なんてのもあるわけです。

まあ、代理店と言えば聞えがどうかは知りませんが、しょせん自営業の零細企業のオジサン(中には企業代理店と呼ばれる、規模の大きい所もありますけど)で、扱う商品が保険というだけで、そのレベルは本当に玉石混交です。
特に以前は各社「保険内容も一緒、保険料も一緒」だったので、代理店の数が多いことが営業基盤であり、「どうせ入るなら知っている人」という以上の選択肢が保険契約者側にもなく、保険会社も「顔の広い人」や「付き合いの広い人」と思われる人に、とにかく代理店になってもらい、代理店の数を増やす、というやり方だたんですね。

今はこれが負の遺産になっているような状態です。玉石混交の代理店の不祥事は「保険会社の監督不行き届き」とされますし、今は個人情報のこともありますから。未だに車内の置き引きなんてものに引っ掛かる代理店がいることにも驚きますけどね。

とりあえず現状では、「営業のロード」を減らす(あくまでも保険会社側からの目線で)とか何とか言って、営業数字の少ない代理店は廃業、もしくは統合をさせられています。これはある程度各社ひと段落しているかと思います。
次に今やっているのは「バーをだんだん高くしつつ、手数料率を下げる」ことにより、自主的に廃業を促したり、代理店同士の統合を進めていき、代理店規模の大型化を後押ししている、という段階です。

ただ、こういうことを見るにつけ、「何をやりたいのか」というところがいまいち見えてこないというのか。

保険会社としては、「業務に熱心」な代理店という評価基準は「数字を出すことに熱心」であったり「(契約書類の)事務処理レベルが高い」という事になるのですが、「金融機関」「相互扶助」という原点に立った場合、何処に比重を置くべきかが少々留守になっているような?そんな気がしなくもありません。
もちろんある程度の保有数字という前提がなければ保険事業なんてやっていけないことも事実なんですが。

そこがある意味、通販型が延びている理由であるように思うんですが。逆に今までの代理店は何をやっていた・やらせていた、という事にもなるんですけどね。

私の感覚で言うと各社の保障内容なんて似たり寄ったりなので、後は受け入れの段階でよほどのところまで均す事が出来ると思っています。
後は事故の初動ですか。これは現場に行くのが当たり前。「事故の際は電話一本で安心」なんて生ぬるい事を言うつもりはありません。それが代理店手数料を貰っている原資なのですから。



こうして、営業を代理店に任せていた筈の保険会社は、直接お客さんの管理に乗り出す気配を見せるようになりました。それが冒頭の「不払解除」に関する集金業務の依頼・確認の電話にも繋がっている訳です。

最近の代理店同士の話を聞いていると手数料率の話であったり、生き残りの為に、なんて主題になりがちなんですが、そうじゃあなくって「どうしていくべきか、どこに向かうべきか、どうあるべきか」という理念をもっと語る世界であって欲しいなあ、と。

現実はなかなか世知辛いんですけどね。
Posted at 2010/02/19 11:46:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2010年02月18日 イイね!

輸入車の中古が安い

前にも書きましたが、アイを買う前にはVWのルポなんかも検討していました。ただ、買った後のことを考えると非常に動きが取りづらい車になってしまうので、結局却下。ということでアイにしたわけです。

ただ、つい先日このルポの買取の話が舞い込んで来ました。なんてタイミングの悪い。

話としてはダイハツの軽を買ったそうなんですが、その下取の事やら何やらで、私のお客さんに愚痴とも相談ともつかぬ話があったところから始まりました。何でもダイハツの下取5万で、買い取り店でも5万しかつかない、ということだそうです。「それなら何で柴田さんに相談しないんだ」、という事のようでのお話。ありがたいことです。
で、今日、その件のルポと初対面してきました。

色は水色、距離6万。ほどほどキレイでディーラー車。ふーん、良いじゃあないの。

でも、今輸入車は氷河期です。リーマン前までならまだ好き者がアブク銭で乗ってもいられたのですが、こう不景気になると「面倒なクルマはイラナイ」とばかりに全く売れなくなってしまいました。
以前なら「輸入車は少々高くてもその分下取が高いから.....」なんて風説も耳にしましたが、決してそんなことはありません。再販しにくいクルマは「需要と供給」の世間様の荒波にキッチリ晒されるのです。つまり、引き合いがなければ果てしなく評価は低くなっていく、というわけです。

また、それがどれだけ必要性が有るか無いかはともかくとして、まず第一にハッチバックの3枚ドアは売れない、という事があります。とにかく人気(つまり売りやすいという先入観)は5ドア一辺倒。つまりルポは当初から3枚ドアしかありませんから、ここでも評価は急降下、というわけです。

ということで、私が絡んでも買い取り価格は「1万円」のアップに留まりました。とは言っても、お客さん提示5万円、私の仲介手数料として1万円出しますということなんですが。
ただ、未だにディーラーは新車販売の注文書に「下取車査定料」とか、「下取車手続代行手数料」等とか、頼んでもいない手数料をキチンとのっけているようですから、買取店に売りに出すだけでも1万2千円ほどの支出抑制は出来ます。


