2018年03月26日
事務所のイスには長らくハーマンミラー社のイスを使用しています。最初に買ったのはアーロンチェア。良いイスです。今でも食卓用のイスとして使っていますが、全く気になる所はありません。
せいぜい、良く目にする劣化部分としてバナナクッションと呼ばれる座面先端部のクッション部分の経年劣化が見られる程度です。そこも以前はネットショップで部品を探してくるしかなかったのですが、今はハーマンミラー公式ページで、サービスパーツとして購入できる様になったため気になるようなら自分で入替が出来るようになりました。
そんなアーロンチェアの代わりに5年ほど前に買ったのが同じくハーマンミラーのエンボディチェアです。今はこれが事務所の椅子です。
エンボディチェアと13年前のアーロンチェアを横並びに比較するはフェアじゃあないのかもしれませんが、ちょっと座り直したり、動いたりした時にエンボディチェアだと殆どしなり・きしみ音がしません。
またアーロンチェアではメッシュ状の座面と背面で通気性とクッション性能を同時に確保していますが、この構造は強いて言えば少々反発力の堅さを感じる事が無いわけではありません。ただ、座った瞬間の1発目を柔らかくしすぎるとクッションが柔らかいだけの、イス全体の強度が貧弱な印象にも繋がってしまうので微妙なバランスの兼ね合いがアーロンチェアのメッシュの張り具合なのでしょう。
それと比べるとエンボディチェアは表面の布地の裏に縦横に巡らせたバネ構造が組み込まれているので長時間座っていてもおしりが痛くなりません。
まあ正直エンボディチェアに買い換えて暫くしてから、あまりにも座り心地に「ああ、これが買い換えた事の良さを感じる瞬間」という感動がなかったので一時期アーロンチェアに戻した事があったのですが、比べるとアーロンチェアの座面の堅さが少々苦になる、という事がよく分かりました。速攻でエンボディチェアに戻したのは言うまでもありません。ただ、非常に高レベルな争いなので比べないと気が付かないレベルの話ではあります。
他に気が付く点としては、座った瞬間にエンボディチェアは座面と背面が布製なので特に冬は冷たさを感じにくいのは良い点です。ただし、布製の座面を洗おうと思っても外し方がさっぱり分からないので汚さないように注意が必要です。特にカラフルな色だと汚れが目立ちます。この点、アーロンチェアのメッシュの座面は仮に汚してしまったとしても掃除が楽です。
という事でここからが本題。エンボディチェアの肘掛け修理です。
買う前にも目にはしていましたが、肘掛けの左右への開き具合が段付きで調整出来る仕組み、これがバカになってしまうのが良くあるエンボディチェアの故障事例のようです。もちろん12年間の保証期間内であれば無償修理が可能な筈なんですが、修理を手配するまでがなんともはや待っていられない性分で。
という事で調べてみたらこんな動画がありました。これなら自分で直せるじゃん。
https://www.youtube.com/watch?v=9i3Nq-d_w8o
難しい事はありません。トルクスのビット2種類とプライヤー、ハンマーで簡単に修理できてしまいました。手順さえ分かっていれば10分程度の作業です。
という事で本題はこれだけ。自分で作業できればそれに超した事はありません。ハーマンミラーの12年保証は確かにありがたい制度ですし、製品への自信の表れでもあるのでしょうけど、出来たら2~30分程度の修理時間で補修可能な部分の修理マニュアルは公開してくれないものかなあ、とは思いますね。
Posted at 2018/03/26 13:25:59 | |
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2018年03月13日
結局は制作の基礎データがおかしいと言い立てられて有耶無耶になってしまった感のある裁量労働制ですが、かつてディーラーの営業マンだった私からすると、何が悪かったのかさっぱり理解が出来ません。そもそも少なくとも静岡トヨペットという会社の営業職は、入社時から既に見なし残業時間の付いた裁量労働制の給料体系だったのですから何を今更、という感じです。
