
この記事は、
ものすごく苦悩していますについて書いています。
「お盆だけど無休ですかぃ!!」なご指摘もありますが・・・まあ・・続けます。
ホントは、「動力論」に入っていきたいんですが(また同じことぼやきましたね)、
どうも、「この時期的に思う事」を、何だかんだで3月15日を思い出しながら、記していきます。
今日は、「8月15日」という日柄からか・・・どうしても2011年3月15日のことを思い出さざるをえない。
2011年3月当時の日本政府の状態。
首相による宣言:「原子力災害非常事態宣言」
官邸による会見:「安心してください。大丈夫です」
「原子力災害非常事態宣言」⇔「安心してください。大丈夫です」
どうしたって矛盾する。
ではどっち?
「重み」はどちらもある。
しかし、法的意味があるのは。
「原子力災害非常事態宣言」の方。
↓こんなふうにも考えましたね。
いま、(今後の話も含めて)気になっているのは、やはり、
「原子力災害法15条事象」。
福島第一原発は「原子力災害法15条事象」となり、大事故に発展した。
一方、「原子力災害法15条事象」は、当初(3月11日)、福島第二原発にも発生していた。だが、福島第二は15条事象から脱した、とみてよい。
「原子力災害法15条事象」が発生→政府に通報する義務→(自動的に)原子力災害非常事態宣言を出す、という法律制度。
ここまでは、よいとして・・・。
では、「15条事象」の意味するところは何なのか、それを追求していくことも目的にはある。
直接的には「避難」にかかわる話だから(あと、法律・宣言の有効性など)。
要するに、
「原子力災害法15条事象」→政府に通報する義務→(自動的に)原子力災害非常事態宣言を出す、
という法律制度、ですね。
「原子力災害法15条事象」⇒予見可能:施設崩壊 ⇒膨大な量の放射能漏れ
あと、こちらは後述します。
「原子力災害法15条事象」⇒予見可能:後述の「10条事象」
こうした話、
「15条事象の発生→(事業者は)通報→原子力非常事態宣言」
って、コレが、「一体、どんな効力か?」って???
この時点で、「自動的に、住民避難」を意味するわけです。
15条事象の発生→速やかに、避難・住民保護措置の発動、
これを意味します。
すると、「化学工場でも放棄しろっつーのか???」、とかいう話をする人がいる↓。
(例)
「「とにかく逃げろ」とか言っている人もいるけど、実際私の住んでいる地域では、漏れると非常に汚染度の高い物質を扱っている工場がいくつかある。
そこの保安要員すら、その「逃げてしまう」ことで確保が難しくなっている。
確かに最悪の事態になれば、どんな化学物質が漏れようが放射能よりはるかにましだから関係ないかもしれないが、今命をかけて最悪の事態を防ごうとしている人たちの努力が報われた時、その危険を過剰(?)に煽ったがために、その土地が今度は化学物質や火災によって壊滅している可能性は考えてほしい。実際、本人は逃げたくても、周辺住民を自分が逃げたことで危険にさらせないからと残っている人もたくさんいる」
まあ・・・、「↑こういう議論、かなり空論ですね」という話は既にしました。
要するに、
「逃げるべき人」と、
「死のうがどうだろうが逃げてはならない人」とが存在するわけで、
上記化学工場の人なんてのは、原発が爆発しようが、ミサイル飛んで来ようが、そもそも逃げてはならない。
「そこで殉職すること」が職務であり、「企業の社会的責任を全うすること」に他ならないのだから。
それと、「逃げるな」「逃げることによる損失、どうしてくれる?!!」は、
「法律論としても、かなり空論ですね」という話もありますね。
例えば、火災保険とかの約款みると、
「災害時非常事態宣言が出たときの契約は無効である」という約款が差し挟まれていますから・・・。
どう考えても、
「みなさーん♪今、チョット大変なことになっちゃってるけど、気にしないでね♪頑張って抑え込むから。何でもない何でもない♪」
そんなわけないでしょう!!!(笑)
(何度も書いた気がしますが、)
「大丈夫です」「万一の話です」 という談話は、余計な戯れ言のようなものです。
まー、何度も書いた???気がしますが、
まさか、
山さんwたちが、「原子力災害法15条事象」「原子力災害非常事態宣言」に則った行動をしていた、
