この記事は、
スキーバス事故の件、原因はブレーキの可能性大
国沢光宏 | 自動車評論家 2016年1月15日 10時20分配信
を、メモしています。
スキーツアーのバス事故の件、詳細は全く分かっていないものの、現時点で考えられる事故原因を。
事故は、群馬県側からずっと登り坂となっていた碓井バイパス(国道18号線)の入山峠から軽井沢に下り始めて2つ目の左カーブで発生した。状況は走行してた左車線から対向車線へはみ出してガードレールに衝突。そのまま乗り越し路外で横倒しになり屋根から木々に衝突して停止している。車体の損傷度合いからすれば、車速は下を見て80km/h程度。100km/hに達していた可能性もある。
もちろんこの道路状況だと通常では出さない速度だし、居眠りも考えにくい。事故現場までの道路は曲がりくねっており(特に1kmくらい手前まではつづら折れ)、緊張を強いられていたことだろう。もう一つ。ガードレールに接触するまでタイヤ痕らしき黒い線が確認出来る。何の操作もしなければこういった痕は残らない。したがってドライバーは何らかの操作をしていたと考えていい。
ただブレーキの痕では無い。バスにはABSが付いており、フルにブレーキを掛けても黒い痕にならないからだ。もしブレーキを掛けていたら、黒い破線の痕になっている。ということで、ドライバーは起きており、ブレーキを掛かっていない。ここから推測出来る事故原因は二つ。ドライバーの故意か、ブレーキのトラブルだ。前者であればどうしようもないけれど、最後のタイヤ痕が解らない。
ドライバーの故意ならそのまま飛び出しているだろう。なのにハンドルを切っているか、タイヤ痕のある車輪(1筋なので前輪。後輪はダブルタイヤなので2筋になる)だけブレーキがABS効かない状態でロック(ブレーキは踏んでいるものの、右前輪にしか掛かっていない)していると思われるからだ。
といったことを考えると、最も可能性高いのはブレーキのトラブルである。入山峠までは強いブレーキを掛けないで走れてしまう。この間に何らかのブレーキトラブルが出れば、下り坂になるまで気づかない。おそらく飛び出したコーナーの手前のコーナーでブレーキを踏んでいたと思われる。ここで効かなければ速度増し、飛び出したコーナーに差し掛かかることに。
オーバースピードでブレーキ効かなければ、バスの場合ハンドル切っても曲がらないという”アンダーステア”が出て外側輪だけスリップ痕残る。
右に飛び出す前に左側が当たっているようだけれど、事故を起こしたコーナーで左にハンドルを切っているため、心臓疾患で意識を失ったまま手前のガードレールに衝突したという状況は考えにくい。ブレーキが効かなければ左側を擦って止めようとしたかもしれない。
もちろん違う原因の可能性もあるけれど、海外からの観光客急増のため最近年式の古いバスが増えてきた。年末年始に火災を起こしたのも車齢20年程度のバスばかり。ブレーキも車齢が多ければ不安要素出来てくる。もし今回の事故がブレーキであれば緊急点検をすべきだと思う。
事故で亡くなられた方の御冥福をお祈りします。
Posted at 2016/01/18 23:16:13 | |
トラックバック(0) |
倉庫 | 日記