そもそも営業という職種に労働時間・拘束時間なんて概念はそぐわず、傍から見たら遊んでいる様にしか見えない人でも数字が挙がっていく人も居る一方で、休む間もなく一所懸命やっているにも関わらず全く数字の伸びない人もあるというのが実情です。もちろん忙しくなれば土日祝日関係無しに1ヶ月ぶっ通しで休みなく働くという事だってあたりまえにある話で、それはそれで自分の仕事のマネジメント次第というだけの話です。
そもそも、そういう職種なのですから「裁量労働制を認めてしまうと会社に良いように使われてしまう」なんて危惧はナンセンスでしょう。その程度のマネジメントが出来なくてどうするという話で、今の環境が嫌なら辞めて一人で始めるなり、もっと待遇の良い、自由に働かせてくれる環境に行けば良いだけの話です。時間を売る商売ではないのですから。
言ってしまえば営業職とは「会社の看板を借りた自営業者」です。そういう人を事務職の人たちと同様に拘束時間で縛るのがそもそも間違っているのだと何故気が付かないのか不思議でなりません。
車業界の話で言えばメカニックだって看板を借りた自営業者というスタンスの人が居ても良いはずの部署で、この営業さんから車を買いたいというのと同様、例えば営業やお客さんサイドから「このメカに手を掛けて欲しい」というリクエストがあれば、いわば指名料を取る事だって別に良い話だと思うんですよね。店長なんぞよりも遙かに高給取りの敏腕メカニックが居るお店。チューニング業界ならこういう看板の商売もあるのでしょうけど、こういう話が普通に成り立つ様になって欲しいものです。
Posted at 2018/03/13 14:32:47 | |
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2017年08月25日
いくら性能の良い電気自動車が出来たところで動力源がなければただのゴミです。一体充電する為の電力はどのように調達するつもりなのか、という前提条件が全く抜け落ちています。所詮、電気自動車は原発由来の電力が充電用として潤沢に使える事が前提の機械です。これは日本でも海外でも同じ話です。だから電気自動車としては原発以外の動力源たるエネルギー源の調達方法として水素というルートも視野に入れている訳です。
例えば今現在、日本国内で流通している台数程度ならばまだ電力事情も耐えきれていますが、これ以上増やしてどうやって賄おうとするつもりなのか教えて欲しいもんです。経費削減のためと称して東京電力では「でんこちゃん」までリストラされてしまい、原発の夜間余剰発電分をアテにしたオール家電住宅って、そういえば昔ありましたよねえ?っていう位ですしね。問題は蓄電池の性能の話だけではないです。
思えば平成18年頃は原発にとっては無風時代でした。チェルノブイリ原発事故は私が高3の頃の話ですから、思い起こせば遠い昔の記憶になったもんです。ちなみに今の私は47歳ですからねえ。
という訳で、当時は電力会社主導で出力調整の利かない原発の夜間余剰電力を売り捌こうとオール電化住宅の宣伝が華やかかりし頃の時代です。
当時の私は損保会社の代理店研修生でしたので、火災保険分野のオール電化割引の有無はわりかしホットな話題でした。これをあてにして他社に比べて有利な保険料の火災保険を売り込もうという話もあった訳です。まあ、あんまり成果は無かったけど。
そんな話はさておき、日産リーフもそんな時代の空気の中で開発・発売された訳です。原発の夜間発電分力を売るため安く設定された深夜電力を使えば「まあ、お得」という話です。時は平成22年12月(発表自体は平成21年8月)のことでした。
だが、しかし。最悪のタイミングで悲劇は起こりました。そう、東日本大震災です。ここで一気に反原発の声が大きくなり、同時に全国の原発が営業運転停止に追い込まれた訳です。ここであてにしていた「夜間の電気料金は安い」という大前提が崩れる事になります。