で、ルポを乗ってみた感想。

「お金をかけて作ったタコⅡ」。これですね。

安物感アリアリですけど、座った感じですとか見晴らしのよさ、安心感などなどを考えるとヴィッツの方がより道具に徹している感じがして好感が持てます。維持費も安いし。
比べるとルポは基本にお金はかかっているのでしょうけど、ラーメンで言えば、やはり人の目はトッピングに向くわけで。同じ金額でチャーシューが載っていたり、ねぎ大盛りだったり、果てはランチセットになっちゃてたりですとかね。ポロそのものは、確かにスープがウマイとか麺がいいとかはあるのでしょうけど、ヴィッツとの価格差を考えれば「幸楽苑の中華そばで充分我慢できる」、というのもあるんですよねえ。

ルポの当時の車両本体価格が150万円程度(という事は支払い総額は180万円とか190万円くらいになる)という事を考えると、そこまで張り込んでルポを買わんでも他にも欲しい物はあるし、必要なものはクルマだけじゃあないし。


ただ悲しいかな、こういうことを考えていると、クルマはあって当たり前のモノになって久しく、万人が気張って買うものではなくなってきていることは確かなことのようです。
Posted at 2010/02/18 19:17:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2010年02月17日 イイね!

歯医者さんと鈑金屋さん

某日本社の保険代理店研修生だったころ、「カタカナ」業者攻略とか何とかいって、カタカナ社名のクルマ関係業者を訪問して回っていた事があります。

ちなみに代理店研修生とは、その所属している損保の社員という身分で「代理店になる為の研修期間中」のみ、その損保に在籍している、という人たちです。
損害保険会社としては、基本的に代理店と呼ばれる人たちに営業部門をアウトソーシングしている都合上、次世代を担う代理店を常に育成していかなければいけない事もあって、各社こういう類似の制度を持っています。
ただ、もちろん在籍できる基準数字というものがあり、成績基準や在籍期間による資格取得期限などといった各種の制約があります。それから外れてしまうと容赦なく(成績が並外れて飛びぬけていると「特例」という名の基準緩和も無くも無い)クビになる、という一発勝負的な所もあったり。

まあ、私は一時期そういうところに在籍して、損保代理店としての研修を一からやり直していた(トヨペット在籍時にも一応損保の研修や講習もあったし、「上級資格」と呼ばれる損害保険の資格までは既に持っていましたけど)訳です。


話を元に戻すと。
カタカナの業者名の事業所を集中的に訪問したのには訳があります。それは、例えば「柴田モータース(仮名)」などといった、昔ながらの業者名のところは、社長が昔から昔のままの流儀でやっているところが多く、おしなべて社長が御高齢(失礼)ところが比較的多い訳です。
比べるとカタカナ名のところはまだ設立年次が新しい所が多いので、話の理解が早く、こちらと提携しやすかろう、という目論見もあったり。却ってアルファベット名の業者になると「ちと、先走りしすぎている」ところもあったりなかったりして、こちらの思う意図と話が噛み合わなさすぎることもあり、結果として「カタカナ業者」攻略を集中的に行っていた訳です。


で、表題の「歯医者さんと鈑金屋さん」。

よく歯医者さんは「新しい歯医者ほどよい」なんて言われ方をします。つまり、若い先生の方が技術の研鑽や新技法の習得に比較的熱心で、機材の更新にも関心が高く、イコール信頼性が高い、という事のようです。
まあ、個人的な印象的だと、アウトラインはその通りかもしれませんが、人を癒すという意味で「お人柄」なんかもあったりするので、そのまま受け取る訳ではないにしても、やはり最新技術に触れている、触れようとしている、もしくはそういうことに意識が高い人のほうが良いだろう、という感覚はあります。

同様に鈑金屋さん。
鈑金屋さんは結構長く営業している所も少なくありません。いい歳した社長も数多く多く見かけます。それだけ経験と勘がモノをいう世界という意識があるのでしょうけど、果たして?
叩き出し、という事に関しては技量が物言う部分が大きいかもしれません。ただ、クルマそのものは総合産業の粋を集めた製品だけあって、素材や製法、構造も刻々と進化してきている事もあり、なかなか時代の進歩に付いて行くのが大変です。このため、年長者ほど塗装業務方面に従事している人が多いような気もしないでもありません。
ただ、その塗装方面も、時代の進化・進歩が著しい分野です。材料・材質・工法・道具全てが進歩しています。いまだに青空ブース(つまり野外でそのまま塗ってしまうということ)の鈑金屋さんもあるくらいですが、傍で見ていると「そんなんでいいのか?」と我が目を疑うことも少なくありません。

