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h.shibataのブログ一覧

2011年04月03日 イイね!

したたかな悪人

私は悪人です。


元々が、商売をするということ自体が「体のいい略奪」です。人が良いだけでは商売なんて出来っこありません。


「いやあ、これがギリギリですって」「本当か?じゃ仕方がないなあ」










ウソです。




本当にギリギリなら私の給料が出る筈がありません。

ボランティアとかNPOといえば聞こえはいいですけど、どれだけ手弁当で賄っているのか、公開してみろと思ったりします。

信仰心と言えば聞こえはいいですけど、霞みを食べて生きていられる筈もありません。



決して安くない会社の経費や人件費・保険料・減価償却その他を確保した上で、もうちょっと儲けが出る程度の販売条件は、会社組織ならばとうの昔に考えてあるはずです。

どんな商売であっても。


気持ちよくお支払いただける為にいろいろな理由や理屈を考えます。



高く思われないように。でも、ある程度の利益は確保しておかないと。


安すぎる値段は次に自分の首を締めてしまうし。


お客さんに見捨てられない為の方策として何をしたらいいだろう。


などなど。





馬鹿でお人よしだった私はセールスであった当時。
今だから言いますが、けっこう自腹を切って商売を成立させていた事がありました。

特に「上司に靡くことを良しとしない、甘えない、その代わり援助も請わないし相談もしない」という時期には値引の条件申請を通してくれないことも何度となくありました。

まあ、所謂イジメですね。そういう時には致し方ありません。


チョコットとはいえない金額を足すことも少なからずありました。


ある時、朝のミーティングでそんな話題になり、今までの事をホンの少し披露してあげたら所長蒼ざめてました。おそらく私が影でそんなことをしていたなんて想像したこともなかったんでしょう。

まあ、いいけど。




「良い物を安く」。


ウソつけ、と思います。正確には「程々の物を高いと思われない程度の金額で売る」でしょ?

だから、品物の価格という事には敏感にならざるを得ません。所詮安物は安いだけの理由があるからです。逆に高いものには、そういう値付けになってしまうだけの理由もある。

もしくは、高くっても買って貰えるだけの付加価値を上手に作りこんで、そうしたプロデュース能力・コーディネート能力に対してお金を払ってもらう。そういう商売だってあります。アップルとかさ。









例えば保険料。


保険料は定価販売が原則です。


私は直接、誰が、保険料をいくらお支払いただいているのか、を個別に知っています。また、それだけの保険料を預かるに至った経緯を最初から自分が体験してきています。

で、そこから幾らが自分の手数料になるのかも認識しています。


ところが保険会社の人間は、各代理店が積み上げてきた保険料の総額しか理解してませんし、直接お金を触ることをしません。保険金の支払い云々に関しても、振込み手続をするだけですから、殆どが所謂「手を汚したことのない人」ばかりです。


いわば、純粋な「しずく」としての給料を貰うだけの立場と言ってもいいかもしれません。
生産の現場と金銭のやりとりを見てませんから、そういう意味では気楽だろうなあ、とは思います。



