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2013年01月19日 イイね!

自殺者の出た高校の話

私の理解の範囲では、要するに「スポーツ特待生」扱いを巡るエトセトラな出来事と映っています。


ぶっちゃけ、そういう扱いをして欲しい当事者である子供たちやその周囲(親族ならびに関係各所)からすれば、その将来の成果給を受け取る為の下積み期間なり、技能達成具合のアピールの場が部活動なり競技会である以上、

そこを妨害されちゃあたまらない

って反応を示すのは、まあ、半ば当たり前、当然っちゃあ当然の反応でしょう。

実際の所は知りませんが、少なくとも卒業生たちの成績と進路結果という実績を出してきた教師であったならば周囲も異動を押しとどめようとするでしょうし、本人だって他所の高校に行って地盤固めのゼロから始める事を思えば、そりゃあチヤホヤされる所の方が良いに決まっています。
ちなみに私の卒業高校(ついでに私の2~3年の担任でもあった)には女子テニスの顧問として随分と実績を出し続けてきた教師が居ましたが、あの人、少なくとも私の知る範囲では17年も同じ高校に居たそうです。


それは先生の側だけでなく、生徒の側にしたところで「その高校に入った事で、先ず一つのレールには乗った」という意識はあるでしょう。つまり入学希望者にとっては「体罰云々による原因の自殺者が出た」と言われた所で「レールからの落伍者が出た」以上の意識ではないのではないのかなあと想像します。
だからこそ「部活動はやらせろ」という言葉にも繋がるのでしょうし、ライバルは同じ学校内ばかりではなく全国のそうしたスポーツ「特区」を整備した学校にひしめいている訳ですから、それこそウカウカしていたら出し抜かれる事を思えば、そんな雑事に構っている暇は無い...........だろうなあ。

だとすれば、夢に描いていたレールを邪魔された側からすれば当然、入試の中止などとんでもない進路妨害と映るでしょう。それこそ受験希望者当人たちからすれば「そんなことで俺の進路を邪魔するな」とでも言いたい所ではないでしょうか。まあ、自殺云々はともかくとしても、でも言ってしまえば至極当然な競争社会が形成されていると言ってもいいのかもしれません。

これは死者に鞭打つと言われても致し方ありませんが、あまり事情を知らない第三者としての印象で言えば、その自殺した高校生。そんなに辛かったのならば、その部活というか高校そのものを退学するっていう道もあった筈なんじゃあないの?って思うのは素人考えなんでしょうか。
なんだか世間様的にはそうしたレールに乗った(乗れた)以上、根性でそこに乗り続けることが最善の道であるような雰囲気を感じます。で、不幸にもそのレールから外れちゃったと思い込んでしまうと最悪の選択結果として、安直にも「自殺」という選択肢を選んでしまう。ことが少なくないように感じます。
実際、就職に失敗(?)し、それを苦にして自殺した例が多い、等というのも過度な本人ののめり込みと周囲の妙な期待がもたらした不幸の連鎖の結果に思えて仕方ないのは私の勘違いでしょうかね?
レールという言い方自体に問題もありますけど、そこから降りるのは「性格・才能その他の事情」の総合的な結果による自由選択の結果であって、それを素直に祝福して迎え入れてやれなかった周りにも問題があるような気もします。別に部活だけが人生じゃあねえ。




ハシモト氏の入試中止騒ぎに関しては、まあまっとうな反応っちゃあまっとうな反応という気もしますけど、でもそれは過剰反応でもあるかなあ、と。

得てして「革新的」ってのはザックリバッサリという語感にも似た所があって。

もちろんそうしたザックリした外科手術が必要な時も時にはあるわけなんですが、何でもかんでも侵襲的なやり方がいつでも効果的とも言い切れない事だってあるわけです。もちろん効果的な事柄だってあるんでしょうけどソレはソレ適材適所というか、いつ何時も「弘法、筆を選ばず」で一本調子で行ける時ばかりでもない。
今回の事に関してはイケナイ事もあったにせよ、それはそれで生徒側の「需要」と先導役側からの「供給」関係がかろうじて成立していたことだって一方ではあるわけで。そこに「ザックリバッサリ」を持ち込もうとしてもしっくりはこないでしょうねえ。多分。

じゃあ「ザックリバッサリ」でない、例えば「ひっそり・じっくり」なやり方は模索されたのか?という事も思うわけです。


「ひっそり・じっくり」。うーん、そうねえ。

以前、テニスのスポーツ特待生だった方と知り合いだったことがあります。その方は高校からそのまま推薦で某大学の教育学部に行かれていた訳ですが、教育学部に行かれていた事もあり教育実習にももちろん行かれたそうです。ただ結果的には先生にはなられませんでした。その話を聞いて「何で?」と聞いたことがあります。すると。
実は先生になるにあたり、競争率の一番高いのが中・高の体育の先生なんだそうです。その訳は結局、スポーツ特待生として各種のエキスパートとして純粋培養されてきた彼らも一様に困るのが就職先なワケです。今までそれしかやって来ていませんしね。錦織選手や石川選手のように現役で居られ続けられる人なんてホンの一握り以下の世界でしかない。
で、皆がみんなプロに転向出来たり企業のスポーツ部にでも就職できれば言う事は無いのですが、そんなことが叶う人はホンの一握り。しかも人目を引くことのできる種目に限られます。女子サッカーの「なでしこ」にしたところで金回りが良くなったのはオリンピックで名を上げてからの話なのが良い例です。
じゃあそれ以外の人はどうするか?と聞かれれば大学の指導者としてのポストを狙ってみたり、先輩筋を頼っていったりですとかね。で、その中の一つとして先生がある、と。
でもそれにしたところで同じ大学内ですらインターハイの常連であった連中がゴロゴロ居るワケで、そうした連中が狭き門に一斉に群がるワケですから競争率は生半可な世界ではない.......らしいです。
結局こうして行き場をなくした現役選手たちの行き着く先として○○協会ですとかね。某国技や某オリンピック協会の役員とかを思い出しますが。まあでも、そうした関係団体にどうしても固まってしまうのも致し方ないのかなあ、と。

そういう事を思うと、どうしたって関係者ばかりが凝り固まってしまう暗黒大陸を同業者同士で形成してしまうのも、それはそれでどうしようもない事なのかもしれません。仮に今回の関係者を処分したところで、結局は同じ様なことが繰り返される可能性は否定しきれんよなあ、と。そう思います。

ならばシステムとして。「現役時代の力」とは少々生まれる所が違う筈の


腕力によらない「指導力」という能力


を彼らに付加するシステムを、そろそろ本格的に考える時期に来ているのかなあ、と。そう思います。
言い方を換えればギャンブル性の高い脊髄反射で動く「かつてのスポーツ選手」から、きちんと考えてから言葉として表現できる、クチと頭の回る「応用力のあるスポーツ選手」への道もきちんと用意した方がいいのではないのかな、と。


高校生の自殺だけに終わらない、スポーツ村のなかなか根の深い問題ではあるように感じます。



Posted at 2013/01/19 16:21:40 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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