2011年03月08日
あまり出版業界の事には詳しくありませんが、とある方の文章に以下のようなことが書かれていました。
先ず出版にこぎつけるまでの原価とも言うべき原稿料や事務所経費、編集要員の人件費。それに実際の印刷物の作成にかかる原価としての紙代やインク代などなど。これらは実際にその出版物の売上から回収できる費用によってほぼ消えてしまう、というのが通例なんだそうです。もちろん返本率にもよるのでしょうけど。
しかも、その出版物の売上が回収できるのが2~3ヶ月後という事になると、その間の回転資金はどうするの?という事になる。家賃や給料は毎月の事でしょうし、費用の回収がままならないうちに、また次の出費(出版)が来る、という事にもなる。
すると、どういうことになるか?そう、広告主様のご登場というわけです。
広告費用はもちろん、どのページをお買い上げいただけるかによって金額は異なるというという事はあるにせよ、やはりアリガタイのが「支払いが早い」という点。しかも売上に左右されることなく、1ページ50万とか、20万というように「合計でいくら」という計算がその場で成り立ちます。となればいきおい、広告主様の意向は目の前にぶら下がった人参と大差ありませんから、目先の金額の回収に気が向いてしまうのも理解できないお話でもありません。
実際の製作経費と回収できる売上、広告ページの売上の金額比率がどの位になるのかは私の知る由ではありませんが、いくら読者様とはいえ、結局「目に見えない、直接会った事もないような人たち」とでは、やはりウエートは広告主様に寄りかかるだろうな、とも想像できる訳です。
まあ、これは出版業界のお話。
この不況の折、広告収入が激減しているという話は良く耳にします。もちろん出版業界にしてもそうでしょうけど、テレビや新聞などもそうらしいですね。
そうなると、民主党に対する社民党とか国民新党というスタンスであったりとか、自民党に対する公明党、というような立ち位置と同様に
「あと、もう少し」という所を後押ししてくれる存在が
「実態以上に大きく見えてしまう・感じてしまう」
という事が往々にしてあるようです。実はコバンザメにしか過ぎない程度であっても。
営業という立場の人間からしたら、「今まであてにしていた分が目減り」していて、しかも当分このままの状況が続きそうだ、という推測もあればどうするか。そう、「新規客を取って来い」と号令するのです。管理者からすれば、自分が取って来るワケではありませんから言うだけなら楽なモンです。
例えばこれが金融関係なら、新規をたくさん取るにはどうするか?
そう、危ないお客でも審査を緩くすれば数は稼げます。具体的には審査基準を低くするわけです。生保も同様、誰でも入れます、とかさ。
「このお客さん、どう?」「ハイ、やります」の二つ返事なら、そりゃあ取れますよねえ。あとで回収に苦労することになろうとも、金融関係は短期間ですぐに担当が異動してしまうのが通例ですから、問題が表面化する頃には随分偉くなっちゃっていたりね。
広告関係でも同様でしょう。新規を取ろうとするなら、今まで金のありそうなところとはいえ自主規制で仕事を取りに行かなかった所もあるでしょう。前原君への献金者みたいなところとかさ。贋物じゃあなければあのおばさん、金のロレッ○スっぽい時計してましたよね。
その禁断の果実を取りに行っちゃってるんじゃあないか?というのが今の状況だと思うんですよねえ。
で、そういうところって一度食いついちゃったらなかなか離せないもんなんですよねえ。楽だから。関係を切っちゃうと売上数字も減る、みたいな事もあるでしょうし。
総売り上げが減っているのであれば、それ相応に身上を減らせばいいだけの事だと思うのですが、そうは言っても人間なかなか「6畳間の今の部屋」から「かつての4畳半、バス・トイレ共同」へ、という転進は気が引けるというのが人情のようです。
新規客と今までの固定客(クルマ業界で言えば「CR客」という言い方をしました)との気の配り方は、気を付けなければなりません。基本「新規2に対してCR客8の割合で今月の台数を作る」というのが私の現役時代の言われ様でした。
新規とは、大概来店客ですね。土日のイベントとかで前置き無しに決まってしまった台数。CR客は今までの既納客からの代替と、そのお客さんからの紹介。それに業者紹介などです。恐らく代替サイクルは延びきっているのが今の状況でしょうから、そういう意味ではCR客の比重は一見減じているように思えます。でも、本人から買って貰えないのなら「どなたか良い人いませんかねえ」で、紹介者を狙うのだってアリです。中古車を売っておいて、中古車の営業マンから新車を紹介してもらう、という手もあります。そういうところが営業の足腰の強さだと思うのですが、どうもね。
