
避難路の話は、
そこに問題があったとしても、今回は、人を殺傷しているワケではないので、
←こういうことにはなってないワケで・・・(画像は、弘(2型)さんのページ「EXIT」より拝借。)
まあ、今日のブログで、何が言いたいのかと言えば、
「避難路が、大きな問題を露呈したのだけれども、
避難路の問題で、人は死んでいないので、
避難路の問題は、改善されることはないだろうな~~と。
問題視される、
問題が改善されるべきだ!! という動きになるのは、
人が死傷してから。
そういうふうに相場が決まっている^^;
まあ・・・何だ、その・・・
問題視される、
問題が改善されるべきだ!! という動きになるのは、
往々にして、
手遅れになったとき、ということだ^^; 」と。
はい、今日のブログで言いたいのは、そういう皮肉ですm(_ _)m
この記事は、
ちょっと「まとめ」と、来週までブログ休みと言う話について書いています。
またしても、笹子トンネル崩落事故の件に関する話なのですが・・・
このブログ常連の方々には、耳にタコな話、ですが^^;
事故に関する「
法理」として、
■刑事
■民事
■行政
の3分野があります。
報道では・・・たとえば、
ミヤネ屋でも、
池上先生の番組でも、これは・・・ぜんっぜん解説しないんですけど・・・ね。
笹子トンネル崩落事故の件を例に当てはめますと、
■刑事:山梨県警の捜査
笹子のみ打音検査せず 中日本高速道路を家宅捜索 山梨県警
2012.12.5 01:11 [事故・災害]
山梨県の中央自動車道笹(ささ)子(ご)トンネル天井板崩落事故で、中日本高速道路は4日、管理する同じ構造の3つのトンネルのうち、本体の天井部にあるつり金具のボルト部分の打音検査をしていなかったのは、笹子だけだったことを明らかにした。県警は同日、業務上過失致死傷容疑で同社本社など6カ所を家宅捜索、工事関係書類など約550点を押収した。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121205/dst12120501120000-n1.htm
■民事:賠償、とか保険とかはこれ。
これから、展開されてゆくものと思われ。
それと、ちょこばさんも、口癖?「ゴネ屋が~~~」も、この分野なんですワ。
■行政:国交省のうごき。
事故調査委員会を立ち上げ 笹子トンネル崩落事故(12/05 05:50)
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/221205000.html
9人が死亡した中央道笹子トンネルの崩落事故を受けて、国土交通省は、専門家からなる事故調査委員会を立ち上げました。
事故調査委員会は4日午後、笹子トンネルの崩落現場を訪れ、落下した天井板をつり下げていたアンカーの腐食状況や天井部分のコンクリートの状態などについて調べました。委員らは、その後に行われた会議で、事故原因の特定の方法や点検のあり方などについて議論しました。
事故調査委員会・今田徹委員長:「あんな崩壊が大規模に起こるということを考えたことがありませんでした」
事故調は今後、崩落現場で実際にアンカーを抜く試験などを検討していて、事故原因の究明には一定の時間が必要だとしています。
国交省、笹子トンネルの事故を受け、トンネル天井板の緊急点検を指示
関越トンネル、山手トンネル、神戸長田トンネルなど全国49トンネル
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20121203_577069.html
↑
こうして分類してやると、
ガクッとわかりやすく見えると思います。
なぜ―――か、報道関係では、
そういう超初歩的な法学的?分類をしませんけどね。
それで・・・私は、
「避難路」の問題をずいぶん拘って取り上げてますけれど、
これは、
典型的な
■行政 の分野の事項なんです。
今回、
「致死・致傷(罪)」が発生した主原因は、
崩落であって、避難路の不具合等ではない。
避難路の不具合等によっては、「業務上過失致死罪」が成立しない、
■刑事 の分野ではない。
「致死・致傷・物損」が発生した主原因も、
崩落であって、避難路の不具合等ではない。
■民事 の分野ではない。
すると、
■刑事
■民事
■行政
の3分野のうちの
■行政 のカテゴリーに入ります。
国交省の事故調査委員会とかの分野。
でも、それは言い換えると、
避難路の問題は、
そこに問題があったとしても、今回は、人を殺傷しているワケではないので、
民事責任、
刑事責任、
こういう、わかりやすい「責任」が問われない と思われます。
だから、
あんまり真剣にはなれんだろうな――― と思うんです^^;
でも、今後の改善 という話において、
大きな効力を発揮する、ポイントとなるのは、これまた
■行政 の分野なのです。
刑事は、業務上過失致死傷で今、捜査中。
民事は、これから、賠償の話が出てくる、でしょう。
こういう「責任」論はわかりのやすい、ですよね。
でも、
避難路の話は、
そこに問題があったとしても、今回は、人を殺傷しているワケではないので、
民事責任、
刑事責任、
こういう、わかりやすい「責任」が問われない と思われます。
だから、
あんまり真剣にはなれんだろうな――― と思うんです^^;
(なんとなく、渦さま向け?ですけどね)
「行政」の分野だと・・・制裁としては、「免許取り消し・停止」とか、ですか。
あと、(避難路等の)カイゼンとしては、国交省令とか、避難路の規格、とか・・・ですか。
いずれにせよ、刑事、民事の分野より一段階劣る、というか。
まあ・・・そういうワケで、
いろいろあって、「日本は、行政法の分野が、動かない国」という話になったワケですねぇ・・・
でも、今後の改善 という話において、
大きな効力を発揮する、ポイントとなるのは、これまた
■行政 の分野なのですね・・・。
(以下、堂々巡り)
あと、
■ですが実際には「責任を取る人」が用意されて
石を投げられている印象がどうしてもあるんです。
その辺りは報道であったり政治であったり、
そういう物を生かして世論が
「あいつが悪い」
「これで手打ちだ」
ってなってしまいがちなので、
その前に出来るだけ、情報を集める必要がある様に思います。
↑
これ は、属性としては・・・何だろう?
道義的責任?
あるいは、
民事責任 の延長線上?
「私の行為が原因で、会社に損害を与えた場合、責任を負います」という「誓約書」の類から派生したもの、とか。