この記事は、
なにが奇兵隊だ、馬鹿野郎(笑)。について書いています。
えー、トラバ元のブログの人には、大変申し訳ない記事です。
それは、たぶん、私がやなやつだからです。
私は、
「航空自衛隊には「空軍」になってもらいたい」、と思っていた嫌な奴だからです。
大変失礼ながら、田母神閣下は20世紀後半期の空軍業界に生きてきた、とは言い難い。
自衛隊は軍隊ではありません。
航空自衛隊は空軍ではありません。
田母神閣下のお話を伺って、「そのこと」がハッキリしました。
私は、航空自衛隊には「空軍」になってもらいたい、と思っておりましたが、
それは、未来永劫叶いそうにありません。
まず、
平和的なお話からしましょうか。
この時代(20世紀)、世界中の空軍は、宇宙を志しました。
ジェットエンジンを開発して、成層圏よりも下では飽き足らなくなった人々は、宇宙へ飛び出すことを考え出したわけです。
当時も今も、
ジェットエンジン・ロケットエンジン(ロケット系)・・・、
要するに、超音速域での飛行ノウハウを持っているのは、空軍組織に限られますから。
「航空宇宙局」と言っても、
殆どは空軍出身者をベースとして運営されてますし、宇宙船操縦者の大半は空軍パイロットです。
20世紀の「空軍業界」では、宇宙線被曝に関する議論一つとっても、結構盛り上がりましたよね。
今なんて、航空機が成層圏を飛ぶことが一般化しましたので、民間レベルでも、
東京⇔ニューヨーク航路ですら、かなりの線量になる、体に悪い!?という話まで出てきてます。
勿論、体にイイ!!の論者もいますが。
今、確か、
NASAでは、シャトルの打ち上げ時期と太陽風の関係を調べてやってませんでしたっけ?
乗員の被曝線量が少なくなる時期を選んでシャトルを打ち上げてるんですよ。
多いときなんて、宇宙線が入ってきますからね。寝ようとして目を閉じると、星の瞬きが見えるんですってねー♪
この、宇宙船被曝論は、
ちょっと昔の空軍業界では、凄かったでしょ?
「月に行った!」「いやいや、行けなかったはずだ!」という議論にまでなりましたよね。
@ソ連空軍(航空宇宙軍)
空軍長官「アポロ計画・・・。月に行ったって・・・テレビ中継までされてる・・・。これは・・・本当か???」
空軍技官「(ニヤニヤ)んなわけないでしょう。こーんな、アルミ箔程度の薄い船体では、バンアレン放射能帯を突破出来た筈がありません!!被曝死ですよ。被曝死♪」
(↑注記:「過去には、宇宙船でヴァン・アレン帯を通過すると、人体に悪影響があり、危険だとされていたが、今では通過時間がわずかであり、宇宙船、宇宙服による遮蔽が可能なことから、ほとんど問題はないと言われている」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%B3%E5%B8%AF )
さて、
「低線量率放射線療法を実践している東大の稲恭宏医学博士から聞いた。毎時100マイクロシーベルト、即ち年間876ミリシーベルト以下の放射線なら24時間、365日継続的に浴び続けていても人体にとって悪いことなど一つもないそうだ」
↑
はあー。そういう説を述べられる医学者もそりゃあね、おられますよ。
でも、それを、シップの建造に反映するのですか?
↓こう考えるのが、20世紀後半期の空軍(航空宇宙軍)の考え方だと思いますが。
「毎時100マイクロシーベルト、即ち年間876ミリシーベルト、5年で4シーベルト。火星往復のミッションなら、こういう条件になる・・・。しかし・・・4シーベルト・・・。中の飛行士が死ぬと考えなければならんなあ。医学者の稲博士はあんなこと言ってるけれども、中の飛行士の被爆量が年間876ミリシーベルトになってしまうと、死亡若しくは廃人化してしまい、操縦不能に陥る危険性が高いので、
現実問題として、シップ内部の被爆量を抑えられるような防護装備が必要だ」
という話になります。それ以外の考え方はあり得ません。
「稲恭宏医学博士から聞いた。毎時100マイクロシーベルト、即ち年間876ミリシーベルト以下の放射線なら24時間、365日継続的に浴び続けていても人体にとって悪いことなど一つもないそうだ」
↑
その条件では、5年で4シーベルトをオーバーするので、シップの乗務員が、死亡若しくは廃人化してしまい、操縦不能に陥る危険性が高い数値です。
私が、空軍のトップなら、
稲博士は信用出来ませんね。
あまりにも業界常識とかけ離れた数値を言う人なんですから。
http://ameblo.jp/toshio-tamogami/entry-10868039534.html
「アメリカの宇宙飛行士の生体データをNASAの依頼で10年以上に渡って研究したミズーリ大学のトーマス・ラッキー博士は、宇宙空間で地上の150倍以上もの自然放射線を受ける宇宙飛行士の生体データが地上にいる人よりも改善されることに着目し、理想の放射線環境は年間100ミリシーベルトであると言っている。20ミリなんかで全く避難する必要はないように感じる。ひょっとすると日本人を追い払って、その土地にどこかの国の人たちを住まわせるとでも考えているのか。民主党政権によって、ことごとく期待を裏切られている分、いろいろと勘ぐりたくなる」
↑
いや、稲博士なんて、年間876ミリシーベルトOKって言ってますよ。5年で4シーベルト。
NASA方面なら、年間1シーベルトでもOKだ!! みたいな説無いんっスかねぇ。
こんなんじゃなくて、稲先生とそっくりなこと言う人ですよ。
あと、「いろいろ勘ぐりたくなる」のは、私も同じですがね、
私は、「政府は、意図的に、日本の子供たちを被曝させている」と勘繰ってるんですが、
だからって稲説がイイ!! とは思いませんし、
「稲説は、政府主導で流されている」ってのが、専らの風評ですが?
