2013年11月13日
とある車を「これ良いね」とか「こんなのが欲しいねえ」と思うためには先ず
「カッコイイと思える」デザインであることが第一条件
なのは、かつての「狂乱のスーパーカーブーム」を思い起こすまでもなくハナから分かりきっていることだと思います。
だからこそ、例えばイタリア製の工業製品などは羨望の眼差しでもって今もって見つめられているわけですし、彼らもまた自分たちの武器をきちんと意識もしていればこそ、武器を研ぎ澄ますことに余念がありません。多分ね。
それこそ「なんとかは七難隠す」と言いますから、いくら故障が多かろうが、惚れればアバタもなんとやら、それが逆に愛おしいポイントにもなってしまったりもするわけです。
もっとも、その一方で矢尽き刀折れ、満身創痍となってご退場される方々も少なからず、という状況も見られるようですが。
例えばピニンファリーナ工場謹製「プジョー406クーペ」ですとかね。本で読んだ限りの情報ではありますが、エラク故障が多かったようです。
実は数年前に本気で「406クーペを買おう」と思い、その寸前まで行ったことがあります。ただ、舞台に登ろうとする寸前で思いとどまりました。まあ今になってそれを思うと良かったのか悪かったのかは神のみぞ知る世界なんですが、正直今でも少々後ろ髪を引かれる気分はあります。それぐらいデザインは大事なんですよねえ、と。
で話を元に戻して、だからこそ各メーカーはこぞって良いデザインを模索するわけですし、実力者のデザイナーを欲しがりもし、スカウトの目を光らせ、己れの能力に自信のある方々などは自らデザインスタジオを設立したりもするわけです。
ちなみに先日お客さんとリーフについての雑談を交わさせて貰いました。
その話の中心はモチロン電気自動車についての云々ではあったのですが、まあ結局電気自動車はバッテリーの性能の伸びしろで今後も左右され続けるのは間違いのないところです。
ただそれより何より電気がああだ、こうだ、なんてのは正直どうでもいい話で、ぶっちゃけリーフそのものに関しては「デザインがどうしようもなくダサいのが許せん」ということでお客さんとの意見は一致しました。
さて、またまた話を戻してスカイライン。
スカイラインには思い入れがあります。それは初めて私が「カッコイイ」と思えた車だから。
私が車を意識しだしたのは就職先を考え始めてからの話なんですが、困ったことにそれ以前は全く日本車に興味がなかったので、それこそクラウンやマークⅡ(当時の現役は130系と81系)ですら判別がつかない有り様でした。そんな私の目の前に現れたのが、初めて格好良い車として意識した当時のスカイライン R32型のGTS-t typeM だったのです(実家の近所に路駐してあった)。
後にその最強バージョンであるGT-Rなるモデルが存在することを知り、さらにはそのスペシャルモデルたるNISMOバージョン、Vスペック、VスペックⅡなどのバリエーションの存在は、昔なつかしモビルスーツバリエーションと頭の中で完全にオーバーラップしていましたから、それはもう憧れの存在というか何と言ったらいいのか。
もっとも実際に就職したのはスカイラインを売っていない静岡トヨペットでしたけど。
まあそれはそれとして、ですから私にとっての「カッコイイ日本車」の原型はR32のスカイラインなんです。あれが良かった。内装はしょぼかったけど。
じゃあ、その次世代モデルは?とくればR33になるのですが、私的には「?」という感じでした。上手くR32のエッセンスは拾っているし、GT-Rのフロントグリルのイメージも投影され、非常にスマートにまとまっているとは思いましたが、今コレにする必要はなかったんじゃないの?とか思っていました。GT-Rはちょっと期待させられましたけど。
R34も同様に期待外れでしたね。ワタシ的にはサーフィンラインなどはどうでも良い要素ですし、単にゴテゴテとしたハリボテのようなボディラインはちっとも魅力的とは思えず。私のイメージ的には鷹目や涙目インプも同様の印象で、やっつけ仕事の無理やり純正改造車という風に写っていましたから、あまり好きなモデルにはなれませんでした。
V35に至っては存在自体が既に忘却の彼方にあるのでノーコメント。
V36はちょっと好きでした。でも実車を見てからは、それ以上ではなくなりました。デカ過ぎるしね、あれ。
結論からすればR33型以降のスカイラインにはずっと裏切られっぱなしです。どうせ買うならカッコいいスカイラインが欲しいです。
じゃあ、今回はどうなの?ということですが。
色々なコメントをアチコチで見ていますが、結論
「あれはもうスカイラインじゃあないよね」
というのが各コメントから透けて見えるイメージです。私も同感です。今回も肩透かしになる可能性大なのかなあ?
