今日の出来事。
会社で適性検査が午前中にあり、午後はフリー。
せっかく車も帰ってきたので、伊豆にでも・・・
そう思い、小田原厚木道路を走行してきた時に、実際に起きた出来事です。
【小田原厚木道路・・・ウィキペディアより】
ほぼ全区間が片側2車線・規制速度70 km/hの完全立体交差。
建設時期が古く路側帯が狭いという難点もある。
平塚IC - 厚木ICは自動車専用道路に指定。
平塚IC以西は道路交通法による一部車両通行規制道路として125 cc以下の二輪車、軽車両などは通行が禁止。
これは大磯ICを境に当路線の設計速度が異なり、大磯IC以西の規制速度を神奈川県公安委員会により70 km/hへ引き上げて指定したことに関係。
設計時期の古さから二宮ICは、加速車線・減速車線とも有効長が極端に短く見通しも悪い。
特に厚木方面入口は、流入車両が本線との速度差から(本線に車両が接近していても)無理やり加速して合流せざるを得ない状況となる場合も多く、流入車両・本線走行車両とも注意が必要。
圏央道海老名ICより厚木ICを経由して、小田原厚木道路に流入。
制限速度の70km/hぴったりにクルコン(追従機能なし)をセット、第一通行帯をのんびり走っていました。
暗黙のルールですが、交通の流れというものがあって、70km/hで走ってる車両はまず追い越されます。
とはいえ、小田厚は速度取締のメッカでもあり・・・私はいつも70km/hキープです。
ここからは、ドラレコの映像を切り出して解説を乗っけましたので、見て戴ければと思います。
21.6KP地点、12時52分17秒
LEXUS RXに抜かれました。
このRXは一番最後に再び登場するのですが、私を追い抜いた時速は推定90km/h。
20km/hの速度超過です…が、まぁこれくらいはいますよね。
RXのあと、トヨタのエスクァイア・スズキのエブリィがやはり同じ速度で続きます。
20.4KP地点、12時53分19秒
神奈川県警第二交通機動隊所属、210系クラウンアスリート交通覆面が非常帯にいました。
反転灯ON、ブレーキを踏んだ状態でハザード、いつでも出撃できそうです。
ちなみに、この300m先20.1KP付近には、平塚料金所があります。
19.6KP~19.5KP間 12時54分15秒
料金所を越え、先ほどのクラウンPCに抜かれたのですが、風圧の音と共にかっ飛んで行きました。
常識的にあり得ない速度です。
19.6KPから白線2本目なので、1セット約20mですから、約19.55KP付近としましょう。
19.5KP~19.4KP間 12時54分17秒
先ほどのRXと同じように、100mを何秒で通過したかで時速が出るのですが…
なんと2秒で通過。
ここまでの速度だとコンマの数字で誤差が大きくなりますが、
160km/h~180km/hは出ていたことに。
つまりリミッターに当たるような速度です。
この時に第二通行帯にいた黒のエブリィは第一走行帯に戻っているので、追越車線に走行車両はいません。
しかもこれ、サイレンもなければルーフの反転灯もなし。
サイドミラーで「ずいぶん早い車だな…」と思っていましたが、その際グリルの赤灯も点いていませんでした。
ここで法令上の問題が出てくるわけです。
【道路交通法 第22条】
車両は、道路標識等によりその最高速度が指定されている道路においてはその最高速度を、その他の道路においては政令で定める最高速度をこえる速度で進行してはならない。
【道路交通法施行法 第14条】
道路交通法施行令13条1項に規定する緊急自動車は、緊急の用務のため運転するときは、道路運送車両法第3章及びこれに基づく命令の規定により設けられるサイレンを鳴らし、かつ、赤色の警光灯をつけなければならない。
ただし、警察用自動車がスピード違反をする車両又は路面電車を取り締まる場合において、特に必要があると認めるときは、サイレンを鳴らさなくともよい。
こう定められています。
ウィキペディアによれば、「交通違反取締のための緊急走行は、最高速度を超える違反の場合に当該違反車両と速度を同等の速度で走行して速度を計測する必要があるため、この限りではない(法41条2項)。ただしこの際は最低でも、前方集中型警光灯発光などを行う必要があり、赤色灯・サイレンなどを作動させないなど、一般車扱いの状態では過速度追尾してはならない」とあります。
つまり何が言いたいかというと、私を追い抜いた時点で
この覆面PCは一般車扱いで過速度走行をしているのです。
第二通行帯には車はおらず、そもそも追尾ともいえません。
