この記事は、
ゼロスポーツ倒産とな!?について書いています。
「ゼロスポーツ倒産」
↑
このニュースについては私が言及するまでもないような気もするんですがね。
まあ、トラバ元の人の記事のような、
↓
ゼロスポーツ側の言い分として
「ベース車の変更を求められたせいで、期限までに30台の納車が出来なくなった。そのせいで契約を解除され、違約金まで請求された」
一方日本郵便はといえば
「ベース車変更なんて言ってねーよ!台数とか納期だけじゃなくて、予定してたスペックの車両が納入できないのは契約不履行だろーが!!」
この手のいざこざで言い分が食い違うのはよくある話ですが、ベース車両の変更を求めたのか否かというのは(裁判上、)結構大きな問題になるような気がします、
↑
というような、民法的な話はまあ、そうでしょうね。
というカンジなのと、
https://minkara.carview.co.jp/userid/257830/blog/21639066/
でも同じニュースについて紹介されてまして、
同社は、日本郵政グループの郵便事業会社から郵便集配用の改造電気自動車1030台を受注して2011年度に納入する予定だった。
郵便事業会社は三菱自動車の『i-MiEV』をベースにしたEVの集配車を導入すると見られていたが、土壇場でゼロスポーツが受注、EVは、資本力を持たないベンチャーでも大手自動車メーカーに対抗できるとして話題を集めた。
破産理由は明らかでは無いものの、EVの大量受注で資金繰りに無理が生じたとの見方も。
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電気自動車開発「ゼロスポーツ」破産へ 郵政に1030台納入計画頓挫
↑
なるほど。そういういきさつだったのか・・・。
え、30台ってのも、
全体1030台のうちの30台って、ワケ?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110301-00000121-mai-bus_all
「今年1~2月にEV30台、来年2月に1000台を納入する契約」
って・・・。
・・・もう1年もないので、1日に3台以上は生産・完成させないと、そもそも全体納期に間に合うものではない。
トラバ元の人の、
「(ゼロスポーツは、)スバル系のチューナーであり、最近ではコンバートEVの製作会社としても知られていた」
って、話は、情けないながら、今になって知ったのですが・・・。
↓ここからが私・このブログの独自の話です。
ぶっちゃけ・・・こういう話、これから、世界中で増えるんじゃないの?
いや、増えてるんじゃないの?
電気自動車化
≒スモールハンドレッド化
https://minkara.carview.co.jp/userid/607203/blog/17423290/
「ガソリン車と比較して構造が単純な電気自動車の時代になると、「ビッグスリー」に代表される既存の大メーカーによる寡占状態が終わり、「百社単位」のベンチャー企業あるいは異業種からの参入企業が出てくる」
という話。
すると、今日の件みたいな話もけっこう出てくるんじゃないか?
という。
それにしても、「1030台」って・・・、
どうなんだろう。
「チューナー」とかでも、少しでも大きいところは、年間1030台くらいは「入庫」はしているだろうけれども、
「製造」となるとねぇ・・・汗。
何というか・・・ゼロスポーツの規模を正確にはよく知らないので、断定するのはアレですが・・・、
この契約自体に・・・正直・・・。
ま、今になってからでは何とでも言えますので、控えます。
でも、
ゼロスポーツ「ベース車の変更を求められたせいで、・・・・」
日本郵便はといえば「ベース車変更なんて言ってねーよ!・・・・」
っていうのでもわかる通り、
コレ、
「ベース車両調達⇒EVにコンバート」
なんですね。
なので、
「i-Miev(型式指定車)を購入する」とは、そもそもモノの特性が違うわけで。
↑こう考えると、
「まさか、この件・・・、
https://minkara.carview.co.jp/userid/607203/blog/21510865/
に書いたみたいな、
競争入札でセレクトしたわけじゃ、ないよねえ?
まさかねぇ」
という思いが。
↑
「ベース車両調達⇒EVにコンバート」
「i-Miev(型式指定車)を購入する」
こういう具合に、そもそも本質的に大きく異なる性質のモノであるため、
両社を並列して、価格競争のみで選定したとしたら、(←さすがに、コレはないよね?・・・ないよね?・・・そうなの???)