今時の管理者は目先の台数に踊らされる傾向が強い(というより自身が来店新規ばかりで台数を稼いできた&稼いで来れた)ので、前置き無しに決まる台数が大好きです。でも、それって普段の営業活動の否定でもあるんですよね。
もちろん、イベント等での来店客のフォローから始まってCR客となってもらうというパターンも大事なサイクルだと思うのですが、結果が出るには相当な時間を要します。となると、いきおい前置きのない新規客狙いの方が楽になる。
で、それは「新車が出た時しか売れない営業」にもなっていきます。
目先の状況に、一緒になって踊るのも一つの知恵ではありますが、もう1つ先を見た智恵も欲しいと思うんですがね。
こうしたことが、「作られた韓流」であったりとか、「国内事情を無視された肥大化したボディサイズ」であったりとか、そうした足腰の弱い営業体質や、やせ我慢の出来ないプライドの低さなんかともないまぜになって今の状況を作っているような気がしています。
やっぱり時にはやせ我慢もしなくちゃいけないし、遠回りとも思える苦労だって必要だと思うんですが。「武士は喰わねど高楊枝」って、取り様によっては良い言葉だと思うんですけどね。
ショロショロしてると、そのうち
「言いたい事も満足に言えなくなっちゃう」よ
って思います。木村太郎さんのように。
Posted at 2011/03/08 17:43:06 | |
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2011年03月06日
まだフラフラしています。入院を目の前にして予定を入れるつもりもないので、今現在仕事クルマに困ることはありません。つまりお尻に火が点いていないし今バタバタしていても、どうせ途中で時間切れになるだろうし。
そんな中で目に入ってきたのが「色付きプロボックス」です。
やっぱり白黒ツートンは寂しいし、ちょこっと譲ったとしてもワイヤレスドアロックぐらいは欲しいな、と。
ナビゲーションは、イストから外したものがあるので、それをそのまま付ければ良いし。ETCはすぐに手配ができるし。まあ、サクシードの外観に比べると心なしかガンダムに対するGMっぽいシンプルな印象は否めませんが、まあそれはそれ。
ディーゼルも惹かれるものはあるのですが、いかんせん、その後の燃費差をカバーして余りあるものだとしても、現状値付けが少々強気すぎる気がします。マニュアル車である事は致し方がないところとしても、私が目にした限りではベーシックグレードモデルしか出物がなく、もちろんその理由も理解できなくもない(コスト優先でディーゼルを選んでいるであろう以上、最廉価グレードをセレクトするのが当たり前)のですが、それでこの金額をつけるのか、という感じです。まあ、それでは折角のディーゼル車ではあっても触手が伸びません、というだけなんですけどね。惜しいことではありますが。
あれから色々と見てもいるのですが、ディーゼルモデルのラインナップは、ほぼガソリン車の排気量のそれに比べ少々大きめに設定されていることが多いので、そういう意味でもサクシードとプロボックスに搭載されていた1.4のディーゼルターボはけっこう良い排気量設定だったんですが。
欧州仕様のヴィッツにはこのディーゼルエンジンが搭載されていたようですが、流石にわざわざヤリスのディーゼルモデルを逆輸入して、適価(もちろん日本仕様のガソリン車と比べて)で販売してくれる業者も無いでしょうから、今回は諦めることにしようかなあ。
でも、なんちゃってスポーツグレードのRSなんぞよりは遥かに面白い存在になると思うんですけどね。ヤリス1.4D-Tのマニュアル仕様車って。ナンボなんでも、もう少し強いフロアと容量のある足回りにしてあげて、きちんと座れるシートをおごってあげて。でもそれならプロボックス・サクシードでもある意味十分なのか。
Posted at 2011/03/06 19:46:57 | |
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2011年03月06日
入院中は暇です。既に3回の入院歴がありますので、何となくの予想はしています。
手術そのものは私自身は全身麻酔の仮死状態ですから、お医者さんにお任せするほか何の手立てもありません。
