
今日は、彼岸入り。
そうすると、
「黄泉の国」とか、
「恐怖のトンネル」とか、
「墓を移動して造った高速道路の本線上で事故が起き、移動した基数と同じ犠牲者が出た」とか、
そういう方向性の話にもってゆくだろうなぁ~、こいつは。
と予測なさるかもしれません。
外れてはいないのですが、
“この世界”、
少なくともドライビング技術論の一般論では、死人に口なしです
もっと「地に足の着いた話」をしたいと、思います。
それと、
先々週、ドラマ「曲げられない女」が、「来週あたり最終回」とかインチキくさい書き方をしたので、少しだけ触れときます。
(「最終回は、昨日3/17でした。正確に言っておきたかったので」とか指摘されそうなので・・・汗)
まあ、私的に、最終回を見て思うのは、
何よりもやっぱり、「ファイター」という観念。
それと、
「日本でいえば、明治期の法制度の常識・家族観とか社会観とか」が、少しばかり時間を掛けて、
でも、もう今となっては、とーーーっくの昔に、「激変済み」らしく、
とーーーっくの昔から相当リベラルな個人主義が我々の根底になっているらしいということを言いたいようであること、
また、
あのドラマの「仕立て」自体(ワイン、チーズ、谷原章介氏演ずるプレイボーイ像などことさら強調されていること)、
どうやら、
フランス社会の激変・・・まず、男・父性の軟弱化・・・→・・・法律婚の減少といったようなもの、
をベースにして作話しているらしい・・・と。
この辺の勝手な感想文もどきは、明日以降に一度くらい書きます。
特に、「ファイター」ということに関して。
このブログ、
特に、
「族」という、言葉・観念、
「族」という、集団暴走行動も視野に入れて語っている、
この中央高速烈伝のカテゴリー中では。
さて、
「限界ギリギリ域の恐怖と闘うことの意味合い」
「究極の燃費数値の追求」
と言って、
関越高速におけるプリウス族の人々の奮闘に触れたが、
以下では、
この、中央高速でのお話。
「恐怖と闘うこと」
についてのお話を紹介したい。
プリウス族の方々のように、
「究極の燃費数値の追求」のために、
「進んで恐怖と闘う」
人々もいる一方で、
意図せず、恐怖と闘うことになる人々もいる。
以下は、
小仏トンネル内で、とある人物の、とあるクルマに発生した恐怖。
中央道小仏トンネルの恐怖
<< 作成日時 : 2005/04/02 22:01 >>
今日 気がついたこと。
この前の3月で 免許を取得10年が経っていたのだ。
おめでたう!!
と 自分自身を祝福してみるが
何がめでたいのかよくわからない。
警察にいちどもお世話になっていないことがめでたいかな。
でもこの10年の間にいくつか運転中に怖い思いをしている。
それは 社会人1年目のとき(いまから7年ぐらい前かな)。
当時乗っていたのは 三菱ギャラン。
中央道の小仏トンネル(数千メートルある長いトンネル)に突入する寸前で起きた。
それまで 快調に120キロ走行をしていたのだが
とつぜん 速度計下の警告ランプがいっせいに点灯。
と同時に踏んでいたアクセルから反応がなくなる。
タコメーターも 0 まで落ちる。
??????
と思ったらすぐに警告ランプは消灯しアクセルも復活。
なんだ?
と思いながらも クルマはすでに小仏トンネルに突入している。
ここで もし故障したら大惨事になると思い(トンネルなので路肩がない)
長いトンネルを早く出たい一心でアクセルを踏み込み 速度を上げる。
このとき 当時付き合っていた彼女が隣にいたのだが
正直 まだ心中する気にはなっていなかったので(それからもなかったが…)
彼女のためにも 早く出たかった。
しかし クルマは無常にもトンネル半ばでまた先ほどと同じ現象が発生。
そのとき 追い越し車線を140キロぐらいで爆走中。
真っ赤な警告ランプが トンネルの中の暗闇に浮かび上がり その先の不幸を暗示させていた。
予想通り さっきのようにすぐに復活しない。
こりゃダメだと 即決断し トンネル内での大惨事を避けるためにも
ハザードランプをつけて後続車に緊急事態が発生したことを知らせようと思ったが
ハザードが点滅しない!!
おまけに ブレーキを踏んでみても油圧装置が作動していないせいか
ほとんどきかない!!
ならばハンドルを切ってまずは走行車線に逃げようと思いハンドルを切ろうとすると
ハンドルが重くなっていて ほとんどきかない!!
そう クルマがまったく何も反応しなくなってしまったのだ。
エンジンも停止している…。
えっ!?!?!? どうすればいいんだぁ~~~っ!!!!!
と 焦り始めたとき 隣の彼女も異変に気がつき
冷や汗をたらしながら 事情を説明する。
当然彼女の顔も青ざめるが「おちついて」とひとこと言ってくれたおかげで
ちょっと冷静になる。
ウンのいいことに 本格的におかしくなる前に
スピードを上げていたおかげで 惰性でけっこうまだスピードは出ている。
おまけに 走行車線に一瞬隙間ができた(この日はけっこう交通量が多かった)。
エイッ!!
と パワステでなくなってしまった重いハンドルを切り気合で走行車線に戻る。
これで多少スピードが落ちても 何とかなる。
あとは もう念仏でも唱えながら 長~い長~いトンネルを出ることだけを祈る。
頭の中ではこれまでの短い人生が走馬灯のごとく去来した。
それから数秒だっただろうか数十秒だっただろうか
先のほうに出口の明かりが見えてきた。
がんばれっ!!
クルマはなんとか最後は80キロぐらいまでスピードが低下したものの
トンネルを抜けることができた。
でも まだ喜ぶことはできない。
まずは 安全を確保するためにも路肩によける。
そして路肩によけたところで 思いっきりブレーキを踏み
ジワジワとではあるが 速度を落とす。
しかしちょうど下り坂だったので 思うように落ちず
トンネルを出てから数百メートル離れた中央道相模湖バス停の先でようやく クルマは止まった。
なんとか無事だった…。
彼女は泣いていた。
「ごめんな」と謝り落ち着かせたあと 非常電話でJAFを手配。
30分ほどでレッカー車が来て 上野原インターまで移動。
そこで ボンネットを開けて原因を探ると…
なんと バッテリーのプラグがバッテリー本体から外れていたのだ。
まさか こんなことが起きるとは考えもしなかった。
日常点検の項目から外していたところだった。
バッテリーから電気の供給が行かなくなってしまい
クルマの制御コンピューターが停止して今回の事故に至った。
それからというものの ドライブ前にはバッテリープラグが
しっかり接続されているか ちゃんと点検することにしている。
ちなみに この日のドライブは プラグを接続したらクルマは復活したので
そのまま 清里にドライブに出かけた。
しかし 怖かった。
この10年でクルマにまつわることでいちばん怖かったのは
間違いなくこの事故であろう。
今思い出しても 生きているのが不思議な気がする。
関連サイト
http://ogaoga.at.webry.info/200504/article_2.html
コメントとして・・・、
最大の驚きどころは、バッテリー端子外れると、エンストして、電装系全部ダウンなのかー。はーーーーー。
というところ。
その他、クルマの惰性の出方に、トンネルの構造論がモロに正直に出てますなー。
なるほどー。
とかいう、細かい観察と関心。
それと、忘れずに、
「とにかく、生きてトンネルを出てくれて、よかったです。
おかげさまで、すごーーーく参考になりました、と。
“この世界”は、少なくともドライビング技術論の一般論では、死人に口なしですから」