それは大きな誤りだ、と思う。
ちなみに、私が思うところ、
「ベース車両調達⇒EVにコンバート」
・・・基本的に、一台ごとの「改造車」であるため、個体ごとに極めて強い個性が出ると思われる。
ハッキリ言ってしまえば、工芸品。工業製品ではない。
数両、数十両単位での比較的少量調達に最適。
しかしながら、
機関は同じでも、ハコモノは違えることが出来る、という凄い利点が生ずるため、それを生かすような導入方法をしない手はない。
「i-Miev(型式指定車)を購入する」
・・・ガソリン車での型式指定と同じで、大量生産型。個体ごとの特性・個体差は小さい。
普通に、工業製品。
であるが故に、基本的には、画一的な仕様とならざるを得ない。
しかし、1000台以上も同車種を導入する、というのなら、迷わずこちら。
と、私はこんな風に思っているのだが。今さら書いても手遅れな気はする。
だが、wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BC%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84
「2009年、郵便事業会社との間で電気自動車化した郵便集配車両を納入する契約を締結。同年7月にスバル・サンバーを種車にした車両を2台納入した。この車両が好評を得たことから、翌2010年には1,000台を超える大型発注に結びついた。しかし車両の納期が遅れ、2011年1月には郵便事業会社より契約解除の申し入れが、翌2月には約7億円の違約金請求があった。この請求は、金融機関に知られることとなり資金繰りが悪化。翌3月の破産に至るきっかけとなった」
↑
これを読んで思うに、「JP(郵便事業会社)としては、スバル・サンバーが気に入っていたんじゃないのか?」ということ。
↓
「郵便事業会社は、これまでにもゼロスポーツをはじめ、三菱自動車工業の「i-MiEV」、富士重工業の「プラグイン ステラ」をそれぞれ試験的に調達している」
http://moneyzine.jp/article/detail/187627/
↑
それにしても、郵便事業会社、ずいぶんと「冒険」したんだなあ・・・。
フツー、結論は、中々出さずに、
3種類くらい、
100台くらいずつ置き換え導入していって、ゆっくりと結論を出す、ってカンジだと思うのだが。
どーんと、リスク分散なしで、
1種類にかけて、1000台ねぇ。
でも、
「郵便事業会社は、これまでにもゼロスポーツをはじめ、三菱自動車工業の「i-MiEV」、富士重工業の「プラグイン ステラ」をそれぞれ試験的に調達している」
っていうなら、
http://mainichi.jp/select/biz/news/20110302k0000m020088000c.html
日本郵便広報室の話:「台数や期限の問題だけではなく、予定した内容(性能や品質)の車両が納入できないという契約不履行だ。こちらが車種を変更したというのは事実ではない」
↑ってのは、何か、ヘンだな汗。
「予定した内容(性能や品質)」なんて、
「試験的に調達」した時点で、十二分にわかりきって、確定済みなんじゃなかったんですかね???
だが、上で、
「ベース車両調達⇒EVにコンバート」
・・・基本的に、一台ごとの「改造車」であるため、(ハッキリ言ってしまえば、工芸品であって、工業製品ではない!)個体ごとに極めて強い個性が出ると思われる。
と書いたように、
「試験的導入車両が、飛び切りよく出来ていた」ということだって、充分ありうるわけだ。
こういうモノの性質上。
ま・・・何とも断定はしませんが。
いずれにせよ、
機関の実績重視か?車台の実績重視か?
と言ったら、JPは、「車台の実績重視で選定した」ということになるのだろうか???
(↑でも、やっぱり価格???)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%BC
「日本郵便の郵便事業がゼロスポーツから、サンバーバンを電気自動車仕様に改造した「ゼロEVセラビューバン」1000台を調達することを2010年8月16日に発表した。2011年度に更新予定の集配用車両のうち3分の1にあたる1000台をEVにする方針を事前に発表しており、それが実現する運びとなる。 三菱自動車のi-MiEVやプラグイン・ステラなどの競合車が存在するが、ゼロスポーツによる改造車は他社よりも2 - 3割安くなると見られている。上記の競合車が乗用車ベースなのに対して、ゼロEVセラビューバンは商用バンベースで、尚且つ走行用バッテリーを床下に搭載しているため積載面でも有利である。
しかし,2011年1月に納期が遅れる見込みになったため郵便事業会社(JP日本郵便)から契約を解除され,ゼロスポーツが破産の見込みになったため,この話は立ち消えとなった」