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すなともの愛車 [メルセデス・ベンツ CLAクラス シューティングブレーク]

整備手帳

作業日:2022年8月27日

カムポジションセンサー コネクタ部漏油確認

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 30分以内

1
○本作業の背景
ベンツのカムポジションセンサーとカムソレノイドはサプライヤの設計不良(もしくはダイムラーの発注定義ミス?)のために、
比較的早期にエンジンオイルが配線端子部から漏れ、
配線を伝って(銅線と被覆内の微細な隙間を毛細管現象でオイルを吸い上げる)、
最終的にはDME(エンジンコンピュータ)までエンジンオイルが伝わってしまうという持病を抱えています。

DMEが故障すると、部品代だけで数十万円。
これを防止するには定期的なカムポジションセンサー・カムソレノイドの端子部確認と漏油時の部品交換が有効です。
(恐らく年1回でも確認しておくと良いのでは)

前々から何度かこの問題について記載してきましたが、
自らはコネクタ部分が固く何度か作業を行ったが断念しておりました。
今回、「整備士界のハルク」さんが詳細な動画をYoutubeでアップしたのでDIYでやってみたところです。

○本作業で行う部品の説明
最初に今回チェックする部品の簡単な説明について。
 カムポジションセンサー:カムの現在の位置を検知する。
 カムソレノイド(カムマグネット):カムスプロケットをソレノイドで操作する。
要は、このエンジン(今時全て)、VVT(可変バルブタイミング)対応のため、正確なカムの位置を検知するセンサー+カムスプロケットを動かしてカム位置を調整するためのソレノイドバルブの双方必要になりますが、
ベンツの部品は...なので確認が必要という訳。

○必要な工具
 マイナスドライバー(DIY用のドライバーセットのように長さが10cmくらいのもの。)
 人によってはピックツールで作業する場合あり。

○作業工程
このコネクタの樹脂、冷間で外そうとしたら破損の可能性が高いと想定されるので、
事前にエンジン始動し部品を温めてから作業を行います。
(作業時は当然エンジン停止状態)

ただし、プラスチック部品が温まって柔らかくなる温度と、
エンジンのアルミブロックがガンガンに熱くなるのは同期しないので、
以下の作業を行う際は本当に火傷注意です。
2
カムポジションセンサー、カムソレノイドはボンネットを開けてエンジンを見た際に
向かって左側にあります。
(M270エンジンの場合、カムスプロケット・カムチェーンは運転席側にあります。
このため、当該部品もボンネットを開けた際向かって左側です。)
あ、当然ながら事前にエンジンカバーは外して下さい。
3
ボンネットに鎮座するエンジンマウント用の巨大なブラケット(写真左半分)のすぐ右横(ヘッドの上)に縦に2個並んで黒い樹脂コネクタ(白色のギザギザが付いている)がカムポジションセンサー本体とそのコネクタになります。
センサー自体はエンジンヘッドにトルクスボルトで固定されています。
(交換時以外はボルトを緩める必要なし)

車両用コネクタ本体は黒い樹脂製ですが、カムポジションセンサー以外もボンネット内のコネクタはほぼ「白い樹脂製の爪(タブ)」が付いています。
このタブはコネクタの抜け止め(兼コネクタ取付爪のレバー)で、
タブを引っ張って固定位置から外さないとコネクタ取付爪が動かず抜けない構造になっています。
4
カムソレノイドはエンジンヘッド左側面の給排気カムスプロケットの外側に取り付けされており、
コネクタは丁度\(^o^)/の手のように斜め上向きになっています。

この写真は吸気カムのソレノイド位置で、ブレーキフルードのタンク・エンジン上のエアコン配管・エンジン上部マウントに挟まれた空間内にコネクタらしきものが見えると思います。
5
排気カムのソレノイド位置。
エンジンマウントブラケットの付け根にちょこんと見えますよね。
(排気側の写真のほうがソレノイド本体とコネクタがわかりやすいかと思います。)
6
カムポジションセンサーのコネクタをセンサーから引き抜く際、コネクタの配線根元に付いているこの白い樹脂タブ(引き抜き防止)を解除位置まで引き上げる必要があります。

今回、タブの引き抜きに少々大きめのマイナスドライバを使用ところ、力がかかり過ぎて、コネクタ本体からタブ部分が外れて飛んでしまいました(吸気・排気双方)。
慌てて拾って嵌め直しました。
(もし外れた際の嵌め方はこの整備手帳の最後の章立てに記載しておきます。)
7
吸気側のカムポジションセンサーを抜いたところ。
このようにエンジンオイルは全く付着しておらず一安心(排気側も含めて)。
なお、前項のように白い樹脂製タブを紛失した場合にセンサーからコネクタを引き抜く際は、本写真コネクタのロック部([を左に90度回した形のところ)とセンサー上部間にマイナスドライバを差し込んで少し上にドライバを持ち上げるとロックが外れてコネクタを容易に引き抜きできます。
(動画でハルク氏が説明したとおり)

安いマイナスドライバで要らないものがあれば、
ハルク氏のように先を90度くらいに曲げたSSTを作っておくと作業がしやすいかも。

白いタブがなくても、コネクタのロック部([の左90度の部分)に四角い穴があり、センサー本体上部の凸部が引っ掛かっているため、
通常運用ではコネクタは抜けないでしょう。
(もし心配な方はコネクタを別途入手して修理しては?)

ちなみにコネクタの黄色いパッキンは防水用です。
コネクタがセンサーに取付されている場合は隠れて見えません。
8
カムポジションセンサーのコネクタ配線側の末端はこんな感じ(白いタブが取れた状態)

外れた白いタブを元に戻す場合、黒いコネクタの上真ん中に "−" 状の樹脂板が見えますが、
白いタブの側面をよく見るとこの "−" にピッタリ嵌まるレール("[ ]")形状のため、
" [ − ] " のように中央 "−" をレールにはめ込みながら白いタブを押し込んで下さい。
(6番の写真、白いタブの中央上に三角錘の突起が見えるが、これがコネクタ上部の穴に引っかかれば差込完了です。)

なお、カムソレノイドのほうはコネクタのロック解除はタブ部分を爪などで引っ張れば余裕で出来ましたが、
ソレノイド本体からコネクタが抜けずに断念。
(M270エンジンの場合、コネクタとユニット間にマイナスドライバを差し込んでコネクタを引き抜くには
エンジンマウントのブラケットを外さないと無理っぽいですね。)

代わりにDME(エンジンコンピュータ)のコネクタを抜いてエンジンオイルは全く到達していないことを確認して作業は終わらせました。

※もし、DMEコネクタの外し方が知りたい場合は写真取って追記しますのでメッセージでも残して下さい。
9
カムポジションセンサーのコネクタ上部の穴は合計3個空いています。
写真一番左の"["形状の穴が、白樹脂タブを固定位置から引き抜いた際に中央の三角錘部分が引っかかる場所。
真ん中の四角い穴が、白樹脂タブがロック状態の際に引っかかる場所。

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