おおよその経過としては手術後2~3日位は手術箇所の傷の治癒が加速中の時期でしょうから薄ぼんやりとしつつ時が過ぎていくのだろうなあ、と。問題なのはそれ以降の時期で、手術箇所以外はメスが入っているわけでもありませんから行動に不自由なことはありません。でも、じっとしていることがお仕事になるわけです。
あ、そうそう。今回の手術は「鼻腔口蓋のう胞」の全摘手術ということなので、首から下は問題ありません。もっとも、脳みそに近い箇所にメスが入りますからのほほんと笑ってもいられないでしょうし、食事は恐らくずっと流動食だろうなあ、とは覚悟しているのですが。
既に何冊か文庫本は確保し、ボチボチと準備もし始めてもいるのですが、それでも多分日中は時間を持て余すであろう事は容易に想像できることです。どうしようかなあ、と思っているときにふと思いついたのが「あ、そうだ。この時期だけスマートフォンなるものを使ってみようかな?」というアイディアです。今頭の中にあるのがAUのIS03です。私的には携帯電話では、
1.基本的には(ほぼ)着信専用機。あまりこちらからは発信はしない。
2.メールもしない。
3.ネットも見ない
4.音楽も聞かない
という非常に味気ない人間なので、カシオのGショック携帯クロネコヤマトモデルたるE03CAで別に全く不満はありません。つまり、入院中だけ凌げればいいので、よほどこれでスマートフォンが気に入ればそのまま使ってもよし。そうでなければスマートフォンは嫁さんに呉れてやり(嫁さんもAUなので)、私はGショック携帯に戻ってもいいなあ、と。
あ、そういえばスマートフォンでも同じICカードを使ってるんですよね?そうじゃあないと戻れないし。
入院中はともかくとして、普段は以上のような使い方しかしないので、今現在の大容量バッテリーを搭載した携帯だと一度フル充電すると1週間とか10日くらいはそのまま使ってます。それ位使わないと電池が減りません。
こういう使い方なら、バッテリー容量がネックらしいこの機種でもいいのかなあ、と勝手に想像してます。
昨日、移動経路付近にあったAUショップで在庫を聞いてみたところ「全色OK」とのことでした。ふーん、それならオレンジにでもしてみようかなあ、と薄ぼんやり考えているところです。
Posted at 2011/03/06 12:54:26 | |
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2011年03月05日
ターボとの相性が非常にいいディーゼルエンジンですが、よくよく考えてみたら「低速トルクがあるから重量車に適する」のならば、車重が軽ければ余計に良いのはいうまでもありません。
じゃあさ。軽自動車にディーゼルターボエンジンを組み合わせたらどうなるんでしょうねえ?
「ターボ」 イコール 「可変排気量」ですから、660ccの排気量規制などはいとも簡単に有名無実化してしまえるのでは?と素人妄想は膨らみます。
自動車規格の歴史を紐解くと昔は「KW」表示での規制も在ったようですし、2サイクル4サイクルで差があったときもあったようです。だったら、軽自動車規格のエンジン排気量規制に関しては「ガソリンエンジンのみとする」という一項を加えたって良いじゃないか、とかさ。
ちなみに今でも5ナンバー車規格にはディーゼルの排気量規制は在りません。排気量規制はガソリン車のみです。つまり5ナンバーの寸法内に収まっていれば
V8 7000ccのディーゼルターボだって5ナンバー車
になります。もっとも今時5ナンバー枠内に収める理由があまりないことも事実ですけど。
スカイアクティブDの特典として「圧縮比を14に落とすことによって、高圧縮比時代には出来なかったエンジン強度を落とすという設計も出来るようになった」と言うことですが、これならエンジンもコンパクトにできるかなあ?とか。
で、久々にマツダ製の軽自動車が復活するか?とかね。ディーゼルターボエンジンで。うーん、妄想は膨らみます。
Posted at 2011/03/05 12:02:57 | |
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2011年03月04日
新車のセールス時代。納めたばかりの新車にワックスを掛けるのは塗膜が落ち着く製造後1ヶ月くらい後の方がいいですよ、と言ってみたり。
ナラシと称して一ヶ月位はオトナシめに運転してくださいと言ってみたり。
まあ他にもありますが、結局根拠はありませんでした。つまる所、先輩セールスが言っていたことのパクリであったり、そういうもんだと言われている事の引き写しであったり。
じゃあ、その先輩セールス達の根拠はどうなの?と聞かれれば「そう思う」であったり「そんな感じ」であったり。
