![vertical curve -[技研] vertical curve -[技研]](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/017/403/936/17403936/p1m.jpg?ct=895dcb283ecc)
線形の、
①平面的な直線および曲線の組み合わせを示す平面線形、
②路線に沿った勾配を示す縦断線形、
③曲線区間において車両が円滑に走行できるように設けられる片勾配・カント
のうち、
②路線に沿った勾配を示す縦断線形
(1)勾配
(2)縦断曲線・縦曲線
を見ているが、
今回のブログは、
②-(2)縦断曲線・縦曲線の話。
(以下、引用)
勾配が変化する地点において、一点で突然勾配を変化させると路線に「折れ」が生じてしまい、走行性を阻害したり、路面に車両の底が接触したりするなど好ましくない。そこで、勾配の変化点では縦断方向に曲線を挿入し、徐々に勾配を変化させる。この曲線を縦断曲線、または英語表記からバーチカル・カーブ(vertical curve)と呼び、とくに鉄道においては縦曲線と呼ぶこともある。縦断曲線は二次曲線(放物線)が用いられるが、円弧で近似できるため、半径を用いてその大きさを表す。
縦断曲線は画像に示すように、車両の視認性を確保する効果もある。
右図の上は縦断曲線のない場合であり、勾配変化点の手前を走る車両からは、勾配変化点により死角が生じその先を走る車両を視認することができない。一方、下の図のように縦断曲線を挿入すると、死角が小さくなり前方の車両を視認することができる。このような線形の状態から視認性が確保できる距離を視距(しきょ)と呼ぶ。視距は設計速度の高い路線では大きく取る必要があることから、縦断曲線の半径を大きく取ることが求められる。
(以上、引用)
とまあ、理論的には、この通りなのだけれども、
このブログ的に言って、
要は、
「山間部のトンネルは雨水等がトンネル内に貯まらないように∧形」
ということであり、
それゆえ、
峠道にあるトンネルは、必然的に本日の画像のような形状になっている、
ということなのである。
さて、
山間部のトンネルは雨水等がトンネル内に貯まらないように∧形になっている。
一般的な峠(一般道)のバトル(個人戦)では、「抜きつ抜かれつ」は現実的でない。
速力拮抗している場合、追い抜きは困難。
ということは、
「追い越し」が出来れば、「相当な速さの差を示せる」、というのは自明だろう。
そうした中で、
峠で、
トンネルは、「追い越し可能なポイント」である。
しかし、
トンネル、
トンネルが∧形構造であることが、最大の問題点。
そう!!!!!!
対向車との正面衝突。
対向車が見えないのだ。
「トンネルの地平線」の影に隠れて。
馬鹿馬鹿しい話に聞こえるだろう。
「そんな直線で、ぶつかるなんてアホな話!」
が、少し考えてみて欲しい。
対向車が峠族でなかったとしても、こういう場所では、100km/hくらい出ていることはザラだ。
では、決闘中の二人が、
150km/hであったらどうだろう?
相対速度は250km/h。
対向車の存在を察知してから、瞬時で回避判断が出来ればいいが、
並んだ2台の、
双方焦って、
双方がブレーキングしてしまったらどうだろう?
その、一瞬で、「充分」である。
ただ、
実際問題として、こういう大事故は、決闘中(「正式な決闘」・「最速王決定戦」)の最中には、殆んど起きないと言われている。
「○月○日○○時○○分、スタート、条件は・・・」
と、
予め決闘日時・決闘条件が詳細に話し合われており、
双方共に、
十二分の決闘準備を整えた上で「最速王」を決定しよう、
といったような場合、この種のリスクは皆無だとされている。
こういう決闘の場合、双方が相当な技量を有しており、かつ、そのコースを100本以上走り込んでいる場合が多いからだ。
では、どういう場合に?