キレイごとを言っていられるからね。







長々とこんなことを書いてきたのは昨日、杉良太郎さんの話を目にしたからです。

http://yutori2ch.blog67.fc2.com/blog-entry-2482.html


かっこいいぜ。あと江頭2:50の話も。




私もこう言い切れるくらいの「したたかな悪人」になりたい。

赤ん坊のように無垢な善人もいいですけど、それよりも





酸いも甘いも知ってるしたたかな悪人











さて。杉氏と比べてもいけませんが、ひじょうに売名行為・偽善が下手な人がいます。悪い例です。





















管 直人 という、どうもこの国の総理大臣をやっているらしき人です。





ヘタです。どうしようもなく。
どうせなら、もっとしたたかに偽善行為を繰り広げるべきです。







どうせなら、大悪人足るべく。

法律違反なんか犯しちゃって、私財の一切合財を全て寄付するとか。


仲間を裏切って一気に国会議員の数と給料を1/5くらいに減らすとか。


支持母体を裏切って公務員の数と給料を一緒に一律50%くらい切り詰めるとか。


「原発の復旧工事」に死刑確定と無期懲役の人を狩り出して、勝手に死刑執行しちゃったりとか。


ついでに暴行罪を侵して鳩山君の首を締め上げてみたり。


ついでに窃盗罪を犯して鳩山家の財産を没収して、被災地に送りつけてみたり。


ついでに太陽をちぎって食べているらしい誰かさんの嫁を誘拐罪を犯して福島原発に拉致してみたり







いやあ、重犯罪者だわ。




でも何故か、こういう事に関しては、みんないい子にしてて、法律をきちんと守るんですよねえ。

どっかの人から献金貰う時は小悪人なクセしてさ。








でも、そんな事を平気でやってのけられる極悪非道人に


私はなってみたい。





なんか宮沢賢治にこんなフレーズがありましたっけ?
Posted at 2011/04/03 13:27:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2011年04月02日 イイね!

これいいねえ ヴィクトリノックス レスキューツール

これいいねえ ヴィクトリノックス レスキューツール近頃、防災用品の収集に余念が無いうちの嫁さん。

今朝、目ざとくも私のキーホルダーに目を留め「これ何」と聞いてきました。聞かれたのは、いつもキーホルダーに常備しているビクトリノックス・クラシック、つまりは長さ5センチ程度のミニナイフです。それにはさみと爪やすり、爪楊枝に毛抜きのピンセットが付いているタイプです。スイス・アーミーナイフと呼ばれているものの一番ベーシックで小さな奴ですね。

嫁「いいじゃん、私も欲しい」

私「え?これ、けっこうするんだけど。お前500円とか1000円くらいに思ってるかもしれんが、言っとくけどこれ2,000円位したぞ。」

嫁「え?そんなにするの?だってこれだけじゃん。」




まあ、こう言われたからには買ってやらなければ話が終わる訳ありません。という事で、久方ぶりにヴィクトリノックスのページを開いてみました。すると...........。






おお。なんだこれ?!


という事で私の目に飛び込んできたのは、ヴィクトリノックスが5年もかけて開発したという触れ込みのレスキュー隊用ナイフ「レスキューツール」です。
ガラスハンマーが付き、シートベルトを切る為のナイフを装備し、ガラスカッターまで装備している、という気の入れようです。個人的にはこれでハサミがついていればいうことありませんが、それは御愛嬌の範囲というもの。
それより何より、日本国内において公式的には「プロ用」の道具として販売している為「官公庁以外には販売していません」というところがまた憎い所です。


いいねえ、これ。



思い起こせば、昔レスキューハンマーなんぞというものを新車の標準付属品一式として心ならずも販売させられたものです。
どうせならこういうものを売らせ欲しかったなあ。あんなヘナチョコハンマー、どうせ、どこかにしまいこんでゴミになっている方が大半でしたし。罪滅ぼしに、これを100本も買い込んで、お客さんに配ったって、ばちは当たらないと思うけどな。

もっとも調べてみた所このナイフ、定価が1万6千円ほどもするらしいので、おいそれと買うわけにもいかない値段ですが、でもこれならいいなあ。
ちなみにグリップ部分は蓄光素材で作ってあるので、こういう色になっているようです。
おそらく元になっているモデルはソルジャーナイフと呼ばれるスイス軍正式採用モデルでしょう。ワンハンドオープンが可能なブレードにはきちんと引かないと切れない(逆に言えば安全な)波刃のナイフに、シーベルトカッターはおそらく山岳モデルのザイルカッターを元にしているのでしょう。普段使いのことを考えるとはさみもあっても良いとは思いますが、まあそれはそれ。小さい奴は普段持ち歩いていますから、どうしても、となればそちらを使えばいいだけの事です。


ちょっと探してみようかなあ。
どうせ官公庁向けにしか売れませんと言ったって欲しがる人は持ち込んでるだろうし、売るために仕入れている人もあるはずだし。

本来の目的に使われることは先ずないでしょうけど、皆さんも一本如何ですか?
Posted at 2011/04/02 22:10:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2011年04月02日 イイね!