デフレデフレと言われつつも何故か車の販売価格は順調なインフレ基調で推移しているようですが、かつてマークⅡのライバル車種と呼ばれていた時期もあるスカイライン。わたしがトヨタディーラーに就職した時に刷り込まれたマークⅡの車両本体価格のイメージは230万円でした。当時のスカイラインもやはり同じくらいの価格帯。
そこからたしかに20年ほどの月日が流れてはいるのですが、ちょっとナンボ何でも今、
同じ名前の車を買おうと思ったら倍の値札
が付いている、というのはちょっとどうよ?って思います。20年前の230万円。同名車種を今買うとなれば、せいぜい300万前後位のインフレ度合い、というのが販価としての納得のしどころ・落としドコなんじゃあないの?と思えます。
ちなみにマークXの2500cc、プレミアムで292万円という売値は、かなり当時からのインフレ率を意識しているんだろうな、と思わせられます。
新型スカイラインの記事には新型ドライブ・バイ・ワイヤのステアリング方式がウリ文句の一つとして紹介されているようです。
でも、それよりも精度の高いラックアンドピニオンギアをボルト2本などというお手軽固定でない、剛性を確保した方式でガッチリと車体に固定してくれる方にコストを掛けてもらった方がフィールや操作感は良いような気がするのは私だけでしょうかね?
Posted at 2013/11/13 13:54:19 | |
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2013年11月08日
接客仕事と言うのは私にとっては学生時代のアルバイトから現在に至るまで続いており、そう思うとかれこれ四半世紀程も続いている事自体が驚きというか、まあよく続いたもんだなあ、と感慨深いものです。
それはともかく、接客と言うのはお客さんにご満足いただけるサービスなり、商品や商品価値を提供できたことで対価をいただくお仕事なわけですが、やはり初期の頃は単純に「何はなくとも安い条件提示が第一」と信じて疑わなかったものです。
ただね。冷静になって考えてみれば、闇雲な安値提示は単なる販売側の利益悪化でしかありません。それを単純に、店員や売り子の側が単なる利益圧迫へとお客様を誘導してしまう商売をwin-winの関係と言ってしまっていいものなのかは疑問です。
今となっては遥かな昔、新卒でトヨペットに入社し、しばらく後になってから地区の本部店に配置転換されたのですが、そこの営業チームのリーダーである課長職(当時はチーフと呼んでいました)から当時再三再四言われたのは
「値引きは最後の話であるに過ぎない。大事なのはいかに値打ち物を買ってもらっているのか、という満足感を出すことだ。その一つがお前から買うという満足感だ。」
という言葉でした。つまりは「良い売り手になれ」というのが「はじめの一歩だ」というわけです。その他にも
「初取引のお客さんであるならば、場合によっては悪条件となってしまった商談だってある。それはそれで良い。ただ負けっぱなしではダメだ。次の時にはそれが埋められるよう、いい関係を築き、2台目3台目も買ってもらい、その時には良い商売にすることを心がけろ。」
ということも言われました。少なくとも当時はそう言って下さる上司がいたんですよね。あの人のお陰で今があります。
実はヤマダ電機の赤字云々の話をみて今回のブログを書き始めたのですが、偉そうに言ってしまえばスケールメリットによる販売価格で地場の電気屋さんを制圧する草刈りの時代は多分もう過ぎてしまったのだろうな、と。そう思ったわけです。
所詮、商品値引き一本槍で行くならば、メーカーの生産品を扱うという点ではドコのお店も横一直線なわけですから、行き着く所は「経費節減・設備の統廃合・人件費節減」をどこが一番徹底できたか、という話でしかありません。
もちろんお店で買うメリットの一つにアフターサービスを期待される方もいらっしゃるのでしょうけど返品・交換云々はともかくとして、修理に関しては結局メーカーの修理部門への直送が原則です。
となるとお店にそれを持ち込もうが、メーカーの修理部門に電話して宅急便で送っても何ら対応に代わりはありません。クルマならばそれが販売ディーラーの受け持ち部門となるわけです。
ただ車ディーラーとなるとメーカーの修理部門担当者と違って、その人員も拠点数も桁違いに多くなりますから、数が多ければ受入品質・作業品質も均一に揃え難いという一面もあったりします。