まあ、原発を追い込むのはさておき実際には営業運転をしていないというだけで鎮めるにも大量のエネルギーが費やされる訳ですから、そんなくらいなら発電させておけば良いんじゃない?って思うんですが、何というか潔癖症過ぎる傾向が近頃は強いようで、無菌状態じゃないと気が済まないというか、見つけたゴキブリは根絶やしにしないと落ち着けないという気分に近いような気がしますが、そんなこんなで日本の電力事情は逼迫し、石油・石炭・ガスとありとあらゆる火力電力水力発電を総動員し、挙げ句のはてにはクリーンエネルギーの名の下に日本中の空き地という空き地にソーラーパネルを増殖させるという奇妙な光景を現出させるに至った訳です。
ま、そんな話はともかく電気・電気という目先の小綺麗そうな話や、「欧州では...」みたいな話に惑わされるのは程々にしておいてもらいたいもんです。
Posted at 2017/08/25 13:20:51 | |
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2017年08月16日
ブラックだホワイトだの議論に加えて残業時間にも非常に厳しい目を向けられるようになってきました。
おそらくそういうことに目を向けられらた制度だとは思いますが自動車営業職に早番・遅番制が導入されたと聞いた時には何かの冗談かと思ったものです。でも、同時に時代も変わったもんだとも感じました。もっとも、そんな制度が導入された時にはとっくの昔に新車セールスは辞めてしまっていましたが。
当時は連日夜10時に締めの夕礼が行われるのが常の、今ならブラックの称号まっしぐら(まあ今じゃなくてもそうだろうけど)な時代でしたが、それはそれとして個人としては営業所全体の数字云々は全く別世界の出来事で、自分が売れていない時はどうしようもない程苦痛にまみれた時間を過ごしていました。
でも反対に個人の実績が良く、ワリと高ペースで売れている月や新しい商談の種に事欠かない時は周りの空気が重かろうが暗かろうが知った事ではなく、とてもノビノビとした時間を過ごしていました。そういうときは正直楽しかったですね。
まあ大概、売れていない、これという商談のネタも無い時はお客さんの所に行くのも嫌になるくらいで、邪魔の入らない所で昼も夜も寝ているのが常だしたが、新しい商談のネタに事欠かない時は真反対に、いくら夜遅くになろうが休日だろうがお構いなしで仕事をしていて全く苦になりませんでした。逆に楽しいくらい。
まあ体力の低下は年齢とともにお構いなしにやってくるので、あまりにハイになった後はグッタリ疲れるのも分かっちゃあいるんですが、やってる方としては楽しいからあまり苦にならないんですね。
そういう時間を過ごした事のある人間としては、一律な労働時間・残業規制はナンセンスに思えます。
体や頭の拘束時間を売る労働形態もある一方で、行動範囲や拘束時間とはあまり関わりなく労働成果を売る労働形態だってある事も事実だと思うのです。かわいそうに思うのが、一方が他方に足を引っ張られる現実です。
ぶっちゃけ拘束時間を売る側からすれば集団の中で一人、能力があっても好き勝手な出退勤の時間や仕事ぶりをする人間は目に余る存在でしょうし、逆に労働成果を売っている人をとにかく集団行動の中に拘束しようとするのは無理がある様に思います。
トヨペットという新車ディーラーはマージンと基本給の二本立ての給与形態を謳ってはいましたが基本はやはり労働時間・拘束時間の会社でした。
一方アリコジャパンという生命保険会社の各営業オフィスは完全に労働成果を求められる雇用形態で、事前連絡さえしてあれば直行・直帰も自由、土日祝日はオフィスは閉まっており、基本給は10万円でしたが獲得契約の大きさよって加算されるマージンは青天井という給与形態でした。同時期にアリコで働いていた人の中には1ヶ月200万円を超える給与だった人もいました。そういう雇用形態を望む人にとってはそれで良いと思うんですよね。ただし2ヶ月間新規契約が無いと否応なしに首になるんですが。
そういう目で見ると、自殺者を出すまでに至った電通の新人に求めた無期限労働時間は一体何をさせたかったのか、何を求めていたのか理解に苦しみます。