プリウスの中古車を見て思う。

あれから思いつくとプリウスの中古車金額を見ています。割合高いので、いっその事、初代プリウスの最後期車でも良いかな、とかふらついています。


その一方で丸目インプのWRXとかWRX-STiとかも見ちゃったり。



その中で目に付いたのが30プリウスの被災車です。買う奴いるのか?という感じ。


120cm位まで水に浸かったといいますが、それって窓下そっくり水に浸かったという事じゃんか。
おいおい。それを売るか?
しかもエンジンも掛からないというし、しかも水って塩水でしょ?


そのうち放射能汚染車なんてのもオークション会場に出て来くるかも?って思ってます。
だって、だれもガイガーカウンターかざして下見しようと思いつかないし、気が付きようがないし。



ところ変わって、別のプリウス。
妙に距離数が少ないのに、妙に安い金額がつけられています。
事故車かと思うとそういう表示でもない。


よくよく見ていくと「距離不明」ってなってて、実走行距離はお電話で問い合わせてくださいとか書いてある。なんじゃそれ?
その方の出品履歴を追ってみると、ここしばらくはプリウスばかり扱っているようになっている。
しかも業者ではなく個人出品って。

個人出品でこれだけ頻繁にタマ数出せるわけないだろ。

ってことは、オークションで距離不明車とかメーター改ざん歴ありのクルマばかり安値で買い集めて、それを売ってるな?多分前科ありでオークション会場に出入り禁止にでもなったんだろうな。



2代目プリウスの初期モノでセレクトしていくとそれでも100万前後ですねえ。それが15万キロとかになると6~70万とか。で、高年式になってくると150万円辺りの価格帯も珍しくなくないようです。17年とか18年とかでね。
でも、現行プリウスの最廉価グレード(燃費スペシャルという言い方もある)が、いくら戦略的価格だからといっても205万円が定価であることを思うと、この年式でこの金額という事はお買い得感が薄いなあ、と言わざるを得ません。プリウスEXも何気にいい金額しますしね。



しばらくは価格ウォッチャーに徹するかなあ。
Posted at 2011/04/02 16:12:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2011年04月02日 イイね!

色と塗装 2

塗装表面のキズというものは、塗膜が変形、もしくは欠けてしまっている状態で、そのうちポコンと戻るようなことはありません。まあ、鉄板というやつは熱によって伸び縮みをしますから、その程度の柔軟性は塗膜にも残している筈ですが、基本的には塗装表面のキズって奴はボコッと削れてしまっていたり折れたりしてしまっています。

という事は。

耐スリキズ性を高めた塗料というのは、基本的に硬いものです。硬いので傷が付かず、柔らかいから傷が付いてしまう。
もっとも私が目にした時期の記事では、日本車の塗装は「硬いけど、ほんのチョット粘りが残るような調整をしている」傾向にある、という文章は目にしました。外車は「とにかく硬く」という傾向にある、という話もでていましたね。
今がどういう傾向にあるのか、まさかショールームで鉛筆硬さ試験を実施する訳にも行きませんから残念ながら知りません。あ、ちなみに鉛筆硬さ試験に使用する鉛筆は「三菱Hi uni」だそうです。

初代セルシオの202という色は、とにかく「黒い黒」を実現する為に「とにかく細かい顔料」と「透明度の抜群にいいクリアー」を組み合わせた新開発の塗料だったそうです。顔料の粒子の細かさは光の反射を今まで以上に散らないようにする為でしょうし、透明度の高いクリアーは色を濁らせないことに繋がります。ただ、新開発であったが故に、クリアーの硬化硬度という面においてはまだまだ発展途上段階でもあったのでしょう。もしくは今までなら気にならなかった程度のキズですら、はっきりと判ってしまうほど黒い色が鮮明すぎたからか。
確か平成4年の晩夏に初代セルシオのマイナーチェンジがありましたが、「塗料を改良して傷付き防止性を向上させた」とかいう文言を見たような記憶があります。たしかグリルの桟の数を変更して、洗車後ボンネットを開けたときの水垂れが少なくなるようにした、なんていうのも書いてあったかな。