営業マン的にも、少なくとも私の印象や実際に新車を仕入れた時の感想からしても単なる「売り子」に成り果てているっぽい雰囲気がアリアリと見て取れますから、電話一本で事が全て済む時代ではなくなったような感じですねえ。
少なくとも古巣を見る限り営業職がメカニックの配置転換ポジションという認識も濃厚ですし、その一方でデキるサービスフロントはお客さんにとっても営業所としても宝であるはずなんですが、単なる便利屋さんにされるだけで会社からはあんまり守ってもらえていないようです。それでいつの間にやら、久しぶりに行くとネクタイ締めてスーツ着てたりするんですよねえ、マッタク。
例えば私の思い込みの中ではとっくにサービスマネージャーになっていて良い筈の年頃のデキたフロントマンさんがいらしたんですが仕事ばかりが溜まり、休みなど有って無きが如しなのが常態となり、定時定休を求めて板金センターのメカニックになっていった、という話を聞いた時には流石に唖然としました。
私がトヨペットを辞めてアリコジャパンに入った時に、まず最初に「へえ~」と思ったのが「アリコは良い会社だ。俺はこの会社が大好きだ。」と真顔で公言する人が数多く居た事でした。
トヨペットでそんなこと言う人は、ごくごく稀な少数派というか正直、そんな話を聞いた記憶が一般社員からは殆ど無いんだよねえ。
一部の成績優秀者の方からは「こんな脇の甘い、ヌルい会社はない=(だからイイ会社だ)」という話は聞いたことがありましたし、NTTに行った息子がいる一方で「自分の子供に胸張ってトヨペットへの入社をすすめられる、そんな会社にしようではないか」と言ってのけた部長がいましたねえ、そういえば。
もうちょっと「人様からお金を頂く」ということ、「気持よくお支払いいただける」ということを真剣に考えなおしたほうが良くないですか?
Posted at 2013/11/08 12:56:14 | |
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2013年11月03日
ここ数日話題になった「食事メニューの誇大表記」についてです。
確か発端は内部告発からだったように記憶していますが、このニュースを見た瞬間思ったのが
「てことは詰まる所それに気がついたお客さんは今まで居なかった」
って事だよね?と。
もっとも、「芸能人格付けチェック」という番組を思い起こすまでもなく、良いモン食べていそうな方々ですらあのテイタラクな訳です。ヒルトンのようなホテルに泊まられる方々がどんな人達なのか想像もつきませんが、まあその程度っちゃあその程度だったのかもしれません。
そんなことを言う私ももちろん「大正エビとバナメイエビでどう違う?」と聞かれたところで「なにそれ?」と聞き返す事しか出来ませんし、それより何より今までも、そしてこれからもヒルトンホテルなどに泊まれることはおそらく一生無いだろうなあという程度の貧乏人でしかありません。
まあ、それでもガキの頃なら浜名湖で捕れた車海老の尻尾を生きたままちぎって醤油つけて食べたくらいの事はしてました。あれ美味かったなあ、エビは可哀想だったけど。尻尾を取られてもまだ生きていた残った頭はあとで唐揚げにして塩ふって食べるのがお決まりのコースでした。
脱線した話をもとに戻すと、その内部告発そのものは関係者たちからの悲鳴だったのかもしれませんが、まあそういう安っぽい良心(失礼)はさておき、もし仮に
「メニューの表示通りのものを提供していたとしたら果たして従来通りの額面で収まったんだろうか?」
というところは非常に興味深いところです。もちろんホテルの経営者サイドを庇うつもりでもなんでもなく、ですね。
つまるところお客さんに理解されなくとも高価格食品をメニュー通りに提供し続け高価格路線を歩むよりは、順当に上がり続ける人件費その他の経費を鑑みて「ま、このへんが妥協点でしょ?」というところに内容も料金も落ち着かせた、という苦渋の決断というか落としドコを探った結果なんじゃあないの?という気がしてなりません。
またまた話は脱線するのですが世界の一流ドコ「ヒルトンホテル」と言われれば聞こえは良いかもしれません。でも、中で何を求められていたか?ということに個人的には興味があります。
もちろん私なんぞにホテル業の中身なんぞ知る由もないのですが、外資系ということで一つ思い出すのがアリコジャパンに私がかつて在籍していた時の話です。
