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moulin-roujeのブログ一覧

2011年11月09日 イイね!

信州旅行「トラブル篇」

秋、紅葉の便りが届きます。
米の収穫も終わり、恒例の家族旅行に行って来ました。
今回は長野のGTA乗り、ume330さん企画の新蕎麦オフに参加させていただきました。
(楽しかった信州旅行の報告なので、トラブルから済ますことにします)


予感

イヤな予感なら、ありました。



前日、お手製「あるふぁ」キーホルダーが2度目の脱落をして、
何となく、ハイウエーでのバーストを想像して寝付かれず、スタンドで空気圧チェックすることと防備録にメモをとりました。

旅行2日目、新蕎麦オフのあとアルファの皆さんと別れて、美ヶ原美術館へ向けてナビを頼りに山道を登っていくと、ビーナスライン方面と扉温泉の分岐点に辿り着きました。
左折して一度はビーナスライン向けに走り始めたのですが、ナビは直進、扉温泉方面を指示しておりました。美術館への標識も直進になってます。今日の宿にも問い合わせましたが、不案内な土地のことでさっぱり分かりません。

前日の宿は上高地へ向かう渓谷を脇道へ分け入った乗鞍、白骨温泉郷で、その道の険しいかったこと。



これが長野なんだとすり込まれていたため、この日も赤松の落ち葉で真っ赤になった細い山道も危険だとは思わなくなっていたようです。轍があれば大丈夫という気持ちがありました。

後で聞くと、今は営林署の職員くらいしか使わない道とのこと。(汗)落石注意の看板があちこちにあり、岩がゴロゴロ。冷静になれば、スパちゃんが通れる道でないことは明白です。今も思い出しながら動悸がぶり返して来ます。
そういえば、岡国への山道も険しかったけど、落ち葉でスリップして登れない道ではなかったよなぁ。(ナビにはいつも泣かされます)

このあたりでは秘湯で有名な扉温泉を横目に、山道を駆け登ること20分。やけに左にハンドルを取られるなと思っているとガラガラガラと何かを引きずるような異音がしてきました。車を停めて確認すると左の前輪がペチャンコです。



パンクのようです。

とりあえず損保会社に電話しようと携帯を取り出すと・・・圏外。あたりに絶望感が支配してます。かなりの標高の山道は霧雨とガスで、もう地獄絵図のように思えてきます。
思い返してみると、かなり前からキャビン君がク~ンク~ンとしつこく泣いて何かを訴えているようでしたし、ケリーちゃんも呼吸が荒く、明らかにいつもと違ってました。不思議なことですが、どうやら彼らには動物的カンが働いていたようです。 
 
応急処置

そんな話を奥様としながら、
さあ、荷物でいっぱいのトランクを掻き分けて修理キットを引っ張り出し、車検証ホルダーから説明書を出してパンク修理の項目を探します。
前日の夜、頭の中でシミュレーションをしていたにも関わらず、なかなかこれが大変でした(滝汗)。
 


使い方はいたって簡単。
電源をシガライターに、ホースをタイヤ側に繋ぐだけ。エンジンをかけて本体のスイッチを入れるとコンプレッサーが薬剤を送り出します。
 
修理の間にUターンできる場所を探すと、幸いひとつ向こうのコーナーに無理すればターンできそうな広さがあります。落ち葉の下に岩がないか、簡単に探ります。なんとかなりそうです。

説明書にはコンプレッサーを5分以上使用してもタイヤ圧1.5キロにならなければ中止と注意書きがあります。程なく1.5キロになりましたが、それ以上は圧が上がりません。仕方がないので修理をあきらめて車を動かします。
どうにかUターンできて再度確認すると、タイヤは既にペチャンコで、側面から薬剤がにじみ出ています。こうなればお手上げです。
頼みのエンジンは元気そうなので、遭難ひとつ手前といったところでしょうか。 
 