初代セルシオと言えば思い出すのが、納車準備時に気が付いたらしい、運転席鍵穴近くにあったスリキズです。まあ、所謂長期在庫車だったんですが、そんなことは対お客さんには関係の無い話です。いくらいつもより値引を上乗せした注文書を貰ってきていようが「傷があったのでごめんなさい。でも値引もいっぱいしてあるからいいでしょ?」という訳にはいきません。

担当セールス(当時課長)さんは必死になってコンパウンドで擦ってましたねえ。ただ、微妙に爪の引っかかる深さのキズでしたので、コンパウンドでは歯が立たないんですね。

で、やむなくそのセールス氏。セルシオを積載車に乗っけて何処へ出かけていきました。
でしばらくして帰ってきたんですが、見事に傷が消えているではありませんか。種明しをしてもらうとナルホド、と思ったんですが、じつは鈑金屋さんへ行っていたのだそうです。

通常私たちが手にする程度のコンパウンドは、せいぜいが水垢取り程度の研磨力しかありません。つまり表面のツヤ出し程度の能力しかないという事です。
ところが鈑金屋さんはブツ取りであったり、表面をきちんと均すことができなくては仕事の役に立ちませんから、きちんと研ぎ出しができる程度の研磨剤を取り揃えています。おそらく持ち込まれたセルシオも、ペーパーによる研ぎ出しから始め、そういうコンパウンドによって磨き上げられたのだろうなあ、と。




色には様々な色合いがあるわけですが、中学校の美術の時間にやったであろう、色の基礎の基礎のお話に「透明色」と「不透明色」というお話があったと思います。簡単に言っちゃうと「下地が透ける色」と「透けない色」です。
もちろんこれは「どの顔料を使うか」によっても差が出るわけですが、中にはハナから「この色はダメ。染まらない。」と鈑金屋さんに嫌がられる色があります。


黄色ですね。

あとは赤もそうです。


こうした色に限らず、色を乗せる時には先ず最初にグレーの下地塗装をしてしまい、先ず下地の色と材質を揃えてしまうことをします。こうして下地の材質による差を無くしてしまうわけです。クルマでは下地用の塗料の入ったプールにドボンと浸けてしまい、塗り残しの無い様に全てこの塗料で覆ってしまいます。「電着」なんてワザも使います。

で、このあと黄色や赤は一度白やピンクを乗せた後に改めて黄色や赤の本塗装に入ります。こうすることによって発色の良さや色の乗りの良さを作っているわけです。
特に赤という色は基本赤錆の色が多用される様ですが、あれって、塗り重ねてもドス黒くなっていくだけなんですね。だから鮮やかな赤にしたいときは1回ピンクを乗せて、それから赤を乗せる。

大変だったろうなあ、ということで印象深いのは4代目ソアラに特別色として設定されていた事のある「コスモシルバー」ですね。異様にキメの細かい光沢のある銀色です。多分あのオプションカラーだけで10~20万くらい費用をかけていたのでは?と秘かに思っています。
たしか「一度黒で仕上た後にものすごく薄いアルミフレークの層を定着させて、更にクリアー塗装を上塗りして........」なんて説明文が書いてあったかなあ。そんな記憶があります。実車は夜に一度見かけたことしかありませんが、アルミのインゴットのような質感でしたねえ。あの質感を塗装で出しているのですからすごいなあ、と。




こういうことを書いているとキリがないので、そろそろコーティングの話で締めにしたいと思います。

ここまでお読み頂いた方はある程度想像がついているかと思いますが、見栄えにおけるコーティングの良い所は、コーティング材そのものが云々という事よりは、その下準備行程の存在にあります。