つまり腕や勘などという余地の介入する隙が無い程に全てが進化してきているので、メーカーの指定する分量や用法、順序や下準備さえ忠実に守ってこそ所定の仕上りが保障されるようになってきています。もっとも手先の器用さや要領の良し悪しは確実に存在しますから、ぶきっちょでもいいか?と言うとそうでもないのですが。
ただ、昔ながらの勘に頼られるよりは、新技術の登場に敏感で、基本や指示に忠実な人の方がおそらく仕上がりもいいでしょう。


そういう環境や状況を目にしていると、本当に技術面や心理面での「世代交代」を真剣に考えなければいけないんだろうなあ、と思います。

歯医者さんの事はよくわからないことも多いですが、鈑金塗装に関しては本当にそうなんでしょうねえ。もちろん電気自動車や、ハイブリッド車も今後ますます電気仕掛けの城と化していくでしょうから、自動車整備士免許だけでは今後済まなくなる時代が来るのかもしれません。

あんまり腕自慢(自分で言ってる)の工場も実は......、なんてこともね。もちろん、キャリアが長い事に越した事はないですが、それだけでは不十分という難儀なご時勢のようです。仕事をする側にとっても、依頼する側にとっても。
Posted at 2010/02/17 19:59:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2010年02月17日 イイね!

付いている事に意義がある

プリウスのブレーキの件はまだまだ収まらないようです。
ABS作動に関しては、別にどうでもいいこと、と思っていましたので、そこから先には触れませんでしたが、そこを言われているんですね。
もちろんABSは、回生ブレーキ作動領域の話ではなく、油圧での通常ブレーキ領域の話です。ただ、この辺事もアチコチで言われていることですから、ここでは省略。

いい加減にうんざりするのは、「何でもかんでも付いてればOK」というところです。まあ、確かにABSも「通常の道路上だったり低μ路面(水濡れや凍結状態)」だったなら停止距離低減効果や、ハンドル操作が効く、という効能はあるのですが、あくまでも想定された路面上では、というお話です。例えば砂利道なんかでは逆にタイヤをロックさせてしまった方が表面の砂利を排除してくれるので制動距離は短くなります。あくまでも万能選手ではない、というところには注意が必要です。

ただ世間様的には「ABSって安全なんでしょう?」という以上の理解ではないんですよね。イコール「付いていればいい」という意識以上にはならない。
これは逆にドライバーを甘やかす、という事にしかならないのでは?と思います。解ってて使うならいいと思うんですがね。

初期のABS付き車はエンジンをかけるとABS作動チェックを毎回コンピューターが行っていました。セルを回しエンジンが始動してからブレーキペダルを放すと、奥のほうで「ヴヴン」という唸り声がかすかに聞こえました。
ABSは、油圧ポンプを作動させて、ポンピングブレーキというにはかわいそうなくらいの次元ではありますが、ブレーキ圧の「入れる・抜く」という動作を秒間数十回という回数で行います。この油圧ポンプがきちんと作動するかどうかを毎回チェックしている音だったんですね、あれは。
ただ、ABSを標準装備しだした頃から、あの音がクレーム(変な音が聞こえる、とか何とか)になりかねないため、ほとんど聞こえなくなりました。

ABS作動時には結構な音がします。「ガガガ」という感じの。で、同時にブレーキペダルが重くなります。もちろんこれは油圧が作動しているからです。
で、またバカバカしいことに「ビックリしてブレーキペダルから足を離しちゃう」なんて人もいたりする訳です。おいおい。思い切り踏んでいればいいんだっちゅーの。ブレーキ中なんだから。

というわけで、今度考え出したシステムは「ブレーキアシスト」なるものです。

つまり、「きちんとブレーキが踏めない方のためのブレーキサポートシステム」とか何とか。「踏み込み量」と「踏み込み速度」を車両側で管理していて、「コレは急ブレーキ」と判断しうるだけの数値が観測されると、きちんと車のほうでブレーキ踏力を維持させてブレーキを作動させるというものです。

ただ、冷静に考えて、この程度の判断・操作も出来ない人にクルマなどという質量兵器を任せてもいいものなんだろうか?と疑問に思うのが普通なんじゃあないか、と思うのですが。私が変なのかな。

もちろんそういう装備が付いていても、「使うことなく廃棄する事になる」のが一番良いのは当たり前なんですけどね。でも、どうせ廃棄する事になるのなら、最初から無くてもいいようにしておくのも一つなんじゃあないかとも思ったりもするわけで。
もしくは、質量兵器の最大の根源である「重量そのものを軽減しておく」ことにもっと重きを置くべきじゃあないのかな?とか


ただ、いくら小手先で頑張って装置をつけても、肝心のドライバーを何とかした方が早いのは言うまでも無いことなんですけどね。
Posted at 2010/02/17 10:34:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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何シテル?   01/14 11:39
どノーマル車が好きなので、派手なカッコにしたりとか、ボディへのお絵かきはしません。中味もそのままです。仕事が暇な時はクルマを磨こうかなあと思ったりもしますが、大...
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