たしか、
東電の会長が言ってましたでしょ「福島の避難所の人は、(被曝して)元気になっておられる。たぶん、ホルミシス効果です」って。
ま、感情論や政治論で技術的・学問的説を決めるべきではありませんが、
「民主党政権によって、ことごとく期待を裏切られている分」
というなら、
「民主党政権は、左翼で原発嫌いっぽいから、脱・原発かと思っていたら、
原発ベッタリで、大事故まで起こしやがった」
ということでしょうか?
「原発周辺の土地を外国に売り渡すことなかれ」
http://ameblo.jp/toshio-tamogami/entry-10860273296.html
↑
そりゃそうですよ。原発はテロに弱いですからね。
それがバレバレになりましたからね。
日本に50機以上ある、原発周囲の土地を外国人に買われたら危なくてしょうがないです。
んん・・・???
「二度と福島原発周辺には戻れないと強調し、住民を他の地域に移住させて、その土地を中国人など外国人に与えてしまおうなどと考えていることはないのだろうか」
↑
いや・・・「立ち入り禁止」エリアですよ。
先読みのしすぎ。
ひょっとすると、閣下は「先読みのしすぎ」なのかもしれません。
ひょっとしたら、稲先生の言う通りかもしれませんョ?
ひょっとしたら、こんな↓話かもしれませんョ?
@ソ連空軍
空軍長官「アポロ計画・・・。月に行ったって・・・テレビ中継までされてる・・・。これは・・・本当か???」
空軍技官「(ニヤニヤ)んなわけないでしょう。こーんな、アルミ箔程度の薄い船体では、バンアレン放射能帯を突破出来た筈がありません!!被曝死ですよ。被曝死♪」
(↑注記:「過去には、宇宙船でヴァン・アレン帯を通過すると、人体に悪影響があり、危険だとされていたが、今では通過時間がわずかであり、宇宙船、宇宙服による遮蔽が可能なことから、ほとんど問題はないと言われている」
しかし、それらは、全て「ひょっとしたら」な話です。
例え稲先生の説が、ヴァンアレン放射能帯論みたいなものだったとしても、
20世紀後半期の空軍技官としては、
「(ニヤニヤ)んなわけないでしょう。こーんな、アルミ箔程度の薄い船体では、バンアレン放射能帯を突破出来た筈がありません!!被曝死ですよ。被曝死♪」
↑
こっちでしょうし、こっちが「常識的」ですよね?
それと・・・、
今回は「平和な話」ばかりしましたがね・・・、
ネバダ砂漠も放射線管理区域になってるところけっこうある、
最初の核実験で死の灰に当たった兵士は、とか、
そもそも、マンハッタン計画に携わってた奴らは殆ど被曝死とか、
広島・長崎への原爆投下とか、
第5福竜丸事件とか・・・、
空軍の職域は、ICBMとか核弾頭とか・・・、
ウラン238の害とか、
こういうのほとんど、空軍の職域ですからね!!!
それと、
日本が核武装するなら、核ミサイル運用はやはり航空自衛隊が中心となるであろうし、
航空自衛隊のミサイル部門が担う事になるわけで・・・、
航空自衛隊のミサイル部門が担う事になるわけで・・・、
あ な た の い た 部 門 で す よ !!
(この話は、たぶん、次回につづく)
それと、
寄せられていたコメントのひとつ↓
「田母神さんのような職業軍人のトップにまで登りつめたような人は、放射能は安全だとかいう御用学者の受け売りをやって恥をかくよりも、むしろ「原発がある日本は通常兵器で核攻撃され得る国であり、しかもその抑止力となる核兵器はない無防備な状態にある」という啓蒙活動でもされる方がよほど祖国のためになると思います」
↑
↑
「田母神さんのような職業軍人のトップにまで登りつめたような人は」
↑
自衛隊は軍隊ではありません。
航空自衛隊は空軍ではありません。
田母神閣下のお話を伺って、そのことがハッキリしました。
そういえば、航空自衛隊って、「宇宙に近くない」ですよねー。
航空自衛官になったから、航空自衛隊のパイロットになったから、宇宙飛行士になるチャンスが出来る、ってわけじゃないですもんね。
アメリカ空軍とは、その点で大きく異なりますよね汗。
そう考えると、田母神閣下が核の弊害に関する知識が皆無でも、何らの不自然はありません。
閣下は、
「20世紀後半期の空軍トップ」ではなく、
「20世紀後半、21世紀初頭の航空自衛隊のトップ」だったのですから。
閣下のページのレシプロの輸送機の模型が、何だか皮肉のように見えてきました。