メーカーは一生懸命流れ作業で車を作りますから、いちいち下地を整えてから塗っている余裕などありません。センチュリーの水研ぎ下地処理にかかける時間は1台40分程度だとか書いてありましたが、あれは1日に2台程度しか作らない車だからであって、あれを全ての車でやるとなれば一気に価格が跳ね上がるでしょう。
ですからおそらく、プレスで打ち抜いただけでもある程度キレイなプレス面となるような金型仕上もするでしょう。そういう加工性の良い、プレス加工後も表面仕上げがあまり要らないような材質も専用に作らせていると思います。で、そうした生産ラインをくぐり抜け、表面加工を施さずに、おそらく塗りっぱなしの状態で新車の塗装表面を実現しているのですから大したものだと思います。
でも、塗りっぱなしで作っているからこそ、じっくりと塗装表面を見ると、みかんの表面のようなブツブツの凹凸が一面に、うっすらと広がっているのが分かると思います。所謂ユズ肌ですね。

コーティング加工を施す場合、表面を均すという理由で、水洗い・鉄粉取りの後で一度コンパウンドによる表面処理を行います。ここでユズ肌がちょこっと均されます。
で、第一回目のコーティング液が塗布された後、一度磨きこみが行われます。ここでまた少し表面が均されて、更にその上にもう一回コーティング。で、完成。一般的にはこのくらいまででしょう。

だいたいこういう手順を踏むんですが、お判りのように、何度も表面の均し作業が入ります。つまり、コーティング層の良し悪しというよりはその前段階で、ある程度仕上りが決定されてしまう、という事もあったりなかったり。
では、コーティング材の踏ん張りどころとは?とくれば、よりきれいに見せるための硬化後の透明度とか、対スリキズ性のための硬度とか、塗装への密着度といったところかな。

コーティング加工の商品名は星の数ほどもあります。でも、そのコーティング材そのものを実際に生産・供給できるところは限られるでしょうし、更に元を辿って、その開発能力を有している所などほんの一握りでしょう。
という事はおそらく、材質という意味では、どこの加工・施工もガラス系ならガラス系というくくりの中では、それほどの差はないのだろうな、と思っています。もちろん専門業者からは「俺の所は違う」と猛反撃を食らうでしょうけども。
持ちが違うというのならば、それはメーカーが推奨する施工環境その他の条件が理想値に近いとか、施工回数であるとか、そういうところでしょう。往々にして高い車を所有する人ほど、施工料の高いコーティングをされる方が多く、同時に保管条件もいい事が多いような気はします。という事は何もしなくても状態が良くて当たり前というね。

でもそんなことよりも、基本はメーカーの塗装品質が良い、というのが全ての基本です。塗料メーカーも世界中でしのぎを削っており、よい塗料の開発に余念がありません。となれば、個人的には、それを凌駕する性能のコーティング材など存在しえない、とは思っています。
敵う訳ないというか、もしそんなものがあったら、即座にメーカーが採用していてもおかしくないしょ?製造ラインで流してしまえば、材料費そのものはそんなに高くつくものでもないだろうし。

やるだけ無駄とはいいませんが、それよりもぶつけないようにして、メーカーが施してきた塗装をなるべく損なわないようにする。現実的にはこれが一番でしょうね。



もっとも、それはそれとして何となくワックスは掛けてしまうのですが。


Posted at 2011/04/02 15:47:19 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2011年04月01日 イイね!

色と塗装

私の幼少の頃からの趣味はプラモデルでした。
もっとも当初はプラモデルを作ることもそうですけど、その完成したプラモデルで遊ぶことも楽しみの中に入っていたのはいうまでもありません。当時、タミヤのディスプレイモデル1/35戦車が1,000円で買えたのに対し、リモコン付きは1,500円しました。
当社比1.5倍の価格差は非常に痛いものがありましたが、目的が明確であればあるほど、障壁を越えようとする意思は堅くなるものです。当時の確固たる目標とは.....。