下山

とにかく、自力で下山しなくてはなりません。意を決して降りはじめますが、大きな落石やらをよけ、止まってどけながらのゆっくりとした行軍が続きます。
思いのほか車高が下がっていて、ときおり車の下回りに衝撃を感じます。油温と水温のゲージを確認しながら、ようやく電波の繋がる場所まで降りて来ることができました。

まずは損保会社に連絡を入れます。
損保のロードサービスセンターのねえちゃんはJAFに連絡してくれたまではよかったのですが、その後も料金のことで連絡してくること数回。
最後は携帯の充電が切れるので遠慮して欲しいと頼んでからも掛けてきました(呆)
さて、JAFが来るまでに自分でタイヤと修理工場を探さなければなりません。
そうでないと指定の工場にレッカーされます。損保ねえちゃんには開いてようが閉まっていようが関係ないようです。
 
こうなると地元ティに聞くしかありません。
先ほど別れたばかりのume330さんに事情を話して、数軒のタイヤショップを当たりましたがさすがにありません。(ume330さんご心配をおかけしました)
それもそのはず、235の40扁平なんてタイヤが早々あるわけはないのです。しかも19インチなので絶望的です。
 
さて次は、アルファロメオ松山さんに電話して、最寄りのディーラーを紹介してもらいます。30キロほど離れてますが、アルファロメオ松本さんがあるようです。
早速電話をかけて相談すると、アルファ松本には17インチ以上を扱えるタイヤチェンジャがないとのことでした。もちろんタイヤの在庫もない。

しかし、取引先のタイヤショップを紹介してくれました。
ここなら、もしかしてと紹介されたMrタイヤマンさんはブリジストン直営だそうで、ピレリの扱いはないのですが、245ならあるとのこと。(喜)
地獄で仏とはこのことです。銘柄はデイトン?アメリカ製らしいのですが、この際贅沢は言ってられません。お願いすることにしました。

バーストしたのが3時頃で、この時点で既に4時過ぎてます。Mrタイヤマンさんは5時半までの営業なので扉温泉から来るのであれば営業時間内には無理だということで、翌日の組み替えをお願いして再びアルファ松本に電話を入れます。
1日スパをあずかってもらえるか、代車をお願いできるかと相談しますと快く引き受けていただきました。

ドナドナ

受け入れ先も決まり、扉温泉の駐車場で約1時間待っていると、JAFのローダーサービスの方が来てくれました。
損保とJAFに「入っててよかった」と、思った瞬間でした。



初めてのドナドナです。(笑)
来てくれたのは桐●さん。ローダーの助手席にワンコを抱いて同乗させていただきありがとうございました。スパの積み込みにもスポイラーを擦らないように注意していただき感謝です。
なんと、この方もご自分でうどんを打たれるとのこと、これはウDOんの神様のお導きでしょうか。不思議な巡り合わせですが、お陰でドナドナ中も楽しく過ごすことができました。
 
車中、アルファ松本さんからMrタイヤマンさんまでスパを運ぶ方法を思案していると、「タイヤを外せばいい」とアドバイスしてくれました。ずっと冷静なつもりでいたのですが、そんなことすら思いつかない程、狼狽していたようです。
 
さて、スパちゃんが運ばれた先はアルファ松本(ヨコタインターナショナル)さんです。名前は松本ですが塩尻市にあります。ボルボ、ポルシェ、ジャガーなども扱っている大きな社屋でした。



アルファ松本の●松さんをはじめ、皆さん親切にしていただきありがとうございました。
ボルボも扱ってるせいかワンコに理解があり、犬は問題ないと仰っていただき代車をお借りしたのですが、これがまた新車で、余りに申し訳なくリアシートに幌カバーを掛けました。前日は雨で出番を逸した幌カバーでしたが、まさかこんなところで役に立つとは思ってもいませんでした。
 