逆に、
官邸の会見が、「原子力災害法15条事象」「原子力災害非常事態宣言」に反したメッセージを出していた、
という状況は、酷かったですな。
「・・・8月15日(敗戦)とか、
3月15日(放射性物質の実際の大量拡散)、
15条、
「何らかの節目(マイナスの意味での)」なのかもしれません。」とか書きましたが、
「3月15日(放射性物質の実際の大量拡散)」については、児玉龍彦教授も、
「第10条通報ということで、文科省にただちに通報」とか言ってましたね。
(「我々最初に午前9時ごろ東海村で5μシーベルトという線量を経験しまして
それを第10条通報という文科省に直ちに通報いたしました
その後東京で0,5μシーベルトを超える線量が検出されました
これは一過性に下がりまして
次は3月22日に東京で雨が降り、0,2μシーベルト等の線量が降下し
これが今日に至るまで高い線量の原因になっていると思っています」
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-626.html )
(↑ええ。3月15日、自分も茨城地区のデータ数値が、数十(n㏉)だったのが、数千(n㏉)にハネ上がっていくさまを確認しましたよ)
これについて、
10条通報とは何? 2011年03月15日14時14分
http://news.livedoor.com/article/detail/5416266/
とかみてみると、
原子力災害対策特別措置法に規定されているもので、
原子力防災管理者は、原子力事業所の区域の境界付近において政令で定める基準以上の放射線量が政令で定めるところにより検出されたことその他の政令で定める事象の発生について通報を受け、又は自ら発見したときは、直ちに、主務省令及び原子力事業者防災業務計画の定めるところにより、その旨を主務大臣、所在都道府県知事、所在市町村長及び関係隣接都道府県知事(事業所外運搬に係る事象の発生の場合にあっては、主務大臣並びに当該事象が発生した場所を管轄する都道府県知事及び市町村長)に通報しなければならない、
10条通報を受けた主務大臣は、それがさらに異常な水準に該当すると判断すれば、原子力緊急事態宣言を出し、「避難のための立退き又は屋内への退避の勧告又は指示を行うべきこと」の指示を行う、
というわけですな。
3月12日には、福一原発のところで、1ミリシーベルト/hだったとのことですから、これは、10条事象で経済産業大臣他に通報されてるワケで、
さらに、
3月15日午前9時ごろには、児玉教授らのアイソトープセンターが、東海村で5μシーベルト、第10条通報という文科省に直ちに通報。
すると・・・必然的に思うのが、
文科大臣は何故学校を休みにしなかったのか!!!
あのとき、私が文科大臣だったとしても、学校を休みにする!!という決定意外に選択肢は無かったであろうし、
弟分の親戚の高校生にも、学校欠席しての「屋内退避」を命じている。
しかし、現実に、文科大臣としては児童・生徒を被曝させないようにする、学校を休みにする、という決定が自動的に為されるはず、
誰が大臣であっても、それ以外に選択肢がない、
という状況であるのに、
それが為されなかった。
「水戸の方の学生は通学時間にドンピシャだったはずです。関東でも浴びた学生さんは多いんじゃないでしょうか
知らない人のパニックほど恐ろしい物はないので、あれ(輪番停電)は、「外出したら危ないよ」といえないけれど伝えたいメッセージだと思っています。逆に言えば、ヒントしかもらえないクイズみたいな物ですよね(chocovanillaさん談)」
https://minkara.carview.co.jp/userid/607203/blog/22982595/
とかいう、恐ろしい事態に至ってしまった。
「ヒントしかもらえないクイズみたいな物」って・・・(汗)、
「こっちゃ、遊びで生きてるワケじゃねーんだぁ!!命と健康かかってんだぁ!!怒」な話ですが、それは、「現実」だったワケで・・・。
誰が大臣であっても、それ以外に選択肢がない、
という状況であるのに、
それが為されなかった、
というところに、わが国の異常性があるワケで、
それは、福島エリアで、武田教授のページで「文部大臣からの被曝」と指弾した事態まで、延々続いていったワケで・・・。
