
この記事は、
沖縄は独立した方が・・・について書いています。
←今日の画像は、本文とはあまり関係ありません。
昨日のブログでは、
菅首相「沖縄は独立した方がよい」発言…中国人「いいこと言う!」
6月16日17時14分配信
菅直人首相が副総理・国家戦略担当相だった2009年9月、民主党の喜納昌吉参院議員に、「基地問題はどうにもならない」「もう沖縄は独立した方がいい」などと語ったことが分かった。中国でも同話題が紹介され、インターネットでは、沖縄を独立させろなどの声が集まりはじめた。
という記事と、
この記事に対して、
中華人民共和国の連中が、
「沖縄は中国に服属していた」
「中国の属国にせよ」
と言っていることを、
中華人民共和国の連中が、
今現在、軍事力にモノ言わせて調子に乗っていることに対し、
正統なる騎馬民族の系譜たる、
我々走り屋の立場から、
非難し、
中華人民共和国なる体制の、歴史的正統性の無さを指弾したものである。
それにしても、
中華人民共和国の連中が、
「沖縄は中国に服属していた」
「中国の属国にせよ」
と言っている、
日本からみれば「中国に侵略される」というサイドからのみ、非難が加えられている。
しかしながら、
そもそも論として、
「基地問題はどうにもならない」→「もう沖縄は独立した方がいい」
というのは、
「米軍基地問題を、何にも解決させない」という指摘はあまりされていない。
なので、しておく。
「沖縄独立」→「日本政府との間に交わした条約が無効」→「沖縄の米軍基地なくなる」
こんなプロセスは、
「沖縄の米軍基地の起源」をマーーーーーーッタク無視するから言えるのである。
「沖縄独立」→「日本政府との間に交わした条約が無効」→「沖縄の米軍基地なくなる」
こんなプロセスの可能性があるのは、
「大日本帝國敗戦」→「日本政府との間に条約締結」→「沖縄に米軍基地多量につくられる」
という過程があってのことである。
実際はどうであったか?
米軍沖縄に上陸・沖縄戦
→米軍、沖縄を制圧。米国、日本から領土(沖縄)を物理的に奪い取る
→日本政府に沖縄の多くの部分を返還するも、米軍基地として構築した部分は、返還せず。
コレが、実際ではないのか?
つまり、沖縄の米軍基地というのは、
米軍沖縄に上陸・沖縄戦
→米軍、沖縄を制圧。米国、日本から領土(沖縄)を物理的に奪い取る
という、
「物理的確保」がその「根源・根拠」なのであって、
「沖縄独立」→「日本政府との間に交わした条約が無効」→「沖縄の米軍基地なくなる」
こんなプロセスは、虚無であろう。
(実際問題、奴ら(アメリカ政府)は、そのプロセスが現実化すれば、「沖縄の基地の本質的な存在根拠は、軍事力による物理的確保に拠るのであって、法や条約に拠るものではない」と言い出すだろう)
従って、
「基地問題はどうにもならない」→「もう沖縄は独立した方がいい」
というのは、甘い認識そのものとしか言いようがない。
(「甘い認識」というより、正確には、「逃避」「投げ出し」「押し付け」の類だろう。(孫引きになるのでなんとも心外ですが、)トラックバック元の方の、
喜納氏が、鳩山前政権末に記した新著「沖縄の自己決定権-地球の涙に虹がかかるまで」(未来社)で明らかにした。
この中で喜納氏は政権交代後、沖縄の基地問題に関して菅首相と交わした会話を紹介。喜納氏が「沖縄問題をよろしく」と言ったところ、首相は「沖縄問題は重くてどうしようもない。基地問題はどうにもならない。もうタッチしたくない」と漏らし、最後は「もう沖縄は独立した方がいい」と言い放ったという。
喜納氏は著書の中で「半分ジョークにしろ、そういうことを副総理・財務相であり、将来首相になる可能性の彼が言ったということ、これは大きいよ。非公式だったとしても重い」と指摘している。
という引用が、何ともそれを滲み出している。
「どうにもならない。もうタッチしたくない」
そういうことだ。)
さて、
それにしても現状観察眼の甘い連中というのは、沢山いる。
例えば、
「今、アメリカと日本の二カ国で世界のGDPの半分近くを占めている状態です。中国が躍進してきているとはいっても、GDPはいまだ日本の三分の一以下です。したがって、世界第二位の経済大国である日本が、これからアメリカに対してどのような態度をとっていくかが極めて重要なのです。
日本は今こそ、アメリカに対してモノ言う存在でなければなりません。経済を発展させていくためにも、世界の平和に貢献するためにも、自らの力で考え、発信していく覚悟を持たなくてはならないのです。まずはその矜持を持つことが、日本の行く先を力強いものにする第一歩となるのではないでしょうか(by丹羽宇一郎) 丹羽・御手洗平成18年p220」
丹羽宇一郎・御手洗富士夫『会社は誰のために』平成18年 文藝春秋
↑今読むと、ある意味、「驚愕」である。
何が、
って、
「平成18年」・・・、そんな最近の時点で、
(公式には、ってカンジかもしれないが、)
こんな程度の認識だった、
てことが。
しかも、コレを、対談相手の御手洗氏の方が、言ってたのなら、
「はは。言ってるよ。いかにもアノ人らしいなーー笑」
ってことだが、これは丹羽氏の発言である。
今、平成22年の時点となっては、誰でも知っての通り、
GDPは、
二位:中華人民共和国
三位:日本
となった。
平成18年になってもまだ、
「中国が躍進してきているとはいっても、GDPはいまだ日本の三分の一以下です」
という程度の認識だったのである。
少なくとも公式には、そんなことを言っているのである。
それと、上に引用した文章には、重大な、「皮膚感覚のおかしさ」が含まれている。
ま、あえて、コメントすれば、
「何で、ぬりー頭なんだ??(訳:どうしてそんなにヌルい認識でいられるのか?)」
↓
「今、アメリカと日本の二カ国で世界のGDPの半分近くを占めている状態です。
世界第二位の経済大国である日本が、これからアメリカに対してどのような態度をとっていくかが極めて重要なのです。
日本は今こそ、アメリカに対してモノ言う存在でなければなりません」
↑
どうして、感じなかったのか?
自らの「国際的無力感」を、どうして率直に言わない?
だって、「世界第二位の経済大国」なんだろ?
どうして、こんな平成18年にもなって、モノが言えない?
正直なところ、こういうことだったんじゃないのか?
「アメリカに対しては勿論、モノが言えない。
中華人民共和国に対しても、モノが言えない。
ロシアに対しても、
ヨーロッパに対しても、
WTOでも・・・、
とにかく、
対外的には、殆んど何にもモノが言えない」
そういうことだったんじゃないのか?