19.3KP地点 12時54分28秒
あっという間に視界から消え去りました。
純粋に「そりゃあんな速度で走ってれば、いずれは違反車に追い付くだろうし、違反してない車にとってはあおり運転しか見えないよ」と思いました。
18.7KP~17.3KP地点 12時55分00秒~
舗装工事のため第一走行帯に規制が掛かり、制限速度が50km/hに引き下げられます。
アスファルトをはがす作業中でした。
14.5KP地点 12時58分42秒
悪名高い二宮ICを抜けると、一番最初に登場したRXが、ちょうど取り締まりを受けるために、ドライバーがPCの後部座席に招待されるところでした。
なんと、21.6KPで私を追い抜いたRXに、PCが追いついてしまったのです。
停止表示板を設置し、ドライバーを誘導するのに1分掛かったとして。
LEXUS RXは7kmの区間を約5分で走行、平均時速は86km/hです。
私を抜いた時速もそれくらいだったので、車格から想像するに、恐らく追従式のクルコンを90km/hにセットしていたんだと思います。
一方、覆面PCは6kmの区間を約3分で走行、平均しても時速120km/hは出ています。
工事規制区間を含めて、です。
覆面PCのあり得ない、危険な速度での走行がお分かりいただけるでしょうか。
管轄である神奈川県警交通機動隊の管理にあたるサイトウ隊員・エノモト中隊長(お名前を出してもよいとのことでした)いわく、言い分はこうです。
・グリルの赤灯は前のクルマを「退かす」とき点灯する。速度の抑止効果にもなる。
・グリルの赤灯は前のクルマが「退いた」とき消灯する。追尾していない状態なので消灯で問題ない。
・ルーフの反転灯は、違反を確認し、計測中に使用する。
・サイレンは、告知に使う。
・追尾する時にグリルの赤灯を使うと、覆面とバレてしまうので点灯させない。
・速度を出していたのは認めるが、法律で上限がないため、全く問題ない。
・運転していた隊員は「一般の方から見たら、少し高い速度だったかもしれない」と証言。
・エノモト隊員は「200km/hや300km/hで走行する違反車も過去にはいる。全く問題ない速度だ。」
・施行法22条の緊急車両の要件を満たしていないことを伝えると、エノモト隊員は「グリルの赤灯が消灯していたという証拠を出してみろ。前方のドラレコでは証拠にならない」と証言。
・レクサスを検挙した際は、赤灯とサイレンは鳴らしたので問題ない。
・インターネット上に掲出しても結構。
・運転していた隊員の処分はしない。こういう電話があったことは伝える。
・あなたの言っていることは、推測にすぎないから根拠に欠ける。
・エノモト隊員は「私が現役の頃は、これぐらいの追尾はいくらでもあった」
とのこと。
これだけ「あおり運転」「法令順守」「コンプライアンス」と言われている時代に、第二交通機動隊の管理サイドの人間が法令を把握できていません。
ましてや、危険な追尾をまるで武勇伝のように振る舞い、かつ威圧的で、全く反省の色もありません。
こんな危険極まりない、身勝手な走行が許されるはずがありません。
検挙されていたRXはせいぜい20km/h~25km/hの速度超過ですが、覆面PCは最大で90km/h~110km/hの速度超過なわけです。
それも非常路側帯からひょっと追越に出てきて、アクセルベタ踏み。
間には工事車線規制もあり、作業員の方もいます。
その脇を、いったいどんな速度で通過したのでしょうか。
赤灯で前走車を「退かし」ながら、確実な違反車を検挙・・・
まさに、取締りのための取締りになっていないでしょうか。
2014年には、当時の国家公安委員長がこう言葉を残しています。
「ややもすると取り締まりのための取り締まりになっている傾向があり、問題だと思っている。警察の信頼という視点からも疑問符がつく。重要なのは本当に交通事故が多い場所で取り締まることだ。(中略)事故の抑止につながる、取り締まられた側も納得できる取り締まりをしなければならない。」
もしも4月2日、12時50分~13時00分の間に小田原厚木道路<上り線>を走行し、ドラレコを搭載されている方がいたら、下り線の210系クラウンアスリート覆面パトロールカー(15-43)のグリル内赤灯の状態を確認してみていただけないでしょうか。
私が検挙されたわけでもありませんが、線形が悪く、舗装状態も悪く、更には動物の飛び出しさえもある小田原厚木道路において、このような暴走的な取り締まりは断じて許せません。
拡散、よろしくお願いします。