要するに、「停電ごっこ(chocovanillaさん談)」こと、「輪番停電」が、「屋内退避令もどき」であったとしても、それが、「ヒントしかもらえないクイズみたいな物」に確かになっていたワケだから、
逆効果的に、電車が溢れ・駅から人が溢れてしまった。その人々の被曝量は多くなった。当然と言えば当然。だって、学校も休みにしなかったんだから。
それは、もはや行政が機能停止状態だった。
政府が機能停止状態だった。
して・・・、
3月15日(16日も)に関して、本当に思うのが、
日本には、日本国民を守る政府というものが、ハッキリ言って無きに等しかった。
そして、
「日本国民」も少なかった。
避難するなり、
首都圏全域、屋内退避してりゃあいいモノを。
そうそう。
逃げる者は(14日までに)逃げ、
閉じこもる者は閉じこもり、家の中で天皇陛下のお言葉
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E5%8C%97%E5%9C%B0%E6%96%B9%E5%A4%AA%E5%B9%B3%E6%B4%8B%E6%B2%96%E5%9C%B0%E9%9C%87%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E5%A4%A9%E7%9A%87%E9%99%9B%E4%B8%8B%E3%81%AE%E3%81%8A%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%B0
でも拝聴しておればよかったのだ!!
そういう意味では1945年8月15日よりも事態は良くない。
何だかんだ言っても、あのときは、政府だって敵の爆撃から児童を守ろうとした。疎開をした。
しかし今は放射能の害から児童を守ることに全く真剣でない。疎開させない。
そういう意味では1945年8月15日よりも事態は良くない。
2011年3月15日、
日本政府は機能停止状態だった。
日本には、日本国民を守る政府というものが、ハッキリ言って無きに等しかった。
「首都圏全域屋内退避令」は「停電ごっこ」に成り下がり、すなわち、「ヒントしかもらえないクイズみたいな物」とかいうフザケタ状態に成り下がっていた。
この日までに、淡々と大規模避難するか、
あるいは家に籠るかして、
一体となって行動してればいいものを、「震災前の生活」を強行しようとした者多数。
せめて家に閉じこもって、天皇陛下のお言葉でも拝聴しておればよかったものを。
何だかんだ言って「日本国民」は少なかったのだ。
一致した団体行動・的確な状況判断が出来ない。
政府を筆頭にして。
これじゃあ、原子力は勿論、巨大技術全般に向いてないよ。正直言って。
何だかんだ言って「日本国民」は少なかったのだ。
そして、それは今もって続いている。
汚染されたものだって流通させようとする悪意。
大量被曝していても「ダイジョブ♪ダイジョブ♪」「健康に影響はない範囲です」のバカの一つ覚えな連中、
それを根拠とする結果、
除染もなかなか進まない、
法律ひとつ、いや、「捨て場」ひとつ造りやしない。
嗚呼、津波被害の回復もまだなのか。そうだったそうだった。
全て、「当事者任せ」なんだった。
政府機能停止状態なんだった。
私の家の前の道ひとつとっても、皆々、除染しやしない。打ち水一つしやしない。
犬の糞やら、ゲロやら、撒き散らしにするばかり。
んでもって、打ち水すれば、
「あの家は水撒いてるから意地悪だ」
ふざけ腐った連中どもめ。
そういう意味でも、1945年8月15日よりも事態は良くない。
機能停止状態を継続する政府、国会、
超超スローライフな行政、
「日本国民」の少ないこと少ないこと。
これじゃあ、原子力は勿論、巨大技術全般に向いてないよ。正直言って。
この気質、無気力?? 国家権力の無能力??
改めないと、巨大技術全般、危なくなるし。
ガスは勿論危ない、電気も危ない、ガソリンなんて無茶苦茶危ない。
数十年名前まで安全だったものも、これからドンドン危なくなっていくだろうな。
扱う人々に誠意がないんだから。
「日本国民」自体がどうも少ないようだから。
そういう意味では、1945年8月15日よりも事態は良くない。