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2014年12月01日 イイね!

そもそもの話、エアバックは個人的には欲しくない装備

平成7年ごろの話だったと思います。
もちろんそれ以前からエアバックのオプション設定はあったんですが、その殆どは運転席のみの設定で、オプション金額も35,000円位だったような記憶があります。助手席用が5~7万円くらいだったでしょうか。ABSも助手席エアバック並みの金額だったような気がします。

そんな状況を覆したのが当時の日産でした。「うちは安全性を売り物にする」商法を始めたわけです。たしか運転席エアバックを標準装備にしたのが始まりじゃなかったかな。当時「エアバックが付いているから安心ね」って、いかにも誤解を生みそうな事を年配の女優さんが喋っていたCMを思い出します。


それだけで安全が確保できるなんてウマイ話がある訳ねーだろ

って話はさておいてですね。

で。

トヨタが売られた喧嘩をそのまま黙ってやり過ごす訳がありません。それを受け素早い反撃を開始したのは流石と言っていいのか、それとも今まで出し惜しみをしていたと言った方が良いのか。まあそれはともかく、反応は確かに早かったです。


で。打ち出してきた反撃キャンペーンがこれでした。


トヨタは運転席だけじゃなくって助手席のエアバックまで標準装備で、ついでにABSも付いてるぞ」キャンペーンですね。いやーあれは早かった。しかも安かった。


そのキャンペーンをきっかけにして次々とトヨタでは安全装備強化型の改良型が発表され、かなり早い期間内で全車標準装備化を成し遂げてきたのには当時、素直に感心しました。しかも以前のオプション金額を考えると異常にリーズナブルな価格(せいぜい3~4万円程度の差額だったような気がします)で標準装備が成し遂げられていましたから、トヨタの本気度も相当なもんだと当時は思ったものです。

しかもその安全装備キャンペーンがひと段落したと思っていたと思っていたのも束の間の話で、トヨタは矢継ぎ早に安全ボディ構造「GOA(ゴア)」ボディを打ち出してきました。
トヨペット扱いでの初のGOAボディ車は100系のマーク2登場時だったかと思いますが、先の90系の経年劣化(特にドアを閉じた際に出るガタツキ音でそれを感じました)を身にしみて知っている人間からすると100系のあまりの変わり様には感動したものです。
さらに後年、トヨタ的には初代プリウスや初代ヴィッツの登場が控えている時期でもありますから、思い返せば車のひとつの変わり目の時期だったのだろうとは今更ながらに思います。


脱線しすぎたのでエアバックに話を戻します。



そんな安全装備キャンペーンが張られれば、それにつられて「じゃあソレを」なんていう方が大勢いらしたのも事実です。ただね。あくまでもエアバックってのは

S.R.S エアバック

なんですね。メインではなくサブのレストレイント(拘束具)システム。あくまでもメインはきちんとした乗車姿勢とシートベルトの装着が前提のシステムです。もっとも、うわさの新装備(?)が施された新車を見に来てこんな説明を受けた人もそうはいなかったでしょうけど。

ソレはソレとしてエアバックには作動条件もありますから、必ずしも毎回作動するわけでもないし、でも瞬時に膨張させるためには目の前で火薬を爆発させている訳で。もちろん安全性は確保している筈ではありますが。
そんな事を思うと冷静に考えれば個人的にはあんまり乗り気になれませんから、先の「エアバックが付いているから安全」という安直なキャッチコピーは非常に危険な気がします。

しかも今の私はめがねをかけていますから、エアバックを作動させてしまったら果たしてどうなるんですかね?
ちなみに側突をされたことがあります(そのときのクルマは全損)が、その時かけていためがねはやっぱり行方不明になっていました。

そんな諸々の事もあって私はエアバックがそんなに好きではありません。ただインフレーター(エアバック膨張用の火薬)への接続コネクターには極力触りたくないので外そうとまではもちろんしません。
ソレはそれとして極力エアバックの効果がきちんと発揮される様に(当たり前ではありますが)シートベルトはきちんと締め、弛みは無い様にして背もたれも極力起こします。またシートの前後位置も手を伸ばして手首の位置にステアリングホイールが来る辺りに調整をします。
そういう事をしている人間にとっては、街中で良く見かける異様に寝そべった運転姿勢が謎で仕方ありません。自分で「怪我をしたい」と言っている様なもんですからね。


そんなこんなでエアバック。
無理なコストダウンを強要されれば危険な事は目に見えた話だと思います。しかも、搭乗者がそのシステムをきちんと理解して乗らないと期待した効果も得られなくなる可能性大なシロモノです。
ベンツなんかだとチャイルドシートを助手席に乗せた際に使う助手席エアバックのキャンセルスイッチがありますが、危険回避の手段としてはそういうのも一つの手だと思います。

結局メーカーにはずいぶんと突き上げが来るご時勢ではあるんですが、乗り手のモラルや理解の低さが招く不幸な事故や被害だってそんなに少なくないような気はします。今回の、海外での事故例の詳細は知らないので、あまり迂闊な事も言えませんが。
もちろん、きちんと装備を使いこなしてもらうためのメーカー側の工夫はあってしかるべきだとは思いますが、機能するための前提条件をクリアーした上で効果が期待されるエアバックのような装備は

「あらかじめ設定された作動前提条件を満たさない場合は作動しません」

的な警告灯があっても良い様な気もします。近年のシートベルト警告音みたいにですね。
Posted at 2014/12/02 09:46:55 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記

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