2013年10月26日
メモ:「痴漢冤罪の対応「一目散に立ち去れ」と弁護士たちが口揃える」
に、早速、渦さまがコメをくりました。
渦流
2015/11/13 04:11:22
よ… 読んだ記憶があるw
─まあ 混んだ電車なんかめった乗りませんけどね
↑
あるでしょうね^^;
週刊ポスト2013年11月1日号の記事って書いてあるから^^;
それにしても、
この件に関しては、
2015年11月13日にもメモしましたが、
こういう↓考え方も存在は、している・・・と。
痴漢冤罪保険が売り出されるみたいですが、根本はそこじゃないですよね
「とはいえ、この保険のキモはイザとなったら弁護士さんに相談できるといった所であると考えられます。
弁護士費用の保証は、この保険としてそこまで大きな魅力の源泉ではないと思われます。
とすると、保険機能を切り離して、イザとなったら弁護士さんに相談できる会員制のサービスとか、アプリといったサービスも考えうるかもしれません。
もちろんスポット対応なので、弁護士費用は割高になるかもしれませんが、保険機能を抜いて同様のサービスを提供したら流行ると思いますよ。あとは、どこかのクレジットカード会社が付帯サービスで提供すると良いかもしれませんね。(JCBとかアメックス、ダイナースのプロパ―カードあたりなら持っている人の属性的にもウケると思います。)
•怖いのは機会費用
と、どうして費用をかけてでもこのようなサービスが受け入れられる素地があるかというと、痴漢冤罪事件に巻き込まれると、莫大な損害が発生するからです。
この場合、機会費用(別の事をやっていたら得られていた最大の収益)が莫大なものとなるため、被害を防ぐための方策をみんなが必要としていると考えられるのです。(例えば、商談に行けずに取れるであろう売上を逃した、無断欠勤になってしまい会社を解雇された等、経済的にも社会的にも致命的なダメージが発生します)
↑「考え方としてはアリ」とは思うんですけどねー。
↑
↑この考え方の骨子は、
・この保険のキモはイザとなったら弁護士さんに相談できるといった所であると考えられます。
・弁護士費用の保証は、この保険としてそこまで大きな魅力の源泉ではないと思われます。
・痴漢冤罪事件に巻き込まれると、莫大な損害が発生するが、、機会費用(別の事をやっていたら得られていた最大の収益)が莫大なものとなる。(例えば、商談に行けずに取れるであろう売上を逃した、無断欠勤になってしまい会社を解雇された等、経済的にも社会的にも致命的なダメージが発生します)
こんな感じかな、、、と思うんですがー、
自分は「保険機能の切り離し」には賛同できないなー、と。
なぜ、自分が、この場合の、「保険機能の切り離し」には賛同できないか、といえば-、
1.
「ご迷惑をおかけしました作戦」が使いずらい。
示談金の、保険での填補の可能性が、
限りなくゼロに近くなる。
2.
(痴漢冤罪)事件に巻き込まれると、
莫大な損害が発生する、が、
最大なのは、「機会費用」なのかね?
