
今年7月25日に概要が発表され、
9月9日まで作品の応募を受け付けていた、
ガンプラの発売元であるバンダイホビー事業部が
初めて主催するガンプラのコンペティション。
GBWC(ガンプラビルダーズワールドカップ)2011日本地区予選。
開催国は日本だけじゃありません。
大韓民国、中華人民共和国、香港、台湾、
オーストラリア、北アメリカ(アメリカ合衆国とカナダ)、
イタリア、インドネシア、シンガポール、フィリピン、マレーシア、タイ。
計13ヶ国で予選が行われ、各国の代表作品によってグランドチャンピオン、
世界一のガンプラ&ガンプラビルダーを決める壮大な大会です。
私は6月初旬からとあるガンプラの制作にかかっていました。それは・・・
一向にハイグレードアフターウォー(HGAW)やマスターグレード(MG)で発売される気配が無い、
GX-9901 ガンダムダブルエックス。
『機動新世紀ガンダムX(エックス)』で主人公の15歳の少年、ガロード・ランが駆る
物語後半の主役MS(モビルスーツ)です。
ガンダムX放映当時に1/100HGガンダムダブルエックスを作った事がありますが、
現在のMGのレベルから見ると色々と改修の余地があり、
どうにか自作でMG準拠のダブルエックスを造れないものかと考えていました。
まずは『買取王国』でHGガンダムダブルエックスのキットを¥980で購入。
そして、組み立て途中でジャンク扱いのMGフリーダムガンダムをヤフオクで落札。
落札した品が届いたのが6月初旬でした。
内部フレームはほぼ組み立て済み、クスイフィアスレール砲2門、
パラエーナプラズマビーム砲1門が組み立て済み。
装甲パーツはほぼランナーから切り離されていましたが、きちんと袋に分けてあり、
パーツの欠品も無しという願ったり叶ったりの品でした。
そう。ガンダムダブルエックスと形状が酷似しているMGフリーダムをベースにして
ダブルエックスの制作にかかったのです。
パーツ組み合わせによるミキシングビルド、プラ板での形状変更の経験はあるものの、
レジンキャストのキットの製作やフルスクラッチの経験は皆無。エポパテやポリパテでの
形状改修も未経験。そんな中でのミキシングビルド&セミスクラッチに挑戦するという
今思えば何とも無謀なチャレンジを始めたのです。
工作が出来る所から優先して制作を開始し、全体像が見えてきた7月下旬に
GBWC2011日本予選の開催を知り、ダメもとで参加を決意。
難所は頭部

脚部ラジエータープレート

肩部でした。
9月9日午後24時の〆切に向けて制作のピッチを上げるものの難航に次ぐ難航。
モバゲーのサークル『ガンプラ展示館』のメンバーから応援されながらの製作でした。
追い込みに入ってから台風の直撃で塗装作業が行えない等のアクシデントも重なり、
(雨で湿度の高い日にスプレーorエアーブラシでの塗装を行うと、塗料が水分を含みカブってしまう)
最後の方はまさに時間との闘いでした。
作品が仕上がったのは9月9日の19時位。そこから携帯のカメラで写真を撮り、
GBWCの応募フォームで出品完了したのは23時を回っていました。
作品名、ガンダムダブルエックスver.Ar(アルコイリス)
個人的には全力をぶつけた、思い入れのこもった作品になりましたが、やはりまだまだ未熟でした。
特に、ツインサテライトキャノンを元のHGキット通りに肩部のマウントで
ホールド出来ないという、致命的な欠陥を抱えてしまったのです。
下の正面からの写真の通り、サテライトキャノンの銃身を肩のマウントで垂直に挟めていません。
あえなく10月11日に、GBWC in JAPAN事務局から第1次審査不通過のメールが届きました。
バンダイの審査員による第1次審査を通過されたビルダーの作品は、
「第51回全日本ホビーショー」で写真が展示され、ホビーショーの一般公開日の
10月15日、16日が第2次審査。来場者の一般投票とバンダイの審査員により通過・不通過が決定。
ちなみに、『ガンプラ展示館』のメンバーの方が1人、MGリックドムで第1次審査を通過したのですが、
残念ながらこの第2次審査で不通過となってしまいました。
最終審査は秋葉原UDXで11月4日~6日に開催される
「ガンプラEXPOワールドツアーJAPAN2011」の会場に第2次審査を通過したビルダーの作品が
展示され、来場者の一般投票とバンダイの審査員により、
いよいよオープンコース(15歳以上)とジュニアコース(14歳以下)の日本チャンプが決定します。
どんなビルダーの方の作品が日本チャンピオンとなり、決勝となる
「ガンプラEXPOワールドツアー香港2011」へと駒を進めるのか、楽しみです。