この記事は、
【推進も反対も】意見は違ってもする事は変わらない事に気づけますか【たまにはおとなしく】
ぐりす
2012/06/06 09:03:12
いつも勉強させていただいております
私も この意見には大賛成です・・・
稼働していなかった4号機の爆発を考えれば稼働を止めていても
危険なことには変わりなく・・・
だからといって再稼働に両手を上げて賛成するわけではなく
廃炉にするための資金稼ぎのために限定的に再稼働は仕方なし・・・
新規の原発は作らない
あくまでも 廃炉技術と廃炉費用の捻出のために稼働させその間に
天然ガスでも石炭ででもいいので新しい火力発電所を作って
電力不足を解消する・・・これしかないと思うのでうが どうなんでしょうか?
について書いています。
えっと、またしても、
ちょこば先生(たち)の揚げ足取りか? みたいなエントリーで恐縮です。
しかも、「おとなしく」書いたつもりのエントリーに執拗に絡むようで、なおさら恐縮です^^;
さて、
ちょこばさんは、↑
「廃炉にするための資金稼ぎのために限定的に再稼働は仕方なし・・・
新規の原発は作らない」
(と、この場合、ぐりすさんがご発言ですが、まあ、かなり多くの方のご意見なのではないでしょうか)
の考えを「本筋」とご評価されていますが、
私は、以下のような理由があって、その「本筋」の考えには、賛同しかねます。
まず、
■限定的に再稼働は仕方なし・・・新規の原発は作らない
これが、もっとも危険度を引き上げるので、宜しくない。
次に、
■廃炉技術(と廃炉費用)の捻出のために稼働させ
稼働させることが、廃炉技術をつくりだす、とはワタシには、思えません。
廃炉技術をつくり出す、というなら、
減容化技術の向上など・・・
つまり、福一事故への対応(除染や、食糧検査、畑への対応などなど)によって出てくるものなのではないか?
稼働によって、廃炉技術は、出てこないのではないか?
■そして、
使用済燃料再処理等引当金
1,210,060 百万円(=1兆2100億 ですか?)
使用済燃料再処理等準備引当金 (←具体的な再処理計画を有さない使用済燃料)
36,312 百万円(=360億 ですか?)
http://www.atmarkit.co.jp/im/fa/serial/fsa_ifrs/08/02.html
より。
「これ以上、使用済み燃料、増やさなければ、
コイツは・・・なんとか足りるんじゃないかなぁ?
(ま、ちょっと足りないか?でも、こちらは、大きく足りないワケじゃない…)
(だから、
「再稼働すると、事態を悪化させるおそれが・・・」 と)」
というのが、自分の感想です。
そこんトコは、ちょこばさんとは、少しだけ見方は違っています。
だから、
自分が再稼働に反対なのは、これも、あるんです。
せっかく、ココの分野は、会計的にも破綻していないのに、
再稼働させる(=使用済み核燃料を増やす)ことによって、
それをわざわざ破綻させてしまう(事態を悪化させてしまう)のではないか、と。
↓
■その(使用済み核燃料の)件に関して、会計的事象以外にも、
東京電力の、「使用済み核燃料保管スペース」を圧迫するのではないか?
という懸念もあります。
福一4号機の使用済み核燃料、
これを引っ張り出す。
すると、どこへ置くのです?
同じく福一の共用保管プールですか?
じゃあ、今、共用保管プールに、満杯に入っているといわれる燃料は?
と、こういう具合に、事故処理のための置き場を圧迫するのではないか?という懸念です。
さらに、
■(廃炉技術と)
廃炉費用の捻出のために稼働させ
これが、
今、
特に、東京電力の原発群において、会計的な機序を保持していないのではないか?ということです。
・福島第一→廃炉
・福島第二→廃炉
・柏崎刈羽:残存
で、柏崎刈羽の稼働が、「廃炉費用を稼ぐ」というキャッシュフローの機序を持っているのか?といえば、それは極めてあやしい、と。
いや、
もっとハッキリ、単純化させましょう。
[廃炉にするための資金稼ぎのために再稼働] 論に、会計的な機序を、しっかりと持たせるとする(仮定、ですが)。
で、
その考え方・方法でやると、まず、電気代を吊り上げることになる、と思いますよ。
だって、経済産業大臣が、見積もりの係数を引き上げる、ってことになるのですから。
これ↓ですよ。この係数を引き上げることになる。
で、
今の引当金残高は、
[原子力発電施設解体引当金]
510,010百万円=5100億円(ですか?)。
足りないだ炉。
だから、廃炉は、
福島第二、
柏崎刈羽、
については、
廃炉処置(=リサイクル基地外の国が、放射能入り炉心を嬉しそうに溶かす)
せずに、
放置(遊休化)、とするのが、
一番合理的で、安価で、安全である、と自分は思っています。
それは、ちょこばさんも同じお考えであるかと思います。
ところが、ですよ、
廃炉にするための資金稼ぎのために限定的に再稼働
=原発に、原発の廃炉資金(←今は、大幅に足りていない)を稼がせる
という考えを採用すると、
つまるところ、以下のようになります(重複になりますけど^^;)。
①今は、廃炉引当金足りない。
原子炉解体のための引当金の残高は、、
5100億、でしたか。
②引当金の係数を見直して、必要なだけ積み立てよう!!
③電気代大幅アップ(←これだけでも、大問題、ということですよね?)
④足りなかった廃炉費用①の問題は解決され、廃炉費用の見通しがついたぞ!!
⑤リサイクル基地外の国が(許してくれるとは思いません(笑))
放射能入り炉心を嬉しそうに溶かす でしょう。
つまり・・・ですね、
今、
①の問題を、
[廃炉にするための資金稼ぎのために限定的に再稼働]の論法・方法を使って解決すると、
⑤の行為が可能になってしまい、それをやってしまうだろう、
要するに、
ちょこば先生が「やめろ!!」と願っている行為を、「やらせてしまう・可能にしてしまう」手段だと思うのです。
会計数値を大雑把に検討しました結果、
私は、そういう見解に至りました。
だから私は、
「廃炉にするための資金稼ぎのために限定的に再稼働は仕方なし・・・」 論に、反対なんです。
決して、「宗教的反原発」という考えを持っているワケではありません。
Posted at 2012/06/08 04:52:15 | |
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