兄貴のタイガーⅠに勝つこと






これですね。非常にわかりやすい。勝敗は、どっちが突き転ばされたか、という単純なものです。

しかし、実際のタイガーⅠも強かったそうですけど、何故かリモコン戦車のタイガーⅠも非常に厄介な敵でした。当初私の愛機は4号戦車だったのですが、まあ、これがT34に対した時の実車がそうであったように弱い弱い。何度やってもタイガーⅠに突き転ばされてしまうのです。
逆にこちらが突き転ばせられない要因としては、やはりあの幅でしょうねえ。しかも二重転輪のおかげでさらに重心が低いので、非常に安定してたんですよねえ。

もちろん当時の私に戦略などという高尚な頭脳はありませんから(あ、今もそうか)、ケダモノの様に突き進んでいくだけだったのも事実ですが。もちろん本人はそのような欠点に気付く筈もありません。無い脳みそを必死に回転させて辿り着く結論は「もっと強い戦車ならば勝てるのではないか?」という至極簡単なものでした。

そんな訳で次から次へと新型機に手を出していったわけですが、当時は悲しいかな装備の補給路が町内にただ一軒だけ存在したプラモデルを置いてあるお店「コジマ薬局」にしかありませんでしたから、数少ない選択肢の中から「何とか作れそうな物」を熟慮のうえに選び出し、結果無残に打ち砕かれるということを繰り返していました。61式(もちろん自衛隊の)も弱かったなあ。

で、遂にタイガーⅠを倒す日がやってくるわけですが、その記念すべき戦車はキングタイガーだったかな?あんまり憶えてないけど。



さて、馬鹿な前振りはさておき。色と塗装という話です。
その後の私はガンダムを作ったり、車に手を出してみたり、SF3DのSAFSを作ったりと色々喰い散らかしていた訳ですが、最後の塗装というイベントはなかなかに手間のかかる作業ですので、ちょっと辟易していました。もちろん、このことがあったればこそ、塗装の基礎の基礎をちょこっとばかし齧ることが出来た訳です。




車のプラモデルを作るときなどは特にそうですが、キレイな塗装を施す為には、先ずキレイな下地を整えなければなりません。順番にペーパーの番手をカウントアップして行き表面のザラザラを均一化させていくわけです。
ロードスターな人の中には一生懸命アルミ部分を磨いてピカピカのエンジンルームを作っている人がいます。最終的にテロンテロンな表面を実現する為には地道に均一な表面を作っていくほか無いのですが、基本アレです。まあ、アレと一言では言えないほど地道で根気の要る作業ですけど。


ピカピカな塗装表面を作ろうと思ったら、下地、下塗り、中塗り、上塗りそれぞれの段階で平滑に表面を整え、差し込んできた光をできる限り乱反射させること無く揃えてあげるのが基本です。現実的には、あんまり下地を整えすぎると却って塗料の喰い付きが悪くなりますので、下塗りまではほどほどの整え方にしておき、中塗り以降でがんばる、というのが一般的なようです。

ここで色についてですが。

黒という色は入ってきた光が反射せず、そのまま吸収してしまう色です。だから黒は表面の傷に敏感です。「傷が付く」イコール「反射する角度がそこだけ変わってしまう」です。他の所は光を反射していないのにキズの場所だけ光があさっての方向に反射してしまっているワケですから、目立つのも当然という事になります。

反対に白という色は全てを反射してしまっている色です。だから逆に、少しばかり傷が入っても判りにくいんですね。

その他の青とか赤という色は、いろんな色の中でその色だけを反射しているので、その色に見えているわけです。


そんな訳で、きれいな塗装を実現する為にはキレイな下地を作るための前準備が重要です。
私は実際に見てはいませんが、トヨタのセンチュリー。アレだけは本当の特別で、塗り重ねる回数も別格だそうですけど、その行程も別格で、中塗り以降の全ての工程で、手磨き(水研ぎ)による塗装表面の研磨が行われているそうです。すげー。ビックリ。そこまでするのか。

