夏の夜

それは熱帯夜というほどではない蒸し暑い夜だった。
いつもより少し早く仕事を切り上げた俺はいつものように車に乗り込む。

心なしか流れのスムーズな中、俺は車を走らせる。

汗がにじむ。

もうこんな季節か。。窓を閉めエアコンを回し、加速と燃費と引き換えに俺は涼と静音を得る。

静音といっても軽四のそれは実際たいしたことも無く、外界との繋がりに芯を残す。

不意に、「ゴンっ！」という大きめな音と軽い突き上げが車を貫く。

ん？

何かを踏んだようだがたいしたものではないか。。。
つい一昨日には車のバンパーが落下していた道だ。何が落ちていても
不思議では無いし、この暗さでは知る由も無いので気にせず走り去った。

そしてしばらく走ると後からアメリカンV8のような低いエンジン音が。
少しスピードを上げてから道を譲ってやろうと思い加速する。
しかしミラーを見てもそれらしい車はいない。。
どんどん近づいてくるその音はいつの間にか空冷の水平対抗に変質していった。
「ばたばたばた。。」

あぁ、そうか。

こいつには覚えがある。

俺は道路沿いの駐車場に車を停めた。
右のリアタイヤはまるでこの季節、夏の出番を待ちわびた浮き輪のようにしぼんでいた。しびれるぜ。

早い。

空気が抜けるのがここまで早いということはおそらくパンク修理も不可能だな。
俺はスペアタイヤに履き替えながら、週半ばの多忙な我が身のスケジュールを反芻していた。



週末までの通勤距離は100kmをゆうに越えるため、テンパタイヤでの通勤はない。
じゃぁSpiderを代車に？ありえない。

仕方ない。
結局、うちに転がってるつるつるな12インチホイールを履かせることに。
ワイヤーが出かかってはいるがテンパよりはよかろうて。

念のためリア二本共をつるつるに替える。
そして、つるつるはしょぼしょぼな空気残量だった。しびれるぜ。
その足で近くのGSへ向かう。

店員に空気入れを頼むついでにパンク修理を尋ねてみると件のタイヤをチェックしてくれた。



「あー、むりっすわ。」

だろうな。じゃぁ空気を、ってお願いしようとしたら、

「同じ銘柄のタイヤありますよ！4本で○万○千円です。」

高ぇよ。しかも替えるとしたら1本だ。

「1本だと割引が利かないんで○万○千円です。」

ありえん価格を提示される。2本でも前替えたときの3本分より高い。
そうこうしてるうちに

「あー、パンクしてるタイヤも、外してるもう一個のリアタイヤも肩んトコがもうダメっすよ。」

とか言い出す。

．．．確かに。

俺はタイヤは肩まで使う主義だ。

しかし二年しか経ってないんだがな。

結局二本をちょいとお高く交換することにした。しびれるぜ。

まぁ、安全を金で買ったってことで良しとするぜ。
．．．ついでの点検でもうダメ宣言されたバッテリーは替えてやらんがね。

．．．．．で、ここから本題。

明日のTOHMには参加する予定です。いつもの相談ですが、
走行会に参加の皆様、よろしければ、走る種目とゼッケン番号」教えてくださいな。
コメ欄に書いてくださってＯＫ。
頑張って撮ります。運がよければちゃんと撮れます。きっと、きっと、きっと！

では、現地で！