それは「ケンカ」が勃発した場合だとされる。
ケンカ・・・事前の打ち合わせの類は一切無く、突発的に発生するバトル。
特に昼でも発生する場合があり得る。
しかも、「ケンカ」で最も危険だとされるのが、昼間。
峠の場合、ライトが対向車の接近をすぐに感知する手がかりとなる。
しかも、暗いトンネルの場合、反対側から入ってくる時点でライトの光が見えている。
しかし、昼間。
全ての車がライトを点けているとは限らない。
しかも、
照明が設置されているトンネルだったら。
(昼間、急にトンネルに入ると視力が殆んど有効でない)
昼間の峠、
照明のあるトンネル、
通行車はライトを点けていない、
直情的なヒト×二名、
ケンカ中、
双方の車両性能が拮抗している、
といった条件が揃っていようものなら・・・。
と、
そんなことを言っても、
「闘争心」を抑えきれるものでもない。
「ケンカ」の発生を完全に抑えることは、「闘争心」が存在する限り、不可能である。
だからして、「ケンカ」を無くそうというより、
如何にして「決闘」のレベルにまで、
「技能」とこれに付随する「人間性」を昇華させるか、が「社会づくり」として重要だといわれている。
だが、
そんなことは、
この時点で、
県道35号で、
軽快にかっ飛ぶマーチを、
必死な形相で追いかけていた、
とあるコルト乗りには全くわからなかった。
ともかく、
アレ系のマーチには手こずっていた。
マーチに乗って峠道に繰り出している人々は、本当に闘争心が強い。
決して、道を譲ろうとはしない。
パッシングをすると、
右ウインカーを点滅。
「譲らないぞ」
と明確な意思表示。
マーチは猛烈に増速。
この時期、
このコルト乗りにとっては、
「対マーチ戦線・死闘編」ともいえる日々が続いていた。
相手のマーチは、
こちらより排気量が劣るのに、
軽量ボディが味方していた。
加速してゆくマーチの速さは、
時には、カーブへの突っ込み、旋回性能も半端ないクルマもあった。
こと先々週、
檜原村で遭遇した乗り手は、
物凄かった。
火を見るより明らかな敗北。
これ以上、マーチのファイターに対して、黒星を増やすことは、できない・・・。
だから先週、
車両チューンを進めた。
プラグを交換。熱価を
マフラーをトラスト製に交換し、
エアクリーナーもシグマスピード製のものに交換した。
これによって、吸排気の性能、つまり加速性能は劇的に上昇していた。
しかし、犠牲にしたものもあった。
どんなに、乱暴にアクセルを踏もうが、
16km/ℓはあった燃費が、10km/ℓ程度に、
歴然と低下していた。
そんなことはどうでもいい。
今晩遭遇したマーチもまた、
こちらに道を譲るつもりがない。
それどころか、
自らの速さを見せつけてさえいた。
だが、
上り区間。
コルトの一回り大きな排気量がモノを言い、
マーチを抜かさんばかりに迫りつつある。
向こうよりこちらの出力の方が明らかに上であることが、ありありとわかる。
そりゃそうだ。
もう、
このコルトは、「エコカー」ではなくなっているんだから。
しかし、カーブ連続区間が故、
あと、少し、抜くには、届かない。
コイツ・・・、
絶対に、
抜かす!
この先、長いストレートになっているところが一箇所
雛鶴トンネル。
トンネル入り口が、ストレートになっている。
そこで、
抜かす!!
対向車は、ない。
2台並んで、雛鶴トンネルに突入。
アクセルを目一杯踏み込む。
シグマスピードのエアクリーナーから、
口笛のような呼吸音を伴って空気が取り込まれ、
エンジンが咆哮する。
トラストマフラーからイジェクトされ、
トラストマフラー独特の排気音がトンネル全体に反響した瞬間、
コルトが、
一車身分、前に出る!
抜いた!!
マーチが失速し、
コルトがトンネル中にエグゾ―ストを轟かせ、
ハザードを、一度だけ点滅。
Posted at 2010/03/24 12:23:03 | |
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