これだけでちょっと欲しくなってしまいます。買えないけど。あ、売ってもくれないか。


きれいに見せるための塗装には幾つかのテクニックがあるわけですが、基本はやはり平滑に塗料をのっけることに尽きます。
だからこそ塗料をケチるという理由以外に可能な限り薄く塗り重ねようとしますし、密閉した空間で塗るのも「ホコリ」という平滑な塗装を邪魔する異物を排除したいがため。さらに塗料が均一な薄め方・攪拌状態に保たれるよう「湿度・温度」もきちっと管理されます。
焼付塗装が使われるのも、あとから塗装がヒケたりする様では、耐久性や見栄え品質が保障できません。このため、一定の熱を一定時間加えることでしか硬化しない塗料が使われるワケです。鈑金屋さんでよく「きちんと焼いておく」という言い回しを聞きますが、アレとは別の話です。

上塗りが終わった後にクリアー塗装をのっけるのもきれいに見せるワザです。
もちろん、色の層に直接手を触れさせない・傷を付けさせないということもあるのですが、クリアー塗料を載せることで表面の細かい凹凸を覆ってしまい、濡れたままの色で固めてしまうのですね。幾ら表面がクレータ状のアスファルトでも、雨が降って濡れている時は黒くツヤ光りしているのと同様です。洗ったばかりのクルマが妙にキレイなのも、表面に水滴が残り、ツヤが増しているからです。
近頃のクリアー塗料は非常に透明度が高いそうですから、塗りっぱなしよりは更にキレイに見えますし、そこにUVカット成分を混ぜたり、クリアー塗料の硬度を上げることで傷が付くことを防ごうとしたりもします。

傷が付くということは、その部分の塗料が削れてしまっていたり、変形して元の形に戻らなくなっている状態です。つまり「矛と盾」の話でもありませんが、矛にやられないためには丈夫な盾にしなくては、ということが1つ。それと矛による攻撃は仕方がないので、できる限り逸らしてしまおう、という方法の2つがあります。これが対スリキズ性塗装とか、対チップ性塗装という事になります。

単純にいえば「カチンカチン」に塗料を堅くしてしまい、敵に負けないようにして跳ね除けるか、ゴムのように敵の攻撃を吸収させてしまうか。

メーカーで使う塗料はわかりませんが、鈑金屋さんなどで使われる塗料は堅いと聞きます。多分、メーカーの塗料も負けず劣らず丈夫なのでしょう。補修塗装後、下手に放って置くと固まりすぎてコンパウンドによる磨きを受け付けなくなるほどだとか。
もっとも、塗ったそばからコンパウンドをかけているのが常のようでは、ただ単に「キレイに塗れなかった」のを誤魔化しているだけとも言えますけどね。

車の下周りなどには以前から対チップ塗料が使われています。でもアレって塗料の厚みが欲しいので、平滑な塗装面というわけにはいきませんからね。

そんなこんなで、以前はクリアーを塗り重ねる色はメタリック仕上げと黒ばかりだったようですが、近頃は見栄え品質や耐久性向上の為に白色でもクリアーを上塗りすることが珍しくないようです。近頃の輸入車が随分きれいに見えるようになったのは、おそらく全ての塗色でクリアー仕上げを施すようになったからではないか、と思っています。

ただ、困るのが補修の時。つまり、濡れた時の色ってのは乾いている時の色と全く違うことも珍しく無いですから、全部塗ったあとでないと色の確認が出来ないんですね。また、使ってるクリアー塗料にしたって、いつも無色透明なクリアーを使うとは限りません。クリアーブルーもあればクリアーグリーンもあり、クリアーレッドもあり。商品性向上・見栄え向上のためには敵さんも色んな手を駆使してきますからねえ。
もちろん塗料メーカーの提供する調色表はあるにしても、微妙な色調整は必須のようです。そこんところをどうやって掻い潜って行くのかは経験知なんでしょうねえ。



と、ここまで来れば次の「ガラスコーティングの意味」というところにも話を繋げやすいのですが、いい加減くたびれてきたので、今日はこの辺で。

あ、そうそう。耳学問で聞きかじっているだけの事も含んでいますので、その辺は適当に流してください。まあ、いつものことですけど。
Posted at 2011/04/01 14:00:50 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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何シテル?   01/14 11:39
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