エアコンのエバポレータ結露水の漏れ

ある日、京都に出かけた渋滞の最中に、助手席の細君から足元が濡れていると苦情が。当初、これはヒータコアからLLCが漏れているのではと疑ったものの、神戸から名古屋まで走ってもラジエータの水位は減らない。

当初、LLC漏れかもと口走ったおかげで、保険会社のロードサービスの保険金狙いの業者さんが、エンジン焼付いたらまずいとか云って、さっさと積車でクルマを持って行ってしまいました。

原因がわからないまま、持ち込まれた工場も、盛夏の快晴の中で起きた水漏れなのに雨漏りかも知れないのでドアの内装からロッカースカッフプレート伝いの経路を塞いでおきました、という対処療法を施してくれました。

その後、別の日に注意して見ていると、ダッシュボード中央部からエアコンのエバポレータに結露した水と思しき真水が垂れてくるのがわかった。

結局、全く直っていないので、自分で修理することにしました。エバポレータのドレインは詰まっていないので、ケースとホースが外れているとか、ケースが割れているとかだと、ダッシュボード総取り外しという地獄を見ることになるので、早朝に起きてダッシュ回りの分解に入りました。

まず、センタ―コンソールの自己診断モニターとアンダートレイを取り外して、中を覗いてみました。

「・・・・。」

そのまま閉じました(笑)。

次に、いつものグラブBOXとアンダートレイを取り外し、側面からエバポケースを覗いてみます。ここで分からないと、いよいよダッシュボード全体ばらしに進まざるを得なくなります。

すると、これまたいつものエアコンフィルタの蓋に目が留まります。

エアコンフィルタの蓋は、エバポケースの前にフィルタを当てているのですが、どうみてもちゃんと閉まっていないような・・。

蓋を外すときに、明らかにちゃんと爪がケースにあたっていないことがわかりましたし、開けて裏を見たら、シールが変形してしまっていました。

ここから水が結露水が室内側に漏れたと思われ、その後のエアコンを使って走行では水漏れはありませんでした。

結局、背骨の手術で車検整備など全部業者に丸投げしたため、細かい確認をする暇がなかったのがいけませんでした。自分のクルマを気にしているのは、やはり自分だけ(笑)

さて、ついでにメモしておくと、E36のグローブBOXを外すときに、下側の2か所の＋ねじを回すのに特殊工具が必要です。

又、空調の足元への導風ダクトを外す際、樹脂クリップが2か所入っていますが、図の②の位置がわかりにくいので注意が必要。

樹脂クリップは、挿し込むだけの形状なので、力ずくで抜くしか手はありません。

前の写真の②の樹脂クリップを、フロアの下側から見たところ。