2011年04月22日
久しぶりの更新です。仕事や家庭が忙しく、ブログの更新なんて、しばらく頭にありませんでした。
暖かくなり、オニクラもちょくちょく出動できる様になり、気分も桜も満開の季節になってきたところです。
…そんなウキウキの時期に本日、自分が勤める会社内で事故がありました。
大きな工場内で機械が動いている最中に女性社員の一人が機械に巻き込まれました。
不幸中の幸いに、タイミング良くその部屋に入ってきた他の女性社員が非常停止ボタンを押し機械は停止したものの…
彼女は専用スーツと自分の衣類を約5㎜の隙間に巻き込まれ、右腕と衣類ごともって行かれ、身動きが取れない状況でした。
至急自分にも連絡が入り工場長と駆けつけると、本人はしきりに謝り
「痛くないから大丈夫」 「ただ動けないだけだから」 「仕事中にこんな事になってすみません」
と話口調は元気に・冷静な態度で… 挟まれていました。
工場長と自分で、機械の外せるパーツ外していき、やっと挟まっている部分の機械にたどり着きました。
しかし、スーツやその下に着ている衣類が食い込むように機械挟まり彼女の右腕は外せそうにありませんでした…
「大丈夫?手は抜けない?」
「大丈夫痛くないけど、手が抜けないンさ」
「どうしても取れないから、スーツをハサミで切るよ? 誰か急いでハサミ持ってきてぇ!!! 早く持ってきて!!!!!!」
「そんなに慌てなくても大丈夫です、動けないだけだから」
「大丈夫なの? 痛いでしょ? 今すぐ取ってあげるからぁ!!!」
自分はハサミを持ち、挟まって引っ張られたパツパツに張ったスーツの袖をハサミで切り始めました。
しかしいくら切っても右腕は離れず…
スーツの下の、彼女の私服の長袖Tシャツまで挟まっていたのです…。
どうしても衣類が挟まった右腕が離れません。
「Tシャツも切るよ!良いね!?」
「良いです良いです、切ってください。」
マジのやり取りです。本当に周りの社員まで緊迫してました。本当の出来事です。
彼女の長袖Tシャツまでもハサミで切り広げると…
抜けるはずの右腕が… ビクともしませんでした。
出血は少ないものの、彼女の右腕の皮? 肉? までもがその5㎜の隙間に挟まっていたのです。
大量出血ではありませんが、彼女の衣類を濡らすのに十分な出血を確認しました。
スーツと長袖Tシャツと腕カバー、さらに生身の右腕の肉…
それが、5㎜の隙間にまとめて挟まっていたのです。 いくら衣類を切っても、彼女の右腕は取れず、
同じ体勢のまま、挟まれたまま、身動きも変わらずでした。
挟んである部品を外すしかなく、慌てて
「一番大きなプラスドライバー 持ってきて!!! 急いで!!!」
ソレが自分の判断した、一番の手段でした。
車のドアヒンジに使う様な、一番大きな ステンのプラスの皿ネジが3本…
普通のプラスドライバーでは遊びが大きく、柄も細く、とても力が入らないので…
とにかく大声で叫びました。
「一番太いプラス、持ってきてよ!!! 一番でかいプラス 早く持ってきてぇ!!!」
そのドライバーを持って来るまでの、ほんの1分も無い待ち時間の中、僕はとても嫌な予想を考えてしまいました。
(このビス取っても右腕が抜けなかったらどうしよう…?)
(これで抜けなかったらサンダーで台座の脚を切って…)
(切子がかからない様に彼女に布か何か当てないと…)
(ここまで酷いとレスキュー隊の要請か?)
(早く彼女の苦痛を取り除かせたい。)
(早く何とかしなきゃ)
(痛い訳無いじゃん。)
色々な事を一瞬で考えていました。
走って持ってきてもらった一番でかいプラスドライバー、カチカチにビスが閉まっていて緩みません。
締め付けトルク、強すぎ(泣)
「オラぁ~!緩めやあぁ~!!」 「早く緩めやぁ!!」
自分の回すドライバーに、自分で叫びながら(慌て・怒り・焦り・救出したい感情の全て)で回していました。
結果、皿ネジは3本共に緩み、レスキュー隊を呼ばずして彼女は無事に解放。大至急病院にはこばれました。
怪我も骨折等は無く、挟まれて引きちぎられた皮?肉?を何針か縫うだけで済み、無事に?帰ってきました。本当に良かった…
彼女の右腕が外れた瞬間、自分の両足の膝は、すごく震えていました。動揺したモノが一気に出たようでした。また、ホッとしたのか急に力が抜けました。
日常以上のパワーと極度の緊張感を使ったようで、無気力というか、放心状態のような…
恐怖と脱力感で、しばらくは動けませんでした。
…夕方、彼女は元気な顔を見せ、「騒ぎや心配をかけて、すみませんでした」と 一時帰社。
ホッとした面々の社員達。
ホッとしたはずなのに、笑い話どころではなく、一員ブルー。
無事?で良かった、帰ってすぐ寝ようと思いつつも、この時間でも興奮ぎみなまー君です。
みんカラの皆さんは車イジりやメンテ関係で危険を感じる事もあるでしょうが、
普段の仕事にも注意を配り、怪我をしないように注意してもらいたいと願います。
車イジリには付き物ですし、震災の余震も未だ落ち着いておりません。
先日もヴィヴィオのマフラーをイジるのに、腹下に潜った瞬間に余震で飛び出しました。
震災・災害・あらゆる日常生活の事故…
みなさん、本当に気を付けて頂けると幸いかと思います。
今日は本当に疲れたし緊張したし、動揺したし・・・グッタリです。
皆さんも日々の危険に気を付けてくださいね。
……もう、寝ます。 未だにブルー な、まー君でした。
Posted at 2011/04/22 22:11:05 | |
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