あるとき当時のマネージャーが全体ミーティングで「今期の営業成績は対前年比15%増が目標数字だ」とかいう話をしていたんですね。で、その当時入社したばかりだった私はミーティング後にマネージャーに「外資系ってのは目標数字もエラク景気の良い数字を言うんですね」と何気なく言ったんですが、マネージャーから帰ってきた答えは
「向こうの連中はガメついから平気で対前年比二桁増を要求してきやがるんだよなあ」
と半ばボヤいているような内容のものでした。
外資系にとっての進出先というのは、結局は草刈り場と言えば良いのか、植民地経営の感覚ってこうなんだろうなというのか、まあそういうものか、と妙に得心がいったものです。
外資系って結局そういう雰囲気なんだろうなあとは思っているのですが、実際アリコジャパンという会社は「良い成績を上げれば破格の給料を呉れる会社」ではありましたし、何よりそれを魅力に思って会社を移ってきた人が少なからず、というより大半の人がそうだったんじゃあないかな。中には公然と「俺はこの会社が大好きだ」と真顔で私に言う人も大勢いらしたものです。
ただその一方で成績の上がらない人に対しては「基本給10万円」の世界でもありましたし、「2ヶ月挙績ゼロが続くと問答無用でクビ」という冷ややかな面もありました。
でも土日祝日は休みで拘束時間は8:30~17:30までだし特にそれ以上の拘束も何もありませんでした。また年一度の忘年会費用や宿泊費用、何度か開催されたパーティや懇親会費とかもマネージャー持ちですべて無料で、何かの機会を捉えては表彰や成績優秀者プレゼント(ウォーターマンのボールペンとか)とかもよくありました。多分アメとムチをはっきりさせるということなんでしょう。そういえば何故かボージョレーヌーボーの季節には一人2本の無料配布なんてのもありました。
その一方で非常に割りきった、整理されたシンプルな業務システムや管理システムは、それまで私の慣れきっていた自動車ディーラーの業務システムと比べるとものすごく新鮮で勉強になりましたし影響も受けたものです。
アリコを退職後、改めて日本社の損害保険会社に代理店研修生として在籍し、それなりに保険会社の中身やシステムを見てきていますが、まだまだヌルいよねえ、と感じます。
話をもとに戻して外資系。成果を上げればそれに見合う、日本的には法外な収入が約束されるとなれば、マネージャー的には撤退はないよねえ?客足を落とさず、営業評価項目は落とさず。
ご褒美は美味しいかもしれませんが出来ない奴は「どうぞお引き取りください」がすぐ背後に控えているとなれば削れる所は削るよね。理解されないクオリティだったとすればなおさらに。
ただそれはそれとして、これらの「詐称疑惑」の影でイオンの中国産米混入の話がかき消されてしまっている印象があるのが残念です。
関係があるか否かは知りませんが、何故かカドミウムの規制値が中国国内の規制値よりも日本の方が緩いらしく、ということは中国国内で流通させられないような汚染米でも日本の規制値内ならば我先に日本に輸出されて来ている可能性は否定出来ないわけで。
で、そうした汚染米が安さを理由にドコかしらの流通ルートに乗っている可能性も更に否定しきれない以上、まさに「安さ」を売りにした食料は言葉通り「ジャンクフード」になっている可能性もあるんじゃないかな~、とかさ。
みのもんたの話ではありませんが、突っつくべきはドラ息子の不始末云々が本丸であるはずはなく、それよりもそうしてしまった本家本元の本人の不始末であるセクハラ疑惑なり公共事業に喰い付く水道メーターの云々とかを突く方がよほど「クサい臭いは元から」って気がするんですがね。
Posted at 2013/11/03 15:03:02 | |
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2013年11月02日
ふと気がつくと随分と「整骨院」の看板を掲げた診療所が増えたような印象です。私の印象だけかもしれませんが、大概の整骨院には「交通事故の診療可」と謳うところが殆どです。
今までにも何度か書いているように、交通事故の治療は健康保険でも可能です。ただ自賠責という「魔法の絨毯」の存在が自由診療という、ある意味「請求し放題(といっても保険点数の2倍位と言われているようですが)」がまかり通る世界でもあるため、少なくとも私の目にした範囲では殆どの医療機関がその窓口に「交通事故の受診に健康保険はお断り」と掲げているようです。