実は、弁護士費用など(リーガルコスト)がむちゃくちゃに高い。
この2点から、
自分は「保険機能の切り離し」には賛同できないなーと。
特に、
2.の点について-
これ、実は、痴漢冤罪に限らず、自動車事故でもなんでも同じなんで、
忘れないうちに、書きとめておきたい。
「刑事」「民事」「行政」と、3つの要素があってー
(痴漢冤罪の場合、「機会費用」は「行政」の要素に近くてーという話は、少しおいておいてー)
これって、
■刑事
(刑事裁判)
(刑事弁護) (刑事事件としての弁護費用)
■民事
(民事裁判)
(民事弁護) (民事としての弁護費用) (示談金)
・・・ざっくり整理すると、↑こういう構造なわけで・・・
↓これをあてはめると・・・
個人賠償責任保険は、
自分が加害者になった際のリスクに備える保険ですが、弁護士費用保険は、自分が被害者になった際のリスクに備える保険です。
中略
補償内容・保険金額(詳細は別紙2参照):
弁護士費用等保険金:最高300万円
法律相談費用保険金:最高10万円
個人賠償責任保険金:最高1000万円
2015年9月9日 日経電子版プレスリリース
たぶん、↓これは、保険でのカバーが可能になる。だから、自分は「保険機能の切り離し」には賛同できないなーと。
■民事
(民事裁判)
(民事弁護) (民事事件としての弁護費用) (示談金)
それと、↓こっちは残る、わけで・・・
■刑事
(刑事裁判)
(刑事弁護) (刑事事件としての弁護費用)
じゃあ、
(刑事事件としての弁護費用)って、具体的にいくらなの?というのはー
ひとつの例。
http://www.orchid-law.com/fee/ より。
刑事事件
(1)起訴前弁護
事案簡明な事件
着手金 21万6000~54万円
報酬金 不起訴・略式命令となった場合 21万6000~54万円
上記以外(無罪を争う場合)
着手金 54万円以上
報酬金 不起訴となった場合 54万円以上
略式命令となった場合 21万6000~54万円
(2)起訴後弁護
事案簡明な事件
着手金 21万6000~54万円
報酬金 執行猶予となった場合 21万6000~54万円
求刑された刑が減刑された場合 上記と同じ
上記以外(無罪を争う場合)着手金 54万円以上
報酬金 無罪となった場合 54万円以上
執行猶予となった場合 21万6000~54万円
求刑された刑が減刑された場合 上記と同じ
検察官上訴が棄却された場合 上記と同じ
※起訴前に受任した事件が起訴され(求略式事件を除く)、起訴後の事件を受任する際は新たに着手金をお支払いいただきます。ただし、事案簡明な事件については、起訴前の着手金の2分の1といたします
↑これ、別に、
↑「この表が高い」ってワケじゃないです。
『弁護士会の報酬会規』ってモンがありまして
(廃止されたものの、合理性があるので、実質、この料金表が残っている)
つまるところ、
(刑事事件としての弁護費用)
というのが、いくらなのか?
108万円以上。
ええ。そうですよ。
端的に書くと。
(無罪を争う場合)(:起訴前弁護)
着手金 54万円以上
報酬金 不起訴となった場合 54万円以上。
合計で、108万円以上。
これが、日本のリーガルコストってモンなので・・・
これ、「高くない」んです。はい。
これ、「正当な料金」なんですよ。はい。
(疑うなら、『弁護士会報酬会規』で調べてみて下さい)
そう、逮捕されたとする、
それで、警察・検察とある程度戦おうとする、
すると、クライアントは、これだけの費用がかかる。
アディーレの岩沙先生は
「痴漢容疑で逮捕されると、検察に送致されるまでの警察署での48時間が決め手です。このとき警察に対して取る対応によって、裁判にならずに済むかどうかが決まります。
(月額590円払えば、事件発生後48時間以内に限り、弁護士の相談料、接見費用は無料だ)
とのことですけど^^;
48時間以内に刑事の方が、カタつくかどうかはちょっと?なんですが^^;
弁護士費用など(リーガルコスト)がむちゃくちゃに高いので、、
自分は「保険機能の切り離し」には賛同できないなーと。
おカネだけで、
まとめると、日本で、「事件」に関わる「費用」として、
主なものだけで↓この3つがありうる。
(民事事件としての弁護費用) (示談金)
(刑事事件としての弁護費用)
↑この3つの合計額だけで、
サラリーマンの年収が吹っ飛ぶことがありうる。
従って、
自分は「保険機能の切り離し」には賛同できないなー、
事件に巻き込まれると、莫大な損害が発生する、が、最大なのは、「機会費用」なのかね?
それさえ、、、どうかな?と。
「機会費用」を勘案しなくても、
民事・刑事、各々の弁護費用と示談金だけで、
サラリーマンの年収が軽く吹っ飛ぶだけのことが、ありうるんじゃないの?と。
混んだ電車なんかめった乗らない田舎モン(猛走峠)だからこそ、
(これでも、)ある意味冷徹に、考えてみました。
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Posted at
2015/11/14 03:59:10