
この記事は、
色々あるけど・・・について書いています。
「株主総会はまるでサーカスであり、莫大な時間の無駄になっている」(byアメリカ総務部長協会の全米大会 1994年6月)
吉森賢 1996年『日本の経営・欧米の経営』
↑株主総会の会場。
既に書きましたが、昨日は、三菱自動車工業の株主総会でした。
報道もされてます。
↓
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381949EE0E1E2E69E8DE0E1E2E4E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2;at=ALL
三菱自総会 副社長「電気自動車の価格、12年には200万円に」 2010/6/23 12:55
三菱自動車(7211)は23日、都内で定時株主総会を開催した。総会では無配が続いていることや株価の低迷に株主から苦言が相次いだほか、電気自動車「i―MiEV(アイ・ミーブ)」の展開についての質問が目立った。
アイ・ミーブについては、株主から価格の高さを指摘する声が出た。前田真人副社長は「2012年に向けて200万円で手元に行く価格になるように努力したい。電池やモーター、インバーターのメーカーにも協力してもらう」と述べた。
株主総会は10時から始まり、12時30分に終了した。昨年より約30分長かった。来場者は1427人(昨年は1966人)で、議案はすべて可決した。
↑
概要としてはコレでいいのですが、
「「2012年に向けて200万円で手元に行く価格になるように」という点については、たしか、益子社長が「補足」したように思います。
「経済産業省主導で、様々なメーカーで共同開発している電池」(←NHKスペシャルでは、「オールジャパン」と表現してるやつ(ブログ主の注釈))が完成のメドがついているらしく、性能が1.5倍、価格が7分の1に下がる見込みだ、と。
で、
「みんカラ」に株主総会のこと書いてるからって、
当たり前の話ですが、
私は、総会屋じゃありません!
それと、
申し訳ない+残念ながら、
今の私は、ヴェンガー教授のような活動を、今すぐ行うつもりでもないです。
(注)「ヴェンガー教授」・・・ブュルツブルグ大学の、銀行・信用経済科目の教授で、小規模株主擁護を目的とする会社統治制度の改革運動を行っていた。同教授は学生たちと大企業の株主総会に参加し、経営者批判の急先鋒に立った。1991年のドイツ最大の保険会社アリアンツ社の株主総会では議長に同社がいかなる他企業に直接的、間接的に資本参加しているかを明らかにするよう迫った。1993年のダイムラーベンツ社の株主総会では議長の監査役会会長と対立し、私服の警備に会場を退去させられる事件が起きた。
吉森賢『日本の経営・欧米の経営』1996年放送大学出版
さて、
昨日は、株主総会について不謹慎な感想を書いたけれども、今日からは、もう少し、主観的だけれども、見聞きしたことを、率直に記してみようか、と。
総会の順序としては、
「監査報告」
「事業報告(益子社長によるお決まりのプレゼンテーション)」(~10:30)
「質疑応答」(10:30~12:29)
「議決、新任役員紹介、閉会」(12:30)
という順序なんですが、
このうち、「私」が、主観的かつ克明に記す必要性があるのは、「質疑応答」だろう、と。
この中で、経営陣(特に、益子社長)の「方針」「スタンス」が、まあ、よくわかるというか。
17人の株主の方々が、質問に立ち、経営陣に、問うた。
その様子を、極めて「主観的」に書き留めておきます。
<1人目/17>(女性株主)
「(1)[質問]無配&株価の低迷が続いおり、それは経済情勢が主原因とのことだが、本当に社会情勢のみなのか(過去についた不祥事のイメージが払拭できていない、顧客に魅力的な発信ができていない)?
(2)[株主提案]そこで、思い切った商品開発・開拓が必要ではないか。例えば、「アクセル・ブレーキ踏み違えの根絶」を目指して、アクセルを手動式にしてしまう、とか。独創的なメーカーであることをアピールすべき」
回答:
「(1)2008年からは、いよいよ、復配が現実に見えたところでのリーマンショックでした。そこから、売り上げ半減など、過去に経験したことがないことが起きるという経済状況でした。
(2)提案について、前向きに検討します」、の趣旨。
[ブログ主感想]:手動アクセル車。バイクみたい。足で操ることに洗脳された我々が、どれほどこれを受け入れるだろう?
<2人目/17>(男性株主)
「(1)[要望]EVの充電場所、足りない。急速充電器、もっと欲しい。
(2)[要望]役員持ち株が少ない。だから無配にも無頓着なんだ、役員ももっと株をもって、株主と同じく、「無配のつらさ」を、お前ら役員も味わえ。
(3)[要望]販売努力の情報が、もっと伝わってくるように」
回答:
「(1)ディーラーにあります、また、普及努力してます、の趣旨。
(2)「役員持ち株会」を介した購入であり、また、インサイダー規制もあり、難しい。
(3)(どう回答していたか、ブログ主が忘れました)」
<3人目/17>(男性株主)
「[質問]経営に携わる者、販売のプロでなくてはなりません。そこで、お尋ねします。
「サービスとは、何か?」答えてください」
回答:「お客様の信頼を得ることです!」
<4人目/17>(女性株主)
質問と要望:「(1)海外販売戦略は中国に絞っているらしいが、アフリカもマーケットとして、もっと視野に入れるべきです。でも、現状のアフリカは、欧米諸国の侵略の結果もあり、道路など輸出用の一本道だけなので、あれではこれ以上クルマ売るに売れません。まずはアフリカ諸国の政治家に働きかけて、もっと車が売れるような開発に向かわせるような方向性をつくり出す必要性があって、私は麻生首相にも要望を出してましたが、日本のアフリカ政策は一向に進んでおらず、もっとアフリカにも積極的に働きかけていくべきであって・・・、
(議長(益子社長)「・・・質問だけをして下さい!!」
ブログ主の感想:「↑えー、社長ぉー、止めんなよーー!あの人の話、興味深く聞いてたんだからー怒」)
(2)株主にも、ストックオプションのようなものを導入すべきです!」
回答:「(1)たしかに、かつてはアフリカの時代と呼ばれて、アフリカも市場としては有望視されていたのですが、90年代以降、BRICsと言われるように、ブラジル、ロシア、東欧、中国大陸などの経済的伸びがあまりにも大きかったです。なので、そちらを重視せざるを得ません。
(2)・・・聞き手(ブログ主)が、回答内容(してたかな?)を忘れました。」
とまあ、
こんなふうに、主観的に、記していきます。