まあ「嫌なら辞めろ」と雇い主から言えない、労働者から「自発的に『辞めます』と言わなければ解雇できない・されない」制度も正直どうかとも思うのですが、もっとその辺、自由な雇用形態を選べる環境を考えていく事も必要なんじゃないのかなと思います。
私個人の好み的には高給を望んで独立したわけではありません。ただ、行動や時間の自由は欲しいと思います。拘束され、強制されるのが性に合わないんでしょうねえ。
Posted at 2017/08/16 13:56:11 | |
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2017年07月15日
先日、地元のママさんバレーの送迎役をした際に聞いた話ですが、クルマのトラブル修理の持ち込み先が黄帽子って人がいる事にびっくりしてしまいました。
持ち込んだ当人さんには「いやいや、あそこはクルマの用品屋さんであって修理屋さんじゃないでしょ?」とか「何でまた、そんなところに持ち込む気になったの?ディーラーに持って行く事は思いつかなかったの?」とか聞いてみたんですが、返ってきた答えは
「そもそも、そういうことを誰に聞いたら良いのかも分からなかったから」
でした。そんな時代なのか?
もっとも期待を裏切らない黄帽子の事ですから、色々手を入れた結果として2万なにがしかの請求金額に加えて「バッテリーの様子もよろしくない様ですので、こちらも交換致しましょうか?」となかなかに水も漏らさぬ布陣だったようです。さすがにそれは断って帰ってきたとの事でしたが、まあそれが用品屋さんの営業ってモンでしょうねえ。
クルマ屋さんな私的には商売に対する余念の無さに呆れるというか感心至極というか、社員教育の周到さに唖然としてしまうというか。いや、さすがだわ。とてもついて行けん。それをやれと言われたら仕事辞めちゃうだろうなあ、俺。
とあるお客さんからこんな内容のメールがやってきました。
曰く
「ガソリンスタンドでバッテリーが弱っているから交換を勧められました。あとタイヤのひび割れも酷いので、これも交換も勧められました。shibataさんに頼んだ方が良いですか?」
というものでした。ガソリンスタンドの店員に言われたというだけで既に交換する気になっているところがすごいなあ。
個人的には車検の際に工場から指摘された事項はお客さんに伝えますけど、こちらから進んで「タイヤをそろそろ替えませんか」という類いのことは言いません。
聞かれたら感想程度の事は言いますが、まあ後はご自由にご判断なさってくださいという感じです。ですから、このお客さんもクルマを納めたのは私ですし車検整備も請け負ってはいますが何年か前からタイヤは自動後退、バッテリーはガソリンスタンドブランドの赤箱が入っていたのは承知はしていました。
で、何回かのやりとりの後、結局私が交換を請け負うことになり先ずはバッテリーの交換作業をしてきました。
最初にボンネットを開け、まず目に入ったのが前回のバッテリー交換時期を記したマジックのメモ書きです。H26/8とありました。ちょうど3年目だったんですね。ああ、交換の根拠はこれだけか、と。やられちゃったねえ。バッテリーの比重計は適正状態を示していましたし、勧められた際、特に診断機の数値を示された訳でもないらしいし。
ちなみに交換された赤箱のバッテリーは私の手持ちのCCAテスターでも500位を示していました。ちなみに純正装着のバッテリーサイズは46B24Lですからサイズ的には300位を示していれば充分な数値です。
情報弱者という言葉があります。
お手軽に情報が手に入る時代にもなりましたが一方でまだまだ「調べることすらしない」方々も少なからずいらっしゃるようです。もちろん調べるだけで完結するわけもなく「どうやって調べたら良いのかすら分からない」とか言われたりすると気持ちも萎えるのですが、だからこそSNSで気軽に質問できて繋がることの出来るネットワークがもてはやされるのかもしれません。
Posted at 2017/07/15 10:36:44 | |
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