
この記事は、
走れ!!ROMES!!(?)IN セントレア空港について書いています。
いま、吉森賢という経営学者の本から、目が離せない。
たとえば、よくニュースに出てくる、「ハブ空港」。コレについても、「暗部」も滲み出ていたり。
アメリカの大手航空会社はハブ空港方式を採用している。すなわち周辺の地方都市から短距離便を飛ばし、ハブ空港に乗客を集め、そこからそれぞれの乗客の最終目的地に長距離便を飛ばす方式である。たしかにこの「ハブ・アンド・スポーク型」の方式は飛行機の座席利用率をできるだけ高め、満席を目指すためには有効である。乗客一人あたりの費用は安くなるからである。しかし乗客の立場からは、航空会社の都合により、直行便な短時間で行けるところを回り道させられていることになる。すなわち乗客の旅行時間は余計にかかる。
さらにハブ空港では、地方都市からの乗継客のために、長距離便の飛行機を待機させる必要がある。このため、その地上待機時間は長くなる。
到着時間が遅れればさらに待機時間は長くなる。このためゲートの準備、機内食の用意、燃料補給など地上要員の無駄な時間も増える。これらすべては費用の増加を招く。
サウスウエスト航空の戦略はこれとは全く異なる。その基本的目的は、飛行機の飛行時間を極大化し。逆に地上にある非稼動時間を極小化することにある。製造企業において機会の稼働率を極大化することと同じである。このため採用された戦略が、ハブ空港を経由しないで地方都市を結ぶ直行便の採用である。
吉森賢『企業戦略と企業文化』2008年 放送大学教育振興会 (P209)
なるほどー。
「ハブ空港」とは、
場合によっては航空会社にとって不利なものとなりかねないのかー。
それと、
「客に不便を強いる」「顧客のことを考えていない」というのは、
「顧客の絶対的尊重」という「日本の生産者行動」の原則とは、反対だな。
という話は、次回以降。
それと、
「クルマ」「マイカー」は、
「ドア・トゥー・ドア」が基本なので、「ハブ化」はあんまり無いのですが・・・、
「ハブ化してしまっている」、超有名なところは、あります。
それは、「さて、」以降。
それにしても吉森氏の書き方は、
「すべての制度には利点と限界がある」戦略と企業文化』(P80)ということに常に留意しているのか、
極端に言えば、
「サウスウェスト航空が、まったく上手く行かず、倒産しました~」
となったとしても、
語られた内容は、
実に、
「考えさせられる」、
「なお、説得力を持っている」
という感が強いのです。
対して、
この種の経営学者の先生方の中には、
「○○社の不正を嫌う社風」
「不正を嫌う社風であるが故に、××社は不正と無縁なのである」
「△△社のビジネスモデルは実に的確であるため、△△社の未来は約束されている」
とか、
こういう書き方をなさる方々が、確かに、多々、いらっしゃるのですが・・・汗。
これらの会社の不正が明らかになったり、倒産したりすると、
その文言が、笑えてくるのです・・・笑!
(これらの「違い」は、「限界」を考察してあるか、否か、によるらしいのと、
「トヨタでは現場作業員がこれを実施する。すなわち作業員個人が尊重されているという」ってな具合に、「という」が付いていて少しだけ「懐疑的な匂い」を残すか、否か、にあるようです。
ひょっとすると吉森先生の過去の著作の中にも、
後で、
「うわ~~泣。
全面的に褒め称えた企業が、
不正はバレるわ、
ビジネスモデルは行き詰るは、
倒産するは、
俺の書いた話は広報部の言ったことを鵜呑みにしてるだけだし、
恥ずかしーーーーぃ」
ってな内容となってしまった、
「お笑い本」があるのかもしれません!
ひょっとすると、そういう苦い経験をしておられるのかも。
どうなのでしょうね? 笑。
失礼しました)
さて、
(以下の記述に関する暴言等に関しては、一切の責を負いかねます)
本来は「ドア・トゥー・ドア」が基本の「マイカー」(バスは除く)。
クルマで、「ハブ化」はあんまり無いのですが・・・、
「ハブ化してしまっている」、超有名なところは、あります。
(クルマ界にはトラックもありますが、それは、今日のところは、詳しくは触れないとして)
クルマで、「ハブ化」と言ったら「渋滞!」です。
そして、そして、ゴールデンウィークにボチボチ入っている今日この頃。
この5月にて、自民党政権(麻生内閣)時代に設定されたETC搭載車のみ土日祝1000円で乗り放題!!は終了するというので、高速道路が低速道路と化するのですねー。
で、
そういった「旅客」の方々からすると、東京を走り抜けたい場合、
ちいさーな環状高速道に集まってしまうことになってしまう。
コレを「意図せずして生じたハブ化」と言わずして何と言おう。
東京圏の首都高を通るクルマは、
多くがC1都心環状線へと集まってしまい、
C1が巨大なロータリーとなり、慢性的な渋滞となってしまったー。
そして、
首都高のこの状態は、最近ようやく山手トンネルなどが開通し、改善の「気配」だけは見せるも、
「解決」にははるかに彼方のことである。
それもそのはず。
首都高以外の外環道など、大泉でぶっツリ!
外環道の工事は遅々として進まず、なかなか開通しない。
圏央道も同じ。
なかなか開通しない。
工事は、遅々として進まない。
その「理由」は単なる「予算不足」などという甘いものでは、ない!
「魂の話」
そのものなのであった。
究極、
(実際には、東京に骨を埋めることになったとか、その人間にとっての実態はさておき)
「俺にとって、東京なんて、仮の住まいなのさ」
という意識そのものが、そのような街づくりになったのだった。
日本の政界には、「道路族」と呼ばれる人々がいるものの、
こういう「環状」という形状の道路は、
「道路族」と呼ばれる政治屋さんたちに、「覚えめでたくない」。
つくったところで、「首都圏の住民のためにしかならない」と思っているから。
「どういう形状の道路が、覚えめでたいか?」
それは、
東京と、政治屋さんたちの「おくに」を一本線にツナグ形状の道だといわれている。
つまり、
こう思っていらっしゃるのだ。
「俺の村とトーキョーを、高速道路で一本線にツナグのが、俺の村を発展させるのさ」
と。
そして、結果、どうなったか???
その「期待」とは全く「逆の効果」を彼らの郷土にもたらした。
さらに、「彼らの郷土の人々」が「一直線に向かって着いた先」は、
「俺にとって、東京なんて、仮の住まいなのさ」
と、郷土の「有力者」たちが、
馬鹿にして、ろくな愛情をかけずに出来上がった、貧しい巨大都市。
まあ、結果、
地方は疲弊。
あまり報道されないけれども、東京こそ貧困の中心地なのであり、疲弊。
これを「意図せぬハブ化」と言わずして何と言おう。
で、「名環」は、「首都圏の環状」などを「模倣」して急速に構築されている、
と位置づけたが、
今のところ、
「名環」に、
「首都圏環状」に対する「魂の欠落」「蔑み」「愛着の欠如」「結果としての細切れ状態」もが模倣されているとは、見えない。
むしろ、名古屋圏の方が、着々と、滞りなく整備・開通している感がある。
(そう見えるのが、私の無知が故かもしれないが)
名古屋圏の「開通スパン」は「数年」であるようだが、
東京圏は、「数十年」場合によっては開通に「百年」を要する。(環八は、開通に80年かかった。)
それはそうと、
「中部国際空港」はどんな具合でしょう(唐突に)