結局根拠のある言い草ではないのが殆どです。
先日、お客さんの車のフロントガラス交換がありました。そういう作業に関しては興味津々なのでズーっと作業光景を見ていたのです。もちろん作業者にとってはやりにくいことこの上ないのは承知の上で。
でね。
最後に言われたわけです。「このクルマはいつ納めますか?」って。もちろん私としては現役時代に言われていた「一昼夜の保管」を忘れてはいませんから「今日が土曜日なんで、一晩置くつもりで日曜日、と思っていましたが日曜日に仕事したくないし代車も出してありますから月曜日に納めます」と答えました。するとガラス業者さん。ニコッと笑って「安心しました。今時の接着剤は4時間もあれば硬化してしまいますが、そこまで置いておいてくだされば問題ありません」とのこと。
ホホウ。そこまで接着剤が良くなっているか。
つまり接着力の上昇曲線が早い段階で急激にアップして、完全硬化までは幾ばくの余裕はあるにせよ、実用硬化レベルにおいては3~4時間程度でOKという代物になってきているのでしょう。
おそらくこれは、塗料の世界なんかも同様のはずです。
塗料の乾燥は天日干しで1週間掛かる、とかのたまうところもあるやに聞きますが、1950年代あたりのラッカーやエナメル塗料が主流の時代ならイザ知らず、現代の主流たる補修用ウレタン塗料は硬化剤による化学変化による乾燥ですから、天日乾燥などという縄文時代のやり方が通用するはずがありません。そんなことを試みようとすると表面はボコボコ(ホコリで)、ツヤが出るはずもなく、でも工賃だけは立派に請求される、という事になりかねません。
ただ、もちろん化学反応を適宜進める為にはバッテリーが冬に弱いのと同様に、適切な雰囲気温度というものがありますから、ヒーターであぶるというのは化学反応を進める上で有効な手段ではあります。あらかじめヒーターで暖めておくのも、ポリパテの中に隠れている水分を飛ばすのに有効ですしねえ。
もちろんメーカーの塗装ラインで使用される熱硬化塗装は「設計された温度上において、初めて硬化反応をする」塗料のはずです。前述の「塗膜が落ち着くまでに1ヶ月程度掛かるので........」などという現象が起こり得るはずがありません。ガンプラのラッカー塗料じゃあないんですから。
きちんと設計された温度下できちんと反応する塗料。逆にそういういう状況下にならなければ反応の起こりようがありませんから時間を置けば落ち着くという迷信が起こるはずもない。
よく言う「エンジンの慣らし」にしても同様です。
現代のエンジンはもちろん、納車の日から全開走行してもいいとは何処にも書いてありませんが、その代わり普通に使う分には十分あらかじめ配慮がなされており、ナラシなどということを意識しなくともよい設計や、製造工程を踏んでいます。というか、普通に使っている状況で徐々にナラシが終わるような設計なり作りをしてあります。
どちらかといえば、変にいじられないようにするためには、どういう防御策をとっておくべきかということに腐心し、整備の優先順位の低い箇所はとにかく触りにくい箇所に追いやられていく、とかね。
象徴的な例として、現行クラウンにはATFの点検スティックが無いそうです。
点検スティックを廃止することによって、自動後退やガススタなどのお手軽なATF交換メニューを排除しようとしているのだろうなあ、と邪推しています。20万キロ30万キロの走行を考えるのならばまだしも、得体の知れない添加剤や「非純正」ATFを突っ込まれる方がよほど怖いのでしょう。
わりと整備屋さん的には「ウチの使う油は全部ワコーズだから」とか嘯くのを見かけますが、私的には「だから何?」という感じです。いくら名を聞くブランドであっても「姫のお口に合わぬモノ」は姫のご機嫌を損ねるだけです。特に近頃の姫は好みがうるさいので尚更です。
どうも最近の車にとっての敵は「昔はこうだった」という周囲の思い込みであるような気がしてきています。
もちろん油脂類や水関係は交換した方がいいのは言うまでもありませんが、逆に交換の際の手順や作業精度の不手際により、クルマそのものを傷つけてしまった、という事だってありうる話です。ねじ山舐めちゃったりとか、ボルトを折っちゃったとかね。
名人のプライドも時にはアダになりかねない時代です。「以前はこうだった」が何時まで通用するのか。きちんと見極められるようにしないといかんなあ、とシミジミ思うことがあります。
Posted at 2011/03/04 15:15:00 | |
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