まあぶっちゃけた話キレイ事(交通事故の治療は迅速に、多角的な治療を要するとか何とか)はさて置き、医療機関といえども営利事業の一つであることには変わりありません。
となると普通に考えて「自賠責による自由診療」という美味い話が転がっているのを承知で「診療点数通りの健康保険」による受診をすすめるような、敢えて清貧の道を歩む医療機関も、そうは居ないよねえ?っという非常にシンプルな分かり易いお話なわけです。特に金銭管理者やその部門の責任者ともなればその思いは切実でしょう。お医者さん個人としてはともかくとして。
保険診療と自由診療とで受けられる治療内容に差が出るかも?という疑問もあるかもしれませんが、少なくとも自分自身が受けてきた受診内容やお客さんの受診状況を見る限り両者に差があるようには思えません。
特に大規模な病院ともなれば院長はお医者さんであったとしても実質の経営状況の把握は担当部門の仕事の範疇でしょうから、現場のお医者さんにとっては与えられた状況の中で最善を尽くすという使命感に一生懸命で、報酬内容にまで毎回配慮するだけの余裕はないんじゃないかな、と想像します。多分ね。
これは全く次元の低いお話ですけど、トヨペットのセールス時代を思い起こせば新車の値引き条件など、別に上司が良いと言えば、注文書が通る数字であるならば、それが幾らであろうと構わない、という意識だったのと似た様な感覚なんじゃあないかな、と。
値引き条件の申請など、本来は自分たちの利益を削るだけの話な訳ですから渋るのが当たり前の話である筈です。けど、そんな給料の原資云々という話よりも現場のセールスとしては台数を挙げるということの方がよほど重要な話であり、その方が直近で近々の切実な問題だった、という事です。
脱線話ついでに、営業所所長ともなると管理項目の中に販売台数もある一方で営業所の計上利益額も管理対象の範囲となります。となれば「値引き額の所長決済」=「高値引き額」などという図式など成立しない、というか期待する方が甘いという事は容易に想像がつく話なんじゃなかろうかと。売れた時代の台数至上主義時代ならわからない話では無いんですけどね。
逸れた話をもとに戻すと冒頭の「増えてきている整骨院」も、そうした自由診療の蜜に群がり来る方々の一つなんだろうな、というのが私の印象です。
今年8月の私自身の交通事故受傷の治療に関しては昨今のこうした事情も踏まえ、自分自身をモニターにして近頃増えてきた「整骨院」なる治療機関で受診してみるという試みを今現在も続けています。じゃあ、その感想は?というと。
ちなみに今までにも触れたことがあるかもしれませんが、私自身が既に何度か追突や側突をされている事もあって既に何箇所かの整形外科医院を知っていますし受診経験もあります。また、自賠責保険による治療もあれば労災による治療も経験済みです。自慢できるような話でもありませんが。
で、その経験からすると、ぶっちゃけ今まで経験してきた整形外科医院での治療と、今回試しにと思って「NPO法人 交通事故と労災をサポートする会日本」と大体的に謳った「ジコサポ保険整骨院」なる整骨院に今回は通ってみての、両者の治療内容・回復経過を比較してみると。
あくまでこれは私個人の印象でしかありませんが、今のところ両者の治療内容・効果にそれほど大きな差は無いような印象です。整骨院の方が多少ストレッチじみた内容を含む分マシかな?と言える気はしますが。
ジコサポ保険整骨院での私に関しての施術は患部への電気治療と筋肉のストレッチの混ざったマッサージが主です。そこに+α電動マッサージベットによる全身のほぐしとたまに時間待ちを兼ねた患部への温熱治療が加わる程度です。
今までに受診したことのある整形外科医院の治療と共通するのは電気治療です。マッサージベットは整形外科医院の中でも持っているところと持っていないところがありましたが、これは設備投資できたか出来なかったか、という違いなだけだと思います。電動マッサージの椅子タイプでもそこそこの金額ですから、それが業務用のベット型ともなればある程度の金額はするだろうな、とは思いますし。逆に整形外科医院で見た治療器具で、整骨院にはなかったのが首の牽引具です。
じゃあ両者を比べてみてどうかと聞かれれば、整形外科での治療は「効果があったのかどうかが非常にあやふや」と言わざるを得ない、というのが正直な感想です。
整骨院に言わせれば「整形外科にムチウチ治療を任せるのが専門外の話だ」と言う事になのでしょうけど実際、たまに顔を見せるお医者さんにレントゲン写真を見つつ「ちょっとここの隙間が狭くなってきていますから、もう良いでしょう」と言われてもねえ、という感じ。それが1つの診療所ばかりか3箇所の診療所とも似たような対応でしたから、整形外科ってところはそういうモンだと言われても仕方ないんじゃあないの?と思っています。お客さんが「行く」と言われれば否定はしませんが、かと言って肯定もできません。まあ、多少の弁護をするならば、あくまでもお医者さんは「損害保険の内容に関する専門家ではない」というのが実情でしょうから、あえて保険会社に抗弁してまで一定期間以上の治療を続けようという姿勢は無いのかもしれません。
もう一方の整骨院では「俺は筋肉のほぐしが本分だ」とばかりに、今通っているところではマッサージとストレッチを兼ねた施術をしてくれています。
ただ、やってくれているのはいいんですが、残念ながら施術者によってその技量がバラバラなところがネックです。現在通院しているところでは主に2人のお姉ちゃんが施術者として付いてくれているのですが、その2人ともイマイチな印象が拭えないのが辛いところなんですよね~。お姉ちゃん以外にも2人男性がいるはずなんですが施術して貰ったことは無いです。いいけど。
嫁さんも同じ「ジコサポ保険整骨院」に当初は通っていたのですが、距離や行動範囲の事もあって途中から整形外科医院(個人開業医)への通院に切り替えました。
すると変えた先の、その整形外科医から開口一番言われたのが「旦那さん(私のこと)は、そんなレントゲン設備も無いところに通っていて大丈夫なのか?」という事だったそうです。余計ーなお世話だ。
それはそれとしてムチウチは他覚症状が無いと聞きますから、レントゲン撮影をしたところで完治か否かが必ずしも判断できるとは限らないんじゃあないの?とは思いますが。
ただその先生、嫁さんの次の患者さんにも同じ様な内容を言って大声で整骨院のことをケナしていたと言いますから、余程商売敵の台頭が面白くないのか、それとも本気で私のことを心配してくれているのか。
ただ嫁さんの治療内容を聞くと電気治療一本槍のようなので、それこそ「それだけで良くなるのか?」は非常に疑問です。本人に聞いてみても「んー?あんまり」だそうです。
で、2人共整骨院と整形外科医院とで別々に治療を重ねていたんですが、ぶっちゃけ2人共あまり調子がよろしくありませんでした。それが「大差ない」という印象、もとい感想の根拠です。
仕方ないので何度か2人で温泉に浸かりつつ、そこに間借りして併設されている整体屋さんに何度かマッサージをお願いしていますが、コッチのほうが施術後の具合は良いようです。さすがにお金を出しただけの甲斐がある様な気がします。もっとも、こちらも整骨院と同様、良い整体師に当たるかどうかが一つのネックでもありますから「誰でも」「何処でも」良い結果が得られるかは何度かのトライ&エラーが必要な気はします。
ちなみに先月半ば、保険会社(三井住友)から私宛に
「そろそろ3ヶ月になりますので、一般的には皆さん、その辺りで治療を終えていらっしゃることも多いですので、そろそろ・・・」
と、治療の打ち切りを促すような電話が入りました。どうも三井住友の事故担当からの連絡は間隔が短いような印象です。
ただ、それはそれとして保険会社にそのようなことを指図される謂れはありませんし、それは受傷者が判断することです。そこで
「あなたにそんなことを指図される覚えはない」
と言って電話を切ったのですが、それにもめげず再度電話が掛かってきて担当者の言うことには「3ヶ月を超えると治療機関への診療照会が必要になります」と言ってきました。もちろん私の返答は「お好きにどうぞ」だけだったんですが。
ただ整形外科医だと保険会社の言うように、そこで治療の打ち切りを言い出す事が多いようです。
でも、この辺りの対応は「事故サポ保険整骨院」の名前を謳うだけあって今回の整骨院は手慣れているのか、そういう内容の電話が保険会社からあったことを伝えると「分かりました」の一言で話は終わりました。別に保険会社で治療打ち切りを促されたからといって、それに素直に従う義理はありません。
ちょっと長くなってまいりましたので今日はこの辺で。多分続きます。
Posted at 2013/11/02 15:41:24 | |
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