アルファ松本さんでは耳寄りな話をうかがうことができました。
パンク修理剤で泡を吹いたようになったタイヤをみて、パンク修理液入りの応急処理キットは使わない方がいいというのです。
ではなぜ標準装備してるのか謎ですが(笑)
修理剤が硬化するとホイールが使い物にならなくなるそうです。この除去装備が一般的な工場にはないのだそうで、もしホイールが傷ついてなくても使えなくなるとのことでした。
その話、そういえばどこかで聞いたことがあります。(滝汗)
残念ながらアルファ松本さんにはこの修理剤の剥離をする施設がないそうでした。
しかし、翌日訪ねたMrタイヤマンさんに、それがあったことは重ねて幸運だったようです。

奇跡

アルファ松本さんにスパちゃんの点検をお願いして、お借りした代車で本日の宿に向かいます。
車山にある「オーベルジュ赤れんが」さんはここから約1時間ほどのところにありますが、5時に着く予定が9時になってしまいました。
スパちゃんはピット泊まりですが、こうして家族が揃って予定の宿に向かっていられることは奇跡のようでもありました。

宿の布団にもぐり込み、目を閉じても寝られません。
なにせ20分以上もバーストしたタイヤで走り続けたのですから、ホイールが無事では済まないでしょう。手放しで喜べない状況です。頼みの綱はMrタイヤマンさんです。

翌日は雨も止み、いいお天気が戻ってきました。



 
慌ただしく宿を引き上げ、1時間かけてアルファ松本さんに向かいます。
スパちゃんは洗車をしていただきピカピカです。
早速、Mrタイヤマンさんに向かいます。



アルファ松本さんでも見てもらい、Mrタイヤマンさんでも奇跡的にホイールのリムに歪みや傷は無く、見た目はOKだと言うことで、ホッと一息ついて代車で待機していると、何やらピットが慌ただしくなってます。

どうやら、うちのホイールに何か見つかったようです。

やはりダメかと、再び地獄に突き落とされた気分です。

 

チェンジャーマシーンに乗せられ、修理剤を洗浄したホイールの内側ど真ん中に歪みが発覚したようです。やっぱり餅は餅屋ですね。うどんはウDOん家(か)です。(泣笑)

担当の方もこんな部分に凹みがあるのは初めてとのこと、どうしましたと聞かれたのですが、おそらく岩に乗り上げた時についたものでしょう。
 
しかし偶然とはいえ、リム部分でなくて本当にラッキーでした。
アルファ松本さんによると、欧州車のホイールは、硬度ではなく柔軟性で強度を保っているとのことでした。
 
最終的に、空気漏れやクラックも無く、振動も出てないので愛媛までの700㎞の走行に耐えれられるとのお墨付きをもらい帰路につきました。
 
因みに1本3.5諭吉のこのデイトン、後輪に2本入れましたが、ズリズリしてグリップがよくありません。Pゼロとは大人と子どもと表現されたMrタイヤマンさんの言うとおりでした(爆)。それと、少しお尻の雰囲気が変わりました。

 


養老SAまで帰ってきました。
よくよく考えてみると、これは奇跡です。

普通なら、レンタカーで帰っているところ、悪くすれば山道を今もトボトボ歩いて・・・(爆)、それが旅程通り、こうして家族全員元気で家に向かっているのですから。

うちのスパちゃんは不死鳥のごとくよみがえったのです。



春に「一番大吉」を引き当てた今年の僕は、悪運だけは強そうです。

長野はいいところです。景色も人も。
僕たちはまた性懲りもなく、6月車山に行く計画をたてています。もう一度車山で熱々のステーキを食べ、そば打ち体験をリベンジするために・・・。 
 
※大きな画像はこちらこちらです

最後に
ワンコを連れた半遭難者に対し、暖かい手をさしのべていただき、長野の皆さんのご厚情に感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、ここまで拙文に長々お付き合いいただきありがとうございました。
Posted at 2011/11/09 15:16:20 | コメント(18) | トラックバック(0) | 家族旅行 | 日記

プロフィール

「@青蛇 さん、納車おめでとうございます。これなら愛媛までひとっ走り出来そうですね。」
何シテル?   02/23 19:32
短い間でしたが朱色のフィアットX1/9に乗ることができました。重いトラブルも些細なことに思わせてくれる良い車でしたが、最後はスティックヒューズに泣